Web広告のA/Bテストとは?効果的なやり方と注意点を解説
公開日:2023年04月28日
Web広告のABテストとは、同じ目的の広告を2種類作成してどちらが効果的かを検証する方法。
効果的にABテストを行うには正しいやり方と注意点を知っておく必要があります。
今回は、Web広告のABテストの基本と効果的なやり方と注意点を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
>>広告で成果を出したいならクリエルの「Web広告運用サービス」
Web広告のABテストとは?
Web広告のABテストとは、同じ目的の広告を2種類(AパターンとBパターン)作成し、それぞれの広告に対するユーザーの反応や成果を比較することで、どちらの広告がより効果的かを検証する方法です。
効果が上がりやすい広告の傾向を知ることで、広告のクリック率やコンバージョン率などの指標を改善し、広告費用対効果の向上につながります。
ABテストのメリット
ここからはABテストを実施することによるメリットを見ていきましょう。
- 低コストで実施できる
- 結果を数値化し、客観的に評価できる
- 複数のパターンを同時に検証できる
低コストで実施できる
ABテストでは、広告デザインや文言の一部のみを変更してテストをおこなうのが一般的。
そのため、クリエイティブ作成の手間やコストはそれほどかけずに実施可能です。
結果を数値化し、客観的に評価できる
ABテストでは、AパターンとBパターンのどちらが優れているかをクリック率やコンバージョン率などの数値として確認可能。感覚や主観ではなく、データに基づいて客観的に評価できます。
3つ以上のパターンも同時に検証できる
ABテストは、2種類だけでなく、3種類以上のパターンを同時に検証することも可能。複数のパターンを同時に検証することで、より最適なパターンを見つけ出すことができます。
ただし、パターンの分配信予算も多く必要になりますので注意しましょう。
ABテストのやり方
ここからは実際にABテストを実施する手順について解説します。
- 目的を明確にする
- 仮説を立て、テストポイントを決める
- テストを実行する
- 結果を分析し、改善に活かす
目的を明確にする
ABテストを行う前に、目的を明確にしておきましょう。
例えば、「コンバージョン率を向上させる」「クリック率を上げる」などです。
仮説を立て、テストポイントを決める
次にABテスト対象となるポイントを決めましょう。例えば、「ボタン」「見出し」「画像」「レイアウト」「文言」などが挙げられます。
適当に決めるのではなく、どこをどうすれば効果が上がりそうか仮説を立てることが重要です。
また、それぞれの要素について、AパターンとBパターン(あるいはCパターン以降)のバリエーションを作成します。
テストを実行する
パターン別のクリエイティブが準備できたらテストを実行していきましょう。
同時にABパターンを配信する並列テストと、別々の期間に配信する逐次テストがありますが、正確な結果を得るには並列テストのほうがおすすめです。
結果を分析し、改善に活かす
得られた結果を比較し、有意差(偶然起こった差ではなく意味の有る差)があるかどうかを判断します。
有意差がある場合は、優れたパターンを採用しましょう。有意差がない場合は仮説やテスト方法を見直し、再度テストをおこないます。
ABテストで陥りがちな落とし穴と対処法
最後にABテストで陥りがちな落とし穴と対処法を紹介します。
ABテストをおこなう際には以下のポイントに注意しましょう。
- テスト期間が短すぎる
- テスト対象が多すぎる
- テスト条件が不明確
- テスト結果が偶然によるもの
テスト期間が短すぎる
ABテストの結果を判断するには、テスト期間が十分に長くなければなりません。テスト期間が短すぎると、偶然や季節性などの影響で、正確な結果が得られない可能性があります。
テスト期間を最低でも1週間以上に設定しましょう。
テスト対象が多すぎる
ABテストでは、テストする要素やパターンをできるだけシンプルにすることが重要。
テストポイントが多すぎると、どの要素やパターンが効果的だったのかを特定することが困難になります。
テストしたいポイントが複数ある場合は、テストを分け、一つずつ検証することが必要です。
テスト条件が不明確
テスト条件が不明確だと、テストの信頼性や再現性が低くなります。
テストの目的や仮説、対象者や分割方法、期間やサンプル数などを事前に明確に定めることが必要です。
テスト結果が偶然によるもの
ABテスト結果が偶然によるものである可能性もあります。
厳密に結果を判断した場合には、テスト結果に有意差があるかどうかを検証しましょう。
無料ツールもありますのでぜひ試してみてください。
まとめ
今回はWeb広告のABテストについて解説しました。
ABテストとは、広告の効果を検証する方法のひとつ。テスト期間や条件などに注意して、正しく実施しましょう。
クリエルでは、成果の出る「Web広告運用サービス」を提供しています。
Web広告の配信・運用についてお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。