リスティング広告の費用対効果を高める方法!成功のポイントとは?
更新日:2024年12月26日
リスティング広告を活用する上で気になるのが費用対効果。
本記事ではリスティング広告で費用対効果を高めるために押さえておきたいポイントと改善方法をご紹介します。
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リスティング広告で費用対効果を高めるための基礎知識
リスティング広告はGoogle広告やYahoo!広告に代表される検索連動型広告です。
ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを入力した際に、検索結果の上部や下部に表示される広告のことですね。
費用対効果を高めるためには、まず広告費用の仕組みを理解することが重要。重要な用語も理解した上で適切な予算配分や運用の検討を進めましょう。
リスティング広告の費用が決まる仕組み
リスティング広告の費用は「クリック単価」×「クリック数」で決まります。広告主同士が入札方式で競り合う仕組みのため、人気のキーワードほど単価が高くなる傾向。
また、品質スコアという指標も重要です。
品質スコア自体がリスティング広告の費用を直接的に左右する仕組みではありませんが、広告文やランディングページの品質が高いほど同じ予算でより多くの表示機会を得られます。これは費用対効果に大きく影響するポイントですね。
品質スコアは、次の 3 つの要素を総合して算出されます。
推定クリック率(推定 CTR): お客様の広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さを示します。
広告の関連性: お客様の広告がユーザーの検索の意図と一致する度合いを示します。
ランディング ページの利便性: お客様のランディング ページが、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があり有用であるかを示します。
(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて - Google 広告 ヘルプ)
費用対効果の指標:ROAS・ROIの意味と計算方法
指標 |
計算方法 |
ROAS |
広告売上÷広告費用×100 |
ROI |
(広告売上-広告費用)÷広告費用×100 |
ROAS(Return On Advertising Spend)は広告費用に対する売上の比率を表す指標です。例えば、ROAS200%は広告費用が1万円なら、それに対して2万円の売上(広告費用の2倍の売上)があったということ。
一方、ROI(Return On Investment)は投資収益率を表します。広告費用に対する利益の比率を見る指標です。
リスティング広告の費用対効果を考える上で大切なのがLTV(Life Time Value=顧客生涯価値)。LTVベースでプラスとなればリスティング広告による費用対効果があると評価できるため、一度の取引金額だけで短期的な評価をしないよう注意しましょう。
リスティング広告は費用対効果が高いと言われる理由
購入意欲の高いユーザーにピンポイントでアプローチできることがリスティング広告の大きな特徴です。「今すぐ〇〇を買いたい」というユーザーの検索に連動して広告を表示できるため、自然と高い成約率が期待できますよね。
また、柔軟に予算コントロールでき、小規模なテストマーケティングから始められる点も魅力的。効果測定と改善を繰り返しながら徐々に規模を拡大していけます。高い費用対効果を見込めるようになればリスティング広告の費用を増やして更に大きな成果も狙えるのです。
リスティング広告に必要な費用と予算の考え方
リスティング広告の適正予算はビジネスの規模や目的によって大きく異なります。重要なのは明確な目標設定とそれに基づいた適切な予算配分です。
獲得単価と件数の目標を設定する
まずは1件の問い合わせや購入に対していくらまでコストをかけられるか、その許容範囲を設定しましょう。例えば、LTVが3万円の場合、獲得単価は3万円以下が目安となりますね。CVRが1%ならクリック単価は300円が一つの目安にできるでしょう。
また、目標獲得件数も重要。獲得単価の目標が1万円で30件の獲得件数を目標にするなら、自然と30万円の広告配信費用が必要になる計算となりますね。
業界別のクリック単価の目安
WordStream社の調査では、業界別のクリック単価についても以下のデータが公開されています。
ただし、このデータはアメリカ市場に基づくもので、日本市場では傾向が異なる可能性もある点にご注意ください。
(出典:Google Ads Benchmarks 2024: New Trends & Insights for Key Industries)
動物とペット:$3.90
アパレル/ファッションとジュエリー:$3.39
芸術とエンターテインメント:$1.72
弁護士および法律サービス:$8.94
自動車(販売):$2.34
自動車(修理、サービス、部品):$3.39
美容とパーソナルケア:$3.56
ビジネスサービス:$5.37
キャリアと雇用:$4.53
歯科と歯科サービス:$6.82
教育と指導:$4.39
金融と保険:$3.00
家具:$3.29
健康とフィットネス:$4.71
住宅と住宅改善:$6.96
産業と商業:$4.95
パーソナルサービス:$4.94
医師と外科医:$4.76
不動産:$2.10
レストランと食品:$2.18
ショッピング、コレクティブルとギフト:$2.61
スポーツとレクリエーション:$2.34
旅行:$1.92
調査データからクリック単価をご紹介しましたが、クリック率やクリック単価は業種によって大きな差が出ること、市場環境や時期による変動も大きいことから、普遍的な平均クリック単価を見てリスティング広告を計画したり評価するのはあまり実用的とは言えない一面も。
自社で配信するリスティング広告と近い条件、最近の事例を広告代理店から提供してもらう方が有益な情報と言えますね。
費用を抑えるか、短期的成果を狙うか
予算配分はビジネスの状況や目的に応じて柔軟に検討する必要があります。
新商品のリリース時や繁忙期には積極的な予算投下をおこない、それ以外の期間は効率重視の運用をおこなうなど、メリハリをつけた運用が効果的。
2ヶ月以内に必ず一定の獲得件数が必要なら初月から積極的に配信する、6ヶ月後に目標獲得単価を達成することが重要なら初月は慎重に配信しながら改善していく、これらは目標に応じた判断が求められるところです。
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他の手法との費用対効果比較
Web広告には様々な手法がありますがそれぞれに特徴があるため、目的や予算に応じて、最適な手法を選択することが重要です。
ディスプレイ広告とリスティング広告の違い
項目 |
リスティング広告 |
ディスプレイ広告 |
配信タイミング |
ユーザーの検索時 |
Webサイト閲覧時 |
クリック単価 |
比較的高い |
比較的安い |
コンバージョン率 |
高い |
低い |
ディスプレイ広告は様々なWebサイトやアプリ上に画像やバナーを表示する広告です。
リスティング広告と比べて比較的低単価で広告配信できるため認知度向上には効果的ですが、即効性のある成果を求める場合はリスティング広告の方が適しています。
予算次第ですが、両方を上手く組み合わせた広告プランニングが基本となります。
SEO集客とリスティング広告の違い
SEO対策による自然検索からの集客は長期的に見ると高い費用対効果が期待できます。しかし、効果が表れるまでに時間がかかりますし、上位表示の保証もありません。
一方、リスティング広告は即効性があり、広告配信を始めるとすぐに検索ユーザーへ訴求できる点が強みです。
理想は両者を組み合わせた集客戦略を構築すること。運用リソースや予算などの兼ね合いからどちらかを選択する場合は、このような時間軸も大きな判断材料の一つとなります。
リスティング広告の費用対効果を高めるポイント
ここからは実践的な改善ポイントをご紹介します。一つ一つの施策を丁寧に実施することで、着実に費用対効果を高めていきましょう。
最適なターゲティング設定
リスティング広告では地域、時間帯、デバイスなど、細かなターゲティング設定が可能です。
例えば、実店舗がある場合は配信エリアを住所から絞り込んだり、半径○km以内指定で配信するといった設定は有効です。もしBtoB企業で電話問い合わせを獲得するなら、営業時間内だけに配信時間を調整することで無駄な広告費を削減できますね。
広告文の改善によるクリック率向上
リスティング広告では広告文によってユーザーの反応に大きな差が生まれます。クリック率が高くなるとクリック単価の抑制にもつながるため、広告文の改善は重要なポイント。
- ユーザーの悩みや課題に直接訴えかける文言を使用する
- 具体的な数字や実績を盛り込み、説得力を高める
- 特典やキャンペーンがある場合は、期間限定であることを強調する
- 商品やサービスの強みを簡潔に伝える
効果的なキーワード選定とマッチタイプの最適化
キーワードの選定は費用対効果を大きく左右する重要な要素です。Googleキーワードプランナーなどのツールを活用してキーワードを洗い出し、選定していきましょう。
また、マッチタイプの設定も慎重に行う必要があります。完全一致や語句一致を基本としつつ、テストを重ねながら最適化に取り組みます。
広告の品質スコア改善
品質スコアが高いほど、結果的により低い入札額で上位表示が可能になります。
クリック率が高い広告文やランディングページと関連性が高い広告文への改善によって品質スコアの向上が期待できます。品質スコアを向上させることが目的ではなく、広告品質の改善による広告パフォーマンスの向上が目的である点には注意しましょう。
Google広告の品質スコアはこちらの記事で詳しく解説しています。
配信結果に基づいた不要キーワードの削除
定期的に配信結果を分析し、費用対効果の低いキーワードは除外していきます。
また、除外キーワードを適切に設定することで、意図しないユーザーへの広告表示を防ぐことができます。
ランディングページの改善
広告からのコンバージョン数を増やす上では広告だけでなく、ランディングページの最適化が欠かせません。ページの読み込み速度改善、広告との関連性、コンテンツの充実化、導線の最適化など、CVR改善の取り組みが重要です。
プロの広告代理店による運用代行
専門知識や運用経験が豊富な広告代理店に依頼することで内製より高い費用対効果が期待できます。
社内に経験豊富な人材や運用リソースが無い場合は、運用代行サービスも検討してみましょう。
費用対効果が高いのは自社運用と広告代理店のどちらか?
自社運用と代理店運用、リスティング広告の運用方法にはそれぞれにメリット・デメリットがあります。
予算規模や社内リソースを考慮しながら最適な運用形態を選択しましょう。
自社運用のメリット・デメリット
自社運用では運用工数がかかる点や人材育成に時間をかける必要があるといったデメリットがある一方で、運用代行手数料などの外注費がかからない点はやはり魅力的ですよね。
社内に経験者がいる、運用に十分な工数を割けるという場合は内製での運用メリットが大きいでしょう。リスティング広告の運用状況を見ながらすぐに設定を変更できるのもメリットですね。
ただ、自社で様々な広告を取り扱う環境が無い場合は配信事例や成功事例が少なくてプランニングできなかったり、広告実績が少ないと媒体社の支援を受けにくい環境といったデメリットも考慮が必要です。
広告代理店へ依頼するメリット・デメリット
代理店に依頼する場合、運用費用は発生しますが、豊富な実績とノウハウを活用できます。社内に広告経験者がいない場合や初めてリスティング広告を実施する商材などのケースでは、広告代理店へ依頼するメリットは大きいでしょう。
GoogleやLINEヤフーの認定代理店なら、媒体社からのサポートも受けながら広告主の支援も可能。また、認定代理店は最新の広告機能も情報をキャッチアップしているため、より費用対効果が高い運用が期待できます。
ただし、代理店選びは慎重におこなう必要があります。費用形態や運用スキル、実績や提案内容、支援体制などを十分に確認しましょう。
リスティング広告で費用対効果を高める方法まとめ
リスティング広告の費用対効果を高めるには、正しい知識と地道な運用改善が欠かせません。適切な目標設定と継続的な改善に取り組むことで費用対効果を高めていくことができます。
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