Bingのリスティング広告とは?メリットや他媒体との違いを解説

公開日:2025年01月15日

検索エンジンの市場シェアを伸ばしているBing。

以前はリスティング広告と言えばGoogleとYahoo!でしたが、今はBingに広告を出稿できるBingのリスティング広告(Microsoft広告)も見逃せない広告媒体となりました。

本記事ではBingのリスティング広告の特徴やメリット、Google広告やYahoo!広告との違いを詳しく解説します。リスティング広告の幅を広げる新たな手法としてぜひ参考にしてみてください。

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Bingのリスティング広告とは?

Bingのリスティング広告とは、Microsoft社が提供する検索連動型広告サービスです。

Bingの検索結果ページに表示される広告で、ユーザーの検索キーワードに連動して表示されます。以前はBing広告と呼ばれていましたが、現在はMicrosoft広告(Microsoft Advertising)という名称になっています。

 

下記図はBingでパソコンから「bing リスティング広告」と検索した際の表示例です。

検索結果の最上部にはMicrosoft広告をPRするリスティング広告が表示されていますね。「スポンサー」の表記から、これはBingのリスティング広告として表示されていることが分かります。

PCで表示されるBingリスティング広告の例

 

Google広告やYahoo!広告と同様に、検索エンジンで検索した際の結果画面にリスティング広告が表示されるため、既にリスティング広告をご存知の方には分かりやすい掲載の形ですね。

PC版Windowsには標準でMicrosoft Edgeブラウザがプリインストールされており、その検索エンジンにはBingが採用されています。そのため、Bingは特にビジネスシーンでよく利用されている検索エンジンで、Bingのリスティング広告ならこのようなターゲット層へリーチしやすい広告なのです。

Bing広告(Microsoft広告)とGoogle広告・Yahoo!広告の違い

主要な3つの検索連動型広告の違いを、以下の表で比較してみましょう。

広告プラットフォーム 主な特徴
Microsoft広告 ・パソコン利用者が多い
・ビジネスユーザーの利用率が高い
・比較的競合が少ない
Google広告 ・圧倒的な利用者数
・豊富な広告フォーマット
・競合が多い
Yahoo!広告 ・日本市場に特化
・40代以上の利用者が多い
・独自の広告ネットワーク

 

Statcounter Global Statsによると、全世界でのBingの検索エンジンシェアは2024年12月時点で3.98%。

全世界でのBingの検索エンジンシェア

 

日本のみ絞り込むとBingのシェアは7.79%まで拡大します。Yahoo!との差は少なく、4位以下を大きく引き離していることが分かりますね。

日本でのBingの検索エンジンシェア

 

次に、日本国内でパソコンユーザーのみに絞ったデータを見ると、Bingは17.05%と一気にシェアを伸ばしてGoogleに次ぐ2位になっていますね。日本国内でBingのリスティング広告がパソコンユーザーへのリーチに強みがあるということがこのデータにも表れていますね。

日本のPCユーザーのBing検索エンジンシェア

Bingリスティング広告の強み

Bingリスティング広告はGoogle広告やYahoo!広告のリスティング広告だけではリーチできないユーザーに対して、ビジネスの成果に直結するユーザーを集客しやすいリスティング広告の配信ができる点がなによりの強み。

Google広告とYahoo!広告で既にリスティング広告を配信していて更にリーチを広げたい場合、日本国内で唯一併用できるリスティング広告なのです。

 

更に、日本国内では2024年から利用可能となった機能、LinkedInのデータを活用したターゲティングによって会社や業種、職種といった条件からターゲットを絞り込める点もBingのリスティング広告ならでは機能。

また、Bingのリスティング広告はGoogle広告やYahoo!広告と比べて競合が少ないため、クリック単価が比較的安価に抑えられる傾向にあります。

Bingリスティング広告が向いているビジネス

検索エンジンシェアが伸びるにしたがって幅広いビジネスで活用できるようになってきたBingのリスティング広告ですが、特にBtoBビジネスとの親和性が高い広告です。

Bingのユーザー層には前述の通り、職場環境の影響もあって業務でパソコンを使用するビジネスユーザーが多く含まれます。そのため、法人向けの商品・サービスを提供するBtoB企業にとってはユーザーと親和性が高い広告プラットフォーム。

BtoBビジネスならLinkedInデータを活用したターゲティングとも好相性で、精度の高いターゲット設定によってリスティング広告の高い成果が期待できます。

 

一方で、Bingの検索エンジンシェア拡大によって、BtoCビジネスのように従来は検索市場が小さいことで相性が悪いとされていたビジネスでも活用の可能性が広がってきているのも事実。むしろ、競合性が低いため低コストでの集客が期待できるとも言えますね。

Bingのリスティング広告を出稿する2つの方法

Bingのリスティング広告枠へ広告配信するには大きく分けて2つの方法があります。

Microsoft広告から配信する

Bingのリスティング広告を出稿する際は、Microsoft広告のアカウントを作成し、広告管理画面から配信設定をおこないます

Microsoft広告の管理画面では詳細な設定や分析が可能で、Google広告やMeta広告からのインポート機能を使えば、既存の広告キャンペーンを効率的に移行もできます。

また、Microsoft広告独自の機能やターゲティングオプションを最大限活用できるのも魅力的ですね。Google広告やYahoo!広告のようにビジネスユーザーの行動分析や、デバイスごとの配信設定など、きめ細かな運用が可能で、「第三のリスティング広告」として本格的に活用するならこの方法でしょう。

Yahoo!広告から配信する

実は、Yahoo!広告の配信ネットワークにBingも含まれています。

つまりYahoo!広告の配信先としてBingネットワークを選択する方法でもBingのリスティング広告配信ができるということ。Yahoo!広告の管理画面から一元的に運用できるため、既にYahoo!広告を活用している企業にとっては手軽に始められる選択肢となっています。

ただし、Bingのみに絞った広告配信はおこなえず、Microsoft広告独自の詳細な機能も使えないため、基本的には前述のMicrosoft広告を利用することになります。

 

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Bingリスティング広告を配信するメリット

ここからはBingリスティング広告を配信する具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。

ビジネスユーザーと相性が良い

企業でパソコン利用時に多いのが、Microsoft Edgeを標準ブラウザに設定されているケース。社内ポリシーによってMicrosoft Edge以外のブラウザ利用が禁止されている企業もあります。

このような環境下では、従業員が必然的にBing検索を利用することになりますよね。そのため、ビジネスユーザー向けのキーワードでの検索ユーザーへリーチしやすい点がBingのリスティング広告を利用するメリットとなります。

BtoBでの購買行動では十分な検討が必要になるため、BtoCに多く見られるスマホユーザーが手軽にその場で購買まで完了するような行動特性とは異なります。

それだけに、比較検討層を集客して申し込みにつなげやすかったり、高単価な商材との相性が良かったり、ビジネスユーザーへ有効なリスティング広告と言えるのです。

リスティング広告のリーチが広がる

Google広告やYahoo!広告だけでなくBingのリスティング広告も活用することで、より幅広いユーザー層へのアプローチが可能になります。検索エンジンによって利用者層が異なるため、Bingユーザーへターゲットを拡大できるのです。

Microsoft広告が登場するまでは、Google広告とYahoo!広告以外にリスティング広告を配信する媒体の選択肢がありませんでした。

しかし、現在はパソコンでのBing検索シェアが伸びているため無視できない規模となっています。生成AIが一気に普及する中で、MicrosoftがCopilotを先行して提供してきたこともシェア拡大に大きく影響していると考えられます。

まだ競合が少なく高い効果が期待できる

Google広告やYahoo!広告と比較すると、Bingのリスティング広告はまだ競合が少ない状況です。そのため、比較的安価なクリック単価で広告運用できる可能性が高い状況

費用対効果を重視する企業にとって、これは大きなアドバンテージとなります。競合が少ないことで、広告の表示順位も上位を獲得しやすい傾向にあり、早く取り組めば取り組むほどBingリスティング広告の効果を得やすいでしょう。

Google広告とMeta広告からインポートできる

既存のGoogle広告やMeta広告のキャンペーン設定をMicrosoft広告に簡単にインポートできる機能が用意されているのです。これにより、新規で一からキャンペーンを作成する手間を削減できますね。

キーワードやアカウント構成、入札単価など、多数の設定項目を自動的に引き継げて運用の効率化に。Bingのリスティング広告を広告代理店へ依頼する場合は直接的なメリットとは言えませんが、自社で運用する場合はインポート機能が用意されているのも工数削減できるメリットにつながります。

Bingリスティング広告のまとめ

Bingのリスティング広告についてご紹介しました。Bingのリスティング広告はビジネスユーザーへのリーチが期待できる効果的な広告プラットフォームです。Google広告と比べて競合が少なく、比較的安価に運用できるため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

Bingのリスティング広告をご検討される場合はぜひ一度こちらのお問い合わせフォームからお気軽にご相談下さい。GoogleやLINEヤフー認定代理店である弊社ではMicrosoft広告もお取り扱いしています。