リスティング広告が表示されない理由は何?原因をケース別に解説

更新日:2025年02月19日

リスティング広告を配信しているのに表示されない…。

配信中のリスティング広告が気になって自分で検索しても確認できなかったり、運用者が広告管理画面で配信されていないことに悩まされたり、なぜか表示されないリスティング広告に困る場面はあるもの。

本記事ではリスティング広告が表示されない様々な原因とその具体的な解決方法を解説します。

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リスティング広告が表示されない原因は多岐に渡る

リスティング広告が表示されない原因は大きく分けると以下の4つに分類できます。

  1. 広告アカウントが原因で表示されないケース
  2. 配信設定が原因で表示されないケース
  3. キーワードや広告品質が原因で表示されないケース
  4. 検索ユーザーの誤解で「表示されない」ケース

それぞれの原因を具体的に見ていきましょう。

1.広告アカウントが原因でリスティング広告が表示されないケース

最初に確認しておきたいのが広告アカウントレベルでの問題の有無です。

これは比較的シンプルで発見しやすい原因ですが、意外と見落としがちなポイントでもあります。アカウントレベルの問題は全ての広告配信に影響を及ぼすため優先的に確認しましょう。

残高不足

リスティング広告が表示されない理由の一つが広告費に使う残高の不足。

Google広告やYahoo!広告でリスティング広告を配信する際は広告アカウント内に残高が必要です。特に手動で支払う設定になっている場合、残高が無くなると広告配信が自動的に停止してしまいます。

この問題を防ぐために広告管理画面でアカウントの残高を常にチェックすることが重要。

また、自動で支払うように設定すれば一定の金額に達したタイミングで自動的に請求されるため、予算管理がスムーズになります。

支払いエラー

広告の支払いに関するトラブルもリスティング広告が表示されない原因です。

残高不足にならないよう自動払いの設定にしていても、クレジットカードの期限切れや不正利用によるカードのロック、銀行口座の残高不足などによる支払いエラーが起きるとリスティング広告の配信が止まってしまいます。

リスティング広告が表示されない期間はそれだけの機会ロスを生んでしまうため、万が一支払いエラーが起きた場合はクレジットカード情報を更新したり、別の決済方法を登録するなど、広告配信を再開しましょう。

2.配信設定が原因でリスティング広告が表示されないケース

アカウントレベルの問題がない場合、次に確認すべきは個別の広告配信設定です。

リスティング広告の配信設定は非常に細かく、一つの設定ミスが広告の非表示につながる可能性があります。ここでは、よくある配信設定の問題について詳しく見ていきましょう。

広告ステータスが「一時停止」になっている

広告運用では一時的なキャンペーン停止や予算調整のために広告を一時停止することがあります。しかし、リスティング広告の配信を再開し忘れてそのままになっているケースは意外と多いもの。

初めてリスティング広告を配信するキャンペーンで各種設定を終え、最終チェック完了後に一時停止を解除しようとして忘れていたり、複数人で運用していてコミュニケーションエラーによって一時停止したままになってしまうケースがあります。

広告が審査中または不承認になっている

リスティング広告は配信前に各媒体社の審査で承認を得る必要があります。

新規作成した広告や既存広告の修正を行った場合、審査完了までは広告が表示されません。また、広告ポリシーに違反している場合、不承認となってリスティング広告が表示されないケースもありますよね。

特に医療や金融関連の広告は厳密な審査基準がありますし、媒体によって審査基準が異なるため、注意が必要ですね。

配信開始日や終了日が正しく設定されていない

キャンペーン単位で設定する配信期間の誤りもよく見落とされるポイントです。

単純に期間を誤って設定してしまったり、過去のキャンペーン設定をコピーして新規作成する際に開始日・終了日の設定を更新し忘れたり、正しい配信期間と異なることでリスティング広告が表示されないケースがあります。

ターゲット地域やデバイス設定のミス

地域やデバイスの設定ミスも広告が表示されない原因。

例えば、特定の地域のみに配信設定しているつもりが除外設定になっていたり、モバイルデバイスを誤って除外設定にしていたり、ターゲット条件が誤っているケースです。

配信したい時間帯が対象に含まれていない

配信スケジュールとして設定している時間帯の設定ミスも広告が表示されない原因となることがあります。

本来リスティング広告を配信したい時間帯が正しく配信される設定になっているか確認してみましょう。

年齢層や性別などの対象を絞りすぎている

デモグラフィック設定による配信制御も広告が表示されない原因となることがあります。

リスティング広告は正しく配信されていても、配信条件を過度に絞り込むことで潜在的な顧客にリーチできなくなってしまうと、想定したインプレッションに届かないという場合も。適切なターゲティングは重要ですが、過度な制限は機会損失につながる可能性があります。

オーディエンスリストが小さすぎて配信できない

リマーケティングやカスタマーマッチなどのオーディエンス配信では、オーディエンスリストが小さすぎて広告が表示されないことがあります。例えば、訪問者が少ないサイトにおいて過去7日間のサイト訪問者だけをターゲットにして、十分なリストサイズが確保できていないケースなどです。

3.キーワードや広告品質が原因でリスティング広告が表示されないケース

アカウントや配信設定に問題がない場合、次に確認すべきはキーワードや広告品質です。

リスティング広告では設定さえすれば入札額次第で必ず表示されるわけではありません。ユーザーの検索行動や品質スコアや競合状況など、複数の要因が絡み合って広告の表示機会が決定されます。

運用においてリスティング広告の分析は必ずおこないますので、表示されない原因に関しては以下のポイントを分析してみましょう。

キーワードの検索ボリュームが少なすぎる

ニッチなキーワードを使用している場合、検索ボリュームが少なすぎて広告が表示される機会自体が限られます。検索ボリュームが多いキーワードに変更する、ロングテールキーワードを追加する、このような対策でより多くのユーザーに広告を表示させましょう。

Google広告の「キーワードプランナー」を活用すると、配信したいキーワードの検索ボリュームを確認できます。

入札単価が低すぎるため競合に負けている

競争の激しいキーワードでは、適切な入札単価の設定が重要です。

例えば、「リスティング広告」というキーワードは競争が激しく、相場よりも大幅に低い入札単価では広告表示が難しくなります。入札単価を上げる、より競争の少ないキーワードに変更する、このような対策によって競合に勝つための調整をしましょう。

品質スコアが低いため広告ランクが不足している

Google広告の品質スコアは広告の表示機会に大きな影響を与える要素です。

特に、ランディングページの関連性やユーザー体験が低評価の場合、高額な入札をおこなっても広告が表示されにくくなります。

品質スコアが低いと、広告ランクが下がり、リスティング広告が表示されにくくなります。品質スコアが向上するように広告の品質を高める施策を検討しましょう。

除外キーワードが設定されている

除外キーワードを設定していると、そのキーワードを含む検索クエリに対して広告が表示されません。除外キーワードを見直して除外する必要がないキーワードは削除しましょう。

4.検索ユーザーの誤解で「表示されない」ケース

実は、広告自体には問題がないにもかかわらず、確認方法を間違っているためにリスティング広告が表示されないと誤解されるケースもあります。リスティング広告を配信している自社の担当部署での表示確認だけでなく、クライアントや社内の他部署からの問い合わせも発生するケースです。

ターゲット外のデバイスや地域で確認している

よくあるのが配信設定で指定した条件外から広告を確認しようとして、「表示されない」と思い込むケースです。

例えば、スマートフォンのみの配信設定なのにPCで確認したり、特定地域限定の配信なのに対象外エリアから確認したりするケースが該当します。

何度も検索しすぎて広告が表示されなくなった

同じキーワードで繰り返し検索をおこなうと、各広告媒体によって広告の表示を制限されることがあります。

これは広告費の無駄遣いを防ぐために有益な仕組みですが、広告の確認作業では誤解の原因となることがあります。このような場合は時間を置いてから再度検索するか、別のキーワードで検索してみましょう。

検索キーワードの一致タイプを理解していない

キーワードの一致タイプ(完全一致、フレーズ一致、部分一致)の設定と、実際の検索クエリの関係を正しく理解していないケースもあります。

例えば、「リスティング広告 表示」を完全一致で設定しているのに、「リスティング 広告の表示」と検索して条件に該当していないために、リスティング広告が表示されないというケースです。

 

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リスティング広告が表示されない問題を解決する方法

リスティング広告が表示されない場合は、ここまでにご紹介した各種設定を確認していけば多くの問題は解決可能。アカウントレベルの設定から、キャンペーン、広告グループ、キーワードレベルまで、階層的にチェックしていくことで問題の原因を特定しやすくなります。

 

また、広告プレビューツールの活用もおすすめ。

Google広告では「広告プレビューと診断ツール」が提供されており、確認したい検索キーワード、住所、言語、デバイスを入力することで、表示されるリスティング広告の画面を確認できます。

このツールは、広告または広告アセットが表示されない場合に、アカウント内で理由を特定するのに役立ちます。また、特定の語句の Google 検索結果ページをプレビューすることもできます。
特定のキーワードで検索が行われた際に、どの広告とアセットが掲載されるかを確認できます。

(出典:広告プレビューと診断ツール - Google 広告 ヘルプ

各広告媒体で用意されている広告プレビューツールを活用することで、実際の検索に影響を与えることなく、検索ユーザーと同じようにリスティング広告の表示画面を確認することができます。

リスティング広告が表示されない原因まとめ

本記事ではリスティング広告が表示されない主な原因をご紹介しました。

広告アカウントの基本設定から、配信条件や品質スコア、確認方法までを一つずつ見直すことで多くの問題は解決可能です。

弊社クリエルでは東京・福岡を中心に全国の企業様のリスティング広告運用をご支援しています。GoogleやLINEヤフー認定代理店である弊社が状況をお伺いし、ご提案や配信シミュレーション、過去の配信事例などの情報提供もさせていただきますので、リスティング広告が無事に配信できたものの、思うような成果が出ない場合はぜひお気軽にご相談ください。

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