Web広告の費用相場っていくら?そもそもWeb広告とは?種類と料金形態を紹介
更新日:2025年01月09日
Web広告を出すにはどれくらい費用が要るのかも、どんな広告があるのかもよくわからない。
本記事ではそんなお悩みを解決するためにWeb広告の種類と費用相場について詳しく解説します。
\媒体選びで失敗しない!/
Web広告とは
Web広告とは、インターネット上のメディアに配信することができる広告のこと。ネット広告やオンライン広告とも呼ばれます。
マス広告よりも少ない費用から出稿できたり、高い費用対効果が期待できたり、広告の中で一番活用が進んでいるのがWeb広告。配信可能なメディアには多くの形態があり、それに伴ってWeb広告の種類も様々です。
ここからはWeb広告に費用形態や媒体の種類と費用目安から見ていきましょう。
Web広告の費用形態
はじめにWeb広告の費用について詳しく見ていきましょう。
Web広告は一般的に固定の金額が定められている広告メニューではありません。自分で予算を設定し、ユーザーのアクションを獲得するごとに費用が発生するという方式です。
課金形態には以下のように様々なタイプがあります。
- インプレッション課金型
- インプレッション保証型
- クリック課金型
- エンゲージメント課金型
- 動画視聴型
- 成果報酬型
- 掲載期間保証型
- PV保証型
- 配信課金型
インプレッション課金型
インプレッション課金型は、広告の表示(インプレッション)回数に応じて費用が決まる方式。
ユーザーの画面上に〇回広告が表示されるにつき〇円という形で課金が発生します。DSP広告やディスプレイ広告、SNS広告がインプレッション課金型での配信に対応しています。
インプレッション保証型
インプレッション保証型は、事前に広告を表示させたい回数を設定し、それを達成するまで広告の掲載が保証されるという方式。
金額は保証される表示回数によって決まります。主にGoogleやYahoo!など、大手ポータルサイトの広告で採用されています。
クリック課金型
クリック課金型のWeb広告では、ユーザーが広告がクリックしたときに課金が発生します。
広告が何回表示されても、ユーザーにクリックされなければ費用はかかりません。
クリックされるということは、ユーザーを指定のWebページへ集客できるということで、集客してはじめて広告費が発生する点では安心感がありますね。リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などで使われます。
エンゲージメント課金型
SNSなどにおいて、ユーザーが行動(エンゲージメント)を起こしたときに課金が発生するのがエンゲージメント課金型。
ここでのエンゲージメントとは、「いいね」「シェア」「フォロー」「クリック」などのアクションのことを指します。
動画視聴型
動画視聴型は、動画広告の再生回数に応じて課金が発生する方式。
通常、〇秒まで再生されれば1回視聴とったカウント方法が採用されますが、最後まで視聴されないと費用が発生しないタイプもあります。
成果報酬型
主にアフィリエイトと呼ばれるもので、広告をクリックしてサイトに訪れたユーザーが商品の購入や会員登録を行った場合に課金が発生します。
費用は成果の有無に依存するため、いくらかかるかは反響の大きさ次第。成果が出ないと費用が発生しないため、広告主としてはリスクを抑えられる一方で、成果が見込めない条件(商品や価格など)では媒体社の判断で広告掲載ができないケースもあります。
掲載期間保証型
他社のWebサイトやメディアなどに自社の広告を掲載してもらい、その期間に応じて費用を支払う方式です。求人サイトや口コミサイトなどでよく使われています。
配信課金型
広告の配信件数に応じて課金される方式です。
主にLINEやメールマガジンなどで採用されています。
>>初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方が分かる資料はこちら
Web広告媒体の種類と費用の目安
ここからはそれぞれの媒体の特徴と費用相場を紹介していきます。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- 動画広告
- SNS広告
- 記事広告
- メルマガ広告
- アフィリエイト広告
リスティング広告
リスティング広告とは、ユーザーが検索に使ったキーワードに応じて検索結果の上部または下部に表示される広告のこと。別名「検索連動型広告」とも呼ばれます。
自分から検索を行うような関心の高いユーザーに宛てた広告のため、比較的成果につながりやすいのが特長です。
日本国内ではGoogle、Yahoo!、Bingの検索結果画面へ配信できるリスティング広告メニューがあります。
費用形態はクリック課金型。
1クリックあたりの費用は自由に設定可能ですが、かけた金額や競合の状況によって掲載順位が変動します。費用の相場は広告を出すキーワードによって大きく異なり、安いもので1クリックあたり数十円、高いもので数千円になることも。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイト内の広告枠に掲載される画像や動画、テキストの広告全般を指します。ビジュアルを用いて視覚的に訴求できるのが大きなメリット。
「純広告」「アドネットワーク広告」「DSP広告」「リターゲティング広告」の4種類をそれぞれ見ていきましょう。
純広告
純広告とは、Webメディアなどの広告枠を一定期間買い取って出稿する広告です。枠を事前予約して広告を出すことから「予約型広告」とも呼ばれます。
費用形態は掲載期間保証型。
相場は媒体の規模にもよりますが、1週間で数十万円~数千万円と高額な広告費用になるケースもあります。
「Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)」「YouTubeマストヘッド広告」など、トップページの目立つ場所に表示されるものが有名です。
アドネットワーク
アドネットワークは、複数のWebサイトやアプリ、ブログなどを集めた配信ネットワークに含まれる様々な媒体に広告を同時配信できる仕組み。一度に様々な種類のサイトやメディアに広告を配信できるという強みがあります。
費用形態はクリック課金型、またはインプレッション課金型。
費用相場はクリック課金型の場合1クリック表示あたり10円~数百円、インプレッション課金型の場合1000回表示につき10円ほど。
Googleディスプレイネットワーク(GDN)」、「Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)」の2大ネットワークが有名です。
GDNとYDAの違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
DSP広告
DSPとは、「Demand-Side Platform」という広告効果を自動で最適化するための配信プラットフォーム。
DSP広告とは、この広告配信用のDSPと広告媒体側のSSP、2つのプラットフォームが連携することによって配信される広告です。ビッグデータや閲覧者の行動履歴を用いて半自動的に最適な配信を行えるというメリットがあります。また複数のアドネットワークに広告を配信することも可能です。
費用形態はインプレッション課金型、またはインプレッション保証型。
相場は広告表示1000回につき10円~数百円程度で、「MicroAd BLADE」「ADMATRIX」など様々な媒体があります。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、一度自社サイトに訪れたユーザーを追跡して再度広告を配信する手法。
関心度の高いユーザーに再度アプローチするので費用対効果が高いのが特長で、媒体によっては「リマーケティング」とも呼ばれます。
費用形態はクリック課金型。
相場は広告を出すキーワードによって大きく異なり、安いもので数十円、高いもので数千円にもなります。Google広告やYahoo!広告、SNS広告など、ほぼすべての運用型広告で配信することが可能でしたが、最近はプライバシー保護厳格化などの流れもあり、今後の配信には課題が残されれています。
動画広告
YouTubeなどの動画サイトにて、動画を視聴する前や途中に表示される広告です。
ビジュアル、文字、音の組み合わせで、他の広告と比べてユーザーに多くの情報を伝えることができます。
費用形態は動画視聴型、インプレッション課金型、クリック課金型が主流。
相場としては以下が目安となります。動画広告の費用についてはこちらの記事もご覧ください。
【動画視聴型】視聴1回につき4~7円程度
【インプレッション課金型】表示1000回につき10~500円程度
【クリック課金型】クリック1回につき10~数千円、狙うキーワードや検索ボリュームによって大きく変動
SNS広告
X(旧Twitter)やInstagramといったSNS上に配信できる広告です。
いいねやフォローの傾向、発言内容などをもとに細かくターゲットを絞り込みが可能。各SNSで利用者層が異なるため、広告を配信する際はターゲットにあったSNSを選ぶと効果的です。例えば、ビジネス系の広告を配信する場合は、40代以上の男性もよく利用しているFacebookを選ぶと良いでしょう。
費用形態は媒体にもよりますが、エンゲージメント課金型、クリック課金型、インプレッション課金型、動画視聴型が主流。
SNS広告の費用相場は以下が目安となります。SNS広告の費用相場はこちらの記事で更に詳しくご紹介しています。
【エンゲージメント課金型】エンゲージメント1件につき40~100円程度
【クリック課金型】クリック1回につき20~200円程度
【インプレッション課金型】表示1000回につき数百円程度
【動画視聴型】視聴1回につき4~7円程度
記事広告
記事広告とは、Webメディアやブログに「一本の記事という形式」で掲載される広告のこと。
タイアップ広告やPR記事とも呼ばれます。
一般的に「記事製作費」、「掲載費」が発生します。
広告掲載費用はメディアや記事のボリュームによって大きく異なりますが、費用相場は2つ合わせて50〜200万円ほど。
メルマガ広告
メルマガ広告とは、その名の通りメールマガジンに掲載される広告のことです。
既存のメルマガに広告を掲載することでその知名度を借りられること、ターゲットに近い購読者がいるメルマガを選んで配信できることが強みです。
費用形態は主に「クリック課金」「配信数課金」「一斉配信契約」の3種類。
メルマガ広告の費用は配信するメルマガの媒体規模や配信リストの質などで大きく異なります。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、アフィエイターと呼ばれる第三者のメディア・ブログで自社商材を宣伝してもらう形式の広告です。
広告を通じて発生した成果・ユーザーのアクションに応じて費用が発生するのが一般的。固定報酬型のものも中には存在します。
費用相場は、例えば1件100円の資料請求に対する成果報酬もあれば、1件5万円のサービス申し込みに対する成果報酬もあり、費用は様々です。アフィリエイトサービスプロバイダーを利用する際は初期費用や月額費用が必要なサービスもあります。
Web広告のメリット
ここからはWeb広告のメリット・デメリットについてみていきましょう。
まずはメリットから。Web広告の特に大きなメリットは以下の2点です。
短期間で成果につながりやすい
Web広告の中には即日配信できるものも多くあります。
長いスパンでの対策が必要なSEOなどと違い、広告費を支払えばすぐに配信することができるため、比較的短い期間で成果につながりやすいのが強みの一つです。
広告費用をかけてすぐに収益化できれば、Web広告は高い効果が期待できますね。
効果を可視化できる
Web広告の場合、配信によって得られた効果をデータとして可視化することができます。
それをもとに、ターゲティングやキーワードを調整したり入札を最適化したりと、効率的にPDCAサイクルを回すことが可能。マス広告でありがちな、効果が不明で費用対効果が分からないといった問題を回避し、Web広告の効果検証をおこないながら費用のかけかたを調整して取り組めます。
WeB広告のデメリット
続いてデメリットです。以下の2点はあらかじめ理解しておきましょう。
- 競合が多いと費用が高騰しやすい
- 自社運用のハードルが高い
競合が多いと費用が高騰しやすい
オークション形式のWeb広告の場合、競合が多い業種・商材だと広告費が高騰しやすくなります。その場合はキーワードの見直しやターゲティングの設定など、費用を下げる工夫が必要。
高い広告費用でも費用対効果が見合うようにLPを改善するという視点も大切です。
自社運用のハードルが高い
Web広告を配信するだけなら専門の企業でなくても可能ですが、配信結果のデータを分析しての改善・調整など、本格的に運用するとなると、専門的な知識や技術が必要になります。
加えて、効果測定には相応の人的コストがかかるため、自社で運用する余裕がない場合は代理店に依頼するのもおすすめ。
外注費用が発生する代わりに社内人件費を抑えつつ、より高い広告の成果を期待できるなら、外注する選択肢ももっておくと良いですね。
費用対効果の高い配信媒体の選び方
ここまで色々な種類の広告について解説してきましたが、実際に広告を配信する際は費用対効果の高い媒体を選ぶことが大切です。
配信目的別に選び方のポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
認知してもらう
どんなに良い商品・サービスでも、ユーザーに知られていなければ意味がありません。
これから新商品を売り出していきたい、現時点で知名度の低いサービスを広めていきたいといった場合には、幅広く配信できる広告がおすすめです。
認知獲得が目的の場合は、これから顧客になる可能性がある「潜在層」に知ってもらうことから始めましょう。
- ディスプレイ広告
- アフィリエイト広告
- 純広告
- 動画広告
- SNS広告
理解してもらう
ニーズがはっきりしており自社の商品も知っている層がターゲットの場合、魅力やメリットを伝えることが有効です。
ユーザーが検索しそうなキーワードでリスティング広告を出したり、SNSで興味のありそうなユーザーにアプローチしたりすると良いでしょう。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- SNS広告
購入してもらう
十分に認知が拡がっていて、検討中のユーザーへ購入の後押しをしたり、すでに購入・利用経験がある層を狙う場合は、サイト訪問履歴や購入履歴をもとにリターゲティング広告を配信したり、SNSで新商品の告知などを配信したりするのが効果的です。
Web広告を代理店に依頼した場合
Web広告を自社で運用することが難しければ代理店に依頼するのも一つの手。代理店に依頼した場合の費用とメリット・デメリットについて紹介します。
運用代行費について
運用代行の費用相場は「広告費の20%」が一般的。
仮に広告費が20万円だった場合、広告費用とは別で運用費4万円が発生しますので、合計金額は24万円となります。
また、アカウントの作成やキーワードの選定など、広告配信までの準備にかかる費用として初期費用が発生する場合もあります。配信後のレポートに別途費用が発生する場合もあります。
運用代行を依頼するメリット
- 過去の運用実績やノウハウをもとに、費用対効果の高い運用が可能
- 最新のトレンドを把握している
- 社内リソースを広告に割く必要がない
運用代行費用をかけてでも代理店へ依頼する企業が多いのは、やはり人件費や専門スキル人材不足などによる社内運用のボトルネックを解消できるから。
加えて、多くの広告を運用している代理店の方が広告の最新トレンドを把握していたり、運用スキルが高かったり、媒体社とのコネクションを活用できたりと、結果的に費用対効果が高くなりやすからでしょう。
運用代行を依頼するデメリット
- 広告費以外に手数料がかかる
- 社内に広告のノウハウが蓄積されない
運用代行費用が発生するため、広告配信に必要な費用が大きくなるのはもちろん、少額予算の場合は運用代行費用の比率が高くなることで費用対効果が下がる場合も考えられます。
また、代理店へ完全にお任せしてしまうと社内にノウハウがたまらないため、将来的に内製化を目指したい場合には注意が必要。代理店と連携しながら社内に知見をためていきましょう。
Web広告の費用に関するよくある質問
ここからはWeb広告の費用に関するよくある質問と回答をご紹介します。
Q.Web広告の費用はいくらかかりますか?
A.Web広告には様々な費用形態がありますが、例えばクリック課金型のリスティング広告は安いもので1クリックあたり数十円程度から配信ができます。
配信する広告の種類や費用形態によって大きく異るため、事前に目安を知りたい場合は配信する要件で広告代理店へ配信シミュレーションを依頼することをオススメします。
Q.広告費の決め方はどのように考えれば良いですか?
A.広告予算が決まっていない場合は売上に対する割合で考えたり、集客目標から逆算して考えたり、広告シミュレーションを元に想定クリック単価やコンバージョン単価から広告費を考えていく決め方がオススメです。
広告費は柔軟に変更・調整できるため、想定より悪い成果であれば予算を下げ、良い成果であれば予算を増やしていく方法も有効です。
Web広告の費用相場まとめ
Web広告の配信にかかる費用は種類によって大幅に変動します。種類も費用形態も多くて複雑ですので、慣れないうちは広告選びに苦戦することもあるでしょう。
広告の費用対効果を高めるには目的・ターゲットに合った物を選ぶことが重要です。Web広告を出す際には、是非この記事を参考に自社にあった広告は何か考えてみてくださいね。
もしWeb広告が初めて、または実施経験が少ない場合は「初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」もぜひご活用ください。短時間で主要媒体の特徴を把握し、簡単に媒体選びのポイントを身につけることができます。
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・Web広告に関するよくある質問と回答
Web広告の活用法を間違えないように、媒体の選び方をチェックしてみてくださいね。