動画広告のメリット・デメリットとは?動画に向いている商材も合わせて解説
更新日:2025年03月03日
デジタル広告市場で注目を集める動画広告。
自社でも動画広告を活用したいという方もおられるのではないでしょうか。
今回は動画広告の持つメリットとデメリットを徹底解説するとともに、特に効果を発揮する商材や効果的な作り方までご紹介します。
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動画広告とは
動画広告とは、静止画ではなく動画フォーマットを使用した広告のこと。
テキストや画像だけでは伝えきれない情報を、音声や動きを加えることでより印象的に届けることができるのが特徴で、YouTubeやSNS、ディスプレイ広告などで配信可能です。
近年は動画プラットフォームの成長により加速度的に動画視聴人口が増加しており、動画を使用した広告の需要は今後も高まり続けることが予想されます。
動画広告のメリット
動画広告の最大のメリットは短時間で多くの情報を視聴者に伝えられる点。
テキストや静止画だけでは表現しきれない要素を盛り込むことで、ユーザーの心に強く訴えかけることができます。
以下の具体的なメリットを一つずつ見ていきましょう。
- 静止画よりも情報量が多い
- ユーザーの目に止まりやすい
- SNSで拡散されやすい
- 効果検証がしやすい
静止画よりも情報量が多い
動画広告の大きなメリットは、静止画と比較して圧倒的な情報量を持っていること。
動画には、静止画とは違い「動き」や「音」を入れられるという強みがあります。
静止画では表現することが難しい商品を実際に使っている場面なども、動画だとユーザーにわかりやすく伝えることができるでしょう。また、バナーひとつに収まりきらないような長い説明文も、ナレーションをつけることで対応可能です。
ユーザーの目に止まりやすい
人間には動くものに反応するという習性があります。
SNSのタイムラインに動画が流れてきて、つい見てしまったという経験はありませんか?スクロールを続けるユーザーの注意を引くのは静止画よりも動画の方が断然優れています。
広告は、表示されても内容を見てもらえなければ意味がありません。比較的スルーされにくい動画広告は、ユーザーに認知されるという第一関門を突破しやすいメリットがあります。
また、目にとまるだけでなく、印象に残りやすいのもメリットの一つ。
視覚と聴覚に同時に訴えかけることで、脳内に強い印象を残すことができます。認知度向上やブランディングを目的とする場合、動画広告は特に効果的な選択と言えるでしょう。
SNSで拡散されやすい
SNSで拡散されやすいという点も動画広告のメリットのひとつです。
SNSでは一般ユーザーの投稿と同じ形式広告で配信され、ユーザーの体験を阻害しにくいことから広告特有の不快感を与えにくく、内容によっては大きく拡散される可能性もあります。これは「動画広告のメリット」として非常に大きいポイント。
拡散されやすい動画広告の特徴としては、感情を揺さぶるストーリー性、意外性のある展開、ユーモアのあるコンテンツなどが挙げられます。
ユーザーが「これは面白い!」と感じるコンテンツを作ることで、自然な拡散を促進できるのですね。
効果検証がしやすい
広告の効果がどれくらいあったのかを検証しやすいのもメリット。
動画広告には、再生数、視聴時間、クリック数など、効果を図るための様々な指標が存在します。
例えば、再生数が多いにも関わらず、視聴時間が短く途中で離脱した割合が多い場合は、途中で内容に飽きられるポイントがあるのではないかというふうに考えることができるでしょう。
Web広告の効果測定をおこない、データに基づいて分析をおこなうことで、次回以降の施策に活かすことが可能です。
動画広告のデメリット
様々なメリットを持つ動画広告ですが、もちろんデメリットも存在します。
効果的な活用のためには、これらの課題も理解した上で対策を講じる必要も。主なデメリットとその対応策について見ていきましょう。
- 不快感を招く可能性がある
- 動画制作のコストが課題
- クリエイティブの調整が難しい
不快感を招く可能性がある
動画の表示のさせ方、内容によってはユーザーから不快に思われる可能性があります。特にユーザーに嫌われやすいのは、動画の途中に再生される広告やアダルト系のもの。
また、サイト内に設置されているバナー枠で、勝手に再生が始まるものも不快に思われがち。というのも、動画の視聴には通信容量を大量に消費するため、通信制限を気にするユーザーにとっては死活問題となり得ます。
広告というだけで邪魔に感じる層は一定数存在するもの。なるべく悪印象を与えないよう、ユーザーのことを考えた広告配信を行うことが大切です。
動画制作のコストがかかる
静止画のバナー作成と比べ、動画の作成には多くの手間とコストがかかるもの。自社で作れない場合には外注することになるため、余計に費用が嵩みます。
また、製作期間も静止画より長くかかるのが一般的です。動画広告を配信する際にはそういった期間を見越したスケジュール立てを行いましょう。
ただし、近年では生成AIの進化やスマートフォンのカメラ性能向上、手軽に使える編集ツールの普及により、以前よりもコストを抑えた動画制作が可能になっています。
クリエイティブの調整が難しい
メリットの項目でも少し触れましたが、効果的に広告を運用していくには、効果の検証とそれに基づく改善が必須です。
しかし、動画の特性上、少しの内容調整でも少なくない手間とコストがかかってしまいます。静止画であれば画像や文言を差し替えるだけで済むことが多いのですが、動画だとそうはいきません。
撮影時、編集時に何パターンか想定しておき、並行して配信しながらどのパターンの効果が高いのかを見極めるという方法がおすすめです。
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動画広告を配信できる媒体
動画広告の効果を最大化するためには、適切な配信媒体を選択することが重要です。
それぞれの媒体には特性があるため、ターゲットや目的に応じて使い分けることで、動画広告のメリットを最大限に引き出すことができます。
ここでは主要な配信媒体を見ていきましょう。
- YouTube広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- TVer広告
YouTube広告
YouTube広告は代表的な動画広告の配信媒体です。
YouTube広告の魅力は詳細なターゲティングが可能な点。デモグラフィック情報だけでなく、興味・関心や視聴履歴に基づいたセグメントで広告を配信できるため、潜在顧客に効率よくリーチすることができます。
インストリーム広告(動画再生前・中・後に表示)、ディスカバリー広告(検索結果やレコメンドに表示)など、YouTube広告は種類が豊富な点も特徴です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトの広告枠に掲載される広告のこと。
バナーとして表示されるものが一般的ですが、動画を配信することもできます。
ディスプレイネットワークを通じた動画広告のメリットは、多数のウェブサイトやアプリに横断的に配信できる点。特定の興味・関心を持つユーザーに対して、様々なメディア上で動画広告を表示することができます。
SNS広告
各種SNS広告にも動画広告は配信可能です。
代表的な媒体は以下の5つ。
- Instagram
- Facebook
- X(旧Twitter)
- LINE
- TikTok
Instagram
Meta(旧Facebook)社が運営する、ビジュアル重視のSNS。
美しい映像表現が求められる動画広告と相性が良く、フィード広告やストーリーズ広告、リール広告など、様々な種類のInstagram広告を配信可能です。
ストーリーズ広告は全画面表示で没入感があり、ブランド認知向上に効果的。一方、リール広告は短尺で魅力的なコンテンツが求められますが、若年層へのリーチに優れています。
Instagramの動画広告では音声オフでも内容が伝わるようなテキスト活用も重要なポイントですね。
Facebook
Facebookはビジネスシーンで使われることも多いのが特徴のSNSです。
Facebookの動画広告はニュースフィードに自然に溶け込む形で表示されるため、ユーザーの抵抗感が比較的少ないのが特徴。
また、Facebookは滞在時間が長いプラットフォームのため、やや長めの動画広告も受け入れられやすいでしょう。カルーセル形式と組み合わせた動画広告や、キャンバス広告内での動画活用なども効果的です。
X(旧Twitter)
リアルタイム性が特徴のX(旧Twitter)ではトレンドに即した動画広告が効果を発揮します。プロモトレンドと動画広告を組み合わせることで話題性を高める効果が期待できます。
タイムラインに動画広告を流せるほか、ライブ配信の動画を広告として配信することも可能。また、ハッシュタグを活用したキャンペーンと動画広告を連動させることで、ユーザー参加型の施策も展開できます。
LINE
日本国内で圧倒的なユーザー数を誇るLINEは幅広い年齢層へのリーチが可能です。
タイムライン上に表示される動画広告や、LINEスタンプなどのクリエイティブと連動させた動画広告など、LINE広告は種類が豊富。
LINEの特徴はメッセージアプリとしての性質から友人間での共有が生まれやすい点です。共感を呼ぶストーリー性のある動画広告や話題性のあるコンテンツは、ユーザー間で自然と共有される可能性があります。
TikTok
TikTokは若年層に人気の短尺の動画に特化したプラットフォームです。
起動画面、タイムライン、レコメンド枠などに配信できるほか、ハッシュタグチャレンジというユーザー参加型のキャンペーンも実施可能。豊富なターゲティングもTikTok広告の特徴です。
TikTokの動画広告の特徴は、プラットフォームの特性に合った「楽しい」コンテンツが求められる点。
トレンド音楽やエフェクトを活用し、ユーザーの日常的なコンテンツと溶け込む自然な広告表現が重要。ハッシュタグチャレンジと連動させた動画広告も、ユーザー参加型のキャンペーンとして高い効果が期待できます。
TVer広告
TVerは民放5社が共同運営するテレビ番組の見逃し配信サービス。TVer広告とは、テレビコンテンツを視聴するユーザーに対して高品質な動画広告を展開できる広告です。
TVer広告の魅力はテレビCMに近い視聴環境でありながら、デジタル広告ならではの詳細なターゲティングや効果測定が可能な点。特にテレビCMと連動したクロスメディア展開やテレビCM素材の二次利用として効果的です。
視聴完了率が高く、広告回避率が低いのもTVer広告のメリットです。テレビコンテンツの合間に挿入される広告であるため、ユーザーの受容性が高い傾向があります。
動画広告の種類
動画広告は表示形式や挿入位置によって複数のタイプに分類されます。それぞれに特徴とメリットがあるので、広告目的に応じて適切な種類を選択することが重要。
ここからは主な動画広告の種類を見ていきましょう。
- インストリーム広告
- インバナー広告
- インリード広告
- オーバーレイ広告
インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画本編の前・途中・後に再生される動画広告のこと。
一定時間視聴すればスキップ可能な「スキッパブル広告」と、短尺の代わりにスキップ不可能な「バンパー広告」があります。
動画視聴時に自動で再生されるため、自然な流れでユーザーに広告を見せられるのがポイント。商品・サービスの認知拡大に適した形態です。
ただ、動画本編を遮って再生されることから、ユーザーの反感を買いやすいのは難点。実際すぐにスキップする人が大多数ではないでしょうか?そのため、最初の数秒間でいかにインパクトを残せるかが勝負です。
インバナー広告
インバナー広告(インディスプレイ広告)とは、Webサイト内に設置された専用の枠に配信される広告。従来の静止画バナーの代わりに動画が再生される形式で、ページのコンテンツを閲覧しながら視認できるのが特徴です。
この広告枠はまとめサイトやYahoo!のトップページなど、様々な箇所に設置されています。
この広告形式のメリットは、ユーザー体験を大きく妨げることなく、動画のインパクトで注目を集められる点です。特に自動再生(音声オフ)設定と組み合わせることで、ユーザーの興味を自然に引きつけることができるでしょう。
インリード広告
インリード広告は、ウェブページのコンテンツ間(記事の段落の間など)に挿入され、ユーザーがスクロールして広告エリアに到達した時に再生が開始される動画広告です。視認領域に入った時点で自動再生されるのが特徴。
この広告形式のメリットはユーザーの注目を自然に獲得できる点です。
コンテンツを読み進める過程で広告が目に入るため、強制的な印象が少なく、比較的好意的に受け止められやすいでしょう。また、ビューアビリティ(広告の視認可能性)が高いことも特徴です。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告とは、サイトを開いた際、画面全体または一部を覆い隠すように表示される広告です。
閉じるボタンが小さかったり、スクロールに合わせて枠も動いたり、誤タップを誘発するような仕掛けが施されていることが多く、閲覧の邪魔になり、特にユーザーの不快感を招きやすい形態でもあるため注意が必要。
この広告形式のメリットは、メインコンテンツの視聴を中断させることなく、関連性の高いメッセージを届けられる点です。例えばYouTubeでは、関連性の高いチャンネル登録促進や関連動画への誘導などにオーバーレイ広告が活用されています。
動画広告のメリットを活かす効果的な作り方
動画広告のメリットを最大限に引き出すためには、効果的な作り方を理解することが不可欠です。単に映像を制作するだけでなく、マーケティング戦略に基づいた設計が重要。ここでは成果を上げるための具体的なポイントを紹介します。
ターゲット設定の重要性
動画広告の効果を最大化するための第一歩は明確なターゲット設定です。「誰に」「何を」伝えたいのかを具体的にすることで、訴求内容や表現方法が明確になります。
例えば、20代の女性向けの化粧品広告と50代の男性向けのビジネスツール広告では、使用する音楽、映像のテンポ、出演者、色使いなど、あらゆる要素が異なってきますよね。特に動画広告のメリットである「感情に訴える力」を活かすには、ターゲットの価値観や行動パターンを深く理解することが欠かせません。
ペルソナを具体的に設定し、「この人に見てもらったらどう感じるか」を常に意識しながら制作を進めることで、より共感を生む動画広告に仕上げることができます。また、配信段階でもターゲティングの精度を高めることで、適切なユーザーへリーチしましょう。
広告の最適な長さとは?
動画広告の長さは媒体や目的によって最適な秒数が異なります。
例えば、15秒〜30秒の動画広告は認知拡大やブランド想起を目的とする場合に適しており、60秒〜120秒の長尺動画広告はストーリー性のある内容や、詳細な情報提供を目的とする場合に適しているといった違いがあります。
動画広告のメリットを最大化するためには、伝えたい内容を最適な長さに凝縮することが重要です。
「とにかく短く」ではなく、「必要な情報を過不足なく伝えられる最短の長さ」を意識しましょう。また、同じ素材から異なる長さのバージョンを複数用意し、媒体や配信状況に応じて使い分けることも効果的な戦略です。
クリック率を上げるための冒頭5秒の活用
動画広告において最も重要なのは冒頭の数秒間です。特にスキップ可能な広告の場合、最初の5秒で視聴者の興味を引けるかどうかがその後の成果を左右します。
効果的な冒頭部分を作るためにはまず、「視覚的なインパクト」が重要。鮮やかな色使い、意外性のある映像、魅力的な人物のクローズアップなど、一瞬で注目を集める要素を盛り込みましょう。
また、「問題提起」も効果的。視聴者が抱える課題や悩みを端的に示すことで、「自分に関係ある」と思わせることができます。「ブランド要素の早期表示」も大切です。冒頭からロゴや商品を表示することで広告主が誰かを明確にし、関心のあるユーザーの注目を集めることができます。
動画広告のメリットを活かすためには、この冒頭5秒に最大限の工夫を凝らすことが大切なのです。
動画広告と相性の良い商材
最後に動画広告と相性の良い商材を紹介します。
娯楽系
ゲームや音楽、映画など、個人で楽しむ娯楽系の商材は、特に動画広告に向いているカテゴリの一つ。
こうしたジャンルを好む層にはSNSやGoogleなどで検索を収集しているユーザーが多く存在します。自分で探した情報も、提供される広告も、興味がある分野であれば同じ価値があるもの。そのため広告でも不快感なく受け入れられやすく、クリック率も高い傾向にあります。
事例 ドラゴンクエストタクト
スクウェア・エニックスのゲームアプリ、ドラゴンクエストタクトのTikTok広告。この広告から直接アプリのダウンロードへ誘導することが可能です。
ショッピング系
ネットショッピングを行う際、特に不安なのは実際の商品を手にとって見ることができない点。
動画であれば、服の着用イメージやインテリアのレイアウトなど、実際に商品を使用しているシーンを見せることができるため、ユーザーに安心感を与えることができます。
事例 adidas
スポーツブランドadidasのYouTube広告です。シューズをアップで映したシンプルな動画を用い、ブランディング目的の配信をおこなっています。
ビジネス系
就職・転職の情報や、セミナー開催情報といったビジネス系の広告にも動画は有用です。
サービスの利用シーンや、利用したことでどんな自分になれるかといったイメージを、動画を利用してユーザーにアピールするのがおすすめ。また動画が持つブランディング効果によって、ユーザーからの信用度向上も図れます。
事例 ジョブカン
勤怠管理システム「ジョブカン」のYouTube広告。冒頭のインパクト、バリエーション違いなどの工夫を用いながら、サービスの内容をわかりやすく紹介しています。
動画広告のメリット・デメリットまとめ
今回は動画広告のメリットやデメリット、媒体や種類などをご紹介しました。
動画市場はこれからさらに成長し、動画広告もますます活発になることが予想されます。他の企業に出遅れないためにも、今のうちから知識を身に着けておきましょう。
動画広告はGoogleやYahoo!、SNSなどの主要媒体で出稿が可能です。動画広告の活用をご検討の場合は初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてみてくださいね。
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