動画広告のメリット・デメリットとは?動画に向いている商材も合わせて解説
更新日:2023年01月23日
最近頻繁に目にする動画広告。
自社でも使いたいけど、どうやって始めればいいかわからない……という方は多いのでは。
今回はそんな動画広告の効果や種類について詳しく解説します。
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動画広告とは
動画広告とはその名の通り、動画として商品やサービスの魅力を発信する広告のこと。
YouTubeやSNS、ディスプレイ広告などで配信可能です。
近年は動画プラットフォームの成長により加速度的に動画視聴人口が増加しており、動画を使用した広告の需要は今後も高まり続けることが予想されます。
動画広告のメリット
動画広告にはどんなメリットがあるのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
- 静止画よりも情報量が多い
- ユーザーの目に止まりやすい
- SNSで拡散されやすい
- 効果検証がしやすい
静止画よりも情報量が多い
動画の一番の利点は情報量が多いこと。
動画には、静止画とは違い「動き」や「音」を入れられるという強みがあります。
静止画では表現することが難しい、商品を実際に使っている場面なども、動画だとユーザーにわかりやすく伝えることができるでしょう。
また、バナーひとつに収まりきらないような長い説明文も、ナレーションをつけることで対応可能です。
ユーザーの目に止まりやすい
人間には、動くものに反応するという習性があります。
SNSのタイムラインに動画が流れてきて、つい見てしまったという経験はないでしょうか。
広告は、表示されても内容を見てもらえなければ意味がありません。
比較的スルーされにくい動画広告は、ユーザーに認知されるという第一関門を突破する効果があります。
また、目にとまるだけでなく、印象に残りやすいのも利点の一つ。
こうした特性から、認知拡大・販売促進に加えてブランディングという面でも優れていると言えます。
SNSで拡散されやすい
SNSで拡散されやすいという点も動画広告のメリットのひとつです。
SNSでは一般ユーザーの投稿と同じ形式広告で配信され、ユーザーの体験を阻害しにくいことから広告特有の不快感を与えにくく、内容によっては大きく拡散される可能性もあります。
特に拡散されやすいのがTwitter。
1タップでシェアできるRT(リツイート)機能によって、拡散が発生しやすいという背景があります。
▼関連記事 SNS広告について
効果検証がしやすい
広告の効果がどれくらいあったのかを検証しやすいのもメリット。
動画広告には、再生数、視聴時間、クリック数など、効果を図るための様々な指標が存在します。
例えば、再生数が多いにも関わらず、視聴時間が短く途中で離脱した割合が多い場合は、途中で内容に飽きられるポイントがあるのではないかというふうに考えることができるでしょう。
こうした指標をもとに分析をおこなうことで、次回以降の施策に活かすことが可能です。
▼関連記事 Web広告の効果測定について
動画広告のデメリット
もちろんメリットだけでなく、デメリットも存在します。配信する際は以下のことに注意しましょう。
- 不快感を招く可能性がある
- 動画制作のコストが課題
- クリエイティブの調整が難しい
不快感を招く可能性がある
動画の表示のさせ方、内容によってはユーザーから不快に思われる可能性があります。
特にユーザーに嫌われやすいのは、動画の途中に再生される広告やアダルト系のもの。
また、サイト内に設置されているバナー枠で、勝手に再生が始まるものも不快に思われがちです。
というのも、動画の視聴には通信容量を大量に消費するため、通信制限を気にするユーザーにとっては死活問題となり得ます。
広告というだけで邪魔に感じる層は一定数存在するもの。
なるべく悪印象を与えないよう、ユーザーのことを考えた広告配信を行うことが大切です。
動画制作のコストがかかる
静止画のバナー作成と比べ、動画の作成には多くの手間とコストがかかるもの。
自社で作れない場合には外注することになるため、余計に費用が嵩みます。
また、製作期間も静止画より長くかかるのが普通です。
動画広告を配信する際にはそういった期間を見越したスケジュール立てを行いましょう。
クリエイティブの調整が難しい
メリットの項目でも少し触れましたが、効果的に広告を運用していくには、効果の検証とそれに基づく改善が必須です。
しかし、動画の特性上、少しの内容調整でも少なくない手間とコストがかかってしまいます。
静止画であれば画像や文言を差し替えるだけで済むことが多いのですが、動画だとそうはいきません。
撮影時、編集時に何パターンか想定しておき、並行して配信しながらどのパターンの効果が高いのかを見極めるという方法がおすすめです。
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動画広告の種類
一口に動画広告と言っても、以下のように複数の種類が存在します。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
- インストリーム広告
- インバナー広告
- インリード広告
- オーバーレイ広告
インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画本編の前・途中・後に再生される動画広告のこと。
一定時間視聴すればスキップ可能な「スキッパブル広告」と、短尺の代わりにスキップ不可能な「バンパー広告」があります。
動画視聴時に自動で再生されるため、自然な流れでユーザーに広告を見せられるのがポイント。
商品・サービスの認知拡大に適した形態です。
ただ、動画本編を遮って再生されることから、ユーザーの反感を買いやすいのは難点。
実際すぐにスキップする人が大多数ではないでしょうか。
そのため、最初の数秒間でいかにインパクトを残せるかが勝負です。
インバナー広告
インバナー広告(インディスプレイ広告)とは、Webサイト内に設置された専用の枠に配信される広告。
この広告枠は、まとめサイトやYahoo!のトップページなど、様々な箇所に設置されています。
インストリーム広告とは違い、ユーザーの行動を阻害しない形で配信されます。
動画サイトをあまり見ない層にアプローチできるのが強みです。
インリード広告
インリード広告は、広告枠が画面に表示されたタイミングで再生が始まる動画広告です。
インバナー広告と似ていますが、動画の再生タイミングが異なります。
インバナー広告は動画が画面に表示されたかどうかに関わらずページを開いた段階で再生が始まるのに対し、インリード広告は枠が表示された段階から再生が始まるので動画を最初から見せることが可能です。
テキスト系のサイトやSNS広告などで採用されています。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告とは、サイトを開いた際、画面全体または一部を覆い隠すように表示される広告です。閉じるボタンが小さかったり、スクロールに合わせて枠も動いたり、誤タップを誘発するような仕掛けが施されていることが多いのが特徴。
閲覧の邪魔になり、特にユーザーの不快感を招きやすい形態です。
動画広告を配信できる媒体
動画広告の配信媒体は以下の通りです。
- YouTube広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- TVer広告
YouTube広告
代表的な動画広告の配信媒体です。
インターネットユーザーのほとんどが利用している動画プラットフォームで、様々なタイプの動画広告を配信できます。
▼関連記事 YouTube広告について
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトの広告枠に掲載される広告のこと。
バナーとして表示されるものが一般的ですが、動画を配信することもできます。
▼関連記事 ディスプレイ広告について
SNS広告
各種SNS広告にも動画広告は配信可能です。
代表的な媒体は以下の5つ。
- Instagram
- Facebook
- Twitter
- LINE
- TikTok
Instagram
Meta(旧Facebook)社が運営する、ビジュアル重視のSNS。
タイムライン、発見タブ、ストーリーなど、様々な箇所に配信可能です。
▼関連記事 Instagram広告について
Facebook
Facebookは、ビジネスシーンで使われることも多いのが特徴のSNSです。
タイムラインに流れる投稿と同じ形式で動画広告を配信できます。
Twitter
Twitterは拡散力に長けたSNS。
タイムラインに動画広告を流せるほか、ライブ配信の動画を広告として配信することも可能です。
▼関連記事 Twitter広告の種類について
LINE
幅広い世代が利用しているコミュニケーションツール、LINE。
LINE内だけでなく、「LINE広告ネットワーク」を通じて、外部のアプリにも広告を配信できます。
▼関連記事 LINE広告の種類について
TikTok
TikTokは若年層に人気の動画SNS。
起動画面、タイムライン、レコメンド枠などに配信できるほか、ハッシュタグチャレンジというユーザー参加型のキャンペーンも実施可能です。
▼関連記事 TikTok広告の種類・費用について
TVer広告
TVerは、民放5社が共同運営するテレビ番組の配信サービス。
YouTube広告のように、番組の再生開始前、途中、最後に広告を配信できます。
広告の尺はやや長く、形式的にはテレビCMに近いイメージです。
▼関連記事 TVer広告とは?媒体の特徴と費用・配信方法を紹介
動画広告と相性の良い商材
最後に動画広告と相性の良い商材を紹介します。
娯楽系
ゲームや音楽、映画など、個人で楽しむ娯楽系の商材は、特に動画広告に向いているカテゴリの一つ。
こうしたジャンルを好む層にはSNSやGoogleなどで検索を収集しているユーザーが多く存在します。
自分で探した情報も、提供される広告も、興味がある分野であれば同じ価値があるもの。
そのため広告でも不快感なく受け入れられやすく、クリック率も高い傾向にあります。
事例 ドラゴンクエストタクト
スクウェア・エニックスのゲームアプリ、ドラゴンクエストタクトのTikTok広告。
この広告から直接アプリのダウンロードへ誘導することが可能です。
ショッピング系
ネットショッピングを行う際、特に不安なのは実際の商品を手にとって見ることができない点。
動画であれば、服の着用イメージやインテリアのレイアウトなど、実際に商品を使用しているシーンを見せることができるため、ユーザーに安心感を与えることができます。
事例 adidas
スポーツブランドadidasのYouTube広告です。
シューズをアップで映したシンプルな動画を用い、ブランディング目的の配信をおこなっています。
ビジネス系
就職・転職の情報や、セミナー開催情報といったビジネス系の広告にも動画は有用です。
サービスの利用シーンや、利用したことでどんな自分になれるかといったイメージを、動画を利用してユーザーにアピールするのがおすすめです。
また動画が持つブランディング効果によって、ユーザーからの信用度向上も図れます。
事例 ジョブカン
勤怠管理システム「ジョブカン」のYouTube広告。
冒頭のインパクト、バリエーション違いなどの工夫を用いながら、サービスの内容をわかりやすく紹介しています。
まとめ
今回は動画広告について解説しました。
動画市場はこれからさらに成長し、動画広告もますます活発になることが予想されます。
他の企業に出遅れないためにも、今のうちから知識を身に着けておくことをおすすめします。
動画広告はGoogleやYahoo!、SNSなどの主要媒体で出稿が可能です。動画広告の活用をご検討の場合は初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてみてくださいね。
初めてでも間違えない!
Web広告媒体の選び方
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