GDNとYDNの違いとは?配信面からターゲティングまで各特徴を徹底比較
更新日:2022年08月04日
ディスプレイ広告の主要媒体、「GDN」と「YDA(旧YDN)」。
この2つって何が違うの? どっちを使うのがいいの?と疑問をお持ちの方も多いのでは。
そこで今回は、GDN・YDA(旧YDN)の違いとそれぞれの特徴について解説していきます。
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GDN・YDNとは
GDNとYDNはどちらもディスプレイ広告の一種。
正確に言えば、「ディスプレイ広告を配信するためのアドネットワーク」です。
アドネットワークとは「複数の広告配信媒体をあつめたネットワーク」のこと。
このネットワークを利用することで、複数媒体に効率よく広告を配信することができます。
ここで一つ注意ですが、YDNは「YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)」に名称変更されました。
ですが、今回の解説では便宜上、広く浸透しているYDNのほうを使用することとします。
GDNとYDNの違い
GDNとYDNの違いは大きく分けて以下の3つ。一つずつ解説していきましょう。
入稿規定
一つめは入稿規定の違い。それぞれ掲載できるサイズが決まっています。
GDNの配信面
GDNで掲載できる広告サイズの種類は全20種類。
スクエア型、スカイスクレイパー型(縦長)など豊富なバリエーションを活かした訴求が可能です。
YDNの配信面
一方、YDNで掲載可能なサイズは6種類です。
バリエーションではGDNに劣るYDNですが、GDNにはない「インフィード広告」というフォーマットを有しています。
インフィード広告とは、ニュースサイトなどで記事と記事の間に表示される広告のこと。
自然な流れでユーザーの目に入るため、忌避感やストレスを抱かれにくいというメリットがあります。
▼関連記事 インフィード広告について
配信面
2つめは配信先の違い。
GDNとYDNはそれぞれ独立したアドネットワークであるため、広告が配信される媒体が異なります。
GDNの配信面
GDNは提携サイトが多いのが特徴。
ライブドアブログや食べログ、pixivなど、利用ユーザーの多いサイトに配信することが可能です。
個人運用ブログまでネットワークに含まれるため、配信媒体はかなり豊富といえます。
YDNの配信面
YDNの特徴はYahoo!ニュースやYahoo!メールなど、Yahoo!のサービスが主な配信媒体であること。
GDNとは異なり、他の配信先も法人サイトのみに限られています。
比較的信頼性の高いサイトに広告を配信できるのが強みといえるでしょう。
ターゲティングの違い
3つめはターゲティングの違い。
大半は共通していますが、いくつか異なるターゲティング方法が存在します。
GDNのターゲティング
GDNには「コンテンツターゲット」というターゲティング方法が存在します。
コンテンツターゲットとは、広告の内容と関連性の高いサイトに配信できるという手法。
キーワードを設定しておくことで、それにマッチしたサイトにに表示されるようになる仕組みです。
自社の商品やサービスは今まで知らなかったが興味やニーズはある「潜在層」に対し、効率的にアプローチすることができます。
もうひとつ、「アフィニティカテゴリ」というターゲティングも使用可能です。
これは自社の製品に興味を持っていそうなユーザーを狙って広告を配信できる機能。
こちらは広告のカテゴリを設定しておくことで、そのカテゴリに関心がある層に広告が表示されます。
YDNのターゲティング
YDNで特徴的なのは「サーチターゲティング」と「インタレストターゲティング」です。
サーチターゲティングとは、ユーザーが過去に検索したキーワードをもとにターゲティングを行う手法。
例えば、新しい車の広告を配信する際、過去に車関連のキーワードで検索した人を狙うといった使い方が可能です。
インタレストターゲティングは、ユーザーのサイト閲覧履歴等を参照し、自社商材に興味がありそうな人のみに配信するターゲティング方法。
Yahoo!が保有する膨大なユーザーの行動履歴を分析して配信するので、精度が高いのが強みです。
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ディスプレイ広告のメリット・デメリット
ここからはディスプレイ広告全体のメリット・デメリットを紹介します。
ぜひ媒体選びの参考にしてみてください。
メリット
潜在層にアプローチしやすい
ユーザー属性や興味関心をもとにターゲティングを行うため、ニーズはあるものの自社製品を知らず検索するには至らない潜在層にアプローチすることができます。
逆に「いますぐ欲しい!」といったユーザーを狙うなら、商材の関連キーワードで検索している層にアプローチできるリスティング(検索連動型)広告がおすすめです。
▼関連記事 リスティング広告とは
認知拡大に向いている
ディスプレイ広告は文字だけでなく、画像や動画も用いてビジュアル的なアピールが可能。
もし購入や申し込みには至らなくても、商材を認知してもらいやすいというのはメリットです。
多くのユーザーに視覚的訴求をおこなうことで認知拡大、ひいては信頼性のアップに繋がります。
長期的なマーケティング計画のうちの一つとしてはとても効果的な方法です。
デメリット
直接コンバージョンに繋がりにくい
コンバージョンとは、購入やお問い合わせなど、広告によって獲得したい最終目標のこと。
ディスプレイ広告は、ターゲティングこそ行うものの、基本的に幅広く配信するイメージです。
潜在層にアプローチしやすいと言いましたが、これは比較的購買意欲の低い層に広告を配信するということでもあり、そうなると、必然的にコンバージョン率は下がってしまいます。
分析が難しい
ディスプレイ広告はキャッチコピー、画像、動画など広告内の要素が多いのが特徴。
加えてターゲティング手法も多彩なため、高い効果が上がったとしても、どの部分が良かったのか特定しづらいことがあります。
また、改善する際も様々な要素同士の掛け合わせを試す必要があるため、短期的な広告の場合にはテスト→改善のサイクルを回すのが難しいでしょう。
ディスプレイ広告についてはこちらの記事で更に詳しく解説しています。
もっと知りたい方はぜひ合わせてご覧ください。
GDNとYDN、どちらを利用すべきか
ここまでGDNとYDN、ディスプレイ広告について解説してきましたが、結局のところどちらを利用すべきなのでしょうか。
結論から言えば、理想的なのはどちらも利用すること。
どちらが自社商材に適しているかは、実際に配信してみなければわからない面もあります。
配信結果を見つつ、予算の振り分け、ターゲティングや配信面の調整をおこなうのがおすすめです。
まとめ
今回はGDNとYDNの違いについて解説しました。
主な相違点はフォーマット、配信面、ターゲティング方法。特にターゲティングはそれぞれ特徴的です。
予算にもよりますが、とりあえずはどちらにも配信してみるのがおすすめ。
潜在層にアプローチしたいとき、認知拡大を図りたいときはぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
Web広告にはディスプレイ広告以外にも様々な種類があります。
媒体選びにお困りの方は「初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてくださいね。