GDNとYDA(旧YDN)の違いとは?配信面からターゲティングまで各特徴を徹底比較
更新日:2025年03月04日
ディスプレイ広告の主要媒体、「GDN」と「YDA(旧YDN)」。
この2つは何が違うのか、どちらを使うのがいいのが、と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、GDN・YDA(旧YDN)の違いとそれぞれの特徴について解説していきます。
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GDN・YDA(旧YDN)とは
ディスプレイ広告を出稿する際、代表的な2つの広告配信ネットワークが「GDN」と「YDA(旧YDN)」です。これらは多くのWebサイトに広告を表示できるプラットフォームですが、特徴や活用方法に違いがあります。
はじめに基本的な概要から理解していきましょう。
GDNとは?
GDNとは「Google Display Network(Googleディスプレイネットワーク)」の略称で、Googleが提供する広告配信ネットワークです。Google検索以外の場所、つまりGoogleと提携しているWebサイト、ブログ、YouTubeなどに広告を表示することができます。
GDNの最大の特徴はその圧倒的な配信規模。全世界で200万以上のWebサイトに広告配信が可能で、日本国内だけでも多数のメディアをカバーしています。Googleアカウントを持つユーザーの行動履歴や興味関心をもとに広告配信できるため、ターゲティングの精度も高いのが特徴です。
また、Google広告管理画面から直感的に操作できるため、初心者でも比較的取り組みやすいプラットフォームと言えます。リスティング広告(検索広告)と同じ管理画面から運用できる点も、Google広告をすでに活用している企業にとっては大きなメリットとなります。
YDAとは?
YDAとは「Yahoo! Display Ad Network(Yahoo!ディスプレイ広告ネットワーク)」の略称で、LINEヤフーが提供する広告配信ネットワークで、Yahoo! JAPANのサービスやYahoo!・LINEと提携しているWebサイトに広告を配信することができます。
以前は「YDN(Yahoo! Display Network)」と呼ばれていましたが、現在はYDAに統合されています。
YDAの特徴はYahoo! JAPANの各種サービス(Yahoo!ニュース、Yahoo!ショッピング、Yahoo!ファイナンスなど)やLINEの広告枠へ広告を表示できること。特に日本国内ではYahoo! JAPANとLINEがともに多くのユーザーを抱えているため、日本のユーザーに対して効率的にアプローチできるのが強みです。
また、Yahoo! JAPAN IDによるユーザーデータを活用したターゲティングが可能で、年齢や性別といった基本的な属性情報だけでなく、Yahoo! JAPANサービス上での行動履歴などを活用した配信ができます。特に中高年のユーザー層に強いという特徴があり、このターゲット層にアプローチしたい場合に有効なプラットフォームと言えるでしょう。
GDNとYDA(旧YDN)の違い
ここからは、GDNとYDA(旧YDN)の具体的な違いについて、入稿規定や配信面、ターゲティング方法など様々な観点から比較していきます。それぞれの特徴を理解することで、自社の広告戦略に最適なプラットフォームを選択するための判断材料になります。
入稿規定
一つめは入稿規定の違い。広告を出稿する際には各プラットフォームが定める入稿規定に従う必要がありますが、GDNとYDAではこの入稿規定に違いがあります。
GDNの入稿規定
GDNは事前に作成したイメージ広告を配信する「アップロード型ディスプレイ広告」と画像や広告文などをAIが自動で組み合わせる「レスポンシブディスプレイ広告」に分かれます。
- テキスト広告:タイトル30文字、説明文90文字まで
- 画像広告:様々なサイズがありますが、代表的なものは300×250px、336×280px、728×90pxなど
- 動画広告:YouTubeと同様のフォーマットに対応
- レスポンシブ広告:複数のテキストと画像素材を組み合わせて自動で最適化
GDNでは特に「レスポンシブディスプレイ広告」が推奨されています。これは、広告主が複数のテキストと画像を入稿すると、Googleのアルゴリズムが自動的に最適な組み合わせを選択して表示する形式。様々な広告枠サイズに対応できるため、効率的に広告を配信できます。
それぞれの入稿規定は以下のGoogle広告ヘルプページから確認いただけます。
ディスプレイ広告: クリエイティブ作成時のおすすめの方法に関するガイド - Google 広告 ヘルプ
YDA(旧YDN)の入稿規定
YDAにもGDNと同様にレスポンシブ広告がある他、バナーや動的ディスプレイなどの広告メニューが用意されています。
- テキスト広告:タイトル30文字、説明文90文字まで(GDNと同様)
- 画像広告:300×250px、336×280px、728×90pxなどGDNと同じサイズが多い
- 動画広告:インストリーム広告やインバナー広告などの形式あり
- スポンサードコンテンツ:Yahoo!ニュースに配信される記事型広告
バリエーションではGDNに劣るYDAですが、ターゲティング設定を工夫することでGDNにはない「インフィード広告」に近い配信ができるのは魅力的。インフィード広告とは、ニュースサイトなどで記事と記事の間に表示される広告のこと。自然な流れでユーザーの目に入るため、忌避感やストレスを抱かれにくいというメリットがあります。
各広告メニューの入稿規定は以下のYahoo!広告ヘルプページから確認いただけます。
広告の種類【運用型】 - ヘルプ - Yahoo!広告
配信面
2つめは配信先の違い。GDNとYDAはそれぞれ独立したアドネットワークであるため、広告が配信される媒体が異なります。
GDNの配信面
GDNは提携サイトが多いのが特徴。
ライブドアブログや食べログ、pixivなど、利用ユーザーの多いサイトに配信することが可能です。大手サイトから個人ブログまで幅広くネットワークに含まれるため、配信面が豊富といえます。
特にYouTubeへの広告配信ができるのはGDNの大きな強み。世界最大の動画プラットフォームであるYouTubeへの広告配信は、動画コンテンツと親和性の高い商材や、若年層をターゲットにしたい場合に効果的です。
YDA(旧YDN)の配信面
YDAの特徴はYahoo!ニュースやYahoo!メールなど、Yahoo!のサービスが主な配信媒体であること。
また、2019年のZホールディングスとLINEの経営統合以降、YDAはLINEのタイムラインにも広告配信が可能になりました。LINEは日本国内でのMAUが8,900万人以上と言われる巨大なプラットフォームであり、これによりYDAの配信面は大幅に拡大しています。
GDNとは異なり、他の配信先も法人サイトのみに限られています。比較的信頼性の高いサイトに広告を配信できるのが強みといえるでしょう。
ターゲティングの違い
3つめはターゲティングの違い。大半は共通していますが、いくつか異なるターゲティング方法が存在します。
GDNのターゲティング
GDNには「コンテンツターゲット」というターゲティング方法が存在します。
コンテンツターゲットとは、広告の内容と関連性の高いサイトに配信できるという手法。キーワードを設定しておくことで、それにマッチしたサイトにに表示されるようになる仕組みです。
自社の商品やサービスは今まで知らなかったが興味やニーズはある「潜在層」に対し、効率的にアプローチすることができます。
もうひとつ、「アフィニティカテゴリ」というターゲティングも使用可能。
これは自社の製品に興味を持っていそうなユーザーを狙って広告を配信できる機能で、広告のカテゴリを設定しておくことで、そのカテゴリに関心がある層に広告が表示されます。
YDA(旧YDN)のターゲティング
YDAで特徴的なのは「サーチターゲティング」と「インタレストターゲティング」です。
サーチターゲティングとは、ユーザーが過去に検索したキーワードをもとにターゲティングを行う手法。例えば、新しい車の広告を配信する際、過去に車関連のキーワードで検索した人を狙うといった使い方が可能です。
インタレストターゲティングは、ユーザーのサイト閲覧履歴等を参照し、自社商材に興味がありそうな人のみに配信するターゲティング方法。Yahoo!が保有する膨大なユーザーの行動履歴を分析して配信するので、精度が高いのが強みです。
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ディスプレイ広告のメリット・デメリット
ここからはディスプレイ広告全体のメリット・デメリットを紹介します。
ディスプレイ広告のメリット
潜在層にアプローチしやすい
ユーザー属性や興味関心をもとにターゲティングをおこなうため、ニーズはあるものの自社製品を知らず検索するには至らない潜在層にアプローチすることができます。
逆に「いますぐ欲しい!」といったユーザーを狙うなら、商材の関連キーワードで検索している層にアプローチできるリスティング(検索連動型)広告がおすすめ。
リスティング広告とは検索エンジンの検索結果画面へ表示できる広告です。ディスプレイ広告と上手く併用することで広告の効果を高めることができますね。
認知拡大に向いている
ディスプレイ広告は文字だけでなく、画像や動画も用いてビジュアル的なアピールが可能。もし購入や申し込みには至らなくても、商材を認知してもらいやすいというのはメリットです。
多くのユーザーに視覚的訴求をおこなうことで認知拡大、ひいては信頼性のアップにつながります。長期的なマーケティング計画のうちの一つとしてはとても効果的な方法です。
ディスプレイ広告のデメリット
直接コンバージョンにつながりにくい
コンバージョンとは、購入やお問い合わせなど、広告によって獲得したい最終目標のこと。
ディスプレイ広告はターゲティングこそおこなうものの、基本的に幅広く配信するもの。先ほど潜在層にアプローチしやすいとお伝えしましたが、これは比較的購買意欲の低い層に広告を配信するということでもあり、そうなると必然的にコンバージョン率は下がってしまいます。
分析が難しい
ディスプレイ広告はキャッチコピー、画像、動画など広告内の要素が多いのが特徴。加えてターゲティング手法も多彩なため、高い効果が上がったとしても、どの部分が良かったのか特定しづらいことがあります。
また、改善する際も様々な要素同士の掛け合わせを試す必要があるため、短期的な広告の場合にはテストと改善のサイクルを回す難易度は決して低くありません。
ディスプレイ広告についてはこちらの記事で更に詳しく解説しています。
GDNとYDA(旧YDN)、どちらを利用すべきか
ここまでGDNとYDA、ディスプレイ広告について解説してきましたが、結局のところ違いを理解した上でどちらを利用すべきなのか迷ってしまうかもしれません。
結論からお伝えすると、理想はGDNとYDAのどちらも利用すること。
どちらが自社商材に適しているかは、実際に配信してみなければわからない面もありますし、GDNとYDAにはそれぞれの強みがあるため、配信結果を見つつ、予算の振り分け、ターゲティングや配信面の調整をおこなう方法がおすすめです。
予算的にどちらか一方だけで配信するといった状況なら、まず、ターゲットユーザーの属性や行動特性を考慮しましょう。若年層や海外ユーザーへのアプローチを重視するならGDN、中高年の日本国内ユーザーへのアプローチを重視するならYDAが適しています。特にYahoo! JAPANのサービスをよく利用するユーザー層にアプローチしたい場合は、YDAの方が効果的でしょう。
次に、配信したい広告の形式や内容も重要な判断材料です。YouTubeなどの動画メディアとの親和性が高い広告を配信したい場合はGDN、Yahoo!ニュースなどのニュースメディアとの親和性が高い広告を配信したい場合はYDAが適しています。
また、既存の広告運用環境も考慮すべき点です。既にGoogle広告(検索広告)を運用している場合はGDN、Yahoo!広告(検索広告)を運用している場合はYDAを選択すると、同じ管理画面から運用できるため効率的です。
実際は多くの企業がGDNとYDAを併用しています。
例えば、GDNではYouTube広告やリマーケティングを活用し、YDAではYahoo!ニュースのスポンサードコンテンツを活用するといった形で、それぞれの強みを生かした運用が理想的と言えます。
GDNとYDA(旧YDN)の違いまとめ
今回はGDNとYDAの違いについて解説しました。主な相違点はフォーマット、配信面、ターゲティング方法。特にターゲティングはそれぞれ特徴的ですね。
予算にもよりますが、どちらにも配信してみるのがおすすめ。潜在層にアプローチしたいとき、認知拡大を図りたいときはぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
また、Web広告にはGDNやYDAなどのディスプレイ広告以外にも様々な種類があります。媒体選びにお困りの方は「初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてくださいね。
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