カルーセル広告とは?おすすめの使い方や配信のポイントも紹介

更新日:2025年02月06日

SNSなどでよく使われているカルーセル広告。

スマートフォンで気軽にスワイプして閲覧できるカルーセル広告は便利な広告フォーマットです。今回はカルーセル広告の特徴やおすすめの使い方、配信の際のポイントまで詳しく解説します。

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カルーセル広告とは

カルーセル広告とは、一つの広告枠に複数の画像や動画を設定することができる広告フォーマット

スワイプで横にスライドすることができ、意図した順番でユーザーに画像を見てもらえます。

近年のデジタル広告において人気の広告フォーマットの1つで、特にスマートフォンユーザーの直感的な操作性と相性が良く、カルーセル広告は多くの企業が配信コンテンツとして活用しています。

カルーセル広告 例

(出典:カルーセル広告の7つの活用法 | Facebook for Business

 

後ほど詳しく紹介しますが、以下のような媒体でカルーセル広告の配信が可能です。

  • Google広告
  • Yahoo!広告
  • Facebook広告
  • Instagram広告
  • X(旧Twitter)広告
  • LINE広告

カルーセル広告のメリット

カルーセル広告には主に以下の2つのメリットがあります。

  • 複数の画像や動画を設定可能
  • 画像・動画ごとに異なるCTAやリンクを設定可能

複数の画像や動画を設定可能

カルーセル広告の特徴は、なんと言っても他の広告と比べて情報量が多いこと。1つの広告枠で複数の画像や動画を表示できる点ですね。

プラットフォームによって異なりますが、2〜10枚程度の画像を設定することが可能です。これにより、以下のような多様な表現が可能となります。

  • 商品の異なるカットや色違いのバリエーションの紹介
  • 商品の使用手順やメリットを順番に説明
  • 複数の商品やサービスをまとめて紹介
  • ストーリー性のある内容の展開

カルーセル広告は静止画一枚の広告と比較すると伝えられる情報量は格段に多くなります。

画像・動画ごとに異なるCTAやリンクを設定可能

媒体によりますが、画像・動画ごとに異なるリンクやCTA(Call to Action、ユーザーのアクションを誘発するボタンなど)を設定することも可能です。

例えば、商品カタログのような使い方をする場合、各商品の詳細ページに直接誘導できるということ。

また、段階的な情報提供と併せて、ユーザーの興味や関心に応じた最適なランディングページへ誘導することで、コンバージョン率の向上が期待できます。

カルーセル広告のデメリット

一方で、カルーセル広告には以下のデメリットも考えられます。

すべての画像を見られることは少ない

カルーセル広告の課題として、ユーザーが全てのスライドを閲覧するとは限らないという点が挙げられます。複数枚のクリエイティブを設定していたとしても、全て見てもらえる可能性は低いのが現実。

これは、スワイプ操作が必要という特性上、ユーザーが能動的にアクションを起こさない限り、後続のスライドは表示されないためです。実際のデータを見ても、ユーザーが2枚目以降の画像に気づかないか、気づいてもスワイプしないケースも多いんですね。

そのため、重要な情報は必ず1枚目に配置する、2枚目以降へ誘導する訴求をおこなうなど、戦略的な設計が求められます。ユーザーの興味を引くためには、後述の「配信時のポイント」を参考にしてください。

カルーセル広告の効果を発揮するおすすめの使い方

ここからはカルーセル広告の効果的な使い方を紹介します。ぜひ配信時のヒントにしてみてください。

  • 商品カタログ風
  • 商品の機能や使い方を紹介
  • 口コミの紹介

商品カタログ風

カルーセル広告の代表的な活用方法として商品カタログのような使い方があります。

例えば、アパレルブランドであれば、新作コレクションの各アイテムを1枚ずつ紹介したり、同じ商品の異なるカラーバリエーションを展開したりできますよね。

画像を複数設定できるため、その分だけ多くの商品を紹介することができます。商品の画像から、それぞれの詳細ページに移動できるようにリンクしておくと効果的。バリエーションをアピールするのにも向いているため、サイズ違いや色違いの商品を見比べられるようにする使い方もおすすめです。

カルーセル広告商品カタログ風

(出典:カルーセル広告の7つの活用法 | Facebook for Business

商品の機能や使い方を紹介

商品やサービスの機能、使用方法を順序立てて説明する用途にも適しています。

複数の画像や動画にまたがって商品の機能や使い方の工程を紹介するという使い方で、一つの商品について詳しく説明することで実際に手に取ったときの事をイメージしやすくし、購入のハードルを下げることができます。

カルーセル広告商品の使い方

(出典:カルーセル広告の7つの活用法 | Facebook for Business

口コミの紹介

実際のユーザーの声や評価を紹介する際にもカルーセル広告は効果的な使い方が可能です。複数のユーザーレビューを順次表示することで、商品やサービスの信頼性を高めることができますね。

最初に商品を紹介し、その後の画像で口コミを紹介して商品の魅力を補強するという使い方が例として挙げられます。

評価経済と呼ばれる現在、実際に商品やサービスを利用してもらった人の口コミの活用は効果的なマーケティング施策です。

カルーセル広告が利用できる媒体

冒頭でも少し触れましたが、カルーセル広告が利用できる媒体は以下のとおりです。

  • Google広告
  • Yahoo!広告
  • Facebook広告
  • Instagram広告
  • X(旧Twitter)広告
  • LINE広告

ここからはそれぞれの広告を一つずつ見ていきましょう。

Google広告

キャンペーン作成時に「デマンドジェネレーションキャンペーン」を選ぶとカルーセル広告を使用できます。

配信面は限られていますが、ユーザーの母数が大きいYouTubeやgmailに表示されるため、多くのユーザーにアプローチ可能です。

配信面の例

  • Discover
  • Youtube ホームフィード
  • Gmail

(出典:デマンド ジェネレーション キャンペーンのアセットの仕様とベスト プラクティス - Google 広告 ヘルプ

Yahoo!広告

Yahoo!広告のディスプレイ広告でもカルーセル広告の配信が可能です。

2021年のリリース時は限られた配信面のみという点が気になるところでしたが、その後配信面が広がって活用しやすくなっています。

配信面の例

  • Yahoo!JAPAN トップ
  • Yahoo!ニュース
  • Yahoo!天気
  • Yahoo!知恵袋
  • LINE

(出典:ディスプレイ広告の主な掲載ページと配信可能な広告タイプ - ヘルプ - Yahoo!広告

Facebook広告

Facebook広告のカルーセル広告は、インスタントエクスペリエンス機能との組み合わせが特徴的で、広告をクリックした後のユーザー体験を完全にFacebook内で完結させることができます。

配信面の例

  • Facebookニュースフィード
  • Facebook Marketplace
  • Facebook動画フィード
  • Facebook右側広告枠
  • Facebookストーリーズ
  • 検索結果画面
  • Facebookインスタント記事
  • Audience Network
  • Messenger受信箱

Instagram広告

ビジュアル重視のSNSなのでカルーセル広告と相性が良いInstagram。

Facebook広告と同じ管理画面から配信設定可能で、タイムラインに配信されるタイプとストーリーズに配信されるタイプがあります。枚数や動画の長さ上限などフォーマットがやや異なりますので注意しましょう。

配信面の例

  • Instagramフィード
  • Instagramストーリーズ
  • Instagramリール

X(旧Twitter)広告

X(旧Twitter)広告のカルーセル広告は最大6枚の画像や動画を掲載できます。他の多くの媒体が最大10枚の掲載となっているため、枚数上限は少ない設定。

特徴的なのは、各カードにウェブサイトカードと同様の機能が備わっており、画像下部に大きめのCTAボタンを設置できる点。投稿のフォーマットに合わせ、サイズは1:1、1.91:1が推奨されています。

配信面の例

  • タイムライン
  • 検索結果画面
  • プロフィール
  • Twitterオーディエンスプラットフォーム

LINE広告

LINE広告のカルーセル広告は最大10枚の画像を掲載可能です。LINEの特徴である高いリーチ力を活かしつつ、LINE公式アカウントやLINEポイントとの連携キャンペーンなど、LINE独自のエコシステムを活用した展開が可能です。

配信面の例

  • ホーム
  • LINE NEWS
  • ウォレット
  • LINEポイントクラブ

(出典:【公式】LINE広告のクリエイティブサイズ&制作のコツ

カルーセル広告配信時のポイント

カルーセル広告を配信する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • スワイプできることに気づかせる
  • 1枚目を重視する

スワイプできることに気づかせる

ユーザーが広告のスワイプ機能に気づかないと他のスライドが閲覧されないため、以下のような工夫が効果的です。

  • 1枚目の画像に「スワイプして続きを見る」などのテキストを追加
  • 矢印やインジケーターを表示して、続きがあることを示唆
  • 画像の一部を切れた状態で表示し、続きへの興味を喚起

これらの工夫によって「この広告には複数枚の画像がありますよ」とわかりやすく伝わるようにしましょう。基本的にユーザーは広告を流し見しているので、ひと目でスワイプできることが伝わる工夫が大切です。

1枚目を重視する

前述の通り、多くのユーザーは1枚目のスライドしか見ない傾向にあります。

そのため、1枚目の画像やテキストには特に注力する必要があります。以下のポイントを抑え、1枚目で興味を惹きつける工夫を盛り込みましょう。

要素 ポイント
メインビジュアル 最も魅力的な画像や動画を使用
キャッチコピー 核となるメッセージを明確に伝える
CTA 具体的なアクションを促す文言を設定

 

カルーセル広告はスワイプで複数の画像を見てもらってこそ真価を発揮するため、最初の画像でユーザーの興味を喚起激する必要があります。ユーザーが目にしたときについ続きが見たくなるような、いわゆる「引き」のある画像を設定しましょう。

動画の場合は、飽きられないうちに次の動画に移ってもらえるよう、1本目の尺は短めにするのがおすすめです。

カルーセル広告のまとめ

カルーセル広告とはどのような広告か、配信できる媒体や配信時のポイントについて解説しました。

カルーセル広告には画像や動画を複数設定できるという他にはない強みを持っています。商品カタログ風にしたり、商品の使い方がわかるようにしたりと、強みを生かした広告配信を試してみてくださいね。

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