YouTube広告運用のコツとは?成果が出る動画の作り方と運用方法

更新日:2025年02月07日

動画広告の需要が高まる中、特に高い人気を誇る「YouTube広告」

本記事ではYouTube広告の基礎知識から運用のコツまで詳しく解説します。

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YouTube広告とは

その名の通りYouTubeのサイト・アプリ内に表示される広告のこと。

YouTubeを利用している幅広い層の中から、ターゲットを絞って配信できるのが大きな魅力で、配信面も豊富に用意されています。目的に合った配信形式を選び、正確なターゲティングを行うことで高い費用対効果が期待できます。

動画という視覚的に強く訴求できるメディアを活用することで、商品やサービスの魅力を効果的に伝えることができるのがYouTube広告です。

YouTube広告の種類

YouTubeには形式や配信面などが異なる様々な種類の広告があります。以下の配信面について一つずつ見ていきましょう。

  • インストリーム広告
  • ディスカバリー広告
  • TrueView アクション広告
  • バンパー広告
  • アウトストリーム広告
  • マストヘッド広告

インストリーム広告

インストリーム広告とは、動画本編の再生前、再生中、または再生後に流れる動画広告です。

YouTube広告のインストリーム広告には2パターン存在し、「一定時間経過でスキップ可能になるもの」「スキップ不可かつ15秒以下のもの」があります。

主にTrueView形式で配信され、視聴者が広告を30秒以上視聴するか、最後まで視聴した場合、または広告を操作した場合に課金される仕組みのため、コスト効率の高い運用が可能です。

ディスカバリー広告

ディスカバリー広告は以下の3箇所に表示される広告です。

  • 動画視聴中の画面右上
  • 検索結果の上部
  • モバイル版のトップページ

サムネイルと説明文で構成され、ユーザーが能動的にクリックした場合のみ動画が再生されます。情報探索中のユーザーにリーチできるのが特徴。

TrueView アクション広告

TrueViewアクション広告は動画視聴中または視聴後に、行動を促すCTAボタンを設置できる広告フォーマットです。

この広告の目的はユーザーに購入やダウンロードといったアクションを起こしてもらうこと。

動画広告と同時に、商品やサービスの説明文やアクションを促す文言を掲載することができます。加えて、動画内・再生終了後の画面に「詳細はこちら」といったバナーが表示され、ユーザーのアクション喚起が可能です。

バンパー広告

バンパー広告はインストリーム同様、動画本編の前後または途中に再生されます。

異なる点はスキップ不可かつ6秒以下の短いYouTube広告であること。

確実に見てもらうことができるため、インパクトのある短いメッセージを届けるのに適しており、ブランド認知向上やキャンペーン告知などで高い効果を発揮します。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告はGoogleの提携サイトやアプリ上に配信される動画広告で、モバイル・タブレット版のみに表示されます。

YouTubeにアップロードした動画が広告として配信されますが、YouTube内には表示されません。

ウェブページのコンテンツ間に自動再生で表示され、スクロールすると画面端に移動する仕様となっています。リーチの拡大に効果的な広告フォーマットといえるでしょう。

マストヘッド広告

マストヘッド広告とは、YouTubeを開いて最初に目に入る部分、トップページの画面上部に表示される広告です。
詳細なターゲティングはできませんが、圧倒的な視認性を誇り、多くのYouTube視聴者の目に触れさせることができます。

自社のブランディングを行いたいときなどにおすすめの広告です。

 

YouTube広告の種類はこちらの記事でも解説しています。

YouTube広告の費用

広告運用について解説する前に、気になる費用についても触れておきましょう。

上記で紹介した広告の形式ごとに課金形態は異なります。

例えばよく活用されている、30秒以上の視聴もしくは最後まで視聴された場合などに課金されるTrueView形式。この形式では一回の視聴あたり10円~30円程度から出稿可能で、日予算は1,000円から設定できます。ただし、競合状況や時期によって入札単価は変動予算は自分で設定できますので、無理のない範囲で運用をおこなっていきましょう。

YouTube広告の詳しい配信費用についてはこちらの記事でも解説しています。

YouTube広告運用で成功するための4つのポイント

ここからは、YouTube広告の効果的な運用方法について解説します。

運用の質を高めるには以下の4点が大切。

  1. 配信前の運用目標設定
  2. 適切なターゲティング
  3. 目的に合ったクリエイティブ作成
  4. 効果検証及び改善

1.配信前の運用目標設定

YouTube広告の運用を開始する前に明確な目標を設定しておくことが重要です。

認知拡大なのか、商品購入なのか、それとも会員登録なのか、目標によって適切な広告フォーマットや測定指標が異なってきます。また、YouTube広告を届けたいターゲット層も詳細に設定しておくことをおすすめします。

加えて、具体的な数値やマイルストーンも決めておくのがポイント。

2.適切なターゲティング

YouTube広告では「オーディエンスターゲティング」と「コンテンツターゲティング」という2つのターゲティング方法が使えます。

費用対効果を高めるYouTube広告の運用には、極力無駄な配信を減らし、自社商品に興味がありそうなユーザーのみを狙うことが重要。そのためには2つのターゲティング方法を組み合わせ、精度の高い絞り込みを行うことが最重要なのです。

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングでは、以下のような項目をもとに絞り込みをおこなうことができます。

  • 性別や年齢、世帯年収などのユーザー属性
  • 興味/関心
  • 引越しや出産といったライフイベント
  • 検索キーワード
  • アクセスしたサイト

年齢、性別、世帯年収などの基本的な属性に加え、興味関心カテゴリーや購買意向の強さなど、様々な切り口でターゲティングができます。また、自社サイトへの訪問者やYouTubeチャンネルの視聴者などをリマーケティングリストとして活用することも効果的です。

コンテンツターゲティング

コンテンツターゲティングでは、以下のように絞り込みをおこなうことができます。

  • 広告配信先の動画やチャンネルを指定
  • 指定のトピックのページに配信
  • 指定のキーワードに関連する動画に配信
  • 指定のデバイスのみに配信

特定のキーワードやトピック、チャンネル、動画に紐づけてYouTube広告を配信できるため、ターゲット層が好むコンテンツを分析して適切な配信面を選定することで効率的なリーチする運用が可能になりますね。

3.目的に合ったクリエイティブ作成

YouTube広告の運用では目的に応じた効果的なクリエイティブ制作が重要。ここでは主な目的別のクリエイティブ作成のポイントを解説します。

  • 認知拡大
  • 潜在層へのアプローチ
  • コンバージョンの獲得

認知拡大

認知拡大が目的の場合、興味がありそうな人に自社の商品を知ってもらう必要があります。

クリエイティブ内に大きく社名やロゴを表示したり、商品の写真を大きく使うなどすると、見た人の記憶に残りやすくなるでしょう。

配信形式としては確実に見てもらえるバンパー広告やマストヘッド広告がおすすめです。

潜在層へのアプローチ

商品やサービスに対する認知はあるものの、購入までは至っていない潜在顧客層へのアプローチでは、具体的な価値提案が重要です。実際の使用シーンや導入事例を交えながら、視聴者の課題解決につながるメッセージを伝えていきましょう。

インストリーム広告やアウトストリーム広告で関連する動画やサイトに表示すると効果的です。

コンバージョンの獲得

購入や申し込みなどの具体的なアクションを促す場合は、商品やサービスの詳細な説明と明確なCTAが重要です。特典や限定オファーなど、即座の行動を促す要素を盛り込むことで、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。

例えば、「購入はこちら」などわかりやすい文言の導線を設置すると、どういったページに遷移するのかユーザーにイメージさせることができ、その後の行動を起こしてもらいやすくなります。

この場合はアクション広告の活用がおすすめです。

 

YouTube広告の効果に特化した解説記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

4.効果検証及び改善

YouTube広告運用では定期的な効果検証と改善が不可欠。データに基づいた継続的な最適化により、広告効果を最大化することができます。

事前に決めた目標と照らし合わせて現状の分析と改善をおこないましょう。

  • 離脱率の確認
  • クリエイティブのABテスト

離脱率の確認

動画のどの時点で視聴者が離脱しているかを分析することで、クリエイティブの改善ポイントが見えてきます。

確認する指標には「再生回数」「再生時間」「視聴完了率」「クリック率」など様々ありますが、広告配信の目的によって見るべき指標は異なります。目的が認知拡大なら「再生回数」、コンバージョンの獲得なら「クリック率」などそれぞれ適切な指標を用いて効果測定を行いましょう。

これらの指標は「YouTube Studio アナリティクス」から確認することができます。

YouTube広告を配信していれば無料で利用可能ですので、これを使って分析をおこなってみてください。

クリエイティブのABテスト

サムネイル、タイトル、動画の尺など、様々な要素でABテストを実施することで、効果的なクリエイティブの法則を見出すことができます。

ABテストとは、条件の異なる2つの要素でユーザーの反応の違いを見つつ、どちらが効果的な広告かを調べるテストのこと。動画内の写真を変えたり、キャッチコピーを変えたりして様々なパターンのクリエイティブを試してみましょう。

ただしテストの際は、異なる要素は一箇所までにしましょう。変数が複数あると何が影響したのかを検証できなくなるからです。

YouTube広告の出し方

最後に、YouTube広告を配信するにはどうすればよいのか、配信準備の流れを簡単にお伝えします。

必要なのは配信したい動画YouTubeアカウント

広告の設定はGoogle広告の管理画面からおこないます。

まずはYouTubeに広告用の動画をアップロードしましょう。そうしたら、Google広告で「新しいキャンペーン」を作成し、予算や期間などの設定をします。動画を指定する項目がありますので、そこにURLを貼り付ければOK。

そこから審査を経て配信、という流れになります。

YouTube広告運用のまとめ

今回はYouTube広告運用について解説しました。

YouTube広告は適切な戦略と運用ノウハウを組み合わせることで、高い広告効果を期待できるプラットフォームで、利用ユーザーが多いYouTubeでうまく宣伝できれば大きな効果が見込めます。広告種類も豊富なため、内容を吟味してターゲットに合った配信をおこないましょう。

現在、効果的なWeb広告選びについてまとめた資料を無料配布中。YouTube広告以外にもいろんな広告がありますので、気になる方は是非見てみてください。

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Web広告媒体の選び方

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