ジオターゲティングとは?配信の仕組みやできること、注意点を紹介
更新日:2023年01月27日
ジオターゲティングとは、位置情報をもとにした広告の配信を可能とするターゲティング手法のこと。
今回は、ジオターゲティング広告の仕組みや活用法について詳しく解説します。
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ジオターゲティングとは
ジオターゲティングとは、位置情報をもとに広告配信対象を絞りこむターゲティング手法のこと。
リアルタイムの位置情報以外にも、移動履歴などを取得してユーザーの行動や趣味趣向に合わせた広告を配信できます。
例えば、広告を出す店舗に近い場所に住んでいるユーザーや、通勤通学で頻繁に近くを通るユーザーなどを狙って広告を出す、といった使い方が可能。
認知拡大・潜在層へのアプローチが得意なターゲティングです。
ジオターゲティングの仕組み
ジオターゲティングでは、ユーザーのPC・スマートフォンといったデバイスのGPSやIPアドレス、接続しているWi-Fiなどから位置情報を解析しています。
そのため、指定エリアから○kmというふうに配信範囲を指定することが可能です。
※取得した位置情報は匿名加工されているため、個人を特定することはできません。
配信媒体の例
以下のようなWeb広告媒体でジオターゲティングが利用可能です。
Google広告
Google広告では、位置情報のみではなく、Googleが提供するサービスと組み合わせたジオターゲティングが利用できます。
過去にGoogle広告を利用したことがある方や、Googleビジネスプロフィールを利用している方は、これまでの運用データを連携して配信の精度を向上させることが可能。
例えば、複数の店舗がある場合も、ビジネスプロフィールにそれぞれの店舗情報を登録しておくことで、広告を配信する際に一つ一つエリア設定をおこなわずにすみます。
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LINE広告
LINEは日常的に利用するメッセージアプリ。
そのため、年齢層が幅広くユーザーのアクティブ率が高いのが魅力です。
市区町村単位の指定でジオターゲティングを利用することができます。
▼関連記事 LINE広告のターゲティングについて
マイクロアド
複数の企業と連携したネットワークを持ち、膨大な量のユーザーデータを保持しており、これとGPSデータと掛け合わせることによってより精度の高いジオターゲティングが可能です。
ジオターゲティング広告の費用
気になる費用ですが、これは場合によって大きく異なります。
というのも、運用型のWeb広告は固定の金額が決まっているわけではありません。
オークションのように自分で金額を決めて出稿する形式のため、競合他社の出稿状況によって費用が変動します。
目安としては、クリック課金型の場合は1クリックあたり150~300円ほど、インプレッション課金型の場合は1000回表示あたり500~700円ほどが相場です。
▼関連記事 Web広告の費用について
ジオターゲティングでできること
ジオターゲティングを活用することで以下のようなことが可能となります。
- 地域密着型の広告配信
- ユーザー動向の計測
- 配信コストの削減
地域密着型の広告配信
ジオターゲティング広告は位置情報を生かした配信によって、実店舗への来客促進を得意としています。
店舗から半径○km内にいるターゲットユーザーチラシのように広告を配信するといった地域密着型の広告施策が可能です。
ユーザー動向の計測
ユーザーの位置情報から広告を見たユーザーが実際に店舗に訪れたかどうか計測することができます。
広告をクリックしたユーザーだけでなく、表示されたがクリックしなかったというユーザーも計測可能です。
配信コストの削減
広告は、配信するユーザーの範囲が広くなるほどかかる費用が大きくなります。
エリアを絞り込むことで顧客化の見込みの薄いユーザーを除外し、実際に来店可能な範囲にいるユーザーのみに配信することで広告コストを軽減することができます。
ジオターゲティングと相性が良いケース
ジオターゲティングは、レストラン、美容院、ジムなど、実店舗を有している場合に効果的なターゲティングです。
逆に言えば、実店舗が持たずに商品・サービスの提供をおこなっている場合は、ジオターゲティングで広告を配信しても十分に利点を活かしきれないでしょう。
そういった場合は、ユーザー属性から配信対象を絞り込むデモグラフィックターゲティングや、検索キーワードに応じて表示できるリスティング広告の利用をおすすめします。
▼関連記事 リスティング広告とは?費用や効果、運用代行会社の選び方を詳しく解説
ジオターゲティングの注意点
最後にジオターゲティング広告を配信する際の注意点を紹介します。
- 直接のコンバージョンには繋がりにくい
- ターゲットを絞りすぎると配信が難しくなる
直接のコンバージョンには繋がりにくい
ジオターゲティングによる広告は、自社店舗に興味がありそうなエリア内のユーザーに配信するのが主な使い方です。
そうした潜在層にアプローチするため、広告から直接商品の購入やお問い合わせにつなげるのは難しいのが事実。
コンバージョンの前段階として認知拡大、潜在顧客の顕在化といった用途が得意な広告だと覚えておきましょう。
ターゲットを絞りすぎると配信が難しくなる
地域によっては位置情報データの収集数が少なく、十分な数のターゲットユーザーを狙えないことも。
そのためターゲットを絞りすぎると表示回数が少なくなり、最悪配信されないこともありえます。
まとめ
今回はジオターゲティングについて解説しました。
ジオターゲティング広告は位置情報を活用してターゲットの絞り込みができる、認知拡大や潜在層のアプローチに便利な広告です。
実店舗の宣伝など地域密着型の施策に向いていますので、そうした業種の方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
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