純広告とは?運用型広告との違いやメリット・デメリットを詳しく解説
更新日:2025年03月13日
メディアの広告枠を買い取り、不特定多数のユーザーへ配信できる「純広告」。
今回は純広告の基本概念から種類、メリット・デメリットまで徹底解説し、広告戦略を立てるための参考情報をお届けします。
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純広告とは
Web広告における純広告とは、特定のWebサイトやアプリなどの広告枠を買い取り、一定期間掲載する広告のことです。
契約した期間中は確実に広告が表示される点が大きな特徴です。
一般的には媒体社(メディア運営者)との直接交渉や広告代理店を通じて広告枠を購入し、期間や掲載位置、表示回数などを事前に決定します。掲載料金は媒体の規模や広告の位置、サイズによって異なりますが、あらかじめ決められた固定の料金。
有名サイトのトップページに掲載されるバナー広告や専門メディアとタイアップして制作する記事広告なども、純広告の一種といえるでしょう。
運用型広告との違い
運用型と大きく異なるのは、費用形態と運用面です。
運用型広告は、自分で予算を決めて配信をおこなう仕組み。予算規模に応じて配信量や掲載順位などが変動し、ユーザーのアクションに応じて課金が発生します。
また、名前に運用型とあるように、配信の途中でもクリエイティブやテキスト、ターゲティング、予算等の調整を行うことが可能です。
一方、純広告の場合は広告掲載枠に対して、決められた価格を支払います。
掲載形式はディスプレイ広告と似ているものが多いですが、ディスプレイ広告とは異なり、契約期間内は広告の掲載が保証されるため、広告枠を見るユーザーによって表示内容が変化することはありません。ただし、掲載中の内容変更はできませんので注意が必要です。
純広告と運用型広告の主な違いは以下の通りです。
比較項目 |
純広告 |
運用型広告 |
料金体系 |
期間固定の定額制 |
クリック課金(CPC)や成果報酬型(CPA)など |
掲載保証 |
契約期間中は掲載保証あり |
入札状況により掲載が変動 |
ターゲティング |
媒体選定による大まかなターゲティング |
属性・行動履歴などによる詳細なターゲティング可能 |
運用の手間 |
契約後の運用工数は少ない |
継続的な入札・予算・クリエイティブ調整が必要 |
純広告の種類とその特徴
一口に純広告といっても様々な種類があります。
主な純広告の種類とその特徴について詳しく見ていきましょう。
- バナー広告
- テキスト広告
- リッチメディア広告
- メルマガ広告
- 動画広告
- 記事広告・タイアップ広告
バナー広告
バナー広告は、Webサイト上に表示される画像形式の広告で、純広告の中でも最もポピュラーな形式の一つです。Yahoo!のトップに掲載されるものが特に有名です。

引用:Yahoo!広告ブランドパネルの掲載例
バナー広告の特徴は視覚的なインパクトが強く、ブランドのロゴやキャッチコピーを効果的に伝えられる点。特に人気サイトのファーストビュー(最初に表示される部分)に配置されたバナーは、高い視認性が期待できるでしょう。
サイズは様々で、横長の「レクタングル」や小さめの「スクエア」、画面全体を覆う「インタースティシャル」など、掲載媒体によって最適なサイズが異なります。純広告としてのバナー広告は、特定のサイトに固定で掲載されるため、そのサイトの訪問者層に確実にアプローチできる点が強みです。
テキスト広告
テキスト広告は文字のみで構成される広告形式で、シンプルながらも効果的なメッセージを伝えることができます。バナー広告と比較すると視覚的なインパクトは劣る一方で、情報をダイレクトに伝えられるメリットも。
純広告としてのテキスト広告は、専門性の高いメディアでの掲載が効果的で、その媒体の権威性を借りることで信頼感のある情報発信が可能になります。文字数制限がある場合が多いため、簡潔で魅力的なコピーライティングが重要なポイントとなるでしょう。
リッチメディア広告
リッチメディア広告は動きや音声などを含む広告です。単なる静止画像やテキストにとどまらず、アニメーション効果、拡大・縮小機能、動画再生、ミニゲームなど様々な機能を組み込むことができます。
ユーザーの興味を引きつけることで通常のバナー広告よりも高いエンゲージメント率を期待できるのが魅力。例えば、マウスオーバーで拡大する広告や、クリックせずに動画コンテンツを楽しめる広告など、ユーザー体験を損なわない仕掛けが可能です。
純広告としてのリッチメディア広告は強いインパクトを与えたい場面で効果を発揮します。ただし、制作コストが他の広告形式より高くなる傾向があり、また重たいデータサイズによってWebサイトの表示速度に影響を与える可能性もあるため、適切なバランスを考慮する必要があるでしょう。
メルマガ広告
メルマガ広告はメールマガジン内に掲載される広告で、特定のターゲット層に直接アプローチできる効果的な手段です。メディアが保有する会員向けのメールマガジンの一部に広告枠を設け、テキストやバナー形式で広告を掲載します。
メルマガ広告の大きな特徴はすでにメディアのコンテンツに興味を持ち、自ら読者登録したユーザーに届く点です。そのため、関心度の高いターゲット層にダイレクトにメッセージを届けられるという利点があります。
また、メールという私的なコミュニケーションツールを通じて情報が届くため、他の広告形式と比べて親密感のあるアプローチが可能です。
動画広告
動画広告は映像と音声を使って商品やサービスの魅力を伝える広告形式です。静止画やテキストでは伝えきれない情報を、視覚と聴覚に訴えかける形で効果的に伝えることができます。
メディアサイト内の動画コンテンツの前後やコンテンツ中に挿入される「プレロール」「ミドロール」「ポストロール」などの形式があり、視聴者の関心を引きつける動画コンテンツに連動して広告を表示できるメリットがあります。
豊富な情報量でアピールすることができるというのはリッチメディア広告と同じですが、それに加えて、動画視聴が前提のメディアで配信されるため、ユーザーから嫌悪感を抱かれにくいというのが強みです。
記事広告・タイアップ広告
記事広告(タイアップ広告)は、メディアのコンテンツと広告が融合した形式で、記事の体裁を取りながら商品やサービスの情報を伝えるものです。通常の記事と同様の文体やデザインで制作されるため、ユーザーに自然な形で情報を届けられる点が特徴です。
純広告としての記事広告は、掲載期間中はメディアのトップページや関連カテゴリページからの誘導が保証されるケースが多いため安定した閲覧数を見込めます。
また、記事としての価値が高ければSNSでシェアされたりメディア内で長期間アーカイブされたりするなど、広告掲載期間を超えた効果も期待できるでしょう。
純広告の費用
純広告の費用は掲載するメディアの規模や知名度、広告の種類や掲載位置、契約期間などによって大きく異なります。一般的な費用感についていくつかの指標を見ていきましょう。
大規模ポータルサイトやニュースサイトのトップページに掲載するバナー広告の場合、月額数百万円から数千万円というケースも珍しくありません。一方、専門性の高い中小規模のメディアであれば、月額数十万円から数百万円程度で掲載できることもあります。
純広告の料金体系としては以下のようなパターンが一般的。
- 期間保証型:一定期間(1週間、1ヶ月など)の掲載を保証するもの
- インプレッション保証型:一定数の広告表示回数を保証するもの
- 組み合わせ型:期間と最低インプレッション数の両方を保証するもの
記事広告・タイアップ広告の場合は、記事制作費と掲載費を合わせて数十万円から数百万円程度が相場となっています。特に人気メディアのオリジナル取材や撮影を含む大規模なタイアップになると、数百万円以上の費用がかかることも少なくありません。
純広告の費用は高額に感じられるかもしれませんが、特定のターゲット層への確実なリーチやブランディング効果を考慮すると価格以上の価値がある純広告も。予算に応じて、以下のような選択肢も検討してみましょう。
- 大規模メディアのサブカテゴリページでの掲載
- 短期間の集中掲載
- ニッチだが自社ターゲットと親和性の高い専門メディアの活用
- 複数の小〜中規模メディアへの分散掲載
費用対効果を高めるためには、自社のマーケティング目標を明確にし、ターゲットユーザーが多く訪れるメディアを慎重に選定することが重要。単に知名度の高いメディアを選ぶのではなく、自社の商品やサービスとの相性を考慮した戦略的な判断が求められますね。
純広告のメリット
純広告には他の広告形式と比較して3つの大きなメリットがあります。ここではこれらのメリットについて見ていきましょう。
- 契約期間中は広告の掲載が保証される
- ブランディングにつながる
- 運用管理の手間がかからない
契約期間中は広告の掲載が保証される
純広告の最大のメリットは、契約した期間中、指定した場所に確実に広告が掲載される点です。これは入札制の運用型広告にはない大きな強み。
運用型広告では競合他社の入札状況や広告のパフォーマンスによって掲載量や掲載位置が変動するため、安定した露出を確保できない場合があります。特に競争の激しい業界では思うように広告が表示されないケースもあります。
一方、純広告は契約時に掲載位置や期間が確定するため、重要なプロモーション期間中の確実な露出が必要な場合に適しています。
ブランディングにつながる
純広告は特定のメディアやWebサイトとの関連性を持たせることで、ブランディング効果を高めることができます。
特に信頼性の高いメディアやターゲット層に人気のサイトに広告を掲載することで、そのメディアの持つイメージや権威を自社ブランドに転嫁する効果が期待できるのです。
例えば、ビジネスパーソン向けの経済メディアに純広告を掲載すれば、そのメディアが持つ信頼性や専門性が自社ブランドにも反映される可能性があります。ファッション系のWebマガジンに広告を掲載すれば、そのサイトが持つトレンド感や洗練されたイメージを獲得しやすくなるかもしれません。
また、同じメディアに継続的に広告を掲載することで、そのメディアのユーザーに対して繰り返し自社ブランドを印象づけることができます。この継続的な露出がブランド認知度の向上や信頼感の醸成につながります。
運用管理の手間がかからない
純広告の大きなメリットの一つに契約後の運用管理の手間が少ない点が挙げられます。一度契約を結べば、契約期間中は基本的に広告の入稿や掲載開始時の確認以外に特別な作業は発生しません。
これは、日々の入札管理や予算調整、広告パフォーマンスのモニタリングなど、継続的な作業が必要な運用型広告とは大きく異なる点です。
マーケティング担当者のリソースが限られている中小企業や、複数のプロジェクトを同時進行している大企業にとって、この運用負担の軽さは大きなメリットですね。
純広告のデメリット
純広告には多くのメリットがある一方で、いくつかの注意すべきデメリットも存在します。
特に以下の2点は覚えておきましょう。
- 他の広告と比べて費用がかかる
- 詳細なターゲティングは難しい
他の広告と比べて費用がかかる
純広告は一般的に高い掲載費用が必要となります。まずは少額で様子を見て運用するといった運用型広告の手法は使えません。
特に知名度の高い大手メディアの人気枠では、月額数百万円以上の費用がかかることも珍しくありません。このため、広告予算が限られている中小企業やスタートアップにとっては、純広告への投資判断がハードルになることがあるでしょう。
また、事前に広告費を支払っての配信となるため思った通りの効果が得られなくても費用はかかるというリスクもあります。
詳細なターゲティングは難しい
純広告のもう一つの大きなデメリットは運用型広告と比較して詳細なターゲティングが難しい点です。
性別や年齢などある程度の絞り込みはできるものもありますが、自社の商材に合わせて細かくターゲティングを行うのは難しいという欠点があります。
運用型広告では、年齢、性別、興味関心、行動履歴など非常に細かな条件でターゲットを絞り込むことができますが、純広告ではそのような精密なターゲティングはできません。
純広告では基本的に「そのメディアを訪れるユーザー全員」に広告が表示されるため、ターゲティングはメディア選定の段階でおこなうことになります。例えば「20代女性向けファッションサイト」や「投資家向け経済メディア」など、メディア自体のユーザー層に合わせたおおまかなターゲティングになるのです。
純広告の効果を上げるポイント
純広告は高額な投資になるケースが多いだけに、その効果を高めるために慎重さも必要です。ここでは、純広告の効果を高めるための重要なポイントについて解説します。
ターゲットにマッチした媒体を選択する
純広告の成否を大きく左右するのが媒体選定です。いくら魅力的なクリエイティブを用意してもターゲットユーザーが訪れない媒体に掲載しては効果は限定的。
効果的な媒体選定のためには、まず、自社のターゲットユーザー像(ペルソナ)を明確にし、そのユーザーがどのようなメディアを利用しているかを分析しましょう。例えば、20代〜30代の女性をターゲットにする場合と、50代以上のビジネスパーソンをターゲットにする場合では、適切なメディアは大きく異なります。
次に、媒体の特性やユーザー属性データを詳細に確認しましょう。多くのメディアは広告主向けに「メディアガイド」や「広告資料」を用意しており、読者層の年齢・性別・職業などの基本情報に加え、興味関心や消費行動などの詳細データを提供しています。
これらの情報が無い場合は広告代理店へ相談してプランニングを提案してもらうのも良いですね。
また、単に大手メディアというだけで選ぶのではなく、コンテンツの質や読者のエンゲージメント度も重要な判断基準。PV数は多くても滞在時間が短いサイトよりも、読者の滞在時間が長く熱心なユーザーが多いサイトの方が純広告の効果は高まるもの。
さらに、自社ブランドとメディアの親和性も考慮すべき要素です。例えば高級ブランドの広告を、コストパフォーマンスを重視する読者が多いメディアに掲載しても、ブランドイメージとのミスマッチだからです。
クリエイティブを最適化する
純広告では一度決めたクリエイティブを契約期間中使い続けることが多いため、クリエイティブの質が結果を大きく左右します。
まず、媒体の特性や掲載位置に合わせたデザインが重要です。例えばニュースサイトのトップページに掲載するバナーと専門サイトの記事下に掲載するバナーでは、適切なデザインテイストやメッセージの伝え方が異なります。
また、純広告では一般的にA/Bテストが難しいため、広告の目的(認知拡大、商品訴求、キャンペーン告知など)を明確にし、それに適したビジュアルやコピーを選びましょう。特にバナー広告では限られたスペースで効果的にメッセージを伝えるための工夫が求められます。
記事広告やタイアップ広告の場合は、媒体社の編集スタイルを理解し、そのトーンやマナーに合わせたコンテンツ制作が効果的。単なる商品宣伝ではなく、読者にとって価値ある情報を提供することでより高いエンゲージメントが期待できます。
このように、純広告のクリエイティブは一発勝負の要素が強いため、綿密な計画と質の高い制作プロセスが成功のカギとなります。予算の許す限り、プロのデザイナーやコピーライターのサポートを受けることも検討しましょう。
掲載後の効果測定をする
純広告は契約期間中の掲載が保証されていますが、その効果を最大化するためには掲載後の効果測定と分析が欠かせません。
まず基本的な指標として、広告経由のクリック数やCTR(クリック率)を測定しましょう。多くのメディアではこれらの基本データを管理画面やレポートで確認できます。
また、自社のWebサイトにアクセス解析ツールを導入し、広告経由の訪問者の行動(滞在時間、ページ閲覧数、コンバージョン率など)を分析することも重要です。
特にコンバージョン計測に関しては、広告ごとに異なるURLパラメータを設定するなどして、どの広告からの流入が成果につながったかを正確に把握できるようにしましょう。これにより、ROASの算出ができます。
記事広告やタイアップ広告の場合は、PV数だけでなく、記事内での滞在時間やスクロール率、関連リンクのクリック率なども重要な指標となります。質の高いコンテンツは長期間にわたって読まれる可能性があるため、掲載期間終了後も継続的にデータを追跡することが理想的ですね。
純広告のまとめ
今回は純広告について解説しました。
純広告とはWebメディアなどの広告枠を買い取って配信する広告。Web広告でありながら、新聞広告やTVCMなどのマス広告に近い特性を持っています。
費用的には高額になりがちですが、Webメディアの目立つ場所に配信でき、ブランディングには効果的です。純広告以外にもWeb広告の配信をご検討の場合は、ぜひ「初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてみてくださいね。
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