リスティング広告におけるキーワードの選び方!仕組みから手順まで詳しく解説
更新日:2023年01月30日
リスティング広告を配信するときに特に大切な「キーワード選定」。
しかし、どんなキーワードを選べば成果が出るのか、その見極めがなかなか難しいのも事実です。
今回は、リスティング広告におけるキーワードの選び方について詳しく解説します。
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リスティング広告におけるキーワードの仕組み
リスティング広告はユーザーが検索に使用したキーワードに応じて表示される仕組み。
例えば「ホームページ制作 福岡」というキーワードで検索すれば、福岡県のWeb制作会社や見積もりサイトの広告が表示されますよね。
つまり、キーワードはニーズの高いユーザーに広告を届けるための大きな役割を持っているのです。
ターゲットに向けて効率よく広告を配信するためには、ユーザーの悩み・ニーズを理解し、適切なキーワードを選定する必要があります。
▼関連記事 リスティング広告とは
キーワードは何個まで設定可能?
リスティング広告のキーワードには設定上限があります。
といっても、Googleの場合広告グループごとに20000個まで、Yahoo!の場合は2000個までという数。
よほど大規模なサイトでもない限りこの制限がネックになることはないでしょう。
リスティング広告におけるキーワードの選び方
それでは早速リスティング広告におけるキーワードの選び方について解説していきます。
順に説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 軸となるキーワードを選ぶ
- 掛け合わせるキーワードを選ぶ
- キーワードを精査・整理する
軸となるキーワードを選ぶ
まずは軸となるキーワードを選びます。
基本的には広告で周知したい商材やサービスを表す単語を選ぶのがおすすめ。
今回は「ホームページ」で考えてみましょう。
掛け合わせるキーワードを選ぶ
軸となるキーワードが決まったら、次はそのキーワードと組み合わせる単語を探します。
今回の場合は「ホームページ 福岡」「ホームページ 依頼」「ホームページ 制作 費用」など。
ターゲットユーザーがどんなキーワードで検索するのかを想像することが大切です。
この段階ではできるだけ多くのキーワードをピックアップしましょう。
後ほど紹介しますが、キーワード抽出ツールを使うと効率的にキーワードを探すことができます。
競合調査・分析
キーワードを挙げていく上で欠かせないのが競合調査です。
集めたキーワードで実際に検索してみて、同業他社がどのような文章・訴求でリスティング広告を配信しているのか調査しましょう。
また、競合他社のサイトを見て、サービス紹介ページなどからキーワードを拾うのもおすすめです。
キーワードを精査・整理する
最後のステップは選定したキーワードの精査・整理です。
ターゲットのニーズに合わせてキーワードを取捨選択していきましょう。
検索ボリュームの確認
キーワードがある程度集まったら、キーワードツールを使用して検索ボリュームを確認します。
検索ボリュームとは、そのキーワードでどれくらい検索されているかを表す数値のこと。
月間○回という形で示されます。
調べてみて、極端にボリュームが大きいものや小さいものは候補から外しておきましょう。
ボリュームが大きいもの(ビッグキーワード)を除外するのは、上位表示される可能性が低いため。
リスティング広告の表示はオークション形式になっており、高い金額を費やしたものほど上位に表示される仕組みです。
また、検索ボリュームが大きいものはその分人気も高く、広告費が高騰する傾向にあります。
競合に勝てる見込みがない場合はビッグキーワードは狙わないのが無難でしょう。
除外キーワードの設定
除外キーワードを設定すると、そのキーワードでの検索時には広告が表示されなくなります。
設定キーワードと同じ表記が含まれていても検索意図が全く異なるものや、フレーズ一致(後述)の範疇でも元のキーワードと関連性の低いものなどを除外設定しましょう。
これを設定しておくことで、無駄な広告費の削減、配信精度の向上につながります。
キーワードのマッチタイプ
キーワードの設定には「マッチタイプ」というものが存在します。
マッチタイプは以下の3種類。一つずつ見ていきましょう。
完全一致
「完全一致」の場合、設定したキーワードと検索クエリが全く同じ場合に広告が表示されます。
(検索クエリとはユーザーが実際に検索に使ったキーワードのこと。)
例えば、「ホームページ 福岡」という組み合わせのキーワードを設定していた場合、「ホームページ」「福岡」というキーワードの組み合わせで検索された際に広告が表示されます。
クエリの中に別の単語が含まれていたり、片方のキーワードのみの場合は表示されません。
そのため、ニーズが高いユーザーを狙いやすいという特長がありますが、反面広告の配信範囲が狭くなります。
また、語順の違いや表記ゆれは表示対象外にはなりません。
▼リスティング広告が表示されるケース
・「ホームページ 福岡」
・「福岡 ホームページ」
・「Webサイト 福岡」
▼リスティング広告が表示されないケース
・「ホームページ 東京都」
・「ホームページ 福岡 依頼」
フレーズ一致
「フレーズ一致」のときは、設定キーワードがクエリ内に含まれていれば広告が表示されます。
「ホームページ 福岡」が設定キーワードの場合、「ホームページ 福岡 依頼」「安い ホームページ 福岡」といったクエリが該当します。
設定したキーワードが含まれていれば、前後に別の単語が入っていても表示されます。
▼リスティング広告が表示されるケース
・「ホームページ 福岡 依頼」
・「安い ホームページ 福岡」
・「Webサイト 福岡 制作会社」
▼リスティング広告が表示されないケース
・「ホームページ 東京都 依頼」←福岡が含まれない
・「Web広告 福岡 依頼」←ホームページが含まれない
部分一致
「部分一致」は、キーワードに含まれる単語だけでなく、関連する単語や類義語のクエリでも配信対象となる設定です。
設定キーワードを「ホームページ 福岡」とすると、「Web制作 福岡」「ホームページ 博多」といったクエリにも反応します。
配信の範囲が広くなり、意図しない層にも表示される可能性があるので注意が必要です。
▼リスティング広告が表示されるケース
・「ホームページ 博多」
・「Web制作 福岡」
・「博多 サイト 安い」
▼リスティング広告が表示されないケース
・「サイト 東京」
・「不動産屋 福岡」
リスティング広告に便利な無料キーワードツール
最後にキーワード抽出に使えるツールを紹介します。
ぜひキーワードを選ぶ際のお供に活用してみてください。
- キーワードプランナー
- Googleサーチコンソール
- ラッコキーワード
Googleキーワードプランナー
キーワードプランナーはGoogleによって提供されている無料のツールです。
検索ボリューム(キーワードが月間何回検索されているか)を調べることができます。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは軸となるキーワードの抽出に便利なツール。
ユーザーがどんなキーワードを検索して自社サイトにたどり着いているのかを調べることができます。
キーワードプール
キーワードプールは調べたいキーワードの関連ワードを取得できるツール。
検索ボリュームはもちろん、そのキーワードにおける競合サイトも確認できるため、キーワード候補を集める際に便利です。
以下の記事でも無料のキーワードツールを紹介しています。興味がある方はぜひこちらもご覧ください。
▼関連記事 無料キーワードツール5選
キーワード選定のポイント
最後に、キーワードを選ぶ際に気をつけるべきポイントを紹介します。
- 顕在層へのアプローチを想定する
- 予算に合わせて選定する
顕在層へのアプローチを想定する
リスティング広告は顕在層(=ニーズがある程度高まっている層)向けのアプローチに長けた広告です。
そのため、リスティング広告が担うべきなのは、ニーズが高いユーザーが購入、問い合わせなど、具体的な行動を取るよう背中を押す役割であるといえます。
上記のような訴求ができるような広告文を作成することはもちろん、顕在層のユーザーが検索しそうなキーワードを選ぶのも重要です。
▼関連記事 顕在層と潜在層の違いとは?それぞれにアプローチできるWeb施策も紹介
予算に合わせて選定する
キーワードの人気度や検索ボリュームによって、クリックされたときの消化金額は異なります。
特に前述のビッグキーワードで広告を配信した場合、急速に予算が消化されたり、少額の予算ではオークションに勝てずに広告が表示されなかったり、ということもありえます。
キーワードプランナーなどの情報をもとに、予算規模に合ったキーワードを選ぶようにしましょう。
まとめ
今回はリスティング広告用のキーワード選びについて解説しました。
精度の高いキーワード選定にはターゲットユーザーのニーズを踏まえ、適切なマッチタイプを設定することが重要です。
競合や検索ボリュームも考慮に入れつつ、集めたキーワードを精査してみてください。
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