Pinterest広告について解説!配信フォーマットの種類や事例を紹介
更新日:2023年01月25日
ついに日本でも提供が始まった「Pinterest広告(Pinterestアド)」(2022年6月開始)。
今回は、Pinterestで配信できる広告について詳しく解説していきます。
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Pinterest(ピンタレスト)とは?
Pinterest広告の説明に入る前に、まずはPinterestがどんなSNSなのか紹介しておきましょう。
Pinterestの主な用途・ユーザー層
Pinterestはのキャッチコピーは「ピンとくるアイデアと出会うなら Pinterest」。
ファッションやインテリア、デザインなど様々なジャンルに関するアイデアを検索し、気に入った投稿(ピン)をボードに保存することができるSNSです。
また、WebサイトやSNSで見つけた画像などをPinterest内に保存したり、他のユーザーのボードを閲覧したりと、幅広くアイデアを集めることが可能。
国内のユーザー数は870万人(2020年12月ニールセン調べ)で、女性の比率がやや高く、若年層が多いのが特徴です。
他のSNSとの違い
他のSNSとの最大の違いは、「投稿ではなく情報収集がメインであること」。
画像コンテンツがメインであることに関してはInstagramと似ていますが、自分の発信したい内容を投稿するというよりは、サービス内でほしい情報を探すという目的に特化しているのがPinterestです。
また、現在・過去の出来事を投稿するという使われ方が多いTwitterやFacebookなどのSNSとは異なり、Pinterestは未来に向けて情報を集めるためのツールともいえます。
Pinterest広告(Pinterestアド)について
Pinterestの概要を理解したところで、配信できる広告について見ていきましょう。
4つの項目に分けて解説していきます。
- 配信フォーマットの種類
- ターゲティングの種類
- 配信費用
- 配信方法
7種類の配信フォーマット
Pinterest広告の配信フォーマットには以下のような種類があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
- 画像
- カルーセル
- スタンダード動画
- ワイド動画
- アイディア
- ショッピング
- コレクション
画像
最もスタンダードな広告のフォーマットです。
通常の投稿と同じ形式で広告を表示することができます。
カルーセル
カルーセルとは、複数の画像を設定できる広告フォーマットです。
一つの枠に2~5枚の画像を設定することができます。
▼関連記事 カルーセル広告について
スタンダード動画
Pinterestでは動画広告も配信可能です。
スタンダード動画の場合は画像広告同様、通常の投稿と同じサイズの枠に表示できます。
ワイド動画
スタンダード動画広告よりも広い面積(通常ピン2つ分の幅)に表示される動画広告です。
PC・タブレットには表示されません。
アイディア
アイディア広告は、複数の画像や動画・テキストを組み合わせて表示できるフォーマット。
Instagramの「ストーリー」に近い形式ですが、そちらと違って24時間で削除されることはありません。
ショッピング
ショッピング広告は、Web上で販売している商品のプロモーションに特化した広告。
形式的には画像広告と同一ですが、価格や在庫、レビューといった詳細情報を掲載することが可能です。
コレクション
コレクション広告は、メイン画像1枚とサブ画像3枚で構成されるフォーマットです。
モバイル端末のみで利用できます。
ターゲティング
Pinterest広告で使用可能なターゲティングには、以下のような種類があります。
- 属性
- インタレスト
- キーワード
- 拡張
- オーディエンス
- アクトアライクオーディエンス
- プレースメント
属性
年齢、性別、エリア、言語、デバイスといった属性から配信対象を絞り込めます。
インタレスト
「建築」「アート」「デザイン」など、ユーザーの興味関心をもとにターゲティングが可能です。
キーワード
ユーザーがPinterest内検索の際に使用するキーワードからターゲティングすることもできます。
キーワードの除外設定も可能です。
拡張
上記インタレストやキーワードで設定した内容に近いものを検索しているユーザーを配信対象にすることが可能です。
オーディエンス
以前サイトに訪れたことがあるユーザーや、過去に自社アカウントのピンを保存・クリックしたユーザーなど、特定の対象に広告を配信可能です。
また、既存の顧客リストを利用することもできます。
アクトアライクオーディエンス
アクトアライクオーディエンスを使用すると、上記オーディエンスで設定したユーザーに類似したユーザーにも広告を配信することが可能です。
プレースメント
プレースメントとは、広告が配信される場所のことを指します。
選択できるのは以下の3つ。
- ホーム(ホームフィード及び関連フィード)
- 検索(検索結果とその関連ピン)
- すべて(ホームと検索の両方)
配信費用
気になるPinterest広告の配信料金ですが、固定の金額が設定されているわけではなく、自分で自由に予算を設定することが可能です。
条件に応じて課金が発生し、予め設定した配信予算から消化される方式で、課金形態は広告キャンペーンの目的によって変わります。
- ブランド認知............インプレッション課金(CPM)
- 動画視聴回数............動画視聴課金(CPV)
- 比較検討..................クリック課金(CPC)
- コンバージョン数........クリック課金(CPC)
- カタログ販売.............クリック課金(CPC)
▼関連記事 Web広告の費用相場について
Pinterest広告の配信方法
Pinterest広告を配信する流れは大まかに以下の通りです。
- 広告キャンペーンの作成
- 予算・配信スケジュールの設定
- アドグループの作成(ターゲット設定、入札方法の設定)
- クリエイティブの作成
- 審査が終了次第配信開始
ビジネスアカウントの開設
Pinterest広告の配信をおこなうには、まず「ビジネスアカウント」の開設が必要です。
開設の手順は以下の通り。
- Pinterestトップページの「無料登録」をクリック
- 「ビジネス向けアカウントを作成する」をクリック
- メールアドレス・パスワード・年齢を入力し、「アカウントを作成」をクリック
- プロフィールを入力
(項目:ビジネス/サービス名、ウェブサイト、国、言語)
- 「ビジネス/ブランドの紹介」でカテゴリを選択
- 「広告の掲載を検討している」を選択
以上でビジネスアカウントの基本設定は完了。
広告以外にも活用する場合は、詳細なプロフィールの設定や、Webサイト・インスタグラムアカウントの認証もしておくと良いでしょう。
また、すでに個人アカウントを持っている場合は、そのアカウントをビジネスアカウントに切り替えることも可能です。
Pinterest広告のメリット
ここからは、Pinterest広告のメリットとデメリットを紹介します。
まずはメリットのほうから。
- 視覚的な訴求に長けている
- 積極的に情報を求めているユーザーが多い
視覚的な訴求に長けている
Pinterestで表示されるのは、基本的に画像や動画のみ。これは広告も同様です。
ビジュアルイメージが画面に大きく表示されるので、ファッション系や食品系といった見た目が重視される商材のアピールや、企業のブランディングに効果的です。
積極的に情報を求めているユーザーが多い
前述の通り、Pinterestは「発信」よりも「収集」がメインのSNS。
そのため、積極的に情報を求めているユーザーが多く、広告でも興味を持ってもらいやすいというメリットがあります。
ユーザーのニーズにマッチした広告を配信することができれば、抵抗なく受け入れてもらえるでしょう。
Pinterest広告のデメリット
一方、以下のようなデメリットもあります。配信の際には注意しておきましょう。
ユーザーに疎まれる可能性がある
Pinterest内に広告が出るようになったのは、比較的最近のこと(日本では2022年6月1日から)。
それまでの、広告なしの閲覧に慣れているユーザーにとっては鬱陶しく感じられるかもしれません。
とはいえ、これはどの配信媒体でも同じことですので、そこまで気にする必要はないでしょう。
Pinterest広告の配信事例
最後にPinterest広告の成功事例を2件ご紹介します。
- Universal Pictures
- Floor & Decor
Universal Pictures
配給会社のUniversal Picturesは、新作映画の宣伝のためPinterest広告を使用しました。
映画のシーンを使った、クリスマスの過ごし方のアイデアを紹介する動画を広告として配信することで、認知度と購入意向を高めることに成功しています。
あくまで通常のピンと同じ「アイデア」という形で配信することでユーザーにアプローチした例です。
Floor & Decor
フローリング材の小売ブランド「Floor & Decor」は、家のリフォームを検討中のユーザーに向けてPinterest広告を配信しました。
Pinterestからスムーズに購入がおこなえるショッピング広告を利用することで、ユーザーへ最適な商品を紹介すると同時に購買意欲を刺激し、販売実績を3倍に増加させています。
まとめ
今回はPinterest広告(Pinterestアド)について解説しました。
気になっている方は、ぜひこの記事を参考に配信を検討してみてはいかがでしょうか。
Web広告には、Pinterest以外にも様々な媒体があります。
媒体選びにお悩みの際は「初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてくださいね。
初めてでも間違えない!
Web広告媒体の選び方
集客にWeb広告が有効なことは、既に広く知られています。
でも、いざ自社で初めてWeb広告を活用しようと考えた時に、Web広告の仕組みが難しかったり、広告の種類が多くて選べなかったり、手軽に始められず困ることがあります。そこで本資料では初めての方が広告媒体を理解して選ぶための情報をシンプルにまとめてみました。
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Web広告の活用法を間違えないように、媒体の選び方をチェックしてみてくださいね。