アドフラウド(不正広告)とは?仕組みから種類や対処法まで解説

更新日:2022年11月02日

思ったように広告の効果が出ないのは、もしかしたら「アドフラウド」のせいかもしれません。
今回は、知らないと怖いアドフラウドの種類や対策について詳しく解説していきます。

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アドフラウドとは?

アドフラウドとは、悪質な業者によっておこなわれる「広告詐欺」のこと。
不正にクリックやアプリインストールを発生・捏造することで獲得件数を水増しすることで配信結果を良く見せたり、成果報酬を獲得するのが目的です。

アドフラウドの種類と仕組み

アドフラウドには複数の種類が存在します。代表的なものをいくつか見ていきましょう。

  • 隠し広告
  • なりすまし
  • 自動リロード
  • インストールハイジャック
  • クリック洪水(フローディング)
  • アドインジェクション
  • デバイスファーム(端末養殖場)

隠し広告

ユーザーに見えない形で広告を掲載し、インプレッション数を不正にかさ増しする手法です。
隠し方は、サイト内に視認できないほど小さい広告枠を設ける、表示領域外に広告を表示するなど様々。

表示されたことにはなるもののユーザーの目には触れないため、広告費は無駄になってしまいます。

なりすまし

広告をクリックされた際、本来着地するはずのWebサイトになりすまして不正なページに誘導します。
本来報酬を得るべきサイトから成果を横取りする広告詐欺です。

自動リロード

こちらの手法では、広告枠を秒単位で自動リロードして同じ広告を繰り返し表示することによって、短時間で大量のインプレッション数を稼ぎます。
ページ全体ではなく広告枠のみをリロードするため、サイト閲覧中に気づきにくいのが特徴です。

インストールハイジャック

インストールハイジャックはマルウェアを使った広告詐欺です。
アプリのインストール時にユーザーの端末を感染させ、不正なクリックログを送信させます。

実際にはその広告以外ものをきっかけにインストールしたものなのに、「広告をクリックしてインストールした」ことにして成果を横取りするという仕組みです。

クリック洪水(フローディング)

クリック洪水は、架空のクリックによって成果を水増しする手法です。
インストールハイジャックと似た手口で、クリックスパムとも。
ボットによって自動的におこなわれる場合もあれば、人間の手によっておこなわれる場合もあります。

被害に遭うと、見かけ上のクリック数は増えますが成果には繋がりません。
名前に洪水とついている通り、急激に数値が増えるのが特徴です。

アドインジェクション

アドインジェクションは、サイトに掲載されている広告を無断で差し替え・挿入する広告詐欺。
サイトが得るべき広告収入を掠め取り、広告主からも広告費を騙し取る形です。

多くの場合、ブラウザの「アドオン」に仕込まれた不正なプログラムによっておこなわれ、本来の広告の上に重ねて不正な広告を表示したり、広告枠以外の領域に表示したりと、様々な手口が存在します。

デバイスファーム(端末養殖場)

大量のデバイスを利用して、クリックやインストールを不正に発生させる手法です。
また、一つの端末のIDをリセットすることによって、あたかも複数の端末からクリック・インストールが発生しているように見せかける手口も。

アドフラウドの問題点

アドフラウドによって引き起こされる問題は、主に以下の3つ。

  • 費用対効果の低下
  • 効果計測の精度低下
  • ブランドイメージの悪化

費用対効果の低下

アドフラウドで効果のないインプレッションやクリックが発生すると、その分無為に広告費が消費されてしまいます。
同じ予算で本来得られたはずの成果が得られず、アドフラウドの規模によっては著しい費用対効果の低下が起こります。

効果計測の精度低下

副次的な悪影響として、アドフラウドの被害を受けると正しい配信効果の計測ができなくなります。
本当に成果につながったクリックと正なクリックを見分けるのは容易ではありません

ブランドイメージの悪化

アドフラウドによって、広告をクリックしたときに不正なページヘ遷移するという現象が起こると、ユーザーからの信用が得られません。
ブランドのイメージに傷がつき、長期的に見るとこの点が最も大きなダメージになります。

企業が取り組むべきアドフラウド対策

コストパフォーマンス的にもブランドイメージ的にも、企業にとってはマイナスしかないアドフラウド。
では、アドフラウドを防ぐには具体的にどうすれば良いのでしょうか。

  • リアルタイムで配信をモニタリングする
  • アドフラウド対策ツールを導入する

リアルタイムで配信をモニタリングする

リアルタイムで配信状況を確認することで、アドフラウドを検出することができます。
新規のクリックが異常に多い、広告クリックからのアプリインストールまでの時間が異常に短いなど、不自然な挙動がある場合は、配信対象から除外するなどの対策をおこないましょう。

アドフラウド対策ツールを導入する

手作業や目視によるチェックだけでアドフラウドを防止するのは困難な場合もあります。
そんなときは対策ツールを導入するのも一つの手。

ツールによって自動的に、不正なクリックの防止やボット判別機能といったアドフラウドの防止措置をとることができます。

アドフラウドと同様に注意すべきポイント

アドフラウド同様、広告配信時に注意すべきポイントはほかにもあります。

  • ブランドセーフティ
  • ビューアビリティ

ブランドセーフティ

ブランドセーフティとは、広告掲載先の品質確保によるブランドの安全性のこと。

質の低いサイトや道徳的に問題のあるサイトに広告を掲載すると、ブランドのイメージまで下がってしまいかねません。

ビューアビリティ

ビューアビリティとは、広告の可視性を表す指標です。

例えば、広告がサイトに掲載されてはいるものの、枠がページの最下部に設置されているような場合は、そこまでスクロールしなければユーザーの目には触れません。
しかし、必ずしもスクロールされる保証はないため、インプレッションだけが発生してユーザーには見られないということが起こる可能性が高いでしょう。

このような場合はビューアビリティが低いとされ、指定したメディアのみへの配信、配信面の除外といった対策を講じる必要があります。
これらの対策はブランドセーフティの観点からみても有効です。

まとめ

今回はアドフラウドについて解説しました。

知らないうちに被害を受けている可能性もあるアドフラウド。
広告を配信中の場合は、配信結果に怪しい点がないか一度確認することをおすすめします。

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