Amazon広告とは?メリット・デメリットや配信できる種類を解説

公開日:2022年12月01日

Amazonで買い物をしていると広告もよく見かけますよね。
この広告を利用すれば、通販の大幅な売上アップを狙えるかもしれません。

今回はAmazon広告について詳しく解説します。

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Amazon広告のメリットとは?

まずはAmazon広告がもつメリットから見ていきましょう。主なメリットは以下の3点です。

  • 購入意欲の高いユーザーにアプローチできる
  • 膨大な顧客データをもとにターゲティングが可能
  • 競合他社製品のページにも配信できる

購入意欲の高いユーザーにアプローチできる

Amazon広告を利用すれば比較的購入意欲の高いユーザーにアプローチできます。
というのも、Amazonのサイトを訪れているユーザーは基本的に買い物目的。
リスティング広告やSNS広告など、漠然と画面を見ているユーザーに対しておこなう広告配信と比較して、購入に繋がる可能性が高いのは大きな魅力です。

膨大な顧客データをもとにターゲティングが可能

Amazonが保有する膨大なデータに基づいた、精度の高いターゲティングも強みのひとつ。
以下のようなターゲティングが利用できます。

  • キーワードターゲティング
  • 商品ターゲティング
  • 興味・関心ターゲティング
  • 閲覧ターゲティング
  • Amazon DSPによるターゲティング

上記の通り、ユーザーの属性、検索に使用するキーワード、過去に閲覧した商品の傾向などからターゲティングをおこなうことが可能です。

Amazon DSPに関しては、後ほど広告の種類の項目で詳しく解説します。

競合他社製品のページにも配信できる

また、Amazon広告特有の強みとして、競合他社のページも広告を出せるという点が挙げられます。

リスティング広告などでは、競合他社名でターゲティングするのは紳士協定的に避けられていますが、Amazon広告においては、先ほど紹介した「商品ターゲティング」によって、類似商品または補完的な商品のページに広告を配信可能です。

Amazon広告にはデメリットも

一方で、Amazon広告にはデメリットもあります。以下の点には注意しましょう。

  • 配信の難易度が高いものもある
  • 商材によっては取り扱えない

配信の難易度が高いものもある

Amazon広告には配信の難易度が高いものもあります。

例えば、後述のスポンサーブランド広告はブランド登録済の企業しか出稿することができず、Amazon DSP広告は配信費用が高額になりがちです。
また、そもそも小口出品の場合はAmazon広告自体を利用することができません

商材によっては取り扱えない

商材によっては広告出稿できないものも。
広告対象外の商品はAmazonのガイドラインによって定められており、成人向け、中古品、薬物関連、ギャンブル関連といった商品の広告を掲載することはできません。
自社商材が規約に反していないか、広告配信前に必ず確認するようにしましょう。

Amazon広告の種類

Amazon広告には以下のような種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

  • スポンサープロダクト広告
  • スポンサーブランド広告
  • スポンサーディスプレイ広告
  • Amazon DSP
  • Amazon動画広告
  • 音声広告
  • カスタム広告ソリューション

スポンサープロダクト広告

スポンサープロダクト広告は指定のキーワードで検索された際に表示される、代表的なAmazon広告。
GoogleやYahoo!のリスティング(検索連動)広告と似た仕組みです。

手軽に始められるのが魅力で、クリエイティブは既存の商品情報から自動で作成されるため、事前準備に手間と時間を要しません。

ちなみに、後述のスポンサーディスプレイ広告、スポンサーブランド広告と合わせて「スポンサー広告」と呼ばれます。

▼関連記事 リスティング広告とは?費用や効果、運用代行会社の選び方を詳しく解説

スポンサーディスプレイ広告

スポンサーディスプレイ広告はAmazon内のさまざまな場所に設置されている広告枠に表示されます。
配信時に設定したターゲティングに基づき、興味のありそうなユーザーに対して効率的に広告を配信することが可能です。

Amazonスポンサーディスプレイ広告

Amazon ads スポンサーディスプレイ広告

▼関連記事 ディスプレイ広告とは?メリット・デメリットや配信のポイントを紹介

スポンサーブランド広告

スポンサーブランド広告とは、検索結果の最上部や商品詳細ページの専用枠に表示される広告です。
ブランド自体の認知を高めるのに効果的なフォーマットで、商品画像・動画とブランドロゴを同時に掲載することができます。

ただし、デメリットの項目でも触れたように配信のハードルは他の広告よりも高く、事前にブランド登録が必須なので注意しましょう。(ブランド登録には商標登録済の自社商材が必要)

Amazon DSP

Amazon DSPは、Amazonが保有する広告配信プラットフォームです。
このプラットフォームを通じて、ディスプレイ広告、動画広告、音声広告を配信できます。

最大の特徴は、Amazonに出品していなくても利用可能なこと。
他のAmazon広告とは違い、広告をクリックすると、Amazonの商品詳細ページではなく、広告主独自のランディングページに遷移します。

▼関連記事 DSP広告とは?

音声広告

音声広告は、AmazonMusicを無料利用中のユーザーに対して配信される広告です。
音声の長さは10~30秒でスキップ不可、曲と曲の間に挿入されます。

※2022年11月現在、日本は配信対象外です。

カスタム広告ソリューション

カスタム広告ソリューションは、Amazonの広告チームと連携し、広告施策を作り上げるサービスです。
既成のプランはなく、宅配用の箱に広告を印刷したり、専用のランディングページを作成したりといった、広告主に合わせたプロモーションをおこないます。

大規模な施策になるため、プロモーション費用に余裕がある大企業向けといえます。

Amazon広告の出し方

Amazon広告配信の流れは、大まかに以下の通りです。

  1. セラーセントラルに登録する
  2. Amazon Advertisingに登録する
  3. セラーセントラルとAmazon Advertisingを紐づける
  4. セラーセントラル内の広告キャンペーンマネージャーにアクセス
  5. 広告キャンペーンの作成
  6. ターゲティングの設定
  7. 審査通過後、配信開始

Amazon広告の配信費用

Amazon広告では、他の一般的なWeb広告と同じように、自分で配信費用を決定できます。
また、最低金額も設定されていないので、少額から始めることも可能です。

広告がクリックされた分だけ費用が発生する「クリック課金」が採用されており、相場としては1クリックにつき5~10円程度。
全体の費用は「クリック単価×クリック数」で計算され、月間あたり20~50万円ほどが一般的な配信費用の目安となります。

▼関連記事 Web広告の費用相場について

まとめ

今回はAmazon広告について解説しました。

効率的に購入検討ユーザーへアプローチできるAmazon広告。
通販事業者の方、Amazonに出品する予定がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

Amazon広告をはじめ、Web広告の媒体選びにお困りの場合は「初めてでも間違えない!Web広告媒体の選び方」も参考にしてみてくださいね。