GA4で曜日別に分析!スプレッドシートとLookerStudioの活用法

公開日:2025年03月04日

GA4でサイト分析時に役立つ曜日別データ。

しかしGA4の標準機能では曜日別データが確認できないという問題も。

本記事ではマーケティング担当者が抑えておきたいGA4での曜日別データの取得方法と、スプレッドシートやLooker Studioを使った実践的な分析方法をご紹介します。

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GA4で曜日別データが標準では確認できない理由

GA4(Google Analytics 4)は、従来のユニバーサルアナリティクスから機能が強化されましたが、意外にも曜日別のデータが標準機能では確認できません

これはGA4分析の際に困ってしまいますよね。

GA4はイベントベースの測定モデルを採用しており、ユニバーサルアナリティクスでは曜日別のレポートが標準で用意されていましたが、GA4では標準レポートからこの機能が省かれており、別の方法で取得する必要があります。

つまり、GA4で用意されているデータの中には曜日データに該当するディメンションが無いということ。そのため、別途曜日別分析のためのデータ計測を設定するか、代替項目を使って曜日を取得するといった対応が必要になってしまいます。

曜日別データを取得する方法は専門知識が必要

GA4で曜日別データを取得するためにはいくつかの方法がありますが、多かれ少なかれ専門知識が必要になります。一般的に知られている方法としては以下のようなものがあります。

  • JavaScriptを使って計測する
  • BigQueryと連携してSQLクエリを書く

 

これらの方法は確かに有効ですが、専門的な知識が必要となります。

GTMでカスタムJavaScript変数を作成して計測するのは誰でもできる方法ではありませんよね。BigQueryを使う方法は無料枠を超えると費用が発生するため、小規模サイトの運営者にとっては気軽に試せないという障壁も。

こうした専門性のハードルがあり、多くのWeb担当者がGA4での曜日別分析を諦めてしまう原因となっているのです。でも、心配は不要です。このあとご紹介する方法を使えば専門知識がなくても簡単に曜日別データを分析できるようになりますよ。

GA4で曜日別データを簡単に確認する2つの方法

専門知識がなくても実践できるGA4での曜日別データの確認方法を2つご紹介します。これらの方法は専門知識が無くても活用できる手法です。

一つ目は「Googleスプレッドシートを活用する方法」。GA4からデータをエクスポートし、スプレッドシートの関数を使って日付から曜日に変換するというシンプルな方法です。エクセルに慣れている方であれば、特別な知識なしに実行できるでしょう。

二つ目は「Looker Studio(旧Data Studio)を活用する方法」。Looker StudioはGoogleの無料BIツールで、GA4と連携することでさまざまな角度からデータを可視化できます。曜日別のデータもカスタムフィールドを作成することで簡単に表示可能。既存テンプレートを使えば簡単な設定だけで利用可能です。

 

どちらの方法も無料で、特別な専門知識は必要ありません。自社サイトの規模や分析の目的に合わせて、適切な方法を選択してみてくださいね。

それでは、GA4で曜日別データを簡単に確認する2つの方法について、具体的な手順を見ていきましょう。

スプレッドシートを使ったGA4曜日別データの分析手順

Googleスプレッドシートを使ったGA4の曜日別データ分析は、比較的シンプルな方法ながら自由度が高い分析方法です。

GA4からスプレッドシートへのエクスポート

GA4のデータをスプレッドシートで分析するために、まずはデータをエクスポートしましょう。

GA4から直接曜日データを取得することはできませんが、日付データを取得して後から変換すると曜日別データの分析ができます

 

以下のステップに従って操作してみましょう。

  1. GA4の管理画面「探索」から新しいデータ探索を作成
  2. ディメンション「日付」を行に、指標(セッション数など)を値に設定
  3. 右上の「エクスポート」ボタンをクリックし、「Googleスプレッドシート」を選択

ここで重要なのは、エクスポートしたデータに「日付」の列が含まれていること。この日付データを使って、スプレッドシートで曜日に変換していきます。

Googleスプレッドシートのサンプル

スプレッドシートでの曜日変換関数の使い方

ダウンロードしたデータをスプレッドシートで開いたら、日付データを曜日に変換していきます。

Googleスプレッドシートにある、日付から曜日を取得するための便利な関数を使って曜日変換をおこないましょう。使用する関数は以下の通り。

 

=TEXT(A9, "dddd")

※ここでの「A9」は日付データが入っているセルのアドレスの例

 

 

正しく設定すると以下の図のように、関数を設定した列に曜日が表示されます。この例ではB列を追加し、A列の日付からB列に曜日を表示させています(例:B9セルには「=TEXT(A9, "dddd")」、B10セルには「=TEXT(A10, "dddd")」を入力)。

Googleスプレッドシートのサンプル

なお、関数の"dddd"は表示形式の指定で、"ddd"にすると曜日の省略名で表示されます。

 

▼表示例と形式

"ddd"・・・月曜日

"dddd"・・・月

 

このように日付から曜日を取得できれば、探索レポートで分析に必要なデータを表示させてエクスポートする方法で自由に分析できますね。

 

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Looker Studioを活用したGA4の曜日別データ分析方法

Looker Studio(旧Data Studio)を使った曜日別データ分析は、よりビジュアル的で共有しやすいレポートを作成したい場合に最適。定期的にチェックするためのダッシュボードとして使いたい場合にも便利ですね。

この方法のメリットは、一度設定すれば自動更新されるダッシュボードが作成できる点。毎回データをダウンロードして加工する手間が省け、常に最新データでの曜日別分析が可能になります。

GA4とLooker Studioの連携手順

GA4とLooker Studioを連携させる手順は非常にシンプルです。以下のステップに従って操作してみましょう。

  1. Looker Studio(https://lookerstudio.google.com/)にアクセスし、Googleアカウントでログイン
  2. 「レポートを作成」をクリック
  3. データソースの選択画面で「Google Analytics 4」を選択
  4. 連携するGA4のプロパティとデータストリームを選択
  5. 「追加」ボタンをクリックして、レポート編集画面へ

これでGA4とLooker Studioの基本的な連携は完了。

Looker StudioではGA4のデータに曜日ディメンションが用意されているため、曜日別の分析レポートを作成する際にデータ計測で困ることはないでしょう。

もしLooker Studioのレポート作成が難しく感じる場合でも心配は不要です。次にご紹介するテンプレートを使えばもっと簡単にGA4で曜日別のデータを見れるようになりますよ。

Looker Studioの無料テンプレート活用法

Looker Studioでは一からレポートを作成するだけでなく、既存のテンプレートを活用することもできます。曜日別データを含むテンプレートを使えば短時間で作成できるためおすすめ。

弊社ではGA4レポートのLookerStudioテンプレートを無料で公開しています。

 

このテンプレートには曜日別のレポートもあらかじめ用意しており、新しいレポートを作成しなくても簡単な指標はすぐに確認可能。もちろん設定を変更して自由に表示データの変更もできます。

Looker Stuioの曜日別レポートサンプル

GA4の曜日別データ活用例

ここまでGA4で曜日別データを取得する方法をご紹介してきましたが、次はそのデータをどのように活用すればよいのかについて具体例をご紹介します。

コンテンツ投稿のタイミング最適化

ブログやニュースサイトなど、定期的にコンテンツを発信しているWebサイトでは、最適な投稿タイミングを考える上でGA4の曜日別データが役立ちます。GA4の曜日別データを活用することで、最も反応の良い曜日を特定できるからです。

例えば、BtoBサービスを提供している企業のブログにおいて、GA4で曜日別のセッション数とエンゲージメント率を分析したところ、火曜日と水曜日の朝に投稿したコンテンツが最も高いエンゲージメントになっているとしましょう。

このデータから、重要なコンテンツのリリースを火曜・水曜の朝に集中させる施策を実施すると全体のエンゲージメント率も向上するという仮説が考えられます。

 

以下のような曜日別のGA4分析がおすすめ。

  1. 曜日別のセッション数・ページビュー数の傾向を確認する
  2. 曜日別のエンゲージメント率(または直帰率、滞在時間)を確認する
  3. 曜日×時間帯のクロス分析をおこない、より細かい傾向を把握する

これらの分析を通じて、最適な投稿タイミングを判断する材料を得られます。

メルマガ配信の最適な曜日・時間の仮説立案

メールマーケティングをおこなっている企業にとって、配信タイミングの最適化は常に課題となるテーマですよね。GA4の曜日別データはメルマガ配信の最適なタイミングを検討する上でも判断材料となります。

例えば、GA4の曜日別データとメール配信システムの開封率・クリック率データを組み合わせた分析。GA4のデータからサイト訪問者が最も多い曜日と時間帯を特定し、その情報をもとにメルマガ配信を実施しすると開封率やクリック率が高まるという仮説が考えられます。

実際はクリック数が少なくても、エンゲージメント率やコンバージョン率が高い曜日が見つかるかもしれませんので、仮説をもとにテストを重ねて実際のデータを分析することが大切です。

GA4の曜日別データ分析まとめ

本記事では、GA4での曜日別データ分析について解説してきました。

GA4の標準機能では直接確認できないGA4の曜日別データも、スプレッドシートやLooker Studioを活用することで簡単に分析できることがおわかりいただけたかと思います。

ぜひ今回ご紹介した方法を試していただき、GA4の曜日別データをマーケティング施策の立案にお役立てください。GA4の基本的な各種レポート画面の使い方についてはこちらのGA4レポート活用の基本マニュアルも参考にしてみてくださいね。

アクセス解析に欠かせない

GA4レポート活用の基本

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Googleのアクセス解析ツールとして15年振りに登場した次世代バージョンのGA4。

GA4を導入される企業様は増えていますが、導入したは良いももの使い方が分からずお困りのWeb担当者様も少なくありません。そこでGA4のアクセスデータを見るために必要な「レポート」と「探索」の機能に特化して使い方を解説した資料をご用意しました。

▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
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GA4を活用してアクセス解析をおこなう際にぜひご活用ください。