Googleアナリティクス(GA4・UA)の滞在時間とは?改善策もご紹介

更新日:2024年10月15日

滞在時間が長いのは、ユーザーが自社のサイトをじっくりと閲覧している証拠。

そう考えると滞在時間は、Googleアナリティクスでアクセス解析する際の大事な指標と言えますよね。本記事ではGA4・UAそれぞれの滞在時間と画面の見方、滞在時間を増やす改善策をご紹介します。

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Googleアナリティクス(UA)で計測できた2種類の滞在時間

Googleアナリティクス(UA)における滞在時間、つまりユーザーがサイトを閲覧した時間を測る指標は2種類ありました。それぞれの定義は後述します。

  1. 平均ページ滞在時間
  2. 平均セッション時間

 

尚、こちらも後述しますが、GoogleアナリティクスのUAは既にサービス終了となり、現在のGoogleアナリティクスはGA4となっています。そしてGA4では上記指標がそれぞれ「平均エンゲージメント時間」、「平均セッション継続時間」に置き換わっています

最後のページ滞在時間は計測できない

Googleアナリティクス(UA)において滞在時間の計測は、ユーザーが次のページを閲覧した時点で前のページの閲覧終了を検知する仕組みです。

このためサイトを離脱した際に閲覧していた最後のページは滞在時間を計測できません。

そして詳細は後述しますが、平均ページ滞在時間と平均セッション時間では計測できない滞在時間の取り扱いが異なる点に注意が必要です。

平均ページ滞在時間とは

Googleアナリティクス(UA)における平均ページ滞在時間とは、各ページをユーザーが閲覧した時間の平均値です。

 

次の2回のセッションがおこなわれたケースで見てみましょう。

  1. 12:00 ページAを閲覧開始
  2. 12:10 ページBへ遷移
  3. 12:15 ページBからサイトを離脱
  1. 12:30 ページAを閲覧開始
  2. 12:40 ページAからサイトを離脱(直帰)

この場合、1回目のセッションではページBへ遷移した=ページAを離脱した時刻を検知しますが、2回目のセッションではページAから直帰したため滞在時間を計測できません。

 

また、平均ページ滞在時間は最後のページを除いた各ページの滞在時間から算出されるため、ページAの平均ページ滞在時間は以下の通りとなります。

  • 1回目:10分(12:00-12:10)
  • 2回目:計測不能
  • 平均ページ滞在時間:10分

平均ページ滞在時間の見方

Googleアナリティクスでサイト全体の平均ページ滞在時間を確認する際は、「行動」→「概要」を表示します。

平均ページ滞在時間の見方

ページ別の見方は「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」を表示するだけ。よく見られているページとそうでないページを確認する際はこちらの画面を活用します。

 

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アナリティクスで滞在時間が0となる仕組み

Googleアナリティクス(UA)のデータを分析している際に、滞在時間が0となるケースがあります。もしかしたらあなたも滞在時間が0となっていて不思議に思われたことがあるかもしれませんね。この原因は前述の「最後のページは滞在時間を計測できない」ことに起因します。

最後のページを計測できないということは、1ページのみ閲覧した場合の滞在時間が計測できないということ。

滞在時間が計測できないため、画面上の表示が0となるのです。

サイトへの滞在時間が短い場合はどうやって増やす?

滞在時間が短く、サイトをあまり閲覧してもらえていない場合はユーザー視点で改善ポイントを検討してみましょう。

例えば検索ユーザーが最初に閲覧したページの滞在時間が短い場合は、検索ニーズとページ内のコンテンツがズレている可能性があります。多くのユーザーが直帰や2ページのみ閲覧してサイト内を回遊していないなら、他のページへの導線が弱いのかもしれません。

自社サイトを振り返り、ユーザーが求めている情報を提供できているか、必要な情報がどこにあるかが伝わっているかを改めて確認してみましょう。

 

但し、必ずしも滞在時間が長い方が良いサイトとも言えません。ユーザーニーズがシンプルで、必要最小限のコンテンツでニーズに答えられている場合は滞在時間が短くなると考えられますが、果たしてこれは悪いサイトなのでしょうか?

サイトの役割やユーザーニーズによっては滞在時間が短い方が良いケースもあるため、無闇に滞在時間を増やすことばかり考える必要はありません。

GA4で変更になった滞在時間の指標

GA4では従来のアナリティクス(=UA)の滞在時間が無くなり、代わりとなる指標は下記の通りとなっています。

  1. 【UA】平均ページ滞在時間→【GA4】平均エンゲージメント時間
  2. 【UA】平均セッション時間→【GA4】平均セッション継続時間

GA4で「滞在時間」がなくなった理由

GA4では、従来のUAで使用されていた「滞在時間」という概念がなくなりました。

UAでは計測できなかった1ページのみ滞在したユーザーの場合でも、GA4ではユーザーがサイトを実際に閲覧していた(であろう)時間をエンゲージメント発生時点で計測できるため、より現実的なデータ計測ができるからです。

ユーザー エンゲージメントの指標は、アプリの画面がフォアグラウンド表示されていた時間、またはウェブページがフォーカス状態にあった時間の長さを示します。

(出典:[GA4] ユーザー エンゲージメント - アナリティクス ヘルプ

 

これらの変更により、GA4では「平均エンゲージメント時間」と「平均セッション継続時間」という新しい指標が導入されました。

平均エンゲージメント時間とは

GA4の「平均エンゲージメント時間」は、ユーザーがサイトを積極的に利用している時間を測定します。

具体的には以下のような状態をエンゲージメントとしてカウントします。

  • 動画を視聴する
  • ゆっくりスクロールしながら記事を読む
  • ECサイトで商品詳細ページを閲覧する

 

この指標はUAの「平均セッション時間」よりも実際のユーザー行動を正確に反映していると言えますね。例えば、ユーザーがページを開いたままで離席している時間は含まれませんし、1ページのみの滞在であってもエンゲージメントが発生するとそれまでの時間がカウントされます。

平均セッション継続時間とは

「平均セッション継続時間」は、GA4でのセッション時間の平均を示す指標です。

オーディエンス内のユーザーのセッションの平均継続時間(秒単位)。

(出典:[GA4] ユーザー レポート - アナリティクス ヘルプ

これはUAの「平均セッション時間」に近い指標ですが、計算方法が異なります。

平均セッション継続時間=すべてのエンゲージメントセッションの合計滞在時間(秒)÷セッション数

GA4ではエンゲージ指標によってセッションの終了をより正確に把握できるため、UAよりも実際のユーザー行動に近い平均時間が得られるようになりました。

Googleアナリティクスにおける滞在時間のまとめ

本記事ではGoogleアナリティクスの滞在時間やGA4で変わった指標についてご紹介しました。

平均ページ滞在時間と平均セッション時間はアクセス解析で頻繁に使われてきた指標です。GA4で新しくなった「平均エンゲージメント時間」と「平均セッション継続時間」それぞれの意味や計測の仕組みを正しく理解し、分析を行いましょう。

GA4の基本的なレポートの使い方についてはこちらのGA4レポート活用の基本マニュアルを参考にして分析に取り組んでみてくださいね。

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