コンテンツマーケティングがもたらす効果とは?運用時のポイントまで解説
更新日:2023年12月14日
コンテンツの発信を通して集客や顧客との関係を構築する「コンテンツマーケティング」。
このコンテンツマーケティングに取り組むと期待できる効果や運用時のポイントを解説します。
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コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、ブログ記事やホワイトペーパーといった「コンテンツ」を発信することによって集客や顧客との関係構築をおこない、中長期的な収益の拡大を目指すマーケティング手法です。
今まで自社を知らなかった人にはまず認知してもらう、自社を知っている人の購買意欲を掻き立てる、現在の顧客をリピーター化……というように、コンテンツの提供によって段階的に顧客のレベルを引き上げていくのが特徴。
ちなみに、サイト内にコンテンツを充実させて検索上位化を狙う「コンテンツSEO」もコンテンツマーケティングの一種です。今回は、コンテンツを通して自社サイトへの流入を促し、問い合わせや商品の購入を獲得するパターンに沿って解説していきます。
コンテンツマーケティングの種類
一口にコンテンツマーケティングといっても、その形態は多岐に渡ります。
コンテンツとしては以下のようなものが代表的。
オウンドメディア
オウンドメディアとは企業が所持・運営するメディアのこと。例として、企業ブログやコラム、ウェブマガジン、メールマガジンなどが挙げられます。
コンテンツSEOに使われるのはこのオウンドメディアです。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーとは、Webサイトからダウンロードできる、会社やサービスについての資料のことです。
フォームに会社名やメールアドレスを入力して資料をダウンロードしたことがある人も多いのではないでしょうか。様々な情報コンテンツが無料で手に入るのはお得ですよね。
企業は情報コンテンツを多くの場合、無償提供することで自社サービスに興味を持つユーザーの連絡先などを取得します。資料を無料で提供することでユーザーの満足度を向上でき、比較的確度の高いユーザーの情報を得ることができる一石二鳥の施策です。
SNS
TwitterやInstagramなど、企業の公式アカウントなどがこれにあたります。オウンドメディアの一種とも言えるでしょう。
SNS運用については別の記事で詳しく解説しています。ご興味のある方は合わせて御覧ください。
コンテンツマーケティングの効果
では、コンテンツマーケティングには具体的にどのような効果があるのか、一つずつ見ていきましょう。
集客の増加
コンテンツマーケティングの効果としてまず挙げられるのが集客の増加です。
新たなコンテンツを配信することによって今までアプローチできていなかったユーザー層を狙ったり、定期的なコンテンツ更新によって継続的な流入を獲得したりと、Webサイトへの流入増加が見込めます。
コンテンツが増えれば増えるほど、顧客接点となるWebサイトへの入り口が増えるため、集客機会が増加します。
コンバージョンの増加
コンバージョンとは、問い合わせや商品の購入など最終的な成果となるユーザーのアクションのこと。
例えば、ただWebサイトで淡々と商品を紹介する場合と、コラム記事やSNSなどで実際の使用感やメリット・デメリットを一つの読み物として提供する場合では、後者のほうがユーザーにとって興味が湧きますよね。
このように、Webサイトに流入してきたユーザーをコンテンツでおもてなしすることによって、コンバージョンにつながりやすくなるのです。
ブランディング
ブランディングとは、自社ブランドを他社と差別化し、そのイメージを顧客に浸透させる施策のこと。独自のコンテンツや情報を発信し続ける事によって、認知の拡大・ユーザーのファン化を図ることができます。
そのコンテンツが有益なものであれば、大きく拡散されて、本来のターゲットの外へもイメージを定着させられるかもしれません。コンテンツの独自性が高いほど、また、コンテンツの質が高いほどブランディング効果は高いと言えます。
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コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
ここからはコンテンツマーケティングが持つメリットとデメリットについて解説します。
メリット
コンテンツマーケティングの主なメリットは下記3点です。
- 金銭的コストがかからない
- コンテンツの拡散が期待できる
- 作成したコンテンツが資産になる
金銭的コストがかからない
Web広告などの宣伝方法に比べ、コンテンツマーケティングは初期コストを低く抑えられることが多いです。
例えば、SNSのアカウントやブログの開設は社内でおこなえるもの。記事執筆や投稿も自社内でおこなえば外注費用がかかることはありません。
ただ、もちろん成果を出すためにはしっかりとした事前準備や運用体制の構築が必須です。人的なリソースはかなり要しますので、その点には注意しましょう。
コンテンツの拡散が期待できる
コンテンツの内容によってはバズる(Web上で情報が大きく拡散される)こともあります。
Twitterなどで企業の投稿が話題になることも珍しくありません。
こうして拡散されると必然的に多くのユーザーの目に触れるため、今まで関心のなかった層にも情報を届けることが可能。バズるのはなかなか難しいことですが、一回拡散されると大きな集客効果が得られます。
拡散されるコンテンツにはユーザーの共感を誘うような内容が含まれているものが多く、バズ狙いのコンテンツを作成する際はそのあたりも気にかけてみましょう。
作成したコンテンツが資産になる
作成して公開したコンテンツや投稿は、自分で削除しない限り残り続けます。コラム記事やSNSの投稿、ホワイトペーパーなど、ユーザーが該当のキーワードで検索したときにヒットするので、これらのコンテンツは持続的な集客効果を発揮します。
また、良質なコンテンツがWebサイトに蓄積すればドメイン自体の強さも底上げされ、上位表示化されやすくなります。
コンテンツマーケティングにおいて重要な、良質なコンテンツを積み上げることで、ユーザーからだけでなく、GoogleやBingなどの検索エンジンからの評価も上がるのです。
デメリット
コンテンツマーケティングの主なデメリットは下記2点です。
運用の手間がかかる
コンテンツマーケティングのメリットとして、先ほどは導入ハードルの低さを挙げました。
ですが、運用には手間がかかるという事実も。ブログやコラム記事であれば、キーワード選定や記事構成の制作、記事の執筆、SNSであれば投稿の管理から反応への返信など、コンテンツ制作は決してお手軽にできるものばかりではありません。
ホワイトペーパーを作成する場合は、デザイナーなどプロの力を借りる場合があるかもしれませんね。
良質なコンテンツ制作によってコンテンツマーケティングで成果を上げるためには、継続的にコンテンツの制作・運用ができる体制を構築しておくことが不可欠です。
即効性に欠ける
コンテンツマーケティングは一朝一夕に効果が現れるものではありません。
というのも、例えばコラム記事を一本書いたとしてもGoogleの検索上位に表示されるまでには時間がかかります。速くて数日、長い場合は数ヶ月かかることも。そもそもその記事が上位表示される保証すらありません。
同様に、SNSのフォロワーを集めるのにも時間がかかるものです。焦らずにコンテンツを積み上げていきましょう。すぐに効果が出ないからといって諦めるのではなく、中長期的な目線で運用を行うことが大切です。
コンテンツマーケティングの効果を高めるポイント
最後に運用ポイントを紹介します。実際にコンテンツマーケティングを始める際には以下の点を意識してみてください。
具体的な運用計画を定める
コンテンツマーケティングは長期戦になります。途中で方針が迷子にならないよう、事前に運用計画を定めておきましょう。
月ごとの目標や成果を測る指標、運用上のルールまでできるだけ詳細に設定しておくことをおすすめします。
特に大切なのが、現状を把握するための指標の設定。定期的に効果測定を行い、反省点などを洗い出すことによって、今後の運用を改善していくことが可能となります。
数よりも質を重視する
ただコンテンツを量産するのではなく、一つ一つの質を高い水準で保つことが大切です。
「質が高い」とは、ユーザーにとって有益であること。そういったコンテンツは、拡散されやすく、Googleにも評価されやすい傾向にあります。
メリットの項目で「コンテンツは資産として蓄積される」と説明しましたが、これは裏を返せば、質の悪いコンテンツもサイトに残り続けるということです。場合によってはマーケティング的にマイナスの効果が生まれることもあるでしょう。
更新頻度のみを追求するのではなく、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することが大切です。
ターゲットに合ったコンテンツ作成を心がける
質の高いコンテンツとはユーザーにとって有益なものですが、ユーザーにとって有益なコンテンツというのは、自分がほしい情報が過不足なく載っていることと言えます。
そこで、自社商材がどういった層に向けたものなのかを洗い出してみましょう。
ペルソナと呼ばれるターゲットのモデルケースを作成し、そのペルソナに向けて情報を届けるということを意識すると制作するコンテンツがニーズに応えるものに仕上がります。
万人受けを狙ってぼんやりとした内容のコンテンツを作るのではなく、ピンポイントにターゲットを絞り、深い内容のコンテンツを届けるのがおすすめです。
まとめ
今回はコンテンツマーケティングについて解説しました。
すぐに効果が出るわけではないものの、コツコツ運用すれば必ずマーケティングの資産になります。導入ハードルも低めなので、商材と相性が良さそうであれば取り入れてみてはいかがでしょうか。
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