リンク切れはSEOに悪影響!チェックツールによる防止策を解説
公開日:2023年09月08日
Web担当者がついメンテナンスを後回しにしがちなリンク切れ。
担当サイト内のリンクが切れても気づけなかったり、他の業務で手が回らなかったり、リンク切れが放置されているWebサイトも少なくありません。しかし、リンク切れはSEOに悪影響があるため、メンテナンスする方法をご紹介します。
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リンク切れとは
リンク切れとは、リンク先のページが存在しない、移動した、削除されたなどの理由でページが正常に表示されない状態のこと。
Webページにリンク切れがあると、ユーザーがリンク先を閲覧しようとした時に「404 Not Found」などのエラーが表示されてユーザー体験を損ねてしまいます。
そのため、リンク切れの発生を抑えること、そしてリンク切れが発生してもすぐに対処するWebサイトの運用をおこなう必要があります。
リンク切れがSEOに悪影響となる理由
リンク切れは下記2つの理由からSEOに悪影響があります。
- ユーザビリティが低下するから
- クローラビリティが低下するから
1.ユーザビリティが低下するから
ユーザーはWebサイト上のリンクをクリックすることで、自分が求める情報にアクセスしようとします。
これは言い換えると、リンクをクリックする前に何らかの期待感を持っているということ。しかし、リンク切れが発生すると、ユーザーは期待した情報を得られず、期待を裏切られてしまいます。
このようなユーザビリティが低いWebサイトはユーザー体験を損ね、サイトへの信頼性が低下し、これらがその後のサイト内行動に悪い影響を与えます。サイトからの離脱につながる場合もあるでしょう。
このようなユーザー行動のデータは検索エンジンがWebサイトを評価する際にも使用されていると考えられ、これによってSEOへ悪影響を与える可能性があります。
2.クローラビリティが低下するから
クローラビリティとは、検索エンジンのクローラーがどれぐらいWebサイト内を巡回できるかを表す用語。
クローラビリティが高いということは、Webサイトのページをクローラーが巡回し、認識されやすい状態ということです。
クローラーはWebサイト内のリンクを辿ることで、他のページも巡回します。しかし、リンク切れが発生するとクローラーはリンク先へ巡回できません。
その結果、クローラーはリンク先を品質が低いページ、重要度が低いページといった判断をする可能性があり、インデックスしないと判断される恐れもあります。
もしサイト内にリンク切れが多数あると、Webサイト全体を低く評価する可能性もあり、これはSEOに悪影響があると言えます。
リンク切れが起きる原因
Webサイトのリンク切れが起きる原因は主に以下の2つ。
- リンク先ページのエラーによるリンク切れ
- リンク設定ミスによるリンク切れ
1.リンク先ページのエラーによるリンク切れ
一つ目の原因はリンク先ページのエラーによるもの。
この場合は以下のような状況が考えられます。
- リンク先ページが削除された
- リンク先ページが移動した
- リンク先ページがメンテナンスしている
- リンク先ページで障害が発生している
これらの状況ではリンク先ページにアクセスすると404エラー(Not Found)や503エラー(Service Unavailable)などのエラーコードが表示され、リンク切れとなります。
2.リンク設定ミスによるリンク切れ
二つ目の原因はリンク設定ミスによるもので、以下の状況が考えられます。
この状況では、リンク先ページにアクセスすると400エラー(Bad Request)や403エラー(Forbidden)などのエラーコードが表示され表示され、リンク切れとなります。
ツールでリンク切れを一括チェックする方法
Webサイトにリンク切れがあるかどうかを確認するにはツールを利用すると便利です。
リンク切れチェックツールを使えば手動で一つずつリンクをチェックする必要がありません。リンク切れを一括チェックするツールは複数ありますが、ここではahrefsの「リンク切れチェッカー」を紹介します。
今回は弊社のコーポレートサイトを調査してみます。
リンク切れを調査したいWebサイトのURLを入力し、「リンク切れを確認」をクリック。
調査が終わると以下のようにリンク切れが無いと表示されました。
リンク切れが見つかった場合は、対象サイトからの外部へ発信しているリンク(発リンク)と、外部から対象サイトへの外部リンク(被リンク)のリンク切れ合計数に加え、個別のリンク詳細を確認できます。
※被リンクの調べ方はこちらの記事で解説しています。
ツールでリンク切れ発生時に自動検出する方法
リンク切れを一括チェックするツールは便利ですが、定期的に手動で調査する必要があります。
業務フローに組み込むことでリンク切れを見つけることはできますが、リンク切れが発生した際にタイムリーに気づくことはできません。
リンク切れが発生した際にすぐ対処するためには、リンク切れ発生の自動検出するツールを利用することでより効率的にリンク切れ対策ができます。
リンク切れ発生時に自動検出するツールも複数ありますが、ここでは無料と有料のものをそれぞれ一つずつ紹介します。
無料:Broken Link Checkerを使用する
「Broken Link Checker」は、WordPressのプラグイン。
WordPressで作成されたWebサイト内の全てのリンクを監視し、リンク切れやエラーを検出したらメールやダッシュボードで通知してくれます。また、リンク切れの箇所を編集画面から直接修正もできます。
有料:ahrefsを使用する
「ahrefs」はWebサイトのSEOやマーケティングに役立つ機能が豊富なツール。
その中の一つがSite Audit(サイト監査)機能です。
この機能はWebサイト内で発生している問題を検出し、ダッシュボード表示やメール通知をしてくれる機能。リンクもチェックしてくれます。
ahrefsで対象サイトを登録し、問題発生時にメール通知を受け取る設定をしておくことで、エラーへすぐに対処してSEOへの悪影響を防ぐことが可能。リンク切れのように発生しても気づきにくい問題への対処も可能です。
リンク切れの対処法
最後にリンク切れが発生した場合の対処法を解説します。
発リンク先がエラーの場合
発リンク先がエラーになっている場合は以下のような対処法があります。
リンク切れの状況 |
対処法 |
発リンク先ページが削除された |
リンクを削除するか、別のページに差し替える |
発リンク先ページが移動した |
リンク先のURLを更新する |
発リンク先ページがメンテナンス中や障害中 |
一時的にリンクを非表示にするか、ユーザーに注意喚起する |
発リンク先ページの状況に応じて対処しましょう。また、発リンク先ページの管理者に連絡して、エラーの原因や解決策を確認することも時には有効です。
被リンクページがエラーの場合
被リンクページがエラーになっている場合は以下のような対処法があります。
リンク切れの状況 |
対処法 |
被リンクページを移動した |
代替ページがある場合はリダイレクト設定する |
被リンクページがメンテナンス中や障害中 |
被リンクページの復旧を優先する |
被リンクページを移動してURLが変わった場合は、旧URLから新URLへリダイレクトを設定することでリンク切れを防ぐと同時に、被リンク効果を継続させることができます。
SEOに影響するリンク切れのまとめ
SEO担当者なら無視できないリンク切れの対応についてご紹介しました。
地道なメンテナンス作業のリンク切れ対応ですが、SEO対策はリンク切れのようなマイナス要素を減らすことも大切です。「基礎SEO対策チェックリスト」に記載のSEO対策をはじめ、基本の対策こそ優先的に対応し、SEO対策に取り組みましょう。
対応必須の15項目を解説付きで公開!
基礎SEO対策チェックリスト
SEOは基礎となる項目の対策から。
様々な手法があるSEO対策ですが、基礎項目を間違っているとせっかく取り組んだ対策も期待した効果が得られなくなってしまいます。まずは普遍的な対策から固めていきましょう。
▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・SEOにおける2つの目的とは?
・Webサイト全体設定に関わるSEO対策
・個別ページを最適化するSEO対策
・テクニカルSEOとは?
ご担当のWebサイトがSEO対策できているか、チェックリストとしてご活用ください。