月間検索ボリュームの調べ方を解説!調査ツールと手順もご紹介
更新日:2023年12月21日
SEO対策するキーワードを選定する上で調べておきたい検索ボリューム。
キーワードの検索ボリュームの調べ方そのものは簡単です。しかし、正しい知識をもってキーワードを選定しなければSEO対策で思うような成果は出ないのが現実。
本記事では月間検索ボリュームの調べ方と役立つツール、キーワード選定ノウハウをご紹介します。
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検索ボリュームの調べ方:基本編
検索ボリュームを調べることで、ユーザーの検索需要を把握すると、SEO対策による成果予測ができます。
検索ボリュームの調べ方におけるポイントは次の3つ。
- 月間検索ボリュームはツールで調べる
- SEO集客における検索ボリュームの考え方を理解する
- Google以外の検索ボリュームも念頭に置く
月間検索ボリュームはツールで調べる
月間検索ボリュームの調べ方はツールを使うのみ。
検索ボリュームは様々なツールを使って調べることができます。後述するGoogleキーワードプランナーやAhrefsは、キーワードを入力するだけで月間検索ボリュームを表示してくれます。
月間検索ボリュームは、キーワードの検索需要を測る指標として重要ですが、必ずしも正確な数字とは限りません。ツールによって算出方法やデータソースが異なるため、あくまで参考程度に考える必要がありる点も理解しておきましょう。
その上で、例えば「3位に表示されると、SERPsでのクリック率が7%」といった仮説を立て、このキーワードで検索するユーザーが自社のページへ流入すると、どのぐらいの集客数やコンバージョン数が見込めるのかを考え、目標数値と照らし合わせて計画すると、より具体的な施策に落とし込めます。
表示順位ごとのクリック率は公開されている調査データを参考にしてみてください。
SEO集客における検索ボリュームの考え方を理解する
SEO集客において、一般的に検索ボリュームが多いキーワードは検索需要が高い傾向があります。
しかし、検索ボリュームが高いからといって、必ずしもSEO集客やその先の目標達成に有効なキーワードとは限りません。検索ボリュームが多いことと、SEO対策の重要性・優先度が比例するとは限らないのです。
加えて、検索ボリュームが高いキーワードは、競合度も高く、上位表示するのが難しい場合も多いもの。検索ボリュームだけでなく、自社が運営するサイトにとっての価値や競合性なども考慮してキーワードを選択することが重要です。
また、検索ボリュームが高いキーワードは、広く一般的なキーワードであることが多く、ユーザーの検索ニーズが不明確な場合があります。
例えば、「SEO」というキーワードは検索ボリュームが多い一方で、ユーザーは「SEOとは何か」を知りたいのか、「SEO対策の実施方法」を知りたいのか、「SEO関連のサービス」を探しているのか、様々なニーズが考えられます。
SEO対策において、検索ニーズにマッチしたコンテンツをページ内に用意することは必須。
検索ニーズが不明確なページでのSEO対策は、制作するコンテンツを見極める難しさがあり、競合性の高さも考慮すると狙うべきではないキーワードと判断する場合もあるということです。
Google以外の検索ボリュームも念頭に置く
検索ボリュームを調べるとき、一般的にGoogleの検索ボリュームを参考にします。
Googleは検索エンジン市場で圧倒的なシェアを持っていますが、Google以外の検索エンジンも無視できません。特に、Bingのように近年シェアを伸ばしている検索エンジンは、Googleとは異なるユーザー層が利用し、キーワードによって検索ボリュームも異なります。
そのため、Google以外の検索ボリュームも念頭に置くようにしましょう。
検索ボリュームの調べ方:キーワード選定編
検索ボリュームの調べ方を理解したら、次はキーワード選定の流れを解説します。
キーワード選定は次の5ステップでおこないます。
- メインキーワードをピックアップする
- 複合キーワードを洗い出す
- 競合サイトの集客キーワードを調査する
- 検索ボリュームと競合性を調査する
- キーワードを選定する
1.メインキーワードをピックアップする
メインキーワードは自社のWebサイトのテーマやコンセプトを表すキーワードです。ブログメディアであればカテゴリー名に置き換えるとイメージしやすいでしょう。
メインキーワードには自社のサービスや商品の名称やカテゴリーなど、1語のキーワードを選びます。例えば、Webマーケティングを支援する弊社の場合、「SEO」「Web広告」「アクセス解析」などが候補になります。
アクセス解析の専門メディアを運営する場合は、「アクセス解析」以外にもWebサイトのアクセス解析で最もメジャーな「Googleアナリティクス」もメインキーワードの候補になりますね。
2.複合キーワードを洗い出す
複合キーワードとはメインキーワードに他のキーワードを組み合わせたキーワードです。
複合キーワードは、メインキーワードよりも詳細で具体的なキーワードであり、ユーザーの検索ニーズがメインキーワードよりも絞られます。
例えば、「SEO」というメインキーワードに対して、「SEO 対策」「SEO ツール」「SEO ライティング」などが考えられます。
「SEO 対策」のような検索ボリュームが多い複合キーワードの場合は、更に関連キーワードを調査すると多くのキーワード後をが見つかるでしょう。
また、「SEO」と類似するキーワードを軸とした複合キーワードも洗い出します。
「SEO」に関連するキーワードの一つ、「検索エンジン」の複合キーワードを調査すると、「検索エンジン 仕組み」や「検索エンジン 引っかからないようにする」といったSEOに関連する複合キーワードが見つかります。
一方で、「検索エンジン おすすめ」や「検索エンジン 勝手に変わる」のようにSEOとは異なるテーマの複合キーワードもあるため、このような場合はメインキーワードと一致するテーマの複合キーワードだけをピックアップする必要があります。
尚、使用する調査ツールによっては、キーワード以外に検索ボリュームや競合性も抽出できる場合があります。この場合はキーワードと一緒にデータを取得しておきましょう。
3.競合サイトの集客キーワードを調査する
後述するAhrefsのような高機能ツールを使った競合サイトの集客キーワード調査も、新しいキーワードの発見に有効な調べ方。
SEO対策の一般的な流れは業界内ではよく知られているため、正しい手順を踏んでSEO対策している競合サイトが狙っている集客キーワードは、自社のWebサイトにとっても同様に狙う価値がある可能性が高いのです。
自社のWebサイトと近いテーマで運営されているWebサイトがどのようなキーワードで集客しているのかを調べると、メインキーワードや複合キーワードから洗い出した際には見つからなかったキーワードが見つかります。
4.検索ボリュームと競合性を調査する
キーワードを洗い出したら、次は検索ボリュームと競合性を調査します。
無料・有料のツールは後ほどご紹介しますが、ツールによってはキーワードを洗い出す際に検索ボリュームや競合性も取得できるため、ここまでの調べ方を順番に取り組むとこの段階で検索ボリュームを別途調査する必要はない場合もあります。
もし、まだ検索ボリューム調査が終わっていないキーワードがあれば、確実に検索ボリューム調査もしておきましょう。
調査したキーワードは下記図のようにまとめてリスト化しておくと便利です。
5.キーワードを選定する
ここまでの調べ方を進めてキーワード候補となるリストが出来上がると、最後は一つひとつのキーワードを目視チェックして選定していきます。
以下の観点でSEO対策するキーワードとするかどうかの取捨選択をおこないましょう。
- 自社Webサイトのペルソナが検索するキーワードか?
- 月間検索ボリュームは最低限あるか?
- 自社Webサイトで上位表示化の可能性があるか?
- このキーワードで集客することは目標達成につながるか?
検索ボリュームの調べ方:ツール選定編
ここからは検索ボリュームを調査するツールを見ていきましょう。検索ボリュームを調査するツールは多数有り、ツールによって機能も様々。
ここでは、代表的な4つのツールを紹介します。
aramakijake.jp
ユーザー登録不要、無料で手軽に利用できる検索数予測ツール「aramakijake.jp」。
特定のキーワードに対して検索ボリュームを調べたい時に便利です。
但し、一括で複数のキーワード調査ができないため、多数のキーワードを洗い出したい時には不向き。
Googleキーワードプランナー
Googleが広告主向けに提供している「Googleキーワードプランナー」。
SEO対策においてキーワード選定する場合と同様に、リスティング広告のプランニングの際にもキーワードの洗い出し作業をおこないます。このGoogleキーワードプランナーはSEO対策にも活用でき、キーワードの洗い出しや検索ボリューム調査で有効です。
注意が必要なのが、Googleキーワードプランナーで得られる「競合性」のデータは広告配信における競合性だということ。
SEO集客における競合性、競合サイトの強さとは異なります。
検索ボリューム調査・キーワード難易度調査・競合キーワード調査ツール
SEO対策に役立つツールが多数公開されている「SEO対策ドットコム」。
今回ご紹介したキーワード選定のステップで活用したいのが下記3つのツールです。
- 検索ボリューム調査ツール
- キーワード難易度調査ツール
- 競合キーワード調査ツール
全て無料で利用できるため、有料ツールを使える環境が無い場合は特に重宝します。他にも役立つSEOツールが多数あるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
Ahrefs(エイチレフス)
SEO担当者にはお馴染みの「Ahrefs(エイチレフス)」。
キーワードを洗い出す際に、検索ボリュームや競合性もまとめて調査できるツールです。競合サイトが獲得している流入キーワードも抽出できるため、Ahrefsがあればキーワード選定の業務は全て実施可能です。
参考程度に考えるべき検索ボリュームの数字
検索ボリュームの数字はキーワードの検索需要を測る上で重要ですが、必ずしも正確な数字ではありません。
ツールによって算出方法やデータソースが異なるだけでなく、常に数字は変動します。
そのため、「月間検索ボリュームが100回以上のキーワードから選定する」といったルールを決めて運用する場合でも、機械的に100回以上か、100回未満かで取捨選択しないことをおすすめします。
顕在層キーワードであれば検索ボリュームが少なくても集客する意義は大きいでしょうし、現時点で80回の検索ボリュームでも、半年後には120回に増えているかもしれません。
調査ツールで検索ボリュームが表示される時点で検索ニーズがあるということ。
検索ボリュームに必要以上に振り回されないようにご注意ください。
検索ボリュームの調べ方まとめ
本記事では検索ボリュームの調べ方をご紹介しました。
ご紹介した役立つツールを活用しながら、正しくキーワード選定してSEO対策に取り組みましょう。
検索ボリュームや競合性を加味して、弊社がオウンドメディア立ち上げ後の6ヶ月で効率良くSEOキーワードを上位表示したノウハウ資料も参考にしてみてくださいね。
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