WordPressのSEO対策を解説!テーマやプラグイン利用から個別対策まで
更新日:2024年02月16日
SEO対策にも適しているWordPressでのサイト運用。
WordPressは使いやすさだけでなく、SEO対策に取り組む上でも何かとメリットが多いもの。本記事ではWordPressのSEO対策について解説します。
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WordPressのSEO対策3分類
WordPressのSEO対策を以下の3つに分類してご紹介します。
- SEO対策に配慮したテーマを使用する
- WordPressプラグインでSEO対策する
- 個別にSEO対策を実施する
SEO対策に配慮したテーマを使用する
WordPressのテーマはWebサイトのデザインやレイアウト、機能などを決める要素ですが、使用するテーマはSEO対策にも影響します。
以下のようなポイントを押さえた、SEO対策に配慮したテーマを選びましょう。
- HTMLの構造がシンプルで、コードが綺麗に書かれている
- レスポンシブデザインで、スマホやタブレットなどのデバイスに対応している
- ページの読み込み速度が速い
- 見出しタグやメタタグなどのSEO要素が適切に設定されている
- サイトマップやパンくずリストなどのナビゲーションが整備されている
SEO対策に配慮したテーマを使用することで、テーマを適用して必要な設定をおこなうだけで、Webサイトの基本的なSEO対策を幅広く実施できます。
WordPressプラグインでSEO対策する
WordPressのプラグインはWebサイトの機能や性能を拡張するためのツールです。
世界シェアNo1のCMS(コンテンツマネジメントシステム)であるWordPressには既に多くのSEO対策に役立つプラグインが提供されており、無料で利用できるプラグインも充実。
WordPressプラグインでSEO対策すると、サイトのSEOパフォーマンスを向上させることができます。
総合的なSEO対策プラグインの「All in One SEO Pack」「Yoast SEO」「Rank Math」、キャッシュ系プラグインの「WP Fastest Cache」「WP Super Cache」、構造化データを実装できる「Schema & Structured Data for WP & AMP」など、数多くの役立つプラグインが公開中。
様々な機能を簡単に実装できるプラグインですが、闇雲に使用するとWebサイトの表示が重くなったり、プラグイン同士で競合したり、デメリットがあることも理解しておきたいところ。
また、常にバージョンアップされているWordPressに対して、アップデートが長期間止まっているプラグインは脆弱性リスクや最新のWordPressに対応していない可能性もあるため注意が必要です。
個別にSEO対策を実施する
WordPressのテーマやプラグインでSEO対策をおこなうことは大切ですが、それだけでは十分ではありません。個別にSEO対策を実施することも必要です。
使用するテーマやプラグインでカバーできないSEO対策項目を確認し、必要に応じて個別にSEO対策へ取り組みましょう。
主なSEO対策の項目を以下の2つに分けて、次のパート以降でご紹介します。
- WordPressで記事投稿する際のSEO対策
- 個別に実施するテクニカルSEO対策
WordPressで記事投稿する際のSEO対策
WordPressで記事を投稿する際に、検索エンジンのロボット(クローラー)がコンテンツをより正確に読み取り、適切に評価しやすいように配慮して以下のようなSEO対策に取り組みます。
- タイトル最適化
- ディスクリプション最適化
- 見出し最適化
- 画像へのalt属性設定
- コンテンツ品質改善
それぞれのSEO対策について詳しく見ていきましょう。
タイトル最適化
記事の内容を端的に表すタイトルは、クローラーへコンテンツのテーマを伝える重要な要素で、検索結果に表示された際に検索ユーザーがクリックするかを判断する材料としても重要です。
SEO対策のためには、SEO対策キーワードを含める、文字数を30文字程度に収める、興味を引く魅力的なタイトルを作成するといった工夫でタイトルを最適化しましょう。
ディスクリプション最適化
ディスクリプションとは、記事を要約したもの。
Webページへ記述するディスクリプションは、正確にはメタディスクリプション(meta description)と呼ばれ、Webページの情報を検索エンジンへ正しく伝えるために記述するメタタグの1種です。
検索エンジンの検索結果画面にも表示されるため、検索ユーザーがクリックするかを判断する材料にもなります。
見出し最適化
Hタグで設定する見出しも、WordPressの記事をSEO対策する上で大切な要素。
クローラーにとっても、サイト訪問ユーザーにとっても、コンテンツの構成を把握しやすくなります。また、見出しにSEO対策キーワードを適切に使用することで、検索順位向上が期待できます。
画像へのalt属性設定
alt属性とは、HTMLで指定した画像がユーザーへ正しく表示されない時に代わりに表示させるテキスト。これは代替テキストとも呼ばれます。
alt属性は以下の点からSEO対策をおこなう上でも大事な要素です。
- 検索エンジンへ画像の内容を伝えるalt属性
- 検索エンジンへリンク先の内容を伝えるalt属性
- ユーザーへ画像の内容を伝えるalt属性
コンテンツ品質改善
WordPressのSEO対策は、Webサイト制作上の技術的な対策(=テクニカルSEO)だけに意識が向きがちですが、良質なコンテンツによるSEO評価の獲得(=コンテンツSEO)も重要です。
記事を投稿する際はもちろん、記事公開後も定期的に見直してコンテンツ品質改善に取り組みましょう。
個別に実施するテクニカルSEO対策
WordPressのテーマやプラグインでカバーできない場合には、社内の制作部門や制作会社へ依頼してSEO対策をしましょう。
モバイルフレンドリー対応
現在はモバイルフレンドリー対応が一般的になっているため、多くのWordPressのテーマでは標準で対応しています。
もし未対応のテーマを使用している場合はモバイルフレンドリー対応により、ユーザーがスマホやタブレットからWebサイトへアクセスしても快適に閲覧できるようにしましょう。
ページスピード改善
優れたユーザー体験の重要性が高まった現在では、ページスピード改善も大切。
ページの表示に時間がかかると多くのユーザーが離脱してしまうだけでなく、SEO評価が下がる要因になります。画像の最適化やキャッシュの有効化、CDNの利用など、ページの表示が遅くなる原因を解消することで表示速度を改善します。
noindexタグの適切な設定
検索結果にページを表示する前処理として、検索エンジンはインデックスと呼ばれるデータベースへの登録をおこないます。もし検索結果へ表示したくないページがあればnoindexタグを設定することで、検索結果へ表示されないように制御が可能。
一方で、検索結果に表示したいページへ誤ってnoindexタグを設定してしまうとSEO集客の機会ロスになってしまいます。
canonicalタグの適切な設定
canonicalタグを設置することで「正規のURL」を明示することができます。
一つのページが複数のURLを持ち、それぞれのURLを検索エンジンロボット(=クローラー)が別のページとして誤認識してしまうと、重複コンテンツとして扱われる可能性があるためURLの正規化(正規のURLを明示する)が必要。
例えば異なる3つのURLがあり、いずれも同じページコンテンツが表示される以下のような例では正規化が必要です。
- https://creal.co.jp/canonical
- https://creal.co.jp/canonical/
- https://creal.co.jp/canonical?utm_source=google
重複コンテンツは、正規URLに対して検索エンジンから正しく評価してもらえないリスクが高まるため、canonicalタグを設置してURLの正規化をおこないましょう。
構造化データのマークアップ
構造化データとは、Webサイトのページの内容や特徴を検索エンジンにわかりやすく伝えるためのコードのこと。構造化データのコードをWebサイトのページに埋め込むことを構造化データのマークアップと呼びます。
構造化データのマークアップによって、検索エンジンにページの内容や特徴を正確に伝えることができたり、検索結果にリッチスニペットを表示させたり、SEO集客においてメリットがあります。
専用プラグインを利用して対応するか、制作担当者に実装してもらいましょう。
WordPressのSEO対策に関するよくある質問
ここからはWordPressのSEO対策に関するよくある質問へお答えします。
WordPressはSEO対策に強いですか?
WordPressは、SEO対策に強いと言われているCMSの一つです。
検索エンジンが理解しやすいサイト構造やコードはSEO対策においてプラス要素で、SEO対策を強化するためのテーマやプラグインも充実しています。
しかし、WordPressでサイト運営するだけでSEOに強くなるわけではなく、テーマやプラグインの適切な使用や個別に必要なSEO対策の実施、良質なコンテンツ制作も求められるため、WordPressを使えば十分なSEOになるというわけではありません。
SEO対策に強いテーマはありますか?
テーマによって機能や表示速度などが異なる点で、SEO対策に強い・弱いという差があると言えます。
しかし、現在は多くのテーマがSEO対策を踏まえて開発されているため、特定のテーマを使うことで大きなSEO効果をもたらすわけではなく、競合サイトに差をつけられないようにSEO対策できているテーマを選定するというのが正しい考え方です。
WordPressの弱点は何ですか?
オープンソースの特性上、セキュリティに弱いという弱点があります。
そのため、WordPressやテーマ、プラグインはバージョンアップによる改善を繰り返しながらセキュリティを強化しています。WordPressでWebサイトを運営する場合は、これらのバージョンアップをおこない、脆弱性リスクを抑えることが重要です。
WordPressのSEO対策まとめ
本記事ではWordPressのSEO対策についてご紹介しました。
現在ご覧いただいている当ブログもWordPressで運営し、SEO対策に取り組むことで集客効果が出ています。SEO集客をおこなう際の参考にしてみてくださいね。
その他、基本のSEO対策に取り組む場合は「基礎SEO対策チェックリスト」に記載の基本項目も参考にしてみてください。
対応必須の15項目を解説付きで公開!
基礎SEO対策チェックリスト
SEOは基礎となる項目の対策から。
様々な手法があるSEO対策ですが、基礎項目を間違っているとせっかく取り組んだ対策も期待した効果が得られなくなってしまいます。まずは普遍的な対策から固めていきましょう。
▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・SEOにおける2つの目的とは?
・Webサイト全体設定に関わるSEO対策
・個別ページを最適化するSEO対策
・テクニカルSEOとは?
ご担当のWebサイトがSEO対策できているか、チェックリストとしてご活用ください。