オウンドメディア記事制作の手順と成果を上げる方法を解説
更新日:2024年06月07日
オウンドメディアで最重要とも言える業務が記事の制作。
高品質な記事を制作し、価値ある情報を発信することがオウンドメディア運営の基本と言えます。本記事ではオウンドメディアの記事制作手順に加え、成果を上げる方法まで詳しく解説します。
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オウンドメディアとは?本記事での定義
オウンドメディアとは、英語で「Owned Media」と表記するようにOwned=(自身が)所有するメディアで、企業のオウンドメディアとは自社のコーポレートサイトやSNS公式アカウントなどが該当します。
しかし、Webマーケティングにおけるオウンドメディアは、SEO記事による集客を軸としたコンテンツマーケティング文脈として取り扱うケースが多いもの。
本記事ではコンテンツマーケティング施策としてのブログメディアをオウンドメディアとして定義して解説しています。
SEO記事で成果を上げる2つのポイント
オウンドメディアの集客力をアップさせるために制作するSEO記事で成果を上げるためには重要なポイントが2つあります。
ユーザーの検索意図を理解する
記事を制作する前に、記事の読者となるターゲットユーザーがどのような情報を求めているのかを深く理解することが大切です。
選定したSEO対策キーワードからユーザーのニーズを深く推察するだけでなく、検索結果の上位表示ページを分析することでもユーザーのニーズを掴むことが可能。
オウンドメディアのSEO対策はユーザーニーズを満たす高品質なコンテンツの提供が大前提。ユーザーが抱えている課題や悩みに寄り添い、それらを解決するための有益な情報を提供することを心がけましょう。
SEOライティングで記事を制作する
検索エンジンに評価されやすい記事を書くためにはSEOライティングの技術が欠かせません。
キーワードの適切な配置はもちろん、記事の構成や見出しの設定、本文の書き方など、細部まで気を配る必要があります。
ただし、SEOを意識しすぎるあまり、不自然な文章になってしまっては本末転倒。検索エンジンのために記事を制作するのではなく、ユーザーのために記事を制作していることを忘れずに、ユーザーにとって読みやすく、わかりやすい記事を目指しましょう。
オウンドメディア記事制作の手順
ここからは実際にオウンドメディアのSEO記事を制作する際の手順をご紹介します。
1.キーワードを選定する
記事制作の第一歩はターゲットキーワードの選定です。
ツールを使ってキーワードを洗い出し、検索ボリュームや競合サイトの状況も分析しましょう。
この際に、オウンドメディアの目的からズレたキーワードを除外することも重要なポイント。
検索ボリュームが大きい、競合性が低いという理由で集客の期待値が高くても、オウンドメディアの目的に合わないキーワードで集客しても期待するような成果が生まれません。
ビッグキーワードだけでなく、ロングテールキーワードも幅広くピックアップし、オウンドメディアのフェーズに応じて記事を制作するキーワードを選定していきましょう。
オウンドメディアの集客はキーワード選定がその後の成果を大きく左右する重要な工程です。
2.上位表示ページをリサーチする
キーワードが決まったら、検索結果の上位に表示されているページを徹底的に分析しましょう。
どのような構成や内容の記事が評価されているのか、ユーザーのニーズを満たしているポイントは何かなど、参考になる情報がたくさん詰まっています。
検索エンジンが上位表示させているということは、検索エンジンがページのコンテンツを高く評価しているということ。ユーザーにとって有益なコンテンツと判断しているのです。
ただし、ライバルサイトの記事をそのまま流用するのはNG。あくまでも参考程度にとどめ、自社ならではの切り口や付加価値を見出すことが重要です。
3.検索ニーズを明確にする
キーワードや上位表示ページなどの分析から、ユーザーの検索ニーズを明確にしていきましょう。
そのキーワードで検索するユーザーはどのような悩みを抱えていて、どんな情報を求めているのかを具体的に言語化することが大切です。
キーワードに表れている顕在ニーズだけでなく、更に深堀りすると見えてくる潜在ニーズまで想定します。
ユーザーの顕在ニーズと潜在ニーズを洗い出し、それらに対して記事コンテンツでどのような解決策を提供できるかを考えましょう。
4.SEO対策を踏まえた記事構成を作る
ユーザーの検索ニーズが明確になったらそれを満たす記事の構成を考えましょう。
記事の見出し構成はSEO対策を意識しつつ、読者にとってわかりやすい順序で設定することが大切。見出しの表現は違和感が無く、要点が伝わるコピーに仕上げましょう。
関連するキーワードを適度に使用することで検索エンジンから適正な評価を得やすくなります。
また、記事コンテンツと言え、適切なタグの使用や構造化マークアップなど、ソースコードを正しく記述することも大事な要素です。
5.SEOライティングで本文を執筆する
記事の見出し構成が完成したら次は本文の執筆です。
オウンドメディアの記事はSEOライティングの技術を活用しながら、ユーザーファーストの視点を忘れずに文章を書いていきましょう。
但し、キーワードの詰め込みすぎには注意が必要。自然な形で盛り込むことを心がけましょう。
見出し構成をしっかりと作り込めていれば、本文を執筆する際にSEO対策キーワードを強く意識する必要はありません。なぜなら、各見出しに対してライティングすると自然とキーワードを使用することになるからです。
また、記事の冒頭でユーザーの興味を引くような書き出しをしたり、序盤で記事の結論を提示することですぐにユーザーの顕在ニーズに応えるのも効果的ですね。本文中では具体的な数字や事例を交えることで説得力を高めることもできるでしょう。
冗長表現を避けたり、難解な用語の使用を避けたりと、わかりやすい言葉で丁寧に説明することも心がけましょう。
6.タグや画像を適切に使用して入稿する
記事が完成したら、編集して公開へと進みます。
この際にSEO対策として欠かせないのが適切なタグや画像の設定。タイトルタグやメタディスクリプション、見出しタグなどを適切に使用することで検索エンジンにアピールできます。
画像に関してはファイル名やalt属性を最適化することも重要。
検索エンジンは画像の内容をalt属性に記述したテキストから理解しますし、万が一画像を表示できないユーザーに対してもこのテキストが表示されるため、alt属性は漏れなく設定しておきましょう。
記事制作は戦略設計できていることが前提
オウンドメディアの記事制作は、事前に戦略設計できていることが大前提です。
メディアコンセプトやポジショニング、オウンドメディア運営の目標設定から施策の実施計画があり、それらに基づいて記事のキーワード選定やライティングへ進めます。
アクセスさせ集まればなんとかなる、まずは記事を量産すればよい、そのような無計画なオウンドメディア施策は労力に見合った成果が期待できないためご注意ください。
オウンドメディア記事の制作体制
記事の制作には、キーワード選定・ライティング・入稿・編集、クリエイティブ制作など様々な業務があります。そのため、一人の担当者だけで完結させられるケースは少ないでしょう。
そのため、チーム内で役割分担する、自部門だけで対応できない業務を他部門と連携する、社内で対応できないオウンドメディア業務は外注するといった、記事制作の体制構築も大切。
オウンドメディアの記事制作は、外部のライターに発注することから始めるのもありですが、徐々に自社のメンバーで分担できる体制を作っていくことも検討したいところ。そうでなくとも、記事の最終チェックは自社のことを一番理解している自社で対応するのが望ましいです。
オウンドメディアの記事で強力な武器となるオリジナルコンテンツも自社にしか制作できません。
記事制作の体制を構築し、運用を通して記事制作ナレッジを蓄積していくことで、質の高い記事を安定的に生み出せる状態を目指しましょう。時間と労力はかかりますが、オウンドメディアを大きな武器にしていくために有効な取り組みです。
成果が出るまでに制作する記事数の目安
オウンドメディアを立ち上げてすぐに成果が出るケースは稀。
一般的にSEOブログの記事数は、最低でも50本程度の記事を継続的に公開し、数ヶ月から半年ほどSEO効果が現れるまで地道に活動を続ける必要があります。理想を言えば100記事以上あることが望ましいと言えます。
ただし、これはあくまでも目安であって、記事のクオリティや競合サイトの状況によっても変わってきます。それでも、オウンドメディアの実施計画段階で100記事以上を継続的に発信できる覚悟を持つ必要があります。
オウンドメディアは長期的な視点で取り組むべき施策。
最初のうちは目に見える成果が出なくても、諦めずに高品質な記事を提供し続けることが重要です。地道な積み重ねが、いずれ大きな成果につながるはずです。
オウンドメディア記事制作のまとめ
本記事ではオウンドメディアの記事制作についてご紹介しました。
記事制作は労力がかかる業務ですが、成功した際に得られる安定的な集客や獲得できるコンバージョンという大きな成果は魅力的。ぜひ良質な記事を制作して成果が出るよう取り組んでみてください。
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