オウンドメディアの改善方法を4つのケースに分けて解説

更新日:2024年06月07日

オウンドメディアの成果を引き上げるために欠かせないのが改善施策の実施。

本記事ではオウンドメディアの改善が必要な理由と4つのケース別に改善方法を詳しくご紹介します。

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オウンドメディアの改善が必要な理由

オウンドメディアに注力する企業なら、記事の一つ一つに工数をかけながら高品質な記事の制作をおこなっていますよね。しかし、最高の記事を制作したはずなのに、意外と思うような成果が得られないのはよくあること。

 

改善が必要な理由は大きく分けて2つあります。

1つ目はファクトデータに基づいたデータ分析によって改善方法が分かれば成果を伸ばせる可能性があるから、2つ目は改善しないと機会ロスが生じるから。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

データ分析によって成果を伸ばせる可能性があるから

オウンドメディアではアクセス解析ツールやヒートマップ分析ツールなどを使うことでユーザーの行動を詳細に分析できます。

どのページがよく読まれているのか、どこで離脱しているのか、どんなキーワードで検索されているのか、このようなデータを活用してコンテンツや導線などを改善することで成果改善が見込めます

 

例えば、アクセスが集まっている記事やコンバージョン獲得できている記事を分析して同じテーマに注力して成果を伸ばしたり、離脱率の高いページを改善したり、検索順位をもう少し上げるとアクセス数の増加が見込める記事のコンテンツ改善に取り組んだりと、得られたデータから成果改善のための施策を打ち出せます

データに基づいた改善を積み重ねることで、オウンドメディアの成果を着実に伸ばしていくことができるのです。施策の優先順位付けにも分析データは役立ちます。

改善しないと機会ロスが生じるから

一方で、オウンドメディアのコンテンツを制作後に長期間放置していると大きな機会ロスにつながります。

情報が古くなったままだとコンテンツの価値が低下し、ユーザーへの提供価値が低下することで検索エンジンからも評価されなってしまうんですよね。

 

また、検索エンジンのアルゴリズムは常にアップデートされているので、時代に合わせてSEO対策に取り組まないと順位が下がってしまう危険性も。検索市場や競合サイトも変化するため、定期的にメンテナスが必要です。

継続的な改善を怠るとオウンドメディアに投資した予算が無駄になりかねませんので、オウンドメディアを失敗に終わらせないためにも改善は欠かせないのです。

 

ここからはどのように改善すれば良いのかを、4つのケースに分けて詳しく解説していきます。

検索順位が低い場合の改善方法

SEO対策する目的の一つが検索結果の上位表示を獲得し、オウンドメディアにアクセスを集めること。

しかし、大抵のSEO対策キーワードでは同様に対策している競合サイトもありますので、思うような順位がなかなか取れないことはよくありますよね。ここでは検索順位が低い場合の主な改善方法を4つご紹介します。

検索ニーズに応えるコンテンツに改善する

オウンドメディアのコンテンツが検索ユーザーのニーズに十分に応えられていないことが、順位が低い原因かもしれません。

検索ユーザーの検索意図を正しく深く理解し、それに合わせたコンテンツに改善しましょう。

 

例えば、「〇〇 選び方」というキーワードなら、比較検討層向けのわかりやすい選び方のポイントを解説した記事が求められています。「〇〇 口コミ」なら既に比較検討段階が進んだ状態で実際のユーザーの生の声を確認したい、選択に失敗したくないというニーズに応える口コミ記事が喜ばれるはず。

検索ニーズを的確に捉えた上で、必要な情報と不要な情報、必要な情報の中でも提供する順番まで考慮したコンテンツ作りが上位表示のポイントです。

競合ページ分析をおこなう

上位表示されているページを分析することで多くのヒントが得られます。競合ページはなぜ上位表示されているのか、自社ページに足りないものは何か、そうした視点で分析を行いましょう。

分析ツールを使えば競合ページが他にどのようなキーワードで上位表示されているのか、どんなサイトからリンクされているのかといった情報も入手できます。

ページの細部までチェックすると自分では気づかなかった切り口が見つかるかもしれませんね。ただし、競合ページのいいとこ取りをするだけでなく、自社ならではの強みを活かすことが重要です。

内部リンクと外部リンクを強化する

サイト内の関連ページからリンクを張る内部リンクと、他サイトから自サイトへのリンクである外部リンク。この2つはどちらも検索エンジンから「このページは重要」と認識される大切なポイントです。

内部リンクを最適化することで、リンク先ページの重要なキーワードを検索エンジンに正しく伝えられます。関連性の高いページからリンクすることで、テーマに対する専門性を高めることも可能

外部リンクは信頼できるサイトから多く集めることが理想ですね。そのためにもオリジナリティあふれる価値の高いコンテンツ作りを目指しましょう。

キーワードの最適化や見直し

ページ内でキーワードが適切に使用されていないと、検索エンジンは「このページはこのキーワードに関するページ」と正しく認識できない可能性があります。

タイトルタグ、見出し、本文など、重要な箇所にキーワードを適度に盛り込むことが大切

また、最初に設定したキーワードが実際には検索需要がなかったり、ニーズとずれていることも。キーワード選定に間違いがなかったかを見直し、必要であれば新しく選定し直すことも重要な改善ポイントです。

上位表示化してもアクセスが少ない場合の改善方法

検索順位が上がっても、期待したほどアクセス数が伸びないケースもあります。

上位表示されているのにクリック率が低い場合の主な原因は3つ。クリック率が低いキーワードでの上位表示化とタイトル、ディスクリプションの魅力不足です。

 

1つ目については、検索広告が多数表示されているキーワードであれば、たとえSEOの順位が上位であってもユーザーのクリック率は必然的に下がってしまいます。これはWeb担当者でコントロールできない要素のため、ここでは残りの2つを見ていきましょう。

魅力的なタイトルに改善する

検索結果画面でユーザーが真っ先に目にするのはページタイトル。

タイトル次第でクリックされるかどうかが大きく変わってきます。重要なキーワードを含めつつ、ユーザーの興味を引く工夫が必要ですね。

数字や興味を惹きつけるワードを入れると目に留まりやすくなります。ユーザー目線に立って、思わずクリックしたくなるようなタイトルを考えてみましょう。

魅力的なディスクリプションに改善する

タイトルの下に表示される説明文であるディスクリプションもクリック率に影響します。本文の一部を単に抜粋するのではなく、ユーザーが知りたい情報を端的に伝える文章を作成しましょう。

例えば、記事の中で触れている具体的な数値を盛り込んだり、ユーザーの疑問や悩みを想定して問いかける形にしたり、ディスクリプションを読んでこの記事は役に立ちそうと思ってもらえるように最適化します。

直接的なSEO効果は無いとも言われていますが、SEO対策キーワードも盛り込んでおきましょう。ユーザーが検索したキーワードは太字で強調されて表示され、ユーザーの目に留まりやすいからです。

直帰率が高い・滞在時間が短い場合の改善方法

オウンドメディアの記事へ折角アクセスを集めてもすぐに離脱されてしまっては意味がありませんよね。記事の読了率を高めたり、他ページへの回遊を促すための改善方法をご紹介します。

ヒートマップ分析をおこなう

ページのどの部分がよく読まれ、どこで読まれなくなっているのか、これらはヒートマップ分析ツールを使うとユーザー行動を把握できます。

オウンドメディアの記事はユーザーが知りたくて検索したキーワードに応じたコンテンツを提供する特性上、1記事だけ読んでユーザーが離脱する割合は高くなるもの。そのため、ページ内の行動データも大切な改善のヒントになります。

ヒートマップを見ながらより多くのユーザーに読んでもらえる構成や他のページへ回遊してもらえる構成を考えていきましょう。

記事構成を見直す

記事の冒頭で期待を持ってもらえなければすぐにユーザーは離脱するため、記事構成の最適化は読了率を高める上で欠かせません。

記事の導入部はユーザーの悩みや疑問を共感的に取り上げたり、顕在ニーズに端的に応えたり、その先を読み進めてもらいやすくなる工夫が有効。必要な情報をすぐ探し出せるよう、目次やリンク設置で読みやすさも高めましょう。

記事の最後では記事の内容をコンパクトにまとめるとともに、次のアクションに結びつけるのがおすすめです。

内部リンクを強化する

内部リンクは直帰率を下げてサイト回遊率を上げる効果的な改善方法。記事の途中や最後にさりげなく関連ページへのリンクを貼ることで、ユーザーの関心を引き続き惹きつけられます。

但し、1記事で何本も内部リンクを設置するとかえって逆効果になることも。記事の流れを阻害せず、自然な形でユーザーを次のページに案内できるよう意識しましょう。

興味をもったユーザーがもっと深く知りたいと思えるような、魅力的なリンクテキストを考えることが大切ですね。

コンバージョン率が低い場合の改善方法

オウンドメディアはコンバージョン獲得のための集客ページとしての役割も担っています。

しかし、アクセスはあるけどコンバージョンが増えない、そんな悩みもオウンドメディア運営にはつきもの。ここでは低いコンバージョン率を改善する4つの方法をご紹介します。

CTAを設置する

まず、記事にCTA(コールトゥアクション)が設置されていないことが低いCVRの原因かもしれません。

読者を次のアクションに誘導するためのボタンやバナー、リンクを適切な場所に配置することは大前提。CTAが無ければCVRが低くなるのは必然です。サイドバーに表示しているから…と、CTAを十分に設置したつもりになっている場合は要注意。

 

記事内の複数箇所でさりげなく設置しておくと効果的です。ヒートマップ解析でどの位置のCTAがよくクリックされるのかを確認し、改善する方法も効果的ですよ。

CTAを改善する

CTAを設置しているのにクリック率が低い場合は、CTAの内容や見せ方の改善を検討してみましょう。

「送信」や「詳しくはこちら」など、その先が読めないテキストはクリック率低下の要因です。

ユーザーが次に知りたいこと、次にやりたいことを考え、それを端的に伝える言葉を選ぶことが重要ですね。安心してクリックしてもらうという観点も大切です。

あとは、デザインやレイアウトを工夫するのも効果的。ボタンの色を変えるだけでもクリック率は変化します。

オファーを改善する

いくら魅力的なCTAを作っても、提供しているオファー自体の価値が低ければコンバージョンは獲得しづらいもの。ユーザーが思わず手に入れたくなるようなオファー作りが必要不可欠です。

まずはユーザーのニーズを深く理解すること。

もしホワイトペーパーのダウンロードがコンバージョン地点なら、ユーザーがどんな情報を求めているのか、どんな課題を抱えているのかを具体的に想定した上で、それを解決に導くホワイトペーパーを用意しましょう。

フォームを改善する

折角オファーに興味をもってもらっても、フォームの使い勝手が悪いとコンバージョンに結びつきません。フォームの項目数は必要最小限に絞り、入力のストレスをできる限り減らすことが重要

また、フォームの各項目にはわかりやすい説明文を添え、入力例も示すと親切ですね。メールアドレスの項目なら説明文が無くてもユーザーは迷いませんが、電話番号ならハイフン有りと無しのどちらなのか、どちらでも良いのか迷ってしまうかもしれません。

 

このようにCVR改善だけでも様々な改善施策が考えられます。また、実際に成果が出た事例を参考にするのも効果的。弊社がCVRを爆増させた改善手法も公開中のため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

工数対効果が高いオウンドメディアの改善施策とは?

オウンドメディアの改善ポイントは数多くあるため、何から手をつければいいかわからないという方もいるかもしれませんね。そこで、工数対効果の高い、優先的に取り組むべき施策の考え方もご紹介します。

アクセス数が少ない場合

まだアクセス数が少ない段階では、他の指標を分析するだけの十分なデータがありません。

そのため、まずはアクセス数を伸ばすために新規記事を増やしたり、既存記事を改善しながら、検索順位の上位化によるアクセス数の増加を優先させましょう。

アクセス数はあるが、コンバージョン地点へ回遊しない場合

アクセス数が増えてきても直帰されたり、誘導したいページへのリンクをクリックしてもらえなかったりする場合は、CTA改善やオファー改善を検討してみましょう。

記事コンテンツ・CTA・オファーに一貫性があり、検索ニーズにも合っていれば、一定の割合でコンバージョン地点へユーザーが回遊するもの。

ここを改善しないとアクセス数をもっと増やしてもコンバージョン数が増えない可能性が高いため、改善テストを繰り返しましょう。

コンバージョン地点でのCVRが低い場合

この場合はオファー改善やEFOが有効。

記事を読み、CTAをクリックしたユーザーが最後で離脱してしまうのは、オファーが魅力的でなかったり、完了までに何か問題があったりする可能性を疑いましょう。

一定のアクセス数があるなら、これらの改善がもっとも成果改善のインパクトを見込める施策です。

オウンドメディアの改善方法まとめ

本記事ではオウンドメディアの改善方法について詳しく解説してきました。

オウンドメディアの改善は決して一朝一夕でできるものではありません。大切なのは「改善し続ける」という志を持ち続けること。

一時的な成果に満足することなく、常にユーザーファーストを意識しながらオウンドメディアの改善に取り組むことが、いずれ大きな成果という形で返ってくるはずです。記事の改善手法については、記事チューニングによるWebサイト成長の極意」でもノウハウを解説していますのでぜひご活用ください。

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