権威性とは?SEOにおける意味と向上方法をわかりやすく解説

公開日:2024年06月13日

一般的に使われる権威性という用語。

SEOにおいて、権威性とはどのような意味で使われるのでしょうか?本記事では権威性とは何か、企業が自社サイトのSEO対策に取り組む上で理解しておきたいポイントをご紹介します。

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権威性とは?意味と評価指標をわかりやすく

権威性とは、Webサイトや企業が持つ信頼性、専門性の高さを示す指標のこと。

SEOにおいて重要な要素とされており、検索エンジンがWebサイトの価値を評価する際に大きな影響を与えます。権威性が高いWebサイトは検索結果で上位に表示される可能性が高くなるのです。

では、この権威性はどのように評価されるのでしょうか?

 

Googleは「専門性(Expertise)」「経験(Experience)」「権威性(Authoritativeness)」「 信頼性(Trustworthiness)」の頭文字を取った用語のE-E-A-Tという指標をWebサイトの評価に使用していると言われています。

E-E-A-Tが高いサイトはユーザーにとって有益な情報を提供していると評価され、検索順位が上がりやすくなります。

SEOにおける権威性の意味

SEOの文脈での権威性とは、検索エンジンが自社のWebサイトをどれだけ信頼し、重要だと認識しているかを表す指標と言えます。

権威性の高いサイトは検索結果ページの上位に表示される傾向にあります。なぜなら、Googleは関連性が高く、信頼できる情報を求めるユーザーに最適な検索結果を提供しようとしているから。

 

つまり、SEOの観点からは検索エンジンから高い権威性を持つサイトと認識されることが非常に重要なのです。

権威性が高いと判断されればSEO対策をおこなって狙ったキーワードで上位表示される可能性が高まります。その結果、多くのユーザーが自社サイトを訪れ、事業成果にもつながるでしょう。

E-E-A-Tと権威性の評価指標

先ほど触れたE-E-A-Tはサイトの権威性を測る重要な指標で、以下の4つの要素から成り立っています。

  • Experience(経験): そのトピックに関する実体験を持っているか
  • Expertise(専門性): そのトピックに関する専門知識や経験を持っているか
  • Authoritativeness(権威性): そのトピックについて権威として認められているか
  • Trustworthiness(信頼性): 情報源として信頼できるか

E-E-A-Tの評価が高ければサイトの権威性も高いと判断されます。

例えば、医療や金融などの専門性が求められる分野ではE-E-A-Tの評価が特に重視されます。これらの分野で権威性を確立するには、専門家による監修や信頼できる外部リンクの獲得が効果的

 

また、サイトの運営歴や運営者情報の明示、SSL化によるセキュリティ対策なども、信頼性を高める要因になります。ユーザーに安心して利用してもらえるサイト作りを心がけることが権威性向上につながるのです。

マーケティングに有用な権威性

権威性の向上はSEO対策だけでなく、マーケティング全般に好影響を与えます。権威性の高いサイトはユーザーから信頼され、ブランドイメージの向上にもつながります。

結果として、コンバージョン率の上昇やリピーター客の獲得にも役立つため、SEO対策の期待効果だけでなくその他の効果も期待できるため、権威性とはマーケティング活動においても重要なのです。

高い権威性が与えるSEO以外の効果

権威性の向上はSEO対策だけでなく、ビジネス全体への良い影響が期待できます。

権威性の高いサイトはユーザーから信頼され、ブランドイメージの向上につながります。そして、サイトの情報が信頼に値すると認識されれば、ユーザーは商品やサービスを安心して購入できるようになります。

 

また、口コミで広がりやすくなるのも権威性の高いサイトで期待できる効果。

ユーザーがSNSなどでシェアすることで新規ユーザーの獲得にもつながります。BtoBの場合は企業サイトがSNSでシェアされる機会が少ないと思われるかもしれませんが、ダークソーシャルと呼ばれる水面下でシェアされるケース、例えば社内チャットやメールで共有される機会は意外と多いもの。

高い権威性を築くことは長期的な集客やブランディングにおいても重要な意味を持っているのです。

 

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権威性を高める具体的な方法

ここからはWebサイトの権威性を高めるための具体的な方法をご紹介します。

E-E-A-Tの評価を意識しつつ、ユーザーにとって価値のあるサイト作りを目指しましょう。

コンテンツと運営会社の事業を一致させる

Webサイトのコンテンツと運営会社の事業領域を一致させることが重要です。

例えば、化粧品会社が運営する美容系サイトであれば、スキンケアや化粧品に関する専門的な情報を発信するのが望ましいでしょう。

ドメインパワーがSEOに大きく影響することから、以前は事業領域と無関係のコンテンツでも検索エンジンから評価されやすかったのですが、現在は事業領域との関連性も重要になっています。

事業との関連性が薄いコンテンツでは専門性や権威性が評価されにくくなりましたので、この点に注意して権威性を高めましょう。

運営者情報を明記する

Webサイトの信頼性を高めるために運営者情報を明記することをおすすめします。

会社概要や連絡先、プライバシーポリシーなどを分かりやすく提示することで、ユーザーは安心してサイトを利用できます。また、専門家のプロフィールや実績を紹介するのも効果的。

 

運営者が不明のWebサイトよりも企業が運営するWebサイトの方が一般的に信頼され、権威性は高まるため、Webサイト内に分かりやすく明記しておきましょう。

国税庁や経済産業省のWebサイト内で掲載されている運営会社のページへのリンク設置もおすすめ。以下の図は弊社のコーポレートサイトでリンク設置している例です。

国税庁や経済産業省への発リンク例

専門家からの評価を得る

Webサイトの権威性を高める上で専門家からの評価を得ることも有効です。

例えば、医療系サイトであれば医師や研究者に監修を依頼するのも一つの方法。専門家の意見を取り入れることでコンテンツの信頼性が向上し、ユーザーからの支持も得やすくなるでしょう。

信頼性の高い外部リンクを増やす

権威性の高い外部サイトからリンクを獲得することも重要です。

公的機関や大手メディア、著名人などから被リンクを得られればサイトの権威性は向上します。ただし、被リンクを増やすためにはコンテンツの質が重要。価値ある情報を発信することが前提となります。

ユーザーの声を活用する

サイトへの信頼性を高めるためにユーザーの声を活用するのも一つの手。

商品やサービスのレビュー、お客様の声などを掲載することで、ユーザーはより安心してサイトを利用できるようになりますよね。

弊社のようなWebサイト制作をおこなう企業であれば制作実績を公開するといった情報の活用も有用です。取引実績、導入事例といったコンテンツは信頼獲得につながります。

権威性を高めるためのリソースとコスト

権威性とは、簡単に高められるものではなく、一定のリソースとコストが必要になるもの。

専門家への監修依頼や、高品質なコンテンツの制作には、時間と予算が必要不可欠。ただし、長期的な視点で見ればこれらの投資は十分に回収できる可能性があります。

 

権威性の向上によってSEO対策の効果が高まり、検索順位が上昇し、アクセス数が増加すれば、売上アップや顧客獲得にもつながります。また、ブランドイメージの向上は他社との差別化にも役立ちます。

権威性向上のための施策は一時的なコストではなく、将来への投資と考えることが重要ですね。

権威性のまとめ

本記事では権威性とは何か、意味や重要性、高め方をご紹介しました。SEOやマーケティングにおいて権威性が大切な要素であることはお分かりいただけたかと思います。サイトの専門性や信頼性を高め、ユーザーに価値ある情報を届けながら、権威性を高めていきましょう。

また、権威性が高まっても、Webサイトの基本的なSEO対策が出来ていなければ十分なSEO効果を得られません。もしSEO対策を基本から見直される場合は「基礎SEO対策チェックリスト」に記載の基本項目も参考にしてみてくださいね。

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