コンテンツマーケティングとは?目的や意味、種類までわかりやすく解説

更新日:2024年08月09日

顧客へメッセージを届けるためにもはや欠かせない施策の一つ、コンテンツマーケティング。

本記事では、コンテンツマーケティングとは何か、その意味や種類から成功のポイントまで詳しく解説します。

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本記事ではコンテンツマーケティングとは何かについて解説しています。オウンドメディアについてはこちらの記事もぜひご覧ください。

コンテンツマーケティングとは?

はじめにコンテンツマーケティングとは何か、用語の意味や違いが分かりにくいコンテンツSEO・オウンドメディアとの違いから見てみましょう。

コンテンツマーケティングの意味

コンテンツマーケティングとは、顧客に価値あるコンテンツを提供し、信頼関係を築きながら自社の商品やサービスの購入に結びつけるマーケティング手法

企業目線での宣伝や広告ではなく、顧客の課題解決や興味関心に寄り添ったコンテンツを発信することが特徴です。

コンテンツSEOとの違い

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは混同されがちですが、両者には明確な違いがあります。

コンテンツSEOは選定したキーワードで検索した際に上位表示されることを狙い、記事コンテンツを検索エンジンに最適化する手法。これはコンテンツマーケティングの一種です。

コンテンツSEOが検索エンジン経由の流入増加に主眼を置くのに対し、コンテンツマーケティングは検索流入だけでなく、SNSでのシェアやメディア露出など、様々なチャネルを通じて顧客へ価値あるコンテンツを届けます。

オウンドメディアとの違い

コンテンツマーケティングはオウンドメディアを中心に展開されることが多いですが、オウンドメディアはあくまでも自社メディアのこと。

一方、コンテンツマーケティングはオウンドメディアに限らず、外部メディアも含めたあらゆるチャネルを通じてコンテンツを配信する戦略的な取り組みです。

コンテンツマーケティングの主な目的

コンテンツマーケティングには多くのメリットがあるだけに取り組む目的も様々。コンテンツマーケティングを実践する上で明確な目的を設定することは非常に重要で、ただ闇雲にコンテンツを量産しても効果は期待できません。

ここでは主な4つの目的についてご紹介します。

  1. 信頼関係の構築
  2. ブランドの認知拡大
  3. 集客~リードジェネレーション
  4. 売上の増加

1.信頼関係の構築

コンテンツマーケティングにおいて重要となるのが顧客との信頼関係を築くこと

自社の商品やサービスを一方的に宣伝するのではなく、顧客の抱える課題や悩みに寄り添い、その解決に役立つ情報を提供します。顧客のニーズに応えるコンテンツを発信することで、「この企業が発信しているコンテンツは役立つ」「この企業は信頼できる」というブランドイメージにつながるのです。

 

この信頼関係は一朝一夕で築けるものではありません。

長期に渡って継続的にコンテンツマーケティングへ取り組み、一貫したメッセージを発し続けることが大切。コンテンツの質を高め、顧客との接点を増やしていくことで、徐々に信頼を獲得していきましょう。

2.ブランドの認知拡大

優れたコンテンツは自社ブランドの認知度を高める効果があります。

顧客が自主的にコンテンツをシェアすることで自然な口コミが生まれたり、ブランド露出の機会が増えたりします。また、魅力的なコンテンツは他メディアからの引用や紹介にもつながり、ブランドの注目度をさらに高めることができますね。

 

検索エンジンマーケティングにおいても、上位表示化して多くの顧客が目にするようになるには優れたコンテンツが必要不可欠なのが現状。どれだけSEOテクニックを盛り込んでも優れたコンテンツ無しでは成果が出ないため、コンテンツが重要になります。

3.集客~リードジェネレーション

コンテンツを活用して集客し、リード(見込み顧客の情報)を獲得することもコンテンツマーケティングの大きな目的の1つです。

SEOを意識した良質なコンテンツを整備することで検索上位表示を狙い、多くのユーザーをWebサイトに集めたり、SNS上でバズを生み出すようなコンテンツで集客したり、動画マーケティングによって集客したりと、集客経路は多岐に渡ります。

 

リードを獲得するためにはコンテンツだけでなくCTAを適切に設計することも大切

オファーへの関心を高めるコンテンツを提供した上で、問い合わせやフォームへ誘導するわかりやすいCTAを設置します。コンテンツとCTAが連動することで、集客からリードジェネレーションまでの流れが出来上がります。

コンテンツマーケティングの目的がリード獲得だとしても最終的なゴールはその先にあるわけで、どれだけ多くのリードを獲得できるか、どれだけ質の高いリードを獲得できるかが重要ですね。

4.売上の増加

コンテンツマーケティングの最終ゴールは売上の増加。

特にBtoBにおけるコンテンツマーケティングは売上にどれだけ貢献できるかこそが重要な評価指標となります。そのため、コンテンツ施策によって獲得したリードをいかに売上に結び付けるかが勝負となります。

リードの状況に合わせた適切なコンテンツを提供し、購買行動へとつなげていくことが重要。例えば、資料請求をしたリードに対しては商品・サービスの特長や利点を訴求するコンテンツを届け、比較検討中のリードに対しては実績や事例コンテンツを提示して自社への信頼を高めていきます。

商品やサービス、企業の体制によっては、売上アップのためセールスへすぐリードを引き渡す方が効率的な場合もあります。この辺りはリード数や社内体制、他の営業ソースなどから総合的に判断しましょう。

手法は様々!コンテンツマーケティングの種類

コンテンツマーケティングを実践する上で、自社の強みや商材の特性、ターゲット層のメディア接触傾向などを踏まえ、最適な手法を選択することが重要です。

ここでは代表的なコンテンツマーケティングの種類について、その特徴や活用シーンを詳しく解説します。

記事

オウンドメディアやキュレーションメディアにおける記事コンテンツはSEO対策との相性が良く、検索流入の獲得に効果的です。

また、専門的な解説記事や課題解決型の記事は信頼獲得やオファー誘導にも有用。ターゲットのペルソナを念頭に置き、競合との差別化を図れるオリジナリティのある記事を提供することが特に重要です。

SNS

XやFacebook、Instagramなど、ソーシャルメディア上でのコンテンツ発信は膨大なユーザーにリーチできます。

また、インフルエンサーとのコラボレーションやハッシュタグを活用したプロモーションなど、拡散を促す施策も展開しやすいのが特徴。ターゲット層のメディア利用傾向を見極め、最適なSNSチャネルを選定しましょう。

メールマガジン

すでに見込み客リストに入っている顧客に対し、メールマガジンでコンテンツを定期的に配信するのも効果的なアプローチ。

記事の更新情報だけでなく、メルマガ限定の特別コンテンツを用意するのもおすすめです。また、ユーザーの属性や行動履歴に応じて配信内容をパーソナライズすることで、必要な人だけにコンテンツを届けることも可能です。

ホワイトペーパー

課題解決に役立つ有益な情報をホワイトペーパーとして提供することで、リード獲得やナーチャリング効果を発揮します。

特にBtoBビジネスにおいては、自社の製品・サービスの優位性を訴求するのにうってつけ。自社ノウハウを活用した専門性の高いコンテンツを提供しましょう。ホワイトペーパーはセールスにおいても活用できるコンテンツです。

動画

YouTube等の動画コンテンツは視覚と聴覚に訴求する強いインパクトを持ち、ユーザーの印象に残りやすいのが特徴。商品デモやハウツー動画などは、文字だけでは伝えきれない魅力を存分にアピールできます。

最近ではショート動画の人気も上昇中。インスタグラムのリール機能やTikTokなどを活用し、一気に拡散を狙うのも有効な戦略と言えるでしょう。

プレスリリース

新商品やサービスのローンチ、キャンペーンの実施、業績情報の開示など、ニュース性のある情報を発信する際に活用できるのがプレスリリース。

メディア露出による信頼性の向上やブランド認知の拡大を目的とします。単なる宣伝に陥らないよう、プレスリリースの書き方には十分な注意が必要。読み手の興味を引く切り口や、具体的なデータの提示を心がけましょう。

調査データのようなニュース性が高いホワイトペーパーを制作し、プレスリリースで告知することでダウンロード促進とメディア露出を同時に狙う方法も。

ポッドキャスト

ながら聴きに対応した音声コンテンツの配信は、移動中や作業中のユーザーにもリーチできるのが嬉しいポイント。ラジオ番組のようなトーク形式から、オーディオブック風のストーリー展開まで、様々なバリエーションが可能です。

継続的なリスナーとの関係構築により、ファン化を促進できるのも大きな魅力。

電子書籍

ホワイトペーパー同様、専門性の高い知見をまとめた電子書籍もリードジェネレーションに有効なコンテンツ。社内の知見を体系化してアウトプットすることで、自社の強みを再確認できるのも副次的なメリットです。

オンラインセミナー

リアルセミナーと比べ、場所や時間に捉われずに開催できるのがオンラインセミナーの最大の利点。

また、録画したデータはコンテンツの二次利用もしやすいのが嬉しいポイントです。参加者との双方向コミュニケーションを通じ、潜在的な見込み客のリアルな声を収集できるのも魅力。商品開発やマーケティング施策に活かせる貴重な機会となるでしょう。

Webサイト

コーポレートサイトやサービス紹介サイト、オウンドメディアに至るまで、自社のWebサイトは様々なコンテンツの入り口となる重要な存在。単なる情報掲載に留まらず、ユーザビリティや導線の最適化にも注力しましょう。

また、チャットボットを実装したWeb接客やユーザーの行動履歴を基にしたパーソナライズコンテンツの提供も可能。顧客との良質な関係性を築くオンライン上の起点となり得るのがWebサイトです。

 

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コンテンツマーケティングで成功するポイント

せっかく良いコンテンツを作ってもターゲットに届かなければ意味がありません。ここではコンテンツマーケティングを成功に導くポイントをご紹介しますので、コンテンツマーケティングの始め方の参考にしてみてくださいね。

ターゲットを明確化する

コンテンツマーケティングで成功するには、まず「誰に向けて発信するのか」を明確にすることが大前提。

ターゲットとなる顧客像を具体的に想定してペルソナを設定しましょう。マーケティング施策に関わるあらゆる情報をできる限り詳細にイメージを膨らませることが重要です。

 

例えば、BtoBの企業であれば、「経営者層」「マネージャー」「担当者」など、関与者によって関心事が異なりますし、所属部署によって社内の役割も変わりますよね。これらが異なるだけでも届けるべきコンテンツは変わります。

漠然とした「男性向け」「20代向け」といった設定だけでは適切なコンテンツを設計できません。ターゲットを明確に定め、徹底的に理解してコンテンツを届けることが、コンテンツマーケティングにおいて大切なポイントです。

ユーザーニーズを満たすコンテンツを制作する

ターゲットが明確になったら、次はユーザーニーズを満たすコンテンツを制作しましょう。読み手にとって役に立つコンテンツ、知りたかったコンテンツと感じてもらえるような、価値ある情報を提供することが何より大切です。

そのためには日頃からユーザーニーズのリサーチを怠らないこと。アンケート調査や、サイト内検索の分析、SNSの反応などからユーザーの関心事や課題をキャッチアップしましょう。競合他社の動向もチェックしつつ、自社ならではの切り口や専門性を盛り込むことで差別化を図るのも効果的

 

コンテンツ制作においては読みやすさとわかりやすさも重要なポイント。

専門用語を使いすぎず、理解しやすい言葉で説明します。見出しや段落、画像の使い方など、読者を飽きさせない工夫も必要。ユーザーファーストの視点を持ち、有益なコンテンツ作りを徹底することが大切です。

タッチポイントを増やす

優れたコンテンツを作っても見てもらえなければ意味がありません。いかに多くのタッチポイントを設け、ユーザーとの接点を増やせるかがコンテンツマーケティングの成否を左右します。

自社サイトへの誘導はもちろん、SNSでの情報拡散やメルマガ活用、外部メディアでのコンテンツ配信など、多角的なアプローチが欠かせません。

タッチポイントを増やすほどコンテンツを見られる機会が増え、認知度アップとエンゲージメント向上に繋がるはずです。

コンテンツは複数の施策に流用する

一度制作したコンテンツは可能な限り複数の施策で有効活用しましょう。

せっかくの良質なコンテンツを一つのチャネルだけの利用で終わらせてしまうのはもったいないもの。フォーマットを変えたり、切り口を変えたりしながら、コンテンツは様々なチャネルで二次利用が可能です。

同じ情報でも、提供する媒体や形式が変わればリーチできる顧客層も変わります。有益なコンテンツを一人でも多くの人へ届ける工夫が大切で、そのためにもコンテンツを流用しながら様々なチャネルで活用しましょう。

コンテンツマーケティングのまとめ

コンテンツマーケティングは自社の強みを活かしながらユーザーの役に立つ情報を発信し、信頼獲得や関係構築を通じて売上アップにつなげる戦略的なアプローチ方法です。

コンテンツマーケティングは一朝一夕では成果の出ない地道な活動ですが、ユーザーとの長期的な信頼関係を築くことができる有効なマーケティング手法。ぜひ自社の事業特性を活かした独自のコンテンツを発信し、他社との差別化を図っていきましょう。

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