ブログとコンテンツマーケティングは別モノ!明確な違いとは?
公開日:2024年07月05日
ブログ≠コンテンツマーケティング。
多くの人が混同しがちなブログとコンテンツマーケティングについて、本記事では両者の違いをわかりやすく解説します。
>>企業ブログの集客成功事例を学べる資料をチェックする
よくある誤解:ブログ=コンテンツマーケティング
ブログとコンテンツマーケティング、これらは同じものだと勘違いされがちです。なぜこのような誤解が生まれるのか、これによってどのような問題が起きるのかをに見ていきましょう。
なぜブログとコンテンツマーケティングが混同されやすいのか?
ブログとコンテンツマーケティングが混同されやすい理由は共通点が多いから。
まず、両者ともにオンライン上で情報を発信するという共通点がありますよね。企業が製品やサービスに関連する情報コンテンツを提供する、つまりブログってこと?と思ってしまうのも無理はありません。
さらにブログもコンテンツマーケティングも顧客に対する価値ある情報の提供を重視する点も共通です。この「価値提供」という共通点も混同の要因の一つでしょう。
そして多くの企業がブログをコンテンツマーケティングの一環として活用していることも原因の一つなのかもしれませんね。コンテンツマーケティングの話をしているつもりが、相手はブログの話をしていたなんてことも。
誤解が引き起こす問題点
では、ブログとコンテンツマーケティングを混同することでどのような問題が起きるのでしょうか。
一番大きい問題はマーケティング戦略の幅が狭まってしまうこと。「ブログ=コンテンツマーケティング」と思い込んでしまうと、他の有効なコンテンツの活用方法が選択肢から除外されてしまう可能性があります。
例えば、動画コンテンツやホワイトペーパー、ポッドキャストなど、ブログ以外にも検討する価値があるコンテンツ形式はたくさんありますよね。これらを活用せずブログだけに固執してしまうと、顧客とのタッチポイントを逃してしまうかもしれません。
また、この誤解はリソース配分にも影響を与えかねません。
コンテンツマーケティングをブログ運営だけと捉えてしまうと、他のコンテンツマーケティングの実施計画を立てることがなく、マーケティング効果が限定的になってしまう可能性があります。
ブログ運営に特化する場合と他にも複数のコンテンツマーケティングに取り組む場合では、必要な人員や予算などのリソースが異なるため、戦略立案や実施計画が大きく変化しますよね。
実際、弊社でもコンテンツマーケティング開始時点でブログは最優先施策に位置付けて取り組みました。しかし、事前に効果シミュレーションをおこない、一部予算を他のコンテンツマーケティング施策へ割り振ったことで、時期によっては他の施策からブログを上回る成果を出せることもありました。
ブログは多くの場合に重要な施策になりますが、他の施策も検討し、コンテンツマーケティング戦略の全体像を描いた上で実施計画を立てたいですね。
ブログとは
ここからは改めてブログについて詳しく見ていきましょう。
ブログの定義
ブログ(Blog)は「Web Log」の略で、「定期的に更新されるWeb上のコンテンツページ」といったところでしょうか。
個人ブログの場合は日記としても活用されますが、企業がビジネス利用する場合は何らかの狙いをもって情報コンテンツを発信する場として運営されます。オウンドメディアも狭義の意味ではこのような企業ブログを指すことがありますね。
ブログの特徴と目的
企業がブログによる情報発信に取り組むケースが増えているのは、コーポレートサイトだけで集客できるターゲットが限定的だからです。
なぜなら、SEO集客ではページ毎に狙う集客キーワードがあり、コーポレートサイトで制作するページには限りがあるから。会社概要ページでは自社名=指名キーワードを狙い、サービスページではサービス名でSEO集客を狙うといった形です。
例えば、弊社のコーポレートサイトで「Googleアナリティクス 新規ユーザー」と検索するユーザーを集客できるページはありません。もしアクセス解析サービスを提供して専用ページを制作しても、Googleアナリティクスに関する幅広いキーワードで集客を狙うことは現実的ではないでしょう。
そこで弊社ではブログ記事で先のような各キーワードを狙った記事を制作し、集客につなげているのです。
企業ブログと個人ブログの違い
ブログと一言で言っても、企業が運営するブログと個人が運営するブログでは大きく異なります。
主な違いを以下の表でまとめてみました。
|
個人ブログ |
企業ブログ |
主な目的 |
自己表現、収益化、趣味の共有 |
ブランディング、リード獲得、顧客とのコミュニケーション |
トンマナ |
カジュアル、個人の個性が強く出る |
比較的フォーマル、一貫したトーン |
更新頻度 |
不定期なことが多い |
計画的、定期的 |
内容の方向性 |
個人の経験、意見、趣味に関する情報など |
業界動向、製品情報、ハウツー記事など |
品質管理 |
個人の判断に委ねられることが多い |
複数人でのチェック体制が一般的 |
このように企業と個人ではブログ運営の目的や運営方法に大きな違いがあります。
ただし、最近では個人ブログでもビジネス目的で運営するケースや、逆に企業ブログでもカジュアルな トーンで書かれるケースなど、境界線が曖昧になってきている傾向もありますね。
コンテンツマーケティングとは
次はコンテンツマーケティングについて詳しく見ていきましょう。
コンテンツマーケティングの定義
コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値のある情報コンテンツを提供することで、ブランドの認知度を高め、信頼関係を構築し、最終的に商品やサービスの購入につなげるマーケティング手法のこと。
重要なのは、コンテンツマーケティングは直接的な販売促進がメインではないという点です。顧客の課題解決や悩み解消に役立つ情報を提供することで、長期的な関係性を築くことを目指します。
コンテンツマーケティングの特徴と目的
コンテンツマーケティングには以下のような特徴があります。
- 顧客中心主義:顧客のニーズや興味に基づいてコンテンツを提供する
- 長期的視点:即効性よりも、時間をかけて信頼関係構築を重視する
- 教育的要素:顧客に新しい知識や視点を提供する
- 一貫性:ブランドの価値観や方向性に沿ったメッセージを発信する
- 多様な形式:ブログ、動画、ポッドキャストなど、様々な形式を活用する
そして、コンテンツマーケティングの主な目的としては以下のようなものが挙げられます。
- 信頼関係の構築
- ブランドの認知拡大
- 集客~リードジェネレーション
- 売上の増加
これらの目的を達成するために戦略的かつ計画的な実施が必要となるのがコンテンツマーケティングなんですね。
様々な形式があるコンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングの形態は実に多様。ブログはその一つに過ぎません。
ブログの他にも以下のように、コンテンツマーケティングで活用できるコンテンツには様々な種類があります。
- 記事
- SNS
- メールマガジン
- ホワイトペーパー
- 動画
- プレスリリース
- ポッドキャスト
- 電子書籍
- オンラインセミナー
- Webサイト
これらのコンテンツは種類ごとに異なるメリットがあり、リーチできる顧客層も異なります。
例えば、動画コンテンツは視覚的に情報を伝えるのに優れていますし、ポッドキャストは通勤中や家事をしながらでも情報を得られるのは大きなメリット。
効果的なコンテンツマーケティングをおこなうためには、活用するコンテンツの種類を選定し、複数を組み合わせ、顧客のニーズや行動パターンに合わせて最適な形でコンテンツを提供することが重要です。
ただし、全てのコンテンツ形式に手を出す必要はありません。自社のリソースや顧客の特性に合わせて、効果的な形態を選択しましょう。
ブログとコンテンツマーケティングの明確な違いとは?
ここまではブログとコンテンツマーケティングについて個別に見てきました。
では、この2つの明確な違いとは何なのか、理解を深めるために以下の3つの観点から比較してみましょう。
- 目的の違い
- 活用チャネルの違い
- コンテンツ形式の違い
1.目的の違い
ブログとコンテンツマーケティングの大きな違いはその目的にあります。
企業が運営するブログの主な目的は集客強化や見込み顧客の獲得。ブランディングや採用強化など他の目的に重きを置くケースもありますが、やはり集客課題の解決策として活用するケースが主流です。
一方、コンテンツマーケティングの主な目的は集客強化や見込み顧客の獲得に加え、顧客との関係構築や営業への活用など、よりビジネスゴールに近い目的を含むケースが多いでしょう。
2.活用チャネルの違い
ブログとコンテンツマーケティングでは活用するチャネルにも違いがあります。
ブログの場合は自社サイト内で運営するか、noteのような外部のブログプラットフォームを利用します。
一方、コンテンツマーケティングで活用するチャネルは多岐に渡ります。
▼コンテンツマーケティングで活用するチャネル例
・自社サイト
・ソーシャルメディア
・動画プラットフォーム
・ポッドキャストプラットフォーム
・メールマガジン
・ポータルサイト
このように、ブログよりもはるかに多様なチャネルから選択して活用するのがコンテンツマーケティング。ターゲットとなる顧客がいる場所に適切な形式でコンテンツを届けるためにも適切な使い分けが重要ですね。
3.コンテンツ形式の違い
ブログとコンテンツマーケティングでは扱うコンテンツの形式にも大きな違いがあります。
ブログの主なコンテンツ形式はテキスト記事で、ここに画像や動画などが加わります。
一方で、コンテンツマーケティングでは以下のような形式で活用されます。
▼コンテンツマーケティングで活用されるコンテンツ形式例
・ブログ記事を含むWebページ
・ホワイトペーパー
・動画
・ポッドキャスト
・ウェビナー
・メールマガジン
・プレスリリース
ブログが主にテキストベースのコンテンツを中心に制作されるのに対し、コンテンツマーケティングではより多様なコンテンツ形式を活用しています。
これらの違いを踏まえ、ブログはコンテンツマーケティングの一部であると理解しておきましょう。
>>企業ブログの集客成功事例を学べる資料をチェックする
コンテンツマーケティングにおけるブログの位置づけ
ここまではブログとコンテンツマーケティングの違いについて見てきました。これらを踏まえ、コンテンツマーケティングにおけるブログの位置づけも理解を深めていきましょう。
コンテンツマーケティングにおけるブログの役割
ブログは、コンテンツマーケティングにおいて重要な役割を果たすもの。
高品質な記事コンテンツ提供をはじめとするSEO対策に取り込むことで検索ユーザーの集客数が増加すると、Web集客の主要チャネルとして機能します。
自社のノウハウや事例、業界動向などの情報を発信する場としても重要で、資料請求やお問い合わせ獲得によって見込み顧客を獲得できると間接的に売上へ貢献するメディアとなります。
ブログの活用方法
では、コンテンツマーケティングの一環としてブログを効果的に活用するにはどうすればいいのでしょうか。ブログは以下のポイントを抑えて活用することが大切です。
- ターゲット読者を明確にする
- キーワードを適切に選定する
- 定期的に更新する
- 質の高いコンテンツを提供する
- CTAを設置する
これらのポイントを抑えてブログを運営することで、コンテンツマーケティングに取り組む上で効果的なメディアとして活きてきます。
ブログ以外のコンテンツとの連携
コンテンツマーケティングを成功させるためには、ブログ単体でコミュニケーション戦略を描くのではなく、他のコンテンツ形式をうまく連携させることが重要。
ブログ記事からホワイトペーパーのダウンロードフォームへの回遊導線を設置したり、LINE登録を促したり、ブログで集客した後に顧客へ期待する行動への導線設計は必須の施策です。
他にも、YouTubeチャンネルを運営しているなら、ブログ記事内へ埋め込んで記事コンテンツのリッチ化も一つの活用方法ですよね。オンラインセミナーを実施したなら、アーカイブ動画公開を訴求してみるのも良いかもしれません。
音声コンテンツがあるなら、文字起こししてブログ記事へ流用するのもありでしょう。制作したブログ記事をコンパクトにまとめてホワイトペーパー化するといった二次利用も検討できそうですよね。
このように、ブログと他のコンテンツ形式を連携させることで、より効果的なコンテンツマーケティングを展開できるのです。各コンテンツの強みを活かし、弱みを補完し合うことで、より多くの見込み客にリーチし、深い関係性を構築することができます。
ブログとコンテンツマーケティングの違いまとめ
本記事ではブログとコンテンツマーケティングの違いを詳しくご紹介しました。
コンテンツマーケティングと、その中に含まれるブログの関係や特徴を理解し、効果的なコンテンツマーケティング戦略を立てて実践していきましょう。
また、企業ブログで集客に取り組む場合は、弊社がブログ立ち上げ後にどのような施策で短期集客に成功したのかを紹介したノウハウ資料も参考にしてみてくださいね。
6ヶ月で365%成長達成!
クリエル式オウンドメディア運用術
Webサイトの王道集客施策であるオウンドメディア。
企業がオウンドメディアで集客できれば、オンラインにシフトしたセールス活動に大きく貢献し、売上アップに欠かせない施策になります。でも、多くの企業がオウンドメディアで失敗してきました。
そこで本書では少ないリソースで効率良く成果を上げるノウハウを、弊社事例も混じえて公開します。
▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・運用開始から6ヶ月後の成果
・当社オウンドメディア運用体制について
・立ち上げから6ヶ月間の施策アウトライン
・Contents is King の実情
・弱者のキーワード選定術
オウンドメディア集客を成功させるためにもぜひ本書のノウハウをご活用ください。