ゼロから始めるコンテンツマーケティング戦略!基礎から実践ステップまで

公開日:2024年08月09日

個別施策の実行前に考えるべきコンテンツマーケティング戦略。

本記事では効果的なコンテンツマーケティング戦略の立て方から実践ステップまで、Web担当者向けに分かりやすく解説します。

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コンテンツ一覧

コンテンツマーケティング戦略の基本

多くの企業がコンテンツマーケティングの重要性を認識し始めていますが、効果的な戦略を立てるのは簡単ではありません。ここではコンテンツマーケティング戦略の基本から見ていきましょう。

コンテンツマーケティングの定義

コンテンツマーケティングとは顧客にとって価値のある情報コンテンツを提供することで、ブランドの認知度を高め、信頼関係を構築し、最終的に商品やサービスの購入につなげるマーケティング手法のこと。

重要なのはコンテンツマーケティングは直接的な販売促進がメインではないという点です。顧客の課題解決や悩み解消に役立つ情報を提供することで、長期的な関係性を築くことを目指します。

なぜ今コンテンツマーケティングが重要なのか

企業のオンラインシフトが進んだ現在、コンテンツマーケティングの重要性が高まっています。

例えば、消費者行動が変化したことはコンテンツマーケティングが重要になった理由の一つ。インターネットやスマホの普及により、消費者は購買の意思決定前に能動的に情報を収集するようになりました。この段階で価値ある情報を提供することが、購買意思決定に影響するのは説明するまでもありませんよね。

 

集客面では、コンテンツマーケティングに取り組むことが検索エンジンからの集客に効果的である点や広告に対する不信感の高まりも影響しています。

コンテンツマーケティングが顧客との長期的な関係構築に貢献したり、LTV向上が期待できる点も、企業にとって重要なポイント。企業が実践する場合、コンテンツマーケティングの費用は決して安いものではありませんが、長期的な観点ではむしろ費用対効果が高い取り組みとも言えます。

 

このように、コンテンツマーケティングは現代のデジタルマーケティングにおいて欠かせない戦略となっているのです。しかし、単にコンテンツを作成するだけでは不十分です。効果的な戦略を立て、実行することが重要になってきますね。

効果的なコンテンツマーケティング戦略の立て方

次にコンテンツマーケティングの効果的な戦略の立て方について詳しく見ていきましょう。戦略なきコンテンツ制作は時間とリソースの無駄遣いになりかねません。

ここでは、成功するコンテンツマーケティング戦略を立てるための重要なステップを解説します。

自社が取り組む理由を明確にする

最初におこなうのは自社がコンテンツマーケティングに取り組む理由を明確にすること。

「他社もやっているから」という理由では長期的な成功は見込めません。顧客に対してどのようなコンテンツを届けてコミュニケーションを図るのか自社のビジネス目標とコンテンツマーケティングでどのように実現するのか、具体的に考える必要があります。

コンテンツマーケティングの目的が明確になると、後のステップでの意思決定がスムーズに。関係者間で共有することで、一貫性のあるコンテンツ制作が可能になります。

誰にどのような価値を提案するかを設計する

次に重要なのは、ターゲットを明確にし、どのような価値を提供するかを設計すること。

これはペルソナの作成から始めるのが効果的です。 ペルソナとは、理想的な顧客像を具体化したものです。年齢、職業、興味関心などを詳細に設定します。

ペルソナが抱える課題や悩みを洗い出し、それに対してどのような価値を提供できるかを考えます。

 

例えば、「コンテンツマーケティング専門企業による成功事例」や「マーケティング戦略の立案ノウハウ」など、自社が提供できる有益なコンテンツを考えましょう。

ここで重要なのは自社の製品やサービスを直接的に売り込むのではなく、ターゲットにとって価値のある情報を提供し、悩みを解決すること。そうすることで信頼関係を構築し、長期的な顧客関係につながるのです。

顧客とコンテンツのタッチポイントを明確にする

前述のペルソナは常に同じ情報を求めているというわけではありません。

「コンテンツマーケティングに興味を持った段階」と「コンテンツマーケティングの実施が決まり、最適な支援会社を探している段階」では求める情報も変わるもの。

 

そこで、顧客がどのようなプロセスを経て購買に至るのか、そのジャーニーを理解し、各段階でどのようなコンテンツが効果的かを考えます。

一例として、顧客のジャーニーをご紹介します。

  1. 認知フェーズ:ブランドや製品・サービスの存在を知る
  2. 興味関心フェーズ:詳細情報を求め始める
  3. 比較検討フェーズ:競合との比較を行う
  4. 購買フェーズ:実際に購入を決定する
  5. 利用フェーズ:継続的に利用し、ロイヤルカスタマーとなる

 

そしてこれらの各段階に応じて、適切なコンテンツを用意することが重要です。

顧客ジャーニー段階 適切なコンテンツ例
認知フェーズ 業界トレンドに関するブログ記事
興味関心フェーズ 詳細な製品情報、使い方ガイド、事例紹介
比較検討フェーズ 競合比較表、レビュー、顧客の声
購買フェーズ 購入ガイド、FAQs、無料トライアル情報
利用フェーズ アップデート情報、カスタマーサポート

このように、ジャーニーの各段階に適したコンテンツを用意することで、効果的にリードを育成し、最終的な購買につなげることができるのです。

1年後の目標を定量的に設定する

コンテンツマーケティング戦略の成果を測るための具体的な目標を設定しましょう。

「認知度を上げる」といった曖昧な目標ではなく、具体的で測定可能な目標を立てることが重要。 例えば、以下のような目標が考えられます。

  • ブログの検索流入を月間50,000セッションに増加させる
  • メールマガジン登録者数を5,000人に増やす
  • コンテンツを起点とした商談数を月間20件に増加させる
  • SNSのフォロワー数を合計10,000人に増やす
  • コンテンツマーケティングを通じた売上貢献率を20%へ向上させる

これらの目標を設定することで戦略の進捗を定期的に確認し、必要に応じて軌道修正をおこなうことができます。

 

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コンテンツマーケティング戦略の実践ステップ

戦略が固まったら実践フェーズに入ります。ここではコンテンツマーケティング戦略を効果的に実行するための具体的なステップを解説します。

1.戦略に基づくコンテンツプランニング

最初におこなうのは具体的なコンテンツプランの作成です。

これは先に立てた戦略に基づいて、どのようなコンテンツを、いつ、どのように発信していくかを計画すること。

このプランニング段階で重要なのは量よりも質を重視することです。質が落ちるぐらいなら頻繁に新しいコンテンツを出す必要はありません。むしろ、ターゲットにとって本当に価値のある、質の高いコンテンツを発信することが重要です。

2.効果的なコンテンツと制作方針の決定

次に、どのようなコンテンツを中心に制作するか、そしてそのコンテンツをどのように制作していくかを決定します。

 

効果的なコンテンツのタイプは、業界やターゲット、自社のリソースや目的によって大きく異なりますが、一般的に以下のようなものが挙げられます。

  • ブログ記事
  • ホワイトペーパー
  • 動画
  • ウェビナー
  • SNS用コンテンツ(記事や画像、動画など)

 

これらのコンテンツを上手く組み合わせることで多様なニーズに応えることも可能。

例えば、動画コンテンツをYouTubeで公開したりWebサイトへ埋め込み、動画を文字起こししてブログ記事を投稿、SNS用にも流用してコンテンツを制作することで、様々なタッチポイントでターゲットへ情報を届けることが可能です。

3.コンテンツ制作・配信のためのリソース配分

効果的なコンテンツマーケティングを実践するには適切なリソース配分が不可欠。人材、時間、予算をどのように割り当てるかを事前に検討します。

必要な業務を社内リソースで賄えない場合は外部の支援会社の活用も検討しましょう。

 

短期間でコンテンツ制作が必要になる計画であれば外注化によって時間を短縮できますし、もし時間をかけてでもコスト優先で少ないリソースでの実行を計画しているなら内製でできる業務量に抑える選択も。

弊社のコンテンツマーケティング戦略は後者のパターンでスモールスタートしています

時間については、コンテンツの企画、制作、レビュー、修正、公開や配信、分析といった各フェーズの実行を考慮すると意外と多くの時間が必要になるもの。予算は外注費だけでなく、マーケティングツール利用料や場合によっては広告費なども必要になる点に注意が必要です。

4.コンテンツの分析と改善

コンテンツの効果を継続的に分析し、改善していくプロセスも必須です。

設定した目標の達成状況や要因分析することで、どのようなコンテンツが効果的で、どのようなコンテンツに改善の余地があるかがわかります。分析を一切おこなわず、施策の効果があったかどうかを把握できていない状況は避けなければいけません。

効果の有無や改善へ向けた仮説立案と実行、実行後の変化を追うことで何度も改善を繰り返すことが大切。このPDCAサイクルを回し続けることで、徐々にコンテンツの質と効果が向上していくのです。

よくあるコンテンツマーケティング戦略の課題と解決策

コンテンツマーケティング戦略を実践する上で多くの企業が直面する課題があります。ここではよくあるコンテンツマーケティング戦略の課題と解決策をご紹介します。

リソース不足への対応

多くの企業、特に中小企業では、コンテンツマーケティングに十分なリソースを割くことが難しいという課題があります。人材、時間、予算のいずれも不足しがちですよね。

この課題に対しては以下のような解決策が考えられます。

1. 既存コンテンツの有効活用

新規コンテンツの制作だけでなく、既存のコンテンツを再利用したり、アップデートしたりすることで、効率的にコンテンツを充実させることができます。例えば、営業資料を流用してホワイイトペーパーを公開したり、過去の問い合わせ内容からFAQコンテンツを制作すると、工数を抑えることができますよね。

2. ユーザー生成コンテンツの活用

顧客の声や事例、SNSでの投稿など、ユーザーが生成したコンテンツを活用することで、リソースを抑えながら信頼性の高いコンテンツを提供できます。

3. 外部リソースの活用

すべてを社内で賄おうとせず、外部のリソースを適切に活用することも時には必要です。

4. ツールの活用

コンテンツ管理システム(CMS)やSEOツール、分析ツールなどを導入することで、作業の効率化を図ることができます。AIを活用したツールもリソース不足の解消に役立つもの。

一方で、マーケティングツールは高額なものも多いため、ツールを使わない場合の工数や品質などを比較して、費用対効果を慎重に見極めることも大切です。

5. 優先順位の明確化

限られたリソースを最大限に活用するため、ROIの高いコンテンツタイプやチャネルに集中することも重要です。少ないリソースで目に見える成果を上げるためには、効果の高い施策に絞って取り組むことがポイントです。

長期的な取り組みと短期成果創出のバランス

コンテンツマーケティングは長期的な取り組みである一方で、社内では短期的な成果を求められることも多いですよね。このバランスの取り方は担当者やチームにとって大きな課題となります。

この課題に対しては以下のようなアプローチが有効です。

1. 短期的KPIと長期的KPIの設定

アクセス数やリード獲得数といった短期的に測定可能なKPIと、コンテンツマーケティングが貢献して獲得した顧客のLTVといった長期的なKPIを併せて設定します。これにより、短期的な進捗を追いながら、長期的な目標達成にも取り組めます。

2. 段階的なゴール設定

長期的な大目標を設定しつつ、そこに至るまでの小さなマイルストーンを設定します。これにより、定期的に成果を振り返ることができ、計画の見直しや適切な実行にもつながります。

3. 成功事例の積極的な共有

小さな成功であっても積極的に共有することは重要です。コンテンツマーケティングの価値を理解してもらい、長期的な取り組みへの理解を得るためには、具体的な成功事例を発信することが効果的です。

コンテンツマーケティング戦略のまとめ

コンテンツマーケティングの戦略についてご紹介しました。

効果的なコンテンツマーケティング戦略には、明確な目的設定、ターゲット理解、適切なコンテンツ制作と配信、そして継続的な分析と改善が不可欠です。長期的視点を持ちつつ、短期的な成果も積み上げながら粘り強く取り組みましょう。

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