SEO対策の効果が出ない?原因と何をすればいいかを詳しく解説

公開日:2024年08月22日

SEO対策の効果は測りにくいもの。

本記事ではSEO対策の効果が表れるまでの期間や正確な測定方法、効果が出ない場合は何をすればいいかまで詳しく解説します。

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SEO対策の効果

SEO対策の効果といえば、最初に思い浮かぶのが検索順位の上昇ですよね。

確かにそれは重要な指標の一つです。でも、SEO対策の効果はそれだけではありません

 

まず、検索順位が上がることで自然検索からのアクセス数が増加します。これはより多くの見込み顧客にリーチできるようになるということ。さらに、上位表示されることでブランドの認知度や信頼性も向上します。検索ユーザーは検索結果の上位に表示されるサイトを信頼する傾向があるからです。

また、SEO対策をおこなうことでWebサイトの使いやすさや読みやすさも向上します。これは、直接的な検索順位の上昇だけでなく、ユーザー体験の改善にもつながる大切な施策。結果として、サイトの滞在時間やコンバージョン率の改善が期待できます。

 

さらに長期的な視点で見ると、SEO対策は効果の継続性が見込めるマーケティング施策と言えます。

Web広告と違い、一度順位が上がればその順位が継続している期間中は効果が期待できるんです。対策ページのメンテナンスは必要ですが、長期的には高いコストパフォーマンスが期待できる施策と言えるでしょう。

ただし、これらの効果を得るためには、正しい方法で継続的にSEO対策をおこなう必要があります。そして、その効果が表れるまでには多くの場合、ある程度の時間がかかることも覚えておきましょう。

SEO対策によって効果が出るまでの期間

「SEO対策に取り組んでいるのに、効果が出ない…。」そんな悩みを抱えるSEO担当者は多いもの。SEO対策の効果が出るまでの期間が読みづらいのも悩ましいですよね。

一般的にはSEO対策を始めてから効果が現れるまで3〜6ヶ月程度かかると言われています。中には1年以上かかるケースも。

既存ページのコンテンツ改善によって数日で効果が出る場合もあれば、新規で立ち上げたオウンドメディアに記事を投稿していく場合は1年後に成果が出始めることも珍しくありません。

 

SEO対策の効果が出るまでに時間がかかるのは、検索エンジンがWebサイトの変更を認識して評価するのに時間がかかったり、評価を得られるまでに必要な施策が多数あったり、その原因は様々です。

施策によって異なるSEO効果が出るまでの期間

SEO対策にも様々な施策がありますが、施策によって効果が表れるまでの期間は大きく異なります

例えば、更新頻度が高いオウンドメディアにおける既存コンテンツのリライトは比較的早く効果が現れる傾向にあります。これは改善したコンテンツを検索エンジンがすぐに認識しやすいためです。

一方で、EEAT向上や被リンクの獲得などは効果が表れるまでに時間がかかる傾向があります。特にドメインやWebサイト全体が検索エンジンに評価され、順位に反映されるまでには、数ヶ月単位の時間がかかることも珍しくありません。

短期的な効果が期待できるSEO対策

では、比較的短期間で効果が期待できるSEO対策にはどのようなものがあるのでしょうか。主なものを挙げてみましょう。

施策 期待できる効果
サイト読み込み速度の改善 ユーザー体験の向上、直帰率の低下
文章のリライト 検索順位の改善
メタタグの最適化 検索結果画面でのクリック率の向上
内部リンク構造の改善 クローラビリティの向上、ページ間の回遊率アップ

長期的に効果が現れるSEO対策

一方で、長期的に取り組む必要があるSEO対策もあります。これらは、即効性はありませんが、じっくりと効果を積み重ねていくことで、大きな成果につながる施策です。

施策 期待できる効果
被リンクの獲得 検索順位の改善、アクセス数の増加
内部リンク構造の改善 検索順位の改善
ソーシャルシグナルの強化 ブランドの認知拡大、EEATの向上

なぜSEO対策の効果が出るまでに時間がかかるのか?

SEO対策を実施しているのになぜ効果が出るまでにそんなに時間がかかるんだろうと疑問に思われるかもしれませんが、これには複数の理由があります。

まず、検索エンジンのクローラーがWebサイトの変更を認識し、ランキングに反映させるまでに時間がかかることがあります。検索エンジンは全てのWebページの最新版を常に把握することが難しいからです。

 

また、検索エンジンは時間をかけてWebサイトの信頼性を判断します。例えば新規で立ち上げたWebサイトに高品質なページが1ページだけ公開されたとしても、Webサイト全体を高く評価して良いかどうかの判断は難しいでしょう。

さらに、検索順位は競合サイトとの相対的な評価で決まることも影響しています。自社のWebサイトが改善されても、競合サイトも同様に改善を続けていれば相対的には評価が高まらず、順位は変動しませんからね

Googleの公式見解=通常は 4 か月から 1 年かかります

これらの理由からSEO対策の効果が出るまでに時間がかかるのですが、実はGoogleも同様に公式見解を示しています。

成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。

(出典:SEO業者(代理店、コンサルタント)とは| Google 検索セントラル

 

もちろん、この期間はあくまでも目安です。

Webサイトの状況や業界の特性、競合の強さなどによってもこの期間は大きく変動するため、焦らず継続的にSEO施策に取り込んで改善を続けることが大切ですね。

 

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SEO対策の効果を正確に測定する方法

SEO対策をおこなった後はその効果を正確に測定することが重要です。効果測定をきちんとおこなうことで施策の有効性を判断し、今後の戦略を立てることができますからね。

では、具体的にどのような方法でSEO対策の効果を測定すればいいのでしょうか。ここでは主な測定方法を7つご紹介します。

1.SEO対策キーワードの検索順位を計測する

SEO対策キーワードの検索順位は、SEO対策の効果を直接的に示す指標。

Google Search Consoleでは平均掲載順位を確認できますが、可能な限り複数のSEO対策キーワードの順位変動を日別に計測できる順位計測ツールも使いましょう

2. 自然検索からのアクセス数の推移を確認する

Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを使って、自然検索からのアクセス数の推移を確認します。

SEO対策による効果で検索順位が向上すると基本的にはアクセス数も増加しますが、SEO対策キーワードが上位表示してもアクセス数が増加しない場合は改善が必要。検索需要がないキーワードでSEO対策を実施していた場合はSEO対策キーワードの選定方法を見直してみましょう。

3. コンバージョンの変化を確認する

アクセス数が増えても、それが成果(商品購入やお問い合わせなど)につながらなければビジネスとしての成功とはいえませんよね。

コンバージョン数やコンバージョン率の変化も重要な指標です。

4. クリック率(CTR)の改善を確認する

Google Search Consoleでは検索結果におけるクリック率の変化を確認できます。

クリック率が低い場合はページタイトルやディスクリプションを改善することでCTR向上が期待できます。

5. エンゲージメント時間やエンゲージメント率の変化をチェックする

Webサイトに訪問した後のユーザー行動指標も重要です。

Webサイトで滞在時間が長くなったり、能動的に行動するユーザーの数が増えたりすれば、SEO対策によってページ改善や集客ユーザーとコンテンツの親和性が向上しているなど、品質改善につながっている根拠として捉えることができます。

6. インデックス状況を確認する

Google Search ConsoleでWebサイトのページが適切にインデックスされているかを確認しましょう。

新規ページを増やしているのにインデックス数が増加していなければ、検索エンジンからページを見つけてもらえていなかったり、ページのコンテンツ評価が低かったり、何らかの問題が起きていると考えられます。

7. 被リンクの状況をチェックする

AhrefsなどのSEOツールを使って被リンクの数や質の変化を確認します。質の高い被リンクが増えていれば、Webサイトの信頼性が向上していると言えますね。

 

これらの指標を総合的に見ることでSEO対策の効果をより正確に把握することができます。ただし、一つの指標だけを見て判断するのではなく、複数の指標を組み合わせて総合的に評価することが大切。

また、どのようなSEO対策を実施したかによって見るべき指標が異なる点にも注意が必要です。

SEO対策の効果が出ない場合の原因と対処法

SEO対策に取り組んでいるのに効果が出ない場合はいくつかの原因が考えられます。ここでは、主な原因とその対処法についてご紹介します。

テクニカルSEO対策が不十分な場合

テクニカルSEOとは、Webサイトの制作技術面から最適化を図るSEO対策。

質の高いユーザー体験を提供し、検索エンジンがWebサイトやページを正しく巡回・インデックス・ページの評価をおこなえるようにするSEO内部対策がテクニカルSEOです。

Webサイトに掲載するコンテンツの土台を適切に制作するテクニカルSEOを実施できていない場合、そのような土台にどれだけ優れたコンテンツを制作しても検索エンジンから高い評価を得られません。

SEO対策の効果を得るために最優先で取り組むべき施策です。

コンテンツの質に問題がある場合

SEOの世界では「Content is King」と言われるほど、質の高いコンテンツが重要です。

実際は被リンクやテクニカルSEOも大きく影響するため、高品質なコンテンツさえあればSEO対策で効果が出るというわけではありませんが、ユーザーにとって価値のないコンテンツが検索エンジンからも評価されないのは事実。

高品質なコンテンツの制作はSEO対策によって上位表示させる前提条件と言えます。

 

ユーザーのニーズに応えるコンテンツの作成や定期的なコンテンツの更新と改善などによってコンテンツの質を向上させることで、ユーザーと検索エンジンの双方から評価が高まり、SEO対策の効果が表れます。

ユーザーファーストの姿勢を忘れずに、価値あるコンテンツを提供し続けることが大切ですね。

被リンクが不足している場合

他のサイトからのリンク(被リンク)はサイトの信頼性や権威性を示す重要な指標です。外部リンクはSEOに影響するため、質の高い被リンクが少ないと上位表示が難しい検索キーワードがあります。

被リンクに値する高品質なコンテンツの作成 はもちろん、プレスリリースの活用 やソーシャルメディアでの積極的な情報発信など、リンク獲得につながる取り組みが重要。

ただし、被リンクの獲得は時間がかかるだけでなく、不自然な被リンク獲得はペナルティの対象となる可能性があるので注意が必要です。あくまでも自然な形での被リンク獲得を目指しましょう。

競合性が高いキーワードでSEO対策している場合

SEO対策キーワードの競合が激しい場合、SEO効果が表れるまでに非常に時間がかかったり、順位の向上が難しかったりすることがあります。

このようなケースではロングテールキーワードやローカルキーワードの選定によって、競合性が低いキーワードでSEO対策に取り組むと効果的。

特に新しいサイトや小規模なサイトにとって、競合が激しいキーワードで上位表示を狙うのは困難です。

 

まずは競合の少ないキーワードから始めて、徐々に強いキーワードにチャレンジしていく戦略がおすすめ。競合の少ないキーワードでSEO対策の効果が出てくると、Webサイト全体の評価や専門性が高まることでより高い競合性のキーワードも上位表示化を狙えるようになります。

競合サイトの専門性やコンテンツ品質、被リンクなどを調査した上で、自社のWebサイトでも狙えるキーワードかどうかを判断しながらSEO対策に取り組みましょう。

SEO対策の効果まとめ

本記事ではSEO対策の効果についてご紹介しました。

SEO対策に取り組んでもすぐに効果が出ないことも珍しくありません。しかし、正しい方法で継続的に取り組むことで効果が表れると、SEOによる効果に継続性があるのは魅力的ですよね。

効果測定を定期的におこない、内部対策、コンテンツ、被リンク、キーワード戦略など、様々な観点から改善点を分析してSEO施策に取り組みましょう。

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