「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」とは?原因と対処法
更新日:2023年07月18日
Webサイトの改善ポイントを教えてくれるGoogle Search Console。
エラーではなくても、Google Search Consoleで気になるカバレッジレポートが表示されることがありますよね。
そんなカバレッジレポートから、今回は「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」について解説します。
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「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」の意味
上の図は実際にGoogle Search Consoleから「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」と表示された際の表示画面です。
この画面では26ページ、つまりURL26件分のページが該当していることを表しています。
「インデックス登録されました」からは、GoogleのクローラーがURLの存在を認識し、Googleのデータベースに登録したことがわかります。
「サイトマップに送信していません」からは、Google Search Consoleに送信しているXMLサイトマップにURLの記載がなかったことがわかります。
ステータスが「有効」となっている状況から、これらのURLは特に問題なくGoogleに登録されていることがわかりますね。もしURLが検索ユーザーに知られたくないページであれば対処が必要ですが、意図通りにインデックスされたのであれば何の問題もありません。
どのような場合に「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」となるのか?
では、「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」が表示されるのはどのようなケースなのでしょうか。
対処法と併せて確認してみましょう。
【正常】インデックス登録され、サイトマップに送信している場合
本来はサイトマップに送信してGoogleのクローラーへURLを伝え、インデックス登録を促進するのが正常のケースです。
- 対象URLがサイトマップに送信している
- 対象URLがインデックス登録されている
この状態になっていない場合に「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」が表示されるということですね。
サイトマップに送信していない場合
何らかの理由でサイトマップに対象URLを送信していない場合は下記の状況となります。
- 対象URLをサイトマップに送信していない
- 対象URLがインデックス登録されている
Google Search Consoleは「インデックス登録するのに、サイトマップ送信しなくて大丈夫ですか?」と念の為に確認アラートを出してくれているということですね。それではサイトマップに送信していない要因を見てみましょう。
サイトマップへのURLの記載が漏れているケース
XMLサイトマップが更新できていないと、新しく作成したページのURLがインデックス登録された際にこの状況が発生します。
手動更新が漏れていないか、生成ツールの設定を間違えていないかを確認してみましょう。
意図的にサイトマップへURLを記載していないケース
Googleにインデックス登録して欲しくないページの場合、サイトマップへ記載しないのが正しく、インデックス登録されたことに問題があります。
例えば資料請求フォームの完了ページに資料ダウンロードリンクを掲載しているページがあるなら、このページは検索ユーザーへ直接見せたくないですよね?
このようなページにはnoindexタグを記載し、Google Search Consoleからインデックス登録を削除すれば検索結果に表示されなくなります。
間違って意図しないページを削除しないよう、削除のリクエストを送信する際は十分ご注意ください。
サイトマップに送信したURLが異なるケース
XMLサイトマップの更新漏れや生成ミスなど、何らかの理由からXMLサイトマップに記載のURLが実際に存在するページのURLと異なるケースも考えられます。
例えば日本語URLの場合、ヒト向けの日本語表記をサーバー向けのPunycode(ピュニコード、プニコード)へ変換したURLが同時に存在します。
- 日本語表記:https://サンプル.com/
- Punycode表記:https://xn--vck8cuc4a.com/
Googleのクローラーは2のPunycode表記で認識するため、XMLサイトマップに1の日本語表記で記載した場合にURLが異なる状況が発生するということです。
送信したサイトマップがHTML形式だったケース
Googleのクローラーが認識するサイトマップのファイルはXML形式です。誤ってHTML形式のサイトマップを送信している場合、Search ConsoleではサイトマップのURLが認識できません。
クローラーが検出してURLの存在に気づくケース
サイト運営者自身が存在に気づいていないページのURLをクローラーが見つけることがあります。
例えば過去に制作して既に削除済みと思っていたページが実は存在していたケース。このケースでは確実にページを削除する対処が必要ですね。
「送信されたサイトマップ」で検出されたURLが0件!?
WordPressのプラグインを生成していると時々発生するのが、URLの検出が0件の状況。
よくある原因はプラグインの不具合により、XMLサイトマップは生成されているのにURLが正しく記載されていないケースです。
ここまで見てきたような様々な要因で、
- 対象URLをサイトマップに送信していない
- 対象URLがインデックス登録されている
の状況が発生した時に「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」となるのです。
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「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」の対処法
ここまでに見てきたように、対処法は2パターンありました。
- サイトマップを正しく送信する
- インデックス登録されないようにする
2のケースはサイト運営者にとって不都合があるため、早急な対処が望ましいといえます。一方で、1のケースは対処しなくても大きな影響はありません。なぜならURLは既に正常にインデックス登録されているからです。
対処するかどうかの判断材料として、最後にGoogleの見解をご紹介します。
Googleの判定はサイトマップに送信していなくても「有効」
Google Search Consoleの画面には明確にステータスが「有効」と表示されているので、このままでも問題はありません。
一方で、GoogleのSearch Console ヘルプページには次の記載があります。
インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません: この URL は Google によって検出され、インデックスに登録されました。重要な URL はすべて、サイトマップを使用して送信することをおすすめします。
「重要なURLは全て、サイトマップを使用して送信することをおすすめします。」と明記されているので、XMLサイトマップを正しく送信することが理想的な対応といえますね。
まとめ
以上、「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」の要因と対処法をご紹介しました。
内容がエラーメッセージではないため、サイトマップ未送信だけであれば特に対処しなくてもSEOへの悪影響は気にする必要がないと考えられます。クローラー向けのXMLサイトマップの話であればWebサイト訪問者へのマイナス要素もありません。
しかし、Googleがおすすめしている以上、やはりXMLサイトマップを正しく送信するに越したことはありませんよね。
自社のリソースや施策の優先順位を考慮した上で、対処できるようであればXMLサイトマップを修正しておくことをおすすめします。
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