「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」の原因と対処法
更新日:2023年12月04日
「重複しています。」
SEOに関わる業務を担当していると、嫌な予感がしてしまう重複というGoogleからの指摘。
Google Search Consoleのカバレッジレポートで「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」とはどういう状況なのでしょうか?この意味と原因、対処法をご紹介します。
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「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」の意味
はじめにこのレポートが何を意味しているのかを確認してみましょう。
正規URLとは?
Webサイト内のページが複数のURLを持つケースがあります。例えば、次のようなケース。
パラメータを付与したURL
- https://example.com/
- https://example.com/?123
httpsを正規化していない
- https://example.com/
- http://example.com/
PCとスマホ用にURLを分けている
- https://example.com/
- https://example.com/sp/
URLを/aaa/から/bbb/へ変更し、リダイレクトを実施
- https://example.com/aaa/
- https://example.com/bbb/
このような複数のURLが存在する場合、Googleはいずれか一つのURLのみを正規のURLとして評価します。
Googleがコンテンツを評価する際は正規URLを参照し、同様のコンテンツを持つその他のURLは正規URLと比べると参照されにくくなります。例えばクローラーの頻度が下がったり、検索結果に表示されにくくなったり、正規URL以外はGoogleにとって重要度が低いURLという位置づけだから。
つまりサイト運営者としては、複数URLの内もっとも評価して欲しいURLをGoogleへ正規URLとして選択させる必要があるということです。
重複して正規URLとして選択されない原因
Googleは同様のコンテンツが存在する複数のURLから、ユーザーにとって最も有益なページを正規URLとして選択します。
しかし、コンテンツが似ているまたは全く同じである以上、必ずしもサイト運営者が意図するページをGoogleが正規URLとして選択するとは限りません。
そして正規URLとして選択されなかったURLが「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」となるわけですね。
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「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」の対処法
意図していないページを正規URLに選択されたことが原因ですから、Googleが正しく選択できるように正規URLを指定すれば解決できそうですね。
では具体的にどう対処すれば良いのでしょうか?
Googleが選択した正規ページを確認する
最初にGoogleが選択した正規ページを確認しましょう。Google Search ConsoleのURL検査から対象URLを調べます。
次の画像は「https://www.creal.co.jp/」を検査した際のものです。
「Google が選択した正規 URL」に異なるURLが記載されている場合、正規ページとして登録されていないということ。
今回は該当しませんでしたので、「https://www.creal.co.jp/」は正規URLとして正しく登録されていますね。
重複した URL を統合する
もし正しく正規URLとしてGoogleが選択していない場合は、次のような方法でURLを統合していきましょう。
方法1.rel="canonical"リンクタグによる統合
rel="canonical"リンクタグを記述することで、Googleのクローラーに対して正規URLを伝えることができます。
- 記載例 <link rel="canonical" href="https://www.creal.co.jp/" />
方法2.サイトマップによる統合
正規URLをサイトマップ(XML)に記載し、その他の重複するURLを記載しないことで、Googleに重要なページがどれなのかを伝えることができます。
但し、これでは正規URLとGoogleが判断するとは言い切れないため確実な方法ではありません。先ほどのcanonicalタグの方が確実ですが、サイトマップなら対象URLをまとめて記載できる点で、1ページずつ記載が必要なcanonicalタグより手軽さがあります。
今回のケースではURLがGoogleに伝わっているのに正規URLになっていないため、重複URLを記載している可能性を疑ってみましょう。
方法3.301リダイレクトによる統合
正規URLになっているページが古く、他の新しいページを正規URLとしたい場合は301リダイレクトが確実です。
この方法ならGoogleのクローラーだけでなく、ユーザーが間違って古いページを閲覧した場合も新しいページへ遷移するため、ユーザビリティの観点からも実施しておくべき施策と言えます。
参考:「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」も同様
カバレッジレポートで見かける「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」も、正規URLが選択されていない点では同じ状況です。
こちらの場合は「ユーザーにより」とあるため、正規ページをGoogleに伝えていないということですね。上記の方法によって正規ページを伝えることで自然と解消する可能性が高いと考えられます。
URL検査を実施する
URLを統合し、正規URLを指定したら再度URL検査を実施しましょう。
Googleへ変更を知らせることによって、正規URLの修正を早めることができます。
まとめ
以上、「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」の原因と対処法についてご紹介しました。
さまざまな理由から、同じコンテンツが複数のURLを持つことはよくあるため、Googleとユーザーの両方にもっとも重要なページを伝えるためにも正しい正規URLが伝わるようにしておきましょう。
もし「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」と表示されているURLが正規ページでなければ、このカバレッジレポートはそのままにしておいて問題ありません。
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