「送信されたURLはソフト404エラーのようです」とは?原因と対処法

更新日:2022年06月28日

SEO担当者以外の人にはあまり馴染みがないソフト404。

存在しないページのステータスコード404は知っていても、ソフト404という用語を知らないという人も多いのではないでしょうか。

今回はそんなソフト404に関するカバレッジレポートの中から、「送信されたURLはソフト404エラーのようです」の原因と対処法をご紹介します。

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ソフト404エラーとは?

はじめにソフト404エラーについて、Google検索セントラルに掲載されている定義から確認してみましょう。

ソフト 404 とは、URL にアクセスしたときに、ページが存在しないことをユーザーに伝えるページを表示し、200 レベル(成功)のコードを返すエラーのことです。

 

ソフト404エラーが出ているURLでは、

  • ユーザーに対してページが存在しないことを明示している
  • サーバーが返すステータスコードは404(Not Found)ではなく、200(OK)のステータスを返している

という不一致が発生している状況です。

ソフト404エラーと404エラーの違い

通常の404エラーが出ているURLでは、

  • ユーザーに対してページが存在しないことを明示している
  • サーバーが返すステータスコードは404(Not Found)を返している

と、対象ページが存在しないという点で一致した状況です。

「送信されたURLはソフト404エラーのようです」とは?

ここまで見てきたソフト404エラーの状況から、対象ページはコンテンツが存在しないわけですから、Googleにインデックス登録する必要がないページの可能性が高いと考えられます。

一方で、「送信された」とあることから、対象ページのURLがXMLサイトマップに記載されてGoogleへ送信されている=インデックスを求めていることがわかります。インデックスしたいページならコンテンツが存在しない点がおかしく、コンテンツが存在しないことが正しいならインデックスしないページであるはず。

「送信されたURLはソフト404エラーのようです」とは、これらの矛盾が起きていることを通知するエラーメッセージということです。

インデックスとは?Google検索における意味

ここで何度も登場する「インデックス」について意味を確認しておきましょう。

Google検索におけるインデックスとは、対象URLがGoogleのサーバーへ登録されること。サーバーへ登録された後の検索順位が割り当てられて初めて検索結果へURLが表示されます。

つまり、URLを検索結果へ表示したい場合はインデックス登録される必要があり、反対に検索結果へ表示したくない場合はインデックス登録しないようにコントロールする必要があるということです。

ソフト404の判定がエラーと除外に分かれる理由

Google Search Consoleのカバレッジレポートには、「送信されたURLはソフト404エラーのようです」というエラーレポートの他にも、除外レポート内で「ソフト404」と表示されるページがあります。

これら2つのレポートは何が違うのでしょうか?
それはXMLサイトマップへの記載有無の違いです。

 

除外レポートに表示されるページはXMLサイトマップへの記載がなく(=インデックスを求めていない)、Googleも404判定によりインデックス登録を行いません。そのため先ほどの不一致が発生ていないことから、エラーではなく除外レポートに表示されるのです。

「送信されたURLはソフト404エラーのようです」の原因

ソフト404エラーは、

  • ユーザーに対してページが存在しないことを明示している
  • サーバーが返すステータスコードは404(Not Found)ではなく、200(OK)のステータスを返している

という不一致が直接的な原因でした。では、なぜこの状況が起きてしまうのでしょうか?

考えられる間接的な原因をそれぞれ見ていきましょう。

404ステータスを返すべきページで返していない

サーバーのステータスコードが間違っているケースです。コンテンツが存在しないページは通常404ステータスを返すべきですが、間違って200ステータスを返している可能性が考えられます。

クローラーがコンテンツを読めない

コンテンツが存在しているにも関わらず、Googleのクローラーが何らかの理由でコンテンツを読み取れず、404判定を行うケースです。例えばrobots.txtでクローラーを拒否していると、クローラーはコンテンツを読み取ることができません。

コンテンツが無いまたは低品質

コンテンツが無い場合や存在していても低品質や量が少ないためにGoogleが404判定を行うケースです。

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「送信されたURLはソフト404エラーのようです」の対処法

「送信されたURLはソフト404エラーのようです」とエラーレポートが出た際の対処法は、インデックス登録したいページかそうでないかで分かれます

Google Search Consoleで対象ページを把握する

はじめにGoogle Search Consoleのカバレッジレポート画面から対象ページを把握しましょう。そしてインデックス登録したいページかどうかを判断した上で対処していきます。

対象ページをインデックス登録したくない場合

インデックス登録したくないページがソフト404エラーとなっている場合は、サーバーが正しく404ステータスを返すように設定します。次にXMLサイトマップから対象ページの記載を削除しましょう。

  • 404ステータスを返していない
  • XMLサイトマップにURLが記載されている

404エラーページに対して上記の矛盾する状況が原因ですから、これらに対処することでエラーは解消します。

対象ページをインデックス登録したい場合

インデックス登録したいページで「送信されたURLはソフト404エラーのようです」とエラーが出ている場合は、Googleから404判定を受けている状況を解消する必要があります。

Google Search ConsoleのURL検査ツールを使い、Googleのクローラーが対象ページを読み込めていない原因を調べましょう。

 

robots.txtがクローラーをブロックしている場合は記述内容を修正し、クローラーがページを読み込めるようにします。ページの読み込みが遅い、読み込むリソースが大きすぎるといったケースではCSSを軽量化するなどの技術的な対処が必要です。

対象ページが古いURLの場合

URLが変更され、古いURLが404となっている場合は、古いURLから新しいURLへ301リダイレクトを行います。Google検索セントラルでは301リダイレクトについて次のように説明しています。

検索エンジンの検索結果に表示されるページの URL を変更する必要がある場合は、サーバー側の 301 リダイレクトを使用することをおすすめします。これは、ユーザーと検索エンジンを正しいページに導く最も確実な方法です。ステータス コード 301 は、ページが別の場所に完全に移転したことを意味します。

これによって古いURLが新しいURLへ変更となったとGoogleから認識され、ユーザーが間違って古いURLへアクセスした場合も新しいURLへ遷移するためユーザビリティが向上します

古いURLのSEO評価を新しいURLへ引き継がせるためにも、301リダイレクトは確実に行っておきましょう。

ソフト404エラーは大きな問題ではない

ソフト404エラーのページがあることでペナルティを受けることはありません。これは過去に Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏がSearch Consoleのコミュニティ内で以下のように発言したことが根拠です。

(原文)
To be clear: Google will not penalize your site for having soft-404 pages. Having soft-404 pages makes it harder for us to recognize new and updated content on your site, but it does not mean that we would see you site as being any less valuable in the search results :-). There's no need to rush and do something drastic here. Yes, it would be great if it could be cleaned up (that's why we have started reporting these things), but in general, it's not critical.

(和訳)
明確に言うと、Googleはソフト404ページを持つことであなたのサイトにペナルティを与えることはありません。ソフト404ページがあると、新しいコンテンツや更新されたコンテンツを認識するのが難しくなりますが、検索結果の中であなたのサイトの価値が下がるということではありません。ここで焦って思い切ったことをする必要はありません。クリーンアップできれば最高ですが(そのために私たちはこのような報告を始めたのです)、一般的には重要ではありません。

カバレッジレポートのエラーは全て解消することが理想ですが、すぐに対応できなくても大きな問題にならない点は安心ですね。

しかし、Webサイト内の重要なコンテンツが本来インデックス登録したいのに誤って404エラーにより登録されない状況であれば放置するべきではありません。

ソフト404の影響範囲

Google検索セントラルには以下の記載があります。

このエラーが推奨されない理由
404 / 410(見つからない)または 301(移動した)ではなく成功コードを返すのは、不適切です。成功コードは、その URL に実際のページが存在することを検索エンジンに知らせます。その結果、該当ページが検索結果に表示され、検索エンジンは実際のページをクロールする手間を避けて、実体のない URL を引き続きクロールしようとします。

本来なら404エラーでクロールする必要がないURLが、200ステータスを返していると無駄なクロールが行われます。

大規模サイトのように効率よく重要なページへクロールさせたい場合には、ソフト404の影響でクロールに問題が起きる可能性がある点には留意しておく必要がありそうですね。

カスタム404ページを制作するとユーザビリティが向上する

ソフト404エラーの解消だけでなく、カスタム404ページの制作も検討したいところ。

カスタム404ページとは、単純に存在しないページであることをユーザーへ伝えるだけの404ページではなく、コンテンツをカスタマイズした404ページ。

例えばWebサイト全体のデザインに合わせたり、ページが見つからなかったユーザーに対してニーズがある他のページへの導線を用意することでユーザービリティが向上します。

まとめ

以上、「送信されたURLはソフト404エラーのようです」エラーの原因と対処法についてご紹介しました。

テクニカルなSEOの知識がないと難しい内容も含まれるため、誰もが確実に対処できるエラーではありません。幸いにもGoogleからサイト全体の評価を下げられるエラーではありませんので、できるところから取り組んでサイト改善をおこなっていきましょう

 

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