サテライトサイトはGoogleペナルティの対象?SEO効果とリスクを解説
更新日:2025年02月06日
かつて効果的なSEO施策としてサテライトサイトがよく使われていました。しかし、このサテライトサイトには大きなリスクがあります。
この記事ではサテライトサイトのSEO効果とそれに伴うリスクについてSEOの専門家の視点から詳しく解説していきます。
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サテライトサイトとは
サテライトサイトとは、メインサイトとは別に作成されたサブサイトのことを指します。その名の通り、メインサイトの周りにある衛星サイトです。
「メインサイトへの流入増加、検索順位を向上させる目的で作成する自演サイト」を本記事でのサテライトサイトと定義し、このサテライトサイトがもたらすSEO効果について詳しく解説します。
サテライトサイトにSEO効果はある?
SEOにおいて、被リンク(他のサイトからリンクを張られること)はとても重要です。被リンクが多いサイトは、Googleの基準的に信頼できる良質なサイトとされ、検索順位が上がりやすくなると言われています。
しかし、多くの被リンクを集めるのはそう簡単なことではありません。
そこで使われるのが、サテライトサイト。自分で別ドメインのサイトを複数作成してメインのサイトへリンクを張ることで、見かけ上の被リンク数を増加させ、Googleからの評価アップを狙うのです。
実際に被リンクによるSEO効果はありますが、それが安全に効果を発揮するのはナチュラルリンク(外部のサイトから自然に張られたリンク)である場合の話。サテライトサイトによるリンクには、実は大きなリスクがあります。
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サテライトサイトのペナルティリスク
サテライトサイトを複数作り、メインサイトの被リンク数を増やす。この自作自演はブラックハットSEOと呼ばれ、Googleの公式ガイドラインでも明確に違反行為とされています。
ガイドラインに違反しているサイトは、Googleによってペナルティを科されることがあり、重い場合は検索結果に一切表示されなくなります。
そのため、弊社ではサテライトサイトによるSEO対策はおすすめしていません。被リンクによるSEO効果で順位が上がっているうちは良いかもしれませんが、Googleに見つかったが最後、すべての努力が無に帰してしまいます。リスクとリターンが見合っているとはとても言えないのではないでしょうか。
Googleペナルティとは
ここでGoogleペナルティについて簡単に確認しておきましょう。
前述の通り、Googleのガイドラインに違反したサイトに科されるペナルティのこと。ペナルティには手動と自動の2種類があり、特にサテライトサイトを悪用した場合は、その運用方法によって両方のリスクが高まる可能性があります。
これを受けてしまうと、索順位が大幅に下落したり、ひどいときはインデックスの削除(検索画面に表示されなくなる)をされたりと、サイトにとって深刻なダメージを受けてしまいます。
Googleのアルゴリズムによって自動的に対応される場合と、人の目で違反を確認されたときに受ける場合があり、後者のほうが影響は大きいとされています。
サテライトサイトはペナルティ対象になりうる
では、どういった基準でサテライトサイトがペナルティ対象となるのでしょうか。サテライトサイトに関して、ガイドライン違反と判断されうるのは以下の2点です。
質の低いコンテンツ
リンク元が質の低いサイトだった場合もペナルティを受ける可能性があります。質の低いサイトとは、閲覧者にとって価値のないサイトのこと。
基準としては、内容が他のサイトと重複していたり、情報量が明らかに乏しかったりするものが挙げられます。サテライトサイトは同時に複数制作されることが多いため、このように質の低いサイトになりがちです。
不自然なリンクや自演リンク
前述の通り、自作自演で自分のサイトにリンクを張る行為はGoogleガイドライン違反です。
また、不自然なリンクとは以下のようなものを指します。共通しているのはSEO対策のためだけに張られているということですね。
- 大量に張り合っている相互リンク
- ユーザーからは見えない隠しリンク
- 関連性のないリンク集からのリンク
- アンカーテキストにキーワードが不自然に盛り込まれたリンク
ペナルティに関連するペイドリンクついて解説しているこちらの記事も参考にしてください。
ペイドリンクとは何か?被リンクの重要性について解説|デジマケ
Googleに評価されるサテライトサイトを制作するなら
繰り返しになりますが、SEO対策のためにサテライトサイトを制作することはおすすめしていません。しかし、どうしてもサテライトサイト使ってSEO対策を行いたいという場合は、以下の点に気をつけてみてください。
これらがGoogleから評価されるサテライトサイトを作る秘訣です。
- ユーザーにとって価値のあるコンテンツを掲載する
- 定期的に更新を行う
- IPアドレスを分散させる
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを掲載する
サテライトサイトが単体でも有益なサイトになるよう、コンテンツを充実させましょう。Googleは基本的に、ユーザーにとって価値のあるサイトを評価し、そうでないサイトは低く評す、もしくはペナルティを与えます。
また、メインサイトにリンクを張ることを考えると、メインのテーマに関連、もしくは補足できるような内容にすると良いでしょう。関連性が高いリンクはGoogleに評価されやすい傾向にあります。
定期的に更新を行う
更新が止まり放置されたサイトは、次第に価値が下がっていきます。Googleはサイトの更新頻度も見ていますので、質の低いサイトであるとみなされないように、定期的に更新することを心がけましょう。
IPアドレスを分散させる
サテライトサイトはメインサイトと別ドメインで作成するのが前提です。というのも、同じドメイン内で不自然にリンクを張っていると、SEO狙いの自演であることがバレバレになってしまうためです。
また、IPアドレスを分散させる必要があります。IPアドレスは「aaa.bbb.ccc.ddd」のように数字の羅列で表されますが、このcccの部分、「クラスC」まで共通であった場合、同じサーバーからのアクセスであることを意味します。
そのため、サテライトサイトのIPアドレスは、クラスC以上で分散させるようにしましょう。
生成AI時代のサテライトサイト予測
近年の生成AI技術の急速な発展により、弊社では今後サテライトサイトにも大きな影響を与えると予想しています。特に、コンテンツ生成の自動化が容易になることで、以下のような変化が起きるのではないかと予測しています。
変化の観点 |
予測される状況 |
参入障壁の低下 |
生成AIによるコンテンツ作成の自動化で、サテライトサイトの量産が容易になる。 |
品質競争の激化 |
大量の低品質サイトが生まれる一方で、独自性と高品質を追求するサイトとの二極化が進む。 |
Googleの対応強化 |
AI生成コンテンツの判定精度向上と、より厳格なペナルティ適用に向かう。 |
このような状況下では、単なるAI生成コンテンツの大量展開ではなく、人間の専門知識や経験を活かした価値提供がより重要になるため、本記事で定義するサテライトサイトの効果はより低下し、リスクは高まると考えられます。
また、Googleのアルゴリズムも生成AI時代に対応して進化を続けており、機械的に生成されたコンテンツの検知精度は今後さらに向上すると考えられます。公式ガイドラインにも生成AI自体は否定しないものの、自動生成したコンテンツは最低評価となることが明記されている現在。安易に生成AIで量産したサテライトサイトは厳しくなるでしょう。
自作自演のサテライトサイトはペナルティがリスクが大きい
今回はサテライトサイトについて解説しました。
サテライトサイトによる被リンク稼ぎはあまりおすすめできません。確かにSEO効果があることは否めませんが、Googleペナルティという大きなリスクがあります。SEO対策はGoogleガイドラインに抵触しない方法でおこなうのが望ましいでしょう。
また、被リンク対策やペナルティリスクの他にもSEO対策について知りたいことがあったり、壁打ちの相手が欲しい時に役立つ、無料で相談し放題のGPTs「ソクラテス式SEO」もぜひご活用くださいね。
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