オウンドメディアのメリット・デメリットを比較!企業が運営する目的とは?
更新日:2024年06月07日
多くの企業が取り組むオウンドメディア。
どのようなマーケティング施策でもメリットとデメリットがあるもので、オウンドメディアも例外ではありません。それでも企業がオウンドメディアに取り組むのは多くのメリットがあるからこそ。
本記事ではオウンドメディアのメリットとデメリットを詳しく解説します。
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オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、自身が運営しているメディアの総称で、企業の場合はコーポレートサイトやサービスサイト、ブログメディアなどが広義のオウンドメディアに該当します。
一方で狭義のオウンドメディアはブログ記事を制作し、コンテンツSEOで集客するメディア。本記事では狭義のオウンドメディアのメリット・デメリットを解説しています。
オウンドメディアを運用するメリット
なぜ多くの企業がオウンドメディアを立ち上げ、運用しているのでしょうか。それは事業メリットがあるからこそ。
オウンドメディアを運営する主な下記4つのメリットを見てみましょう。
- メリット1.継続的な集客効果
- メリット2.集客ターゲットの拡大
- メリット3.広告費の抑制効果
- メリット4.自社の認知拡大
メリット1.継続的な集客効果
オウンドメディア最大のメリットと言えるのが集客効果です。
コンテンツSEOによる集客は、検索結果画面で上位表示されている限り継続的に自社オウンドメディアへ集客ができます。24時間365日、自動的に集客ができるのはオウンドメディアの大きなメリット。
POEメディアと呼ばれる主要3メディアの中でも、圧倒的に手離れが良いのがオウンドメディアです。
- P・・・Paid Media:Web広告をはじめとする有料メディア
- O・・・Ownd Media:ブログをはじめとする自社保有メディア
- E・・・Earnd Media:SNSや口コミなどユーザー発信情報のソーシャルメディア
Paid Media(ペイドメディア)のWeb広告は日々の運用が欠かせませんし、Earnd Media(アーンドメディア)のソーシャルメディアは定期的な投稿に加えてユーザーとのコミュニケーションが大切なメディア。どちらも常にアクティブな運営が求められます。
一方でオウンドメディアは制作したコンテンツがストックされ、資産化するメリットがあります。
記事の更新性は高いほうが理想ですが、それでも過去に制作した記事がSEO集客に貢献し続けてくれる点では他のメディアと比べると手離れが良いと言えますね。オウンドメディアの集客はストックした過去の記事から継続的に効果が期待できるため、資産型メディアとも表現されます。
もちろんペイドメディアとアーンドメディアにもメリットとデメリットがあるため、どのメディアが自社に合っているのかはメディア運用の目的や社内リソースなど様々な要素から判断する必要があります。
メリット2.集客ターゲットの拡大
企業がコーポレートサイトから集客できるターゲットは決して広くありません。
なぜなら、SEO集客ではページ毎に狙う集客キーワードがあり、コーポレートサイトで制作するページには限りがあるから。会社概要ページでは自社名=指名キーワードを狙い、サービスページではサービス名でSEO集客を狙うといった形です。
例えば、弊社のコーポレートサイトで「Googleアナリティクス 新規ユーザー」と検索するユーザーを集客できるページはありません。もしアクセス解析サービスを提供して専用ページを制作しても、Googleアナリティクスに関する幅広いキーワードで集客を狙うことは現実的ではないでしょう。
そこで弊社ではオウンドメディア(https://www.creal.co.jp/column/)の記事で先のような各キーワードを狙った記事を制作し、集客につなげています。
オウンドメディアを運営することで幅広いテーマで記事ページを制作でき、結果的に集客ターゲットを広げられるのはオウンドメディア運営ならではのメリットです。
メリット3.広告費の抑制効果
弊社でご支援する機会が多いWeb広告。Web広告には即効性があり、活用メリットがあることは間違いありません。
しかし、集客施策が広告のみの場合は常に広告費を投下し続けなければ集客効果が継続しないデメリットも。
オウンドメディアを運営して集客を強化し、オウンドメディアから集客できているキーワードはリスティング広告の出稿を止めるといった調整ができれば広告費の抑制も可能です。
反対に、オウンドメディアで成果につながったキーワードへの広告出稿を強化し、不要なキーワードを除外する施策も実施できます。
オウンドメディアで様々なキーワードから集客したデータを分析できる点もメリットですね。
メリット4.自社の認知拡大
オウンドメディアで自社ブランディングがどこまで可能かは意見が分かれるところですが、認知拡大に貢献するメリットがあることは間違いありません。
自社のターゲットが検索した際に、頻繁に自社オウンドメディアを目にすることで企業名を認知してもらえます。記事の質が高くて役に立った場合は更に企業イメージが上がるかもしれませんね。
認知獲得ならマス広告が効果的とは言え、莫大な広告費が必要になるため、活用できる企業は限られてしまいます。その点で、オウンドメディアによる認知獲得なら多くの企業が取り組める施策。これもオウンドメディアのメリットと言えますね。
オウンドメディアを運用するデメリット
メリットが多いオウンドメディアですが、当然デメリットもあります。メリットとデメリットを比較して自社でオウンドメディア運営をおこなうか検討するためにも、どちらも把握しておきたいところ。
オウンドメディアのデメリットも確認してみましょう。
デメリット1.ランニングコスト
オウンドメディアはサーバー代やドメイン代といった低コストでの運営ができるというメリットとしての見方もありますが、オウンドメディアの立ち上げにはサイト制作にコストがかかり、運営には記事制作コストがかかります。
コスト優先でオウンドメディアを立ち上げるならWordPressなど無料のCMSとテンプレートを使う方法もありますが、記事制作はどうしてもコストがかかってしまいます。
記事の外注にはライターの費用だけでなく、ディレクターの費用もかかります。記事を内製するにも工数に応じた人件費がかかり、何より内製化には社内にコンテンツマーケティングのノウハウも必要。
オウンドメディア運営には少なからずランニングコストが発生するため、あらかじめコストを算出して事業計画を立てましょう。
デメリット2.成果発生までのリードタイム
オウンドメディアのメリットである継続的な集客と表裏一体で、集客効果やその先にある成果が発生するまでには長いリードタイムがあります。
一般的には最低でもオウンドメディア立ち上げから成果が出るまでに1年はかかると言われ、成果が出ない時期を乗り越える前に撤退してしまう企業も少なくありません。
これは1年以上かかる長いリードタイムに対する理解がなく、2~3ヶ月での成果発生を期待してしまい、理想と現実のギャップが大きいことが原因の一つ。
すぐに成果が出ない点はオウンドメディアで失敗する原因であり、大きなデメリットと言えます。
一方で、多くの企業がここで失敗するため参入障壁があり、まだまだ新規参入できるというメリットとも考えられます。
オウンドメディアの運用を成功させるポイントを抑え、中長期的な計画を立てて取り組むことが重要です。
デメリット3.難易度の高さとSEOへの依存
オウンドメディアを成功させるためには先ほど挙げたように成果が出るまで耐えて、記事を制作し続ける必要がありますが、前提としてコンテンツSEOのノウハウが必須。
SEOは年々変化し、難易度は上がり続けています。
オウンドメディアのSEO対策は難易度が高いだけでなく、成果が出始めてからもSEO対策が欠かせない点はデメリットの一つ。特にGoogleが定期的に発表している検索アルゴリズムのコアアップデートのタイミングで大きく順位を落とすオウンドメディアもあり、SEOへの依存はリスクとしての認識する必要があります。
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何を目的にオウンドメディアを運営するのか
オウンドメディアのメリット・デメリットを比較した上で、自社でオウンドメディアを立ち上げるか検討する際には何を目的にオウンドメディアを運営するかも明確にする必要があります。
ここでは企業がオウンドメディアを運営する主な目的をご紹介します。
リード獲得
あらゆることがオンラインへシフトしたことで、オフラインで見込み客との接点が減りました。その影響で、企業が見込み客との接点を増やし、継続的にアプローチするために注力しているのがリードの獲得。
オウンドメディアで集客した見込み客を資料請求やお問い合わせによってリード化し、その後の営業活動へつなげる施策です。
商品・サービスの販売や会員獲得
オンライン上で商品・サービスを販売している企業はオウンドメディアから集客して販売ページへの集客へつなげるケースもあります。
直接販売までおこなわなくても、会員を獲得する目的で集客するケースもあり、どちらの目的でもオウンドメディアで自社の商品やサービスを詳しく伝えるコンテンツは効果的。
商品名やサービス名で検索するユーザーは販売ページからも集客できます。それらに加えてオウンドメディアのメリットでもあるターゲット層の拡大と、販売ページだけでは伝わらない詳しい情報をコンテンツ化することで販売や獲得へつなげる目的で活用されています。
認知拡大やエンゲージメント向上
オウンドメディアのメリットでご紹介した認知拡大。費用対効果を考慮すると、認知拡大やエンゲージメント向上だけを目的にしたオウンドメディアへの投資は決してハードルが低くありませんが、これらを目的に運営するケースもあります。
但し、事業としてオウンドメディアに投資する以上は認知拡大やエンゲージメント向上の効果をどのように効果測定するかは予め計画しておく必要がありますね。
オウンドメディアの差別化ポイント
Webマーケティング情報が豊富に揃っている現在、オウンドメディアの作り方や基本的な運用方法は誰もが学べる環境があります。
つまり、自社だけでなく、競合他社も同じようなノウハウを持ってオウンドメディアを運用できるものと考えて間違いないということ。そこで注力したいのが差別化戦略です。
競合他社もSEOに強いオウンドメディアを作り、SEO対策記事も書けるとしたら、自社が上回るために差別化が必要です。
差別化戦略の中でも、記事の質こそが重要になるオウンドメディアの性質上、特にオススメしたいのはオリジナルコンテンツの制作。
自社での成功事例や体験から学んだノウハウは、自社ならではのオリジナルコンテンツです。実体験から制作されたこのようなオリジナルコンテンツこそがオウンドメディアの差別化になり、事業成果を生み出すことでしょう。
オウンドメディアのメリット・デメリットまとめ
本記事ではオウンドメディアのメリット・デメリットをご紹介しました。
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