SEOに効くロングテールキーワードの選び方!メリットやデメリットも解説
更新日:2024年04月24日
複数の単語を組み合わせた検索語句、「ロングテールキーワード」。
検索上位の狙いやすさからコンテンツSEOにおいて重要視されていますが、一体どのように選べばよいのでしょうか。今回はロングテールキーワードの選び方やメリット・デメリットについて解説します。
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ロングテールキーワードとは?
「SEO ロングテールキーワード メリット」「ロングテールキーワード 選び方」のように複数の単語を組み合わせた検索語句で、月間の検索ボリュームが少ないキーワードのこと。
一般に、月に検索された回数が1000回未満のものをロングテールキーワードと呼びます。
ロングテールと呼ばれているのは、同じカテゴリのキーワードを検索ボリューム順でソートした際に、該当部分が長い尻尾のように見えるためです。
上の図の青い部分はビッグキーワード、ミドルキーワードと呼ばれています。
ビッグキーワード
ビッグキーワードとは、キーワードの中でも検索ボリュームが大きく、競合性が高いものを指します。
目安は月間検索回数が1万回以上。
基本的に「SEO」「Web広告」のような、1語のみの検索ワードがビッグキーワードと呼ばれることが多いのですが、2語以上のものでも検索ボリュームによってはビッグキーワードとして扱われます。
ミドルキーワード
検索数的にビッグキーワードとロングテールキーワードの中間に位置するキーワード。
主に2語のキーワードがこれにあたります。
ビッグキーワードより検索回数は少なくなりますが、ユーザーの検索意図はミドルキーワードの方が絞られるため、顕在層のユーザーが検索するミドルキーワードは競合性が高まります。
例えば、ビッグキーワードの「SEO対策」(月間検索回数の参考値:4万回)とミドルキーワードの「SEO対策 格安」(月間検索回数の参考値:6千回)。
ビッグキーワードの方が検索回数が圧倒的に多い一方で、ミドルキーワードの方は「なるべく費用を抑えてSEO対策したい」というユーザーニーズが読み取れますよね。
ロングテールキーワードは、ミドルキーワードよりもニッチなキーワードのため、検索回数が少なくなる分、更にユーザーニーズが明確になります。これによって少ないアクセス数からコンバージョン獲得を狙いやすくなるのです。
SEO効果の高いロングテールキーワードの選び方
ここからはロングテールキーワードの選定方法を解説します。
- 軸となるキーワードを決める
- 関連キーワードの候補を集める
- 検索ボリューム・競合記事を調べる
- キーワードを整理する
- 優先度の高いものからコンテンツ作成する
1.軸となるキーワードを決める
ロングテールキーワードは通常、軸となるビッグキーワードといくつかの関連キーワードから成ります。まずは、作成したいコンテンツのテーマやWebサイトへ掲載したい内容に沿った軸キーワードを選びましょう。
ターゲットとなるユーザーはどんな悩みを持っていて、どんなキーワードで検索するか、という観点で選ぶことが大切です。
2.関連キーワードの候補を集める
軸キーワードが決まったら、次は候補となる関連キーワードを集めましょう。
後ほど紹介しますが、Googleキーワードプランナーをはじめとするキーワードツールを使うと効率よく関連キーワードの候補を探すことができます。
また、実際に検索エンジンでキーワード検索してみて、どのようなサジェストキーワードが出るか見てみるのも一つの手です。
3.検索ボリューム・競合記事を調べる
「軸キーワード+関連キーワード」を集めてロングテールキーワードの候補が揃ったら、実際にどれくらい検索されているか、競合はそのキーワードでどんなコンテンツを作成しているか調べてみましょう。予め市場を知っておくことが大切です。
検索ボリュームの目安としては月に100回以上検索されているものが望ましいでしょう。但し、検索回数がもっと少なくても、”今すぐ客”が検索するロングテールキーワードであれば検索回数を気にせずにコンバージョンを狙う判断も時には必要です。
候補のキーワードが集まったら、実際に検索結果を見てみます。
上位表示されている競合サイトがドメインパワーの高いサイトばかりの場合は上位化の難易度が高いため、最初のうちは避けたほうが無難。この辺りは自社サイトの状況に応じて判断しましょう。
また、ロングテール記事でSEO集客を狙う場合、上位のサイトが記事ではないページ、例えば大型ポータルサイトが独占しているロングテールキーワードは記事での上位表示が厳しいと考えられます。
4.キーワードを整理する
上位表示化を狙えそうなキーワードが集まったら、検索意図ごとにグルーピングしておきます。
自社サービスとの関連度や検索ボリュームをもとに優先度を設定しておくのも良いでしょう。きちんとキーワードを管理していない場合、コンテンツが増えたときに把握しきれなくなることがあります。
以前使ったキーワードや似た検索意図のキーワードをまた使ってしまうと、Googleの評価が複数のページに分散してしまい順位が上がりにくくなるので、必ずキーワードは整理して管理しておくようにしましょう。
5.優先度の高いものからコンテンツ作成する
いよいよコンテンツの作成に入ります。
1つのコンテンツにつき1キーワードから読み取れるユーザーニーズに対してコンテンツ制作するのが原則。こちらのSEO記事の書き方を解説した記事も参考にしてみてください。
また、コンテンツを公開したあとも放置せず、アクセス状況などを見ながら定期的にブログ記事をリライトすることが大切です。
ロングテールキーワード選定に役立つ無料ツール
ここからはロングテールキーワードの選定に使えるツールをご紹介します。
Googleキーワードプランナー
Googleが提供する無料のキーワードツール。Google広告に登録すると無料で利用できます。
入力したキーワードの関連ワードとその検索ボリュームを調べることが可能です。都道府県・都市ごとに検索ボリュームを調べる機能もあります。
ラッコキーワード
無料で使えるキーワードリサーチツールです。調べたいキーワードを入力すると、関連キーワード、サジェストワードが一覧で表示されます。
また、キーワードと一緒に使用されることの多いワード「共起語」を調べることも可能です。
質問サイト
ツールではありませんが、「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」といった質問サイトからキーワードを拾う方法もあります。
SEO効果が高いコンテンツとは、ユーザーが求める情報を的確に提供できるコンテンツ。
ユーザーがどんなことに悩んでいるか、どんな疑問を持っているか、という生の声を質問サイトで確認することはキーワード選定後のコンテンツ作成にも役立ちます。
よりユーザーの検索意図に近いキーワードが拾えることがありますので、こちらもぜひ試してみてください。
>>弱者のキーワード戦略で成功したSEO集客
ロングテールキーワードを選ぶメリット
最後にロングテールキーワードを選ぶメリットとデメリットを紹介します。
主なメリットは以下の通りです。
- 検索上位化を狙いやすい
- 検索意図がわかりやすい
- コンバージョン率が高くなる傾向にある
検索上位化を狙いやすい
ロングテールキーワードは、ビッグキーワードなどと比べて検索上位化しやすい傾向にあります。
というのも、検索ボリュームが小さい=競合が少ない傾向が高まるため上位化の難易度が低いのです。
サイト自体のドメインパワーが低くても、ロングテールキーワードをもとに質の高いコンテンツを作成すれば、上位を狙える可能性は十分あります。
検索意図がわかりやすい
複数語の組み合わせからなるキーワードのため、ユーザーの検索意図が読み取りやすいのもメリットです。
例えば、「Web広告」という一語の検索ワードではユーザーが何の情報を求めているのかいまいち掴みきれません。
対して、「Web広告 運用 費用」「Web広告 媒体 おすすめ」といったロングテールキーワードは、ユーザーが何を知りたがっているのか、ある程度検索の意図を読み取る手がかりになります。
これにより、ユーザーの疑問・悩みに沿ったコンテンツが作りやすくなるのです。
コンバージョン率が高くなる傾向にある
上記のように、ロングテールキーワードをもとにすれば、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを作成することができます。
それによってユーザーの共感、信頼感を得ることができ、お問い合わせや商品購入と言ったコンバージョンにつながりやすい傾向にあります。
成果が出るまでの時間を短縮できる
コンテンツSEOは成果が出るまでに時間がかかるもの。
特に検索ボリュームが大きく、競合性が高いビッグキーワードやミドルキーワードから狙うと、成果が出るまでの道のりは長くなります。
そこで少しでも早く集客するためにロングテールキーワードを中心に、小さなアクセスをコツコツと積み上げることをオススメします。
もちろん、例えロングテールキーワードから着手するとしても、オウンドメディアの運営は中長期的な視点で計画を立て、継続的にコンテンツを生産・管理できる体制が必要です。
ロングテールキーワードを選ぶデメリット
以下のようなデメリットがあることも覚えておきましょう。
検索流入数が少ない
検索ボリュームが少ないため、当然流入数も少なくなります。
一つのロングテールキーワードで検索上位化できたとしても大きな流入は見込めないため、同時に複数キーワードを対策することが望ましいでしょう。
ロングテールキーワードの選び方まとめ
今回はロングテールキーワードの選び方について解説しました。
ビッグキーワードに比べて検索流入数が少ない代わりに、ユーザーの検索意図を汲み取りやすく上位化も狙いやすいロングテールキーワード。うまく使えば大きなSEO効果を生み出すことができます。
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