オウンドメディアとは?定義や戦略的な広告との使い分け方をご紹介
更新日:2024年06月07日
Webメディアの王道とも言えるオウンドメディア。
集客面だけを見ても、オウンドメディアとWeb広告はどちらが良いか? と比較されるように実施候補として必ず名前が挙がる施策ではないでしょうか。
本記事ではオウンドメディアとは何か、他のメディアとの違いを踏まえて解説します。
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オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、英語で「Owned Media」と表記するようにOwned=(自身が)所有するメディアで、企業のオウンドメディアとは自社のコーポレートサイトやSNS公式アカウントなどが該当します。
広告プラットフォームを利用するWeb広告のような他社メディアではなく、自社でコントロールできるためメディア戦略の中心的存在。
他社メディアへの依存度が高い点はリスクのため、オウンドメディアで安定的に運営できるメディアを中心にメディア戦略を立てることが望ましいでしょう。
しかし、オウンドメディアが指すメディアの定義は文脈によって異なるため、ここでは他のメディアを含めた分類や用語の定義を確認しておきましょう。
PESOモデルとオウンドメディア
現在のメディア分類を考える上でわかりやすい、アメリカで提唱された「PESOモデル」をご紹介します。PESOモデルで分類されるメディアは以下の通り。
- Paid Media(広告)
- Earned Media(ニュースメディアやプレスリリースサイト)
- Shared Media(個人のSNSアカウントやブログ)
- Owned Media(企業サイトやSNSアカウント)
広告費をかけて宣伝するPaid Mediaや自社ではコントロールできない個人や他社による情報が発信されるEarned Media、Shared Mediaとオウンドメディアの違いがおわかりになるかと思います。
狭義のオウンドメディアの定義
PESOモデルで考えるオウンドメディアはあくまでも企業が所有するメディアと定義され、SNSアカウントやYouTubeアカウントも含まれています。
しかし、企業のメディア戦略としてオウンドメディアを定義する場合は意味合いが異なることも多く、狭義のオウンドメディアも理解しておく必要があります。
狭義でのオウンドメディアはコンテンツマーケティング施策としてのブログメディアのこと。
自社が所有するメディア全てを含めたオウンドメディアではなく、記事コンテンツを中心としたブログメディアのことをオウンドメディアと呼んでいます。本記事でもここからは狭義のオウンドメディアについて解説しています。
オウンドメディアとホームページの違い
オウンドメディアとホームページは違いがわかりにくい用語の一つです。
そもそもホームページとWebサイトの違いもわかりにくく、どれもオウンドメディアのように感じるかもしれませんね。
企業のホームページは広義のオウンドメディアに含まれますが、狭義のオウンドメディアには該当しません。なぜなら一般的な企業ホームページは自社が所有するメディアですが、ブログメディアでないケースが多いためです。
オウンドメディアの必要性
企業のメディア戦略になぜ、オウンドメディアの必要性があるのでしょうか?
それは企業のホームページで掲載する情報だけでは検索ユーザーを集客するには間口が狭く、特に自社の社名やサービス名で検索するユーザー以外にアプローチが難しいからです。
BtoB企業がオウンドメディアを運営し、ホームページでは発信しないようなノウハウやトレンド情報などをコンテンツ化して潜在顧客との接点創りをおこなう必要性があるのは、より多くの見込み客と出会うためと言えますね。
オウンドメディアと広告はどちらがオススメ?
自社の売上を拡大するためにオウンドメディアと広告のどちらが良いかはよくある質問の一つ。オウンドメディアやSEO、広告もご支援する弊社にも多く寄せられる質問です。
その際にご提案する内容は企業様の状況によりけりですが、王道的な施策としては短期的成果としてのWeb広告と中長期的成果としてのオウンドメディア運営を組み合わせることがオススメです。
Web広告は即効性がありますが、オウンドメディアですぐに効果を期待するのは難しい反面、長い目で見ると集客力が積み上がり、長く安定的に集客できる資産となる点はWeb広告に無い強み。
どちらか一方が絶対的に優れているものではないため、必要に応じて組み合わせるのが王道施策です。
\オウンドメディアもやり方次第!/
オウンドメディアのメリット・デメリット
ここではオウンドメディアのメリットとデメリットを簡潔にご紹介します。
オウンドメディアのメリットとは
オウンドメディアの主なメリットは以下の通り。
- 継続的な集客
- 集客ターゲットの拡大
- 広告費の抑制
- 自社の認知拡大
広告投資に頼らずに継続的な集客ができること、コーポレートサイトだけでは集客が難しいターゲット層も集客できること、このような集客メリットがあるため、オウンドメディアでの成功は自社のビジネスに大きく貢献します。
オウンドメディアのデメリットとは
オウンドメディアの主なデメリットは以下の通り。
- ランニングコスト
- 成果発生までのリードタイム
- 難易度の高さとSEOへの依存
自社の社員がブログ記事を書けば集客できるという簡単なものではなく、オウンドメディアで成果がでるまでに時間がかかることや、変化が早いSEOへの対応も求められるといった難しさはデメリットですね。
オウンドメディアで成功するためには事業投資や運用体制の整備も含め、事業に対する強いコミットが必要です。
オウンドメディアの更に詳しいメリットとデメリット解説はこちらの記事をご覧ください。
成功率を高めるオウンドメディアの作り方
闇雲にブログ記事を投稿しているだけでは成果が出にくいのが現在のオウンドメディア市場。成功率を高めるためには、オウンドメディアを下記の作り方で計画的に育てていくことが重要です。
- 事業計画の策定
- Webサイトの立ち上げ
- 記事制作
- 定点観測
事業計画を策定し、目標達成のために最適なWebサイトを立ち上げ、記事制作と成果状況の定点観測による改善実施を継続しながら作り上げることで、オウンドメディアが成長していくのです。
オウンドメディアの作り方はこちらの記事で詳しく解説しています。
オウンドメディアの成功事例
今ご覧いただいている本記事を含め、弊社でもオウンドメディアを運営しているため成功事例としてご紹介します(URL:https://www.creal.co.jp/column/)。
弊社ではオウンドメディアの立ち上げ時に策定した事業計画に基づいてWebサイトを立ち上げ、継続的に記事を制作し、定点観測による改善によって集客数とコンバージョン数の増加を達成しました。
事業計画の策定
弊社オウンドメディアでは「Web担当でマーケティング初級者の方」を想定読者として設定しました。
業務上の悩み解決につながる記事コンテンツを提供することで、読者のWebマーケティング実践を後押しする。それによって、業務が前に進み、将来的に読者(の会社)が成功する”きっかけ”となるメディアを目指してお役立ちコンテンツを発信する。
記事をきっかけに、読者にとって有益なホワイトペーパーをダウンロードいただくことをメディア上のゴールとして目標件数を設定し、そこから逆算して目標ページビュー数などの計画を立てました。
オウンドメディアの運用においては、立ち上げ当初の運営体制は兼任者2名のみ、完全内製で運営を開始することになります。
Webサイトの立ち上げ
オウンドメディアを運営するためのブログメディアをコーポレートサイト内で立ち上げました。
Webサイトを検討する上で特に重視したのは、SEOに強いサイト設計とコンバージョン導線の整備。
集客数とコンバージョン数の増加を目指して作成した事業計画に基づいて、これらの目標達成に重要なポイントへ注力したWebサイトを構築しました。
記事制作
弊社はWebサイト制作で創業した企業のためサイトの立ち上げは普段クライアントへ提供している内容そのもの。
オウンドメディアへ掲載する記事の制作には特に注力しています。
一般的なSEO記事の制作プロセスはもちろん、記事ごとに設定した想定読者が何を求め、何を伝えたら満足してもらえるのかを1記事ごとに時間をかけて熟考。
加えて、毎週欠かさず新規記事を制作することにコミットし、コツコツと立ち上げ期から運営しています。
定点観測
弊社では複雑なKPIを設定せず、シンプルなKPIのみを定期的に振り返り、施策方針の軌道修正をおこなっています。
すべてはKGIとなるホワイトペーパーのダウンロード件数を伸ばす=読者へ有益なコンテンツを提供するため。その結果、運営開始から1年後に月間200件を超えるダウンロード数となりました。
高まるオウンドメディアの必要性
世の中がオンラインへシフトした現在、検索ユーザーを集客してビジネスへつなげるオウンドメディアの必要性は更に高まりました。
自社でオウンドメディアを運営する場合はオウンドメディアの作り方やオウンドメディアの運用を成功させるポイントの記事もぜひご覧くださいね。
また弊社が半年で365%成長を達成したオウンドメディア運用の秘訣も公開しています。
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クリエル式オウンドメディア運用術
Webサイトの王道集客施策であるオウンドメディア。
企業がオウンドメディアで集客できれば、オンラインにシフトしたセールス活動に大きく貢献し、売上アップに欠かせない施策になります。でも、多くの企業がオウンドメディアで失敗してきました。
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・当社オウンドメディア運用体制について
・立ち上げから6ヶ月間の施策アウトライン
・Contents is King の実情
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