SNS広告の費用相場は?各媒体の特徴も詳しく解説
更新日:2023年07月25日
SNS広告を出したいけど、まずは費用相場を知りたい。
今回はそんなWeb担当者様向けに、各SNS広告の特徴や料金形態を比較しながら、費用相場や費用対効果を高めるコツまで詳しく解説していきます。
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SNS広告にはいくら費用がかかる?
実は、Web広告には決まった料金が設定されていないものが多く、自分で予算を設定して配信をおこなうのが一般的で、これはSNS広告も同じ。
こうした広告は「運用型」と呼ばれ、広告費はリアルタイムで変動し続けます。
株価をイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。雑誌や新聞に掲載する広告のように1ヵ月○○円といった形式ではなく、他社の入札状況や配信する内容によって、常に価格が上下しています。
また、Web広告の費用形態はエンゲージメント課金型、クリック課金型、インプレッション課金型、動画視聴型など複数の課金モデルに分かれます。
各SNS広告の特徴・費用形態
ここからは各媒体の特徴と費用形態について説明していきます。
Facebook広告
特徴
Facebookは全世界で最もユーザーが多いSNSです。
基本的に実名での登録が必須であり、アカウント解説の際に、職業や学歴、趣味など個人に関する様々なデータを設定することができます。そうしたデータをもとに細かいターゲティングを行うことができるため、精度の高い広告配信が可能です。
また、40~50代のユーザーも多く、友達のみならず会社の同僚や取引先の相手と繋がるなどフォーマルな場面で使われることも多いため、ビジネス関係の広告に向いているといえます。
費用形態
Facebook広告の料金体系は、主に「インプレッション課金」と「クリック課金」の2つです。
- インプレッション課金:広告の表示回数に応じて費用が発生
- クリック課金:広告のクリック回数に応じて費用が発生
このほかに、「いいね」や「シェア」といったエンゲージメントに対して課金が発生する形態や、広告経由でのアプリインストール数に応じて課金が発生する形態を選べる場合もあります。
Instagram広告
特徴
Instagramは10~20代の女性を中心に若い世代でよく利用されています。投稿の形式的に写真が大きく表示されるので、ビジュアルでの訴求が得意という特徴があります。
また、タイムラインだけでなく「ストーリー」への配信も可能です。動画または写真がフルスクリーンで表示される配信面で、一般の投稿に紛れた形で表示されるため、広告だと認識されにくくなっています。
実はFacebookの傘下にあるため、Facebook広告と同様に高い精度でターゲティングを行うことが可能です。
費用形態
Instagram広告の費用形態は以下の通りです。
- インプレッション課金:広告の表示回数に応じて費用が発生
- クリック課金:広告のクリック回数に応じて費用が発生
- アプリインストール課金:アプリのインストール数に応じて費用が発生
- 動画再生時間課金:動画が一定の秒数再生された回数に応じて費用が発生
Twitter広告
特徴
Twitterは他のSNSと比較すると情報の拡散力が高いのが特徴です。
一度バズる(=拡散が起こる)と大きなインプレッションが期待できるので、広告の内容がネットでウケそうな内容ならTwitterでの配信を検討しても良いかもしれません。
広告は、ユーザーのタイムラインやトレンド、おすすめアカウント欄に表示されます。ツイート内容やフォローしているアカウントの傾向から、興味・関心を軸にターゲティングすることが可能です。
費用形態
Twitter広告の費用形態は以下の通り。
キャンペーンの目的ごとに適したものを選択できます。
- インプレッション課金:広告の表示回数に応じて費用が発生
- クリック課金:広告のクリック回数に応じて費用が発生
- エンゲージメント課金:「RT」や「いいね」などのエンゲージメント数に応じて費用が発生
- フォロワー課金:フォロワー獲得数に応じて費用が発生
- アプリインストール課金:アプリのインストール数に応じて費用が発生
- 動画再生課金:添付した動画の再生数に応じて費用が発生
- プレロール再生課金:他の動画コンテンツの本編前に流れる動画広告の再生数に応じて費用が発生
エンゲージメント課金についてですが、他のユーザーがRTした広告に対してRT、いいねをするなど、二次的なエンゲージメントに対しては費用が発生しません。
そのため一度拡散が起これば、費用対効果が爆発的に高まることが期待できます。
LINE広告
特徴
LINEは老若男女問わずあらゆる人が利用しているSNSです。他のSNSのように拡散性はありませんが、高い認知度とアクティブ率を誇っています。
家族・友人間でのコミュニケーションツールとして使うため、広告を閲覧する機会も必然的に多くなるのでしょう。
配信面の種類が豊富なのも特徴のひとつで、以下のような位置に掲載されます。
- トークリスト
- タイムライン
- LINE NEWS
- LINEマンガ
- LINE BLOG
- LINE ポイント
- LINEショッピング
- LINEクーポン
- LINEチラシ
- ウォレット
- LINE広告ネットワーク
費用形態
LINE広告の費用形態は、「インプレッション課金」と「クリック課金」、「友だち追加課金」の3つ。
一番の特徴は友だち追加課金(CPF課金)で、友だち追加されたあとにもメッセージなどで継続的にアプローチできるというメリットがあります。
- インプレッション課金:動画枠が完全に表示された時点で費用が発生
- クリック課金:広告のクリック回数に応じて費用が発生
- 友だち追加課金:広告経由で友達追加された件数に応じて費用が発生
TikTok広告
特徴
TikTokは若い世代を中心に高い人気を誇っているSNS。
投稿をおこなっているのは10~20代がメインですが、若年層だけのSNSというわけではなく30代、40代のユーザーも多数存在します。
配信できる広告の種類は以下のとおりです。
- 運用型広告
- 起動画面広告
- インフィード広告
- ハッシュタグチャレンジ
運用型広告は他の媒体と同様、配信状況や戦略によって費用が異なりますが、起動画面広告、インフィード広告とハッシュタグチャレンジに関してはTikTok側で金額が設定されています。
費用形態
TikTokの費用形態は広告の種類によって大きく異なります。
運用型広告は、目的に合わせてクリック課金・インプレッション課金・再生課金から選ぶことができます。起動画面広告はインプレッション型で1000回表示ごとに770円の課金が発生するという仕組み。
インフィード広告の価格は42万円~440万円。レコメンド枠に配信され、金額が高いほどユーザーの目に付きやすい位置に表示されます。
ハッシュタグチャレンジにはいくつかのプランがあり、規定の固定料金から予算に合わせてプランを選択することが可能です。
- ベーシック :1000万円
- スタンダード:1500万円
- プラス :1700万円
- バトル :2000万円
SNS広告のメリット
各媒体ごとの解説を終えたところで、次はSNS広告を配信することについてのメリットを紹介します。
SNS広告の利点は以下のような部分です。
- 正確なターゲティングが可能
- 嫌悪感を持たれにくい形式で配信が可能
- 拡散によって費用以上の効果が望める
正確なターゲティングが可能
SNS広告では、アカウントに紐づけられたユーザー情報をもとに細かくターゲットを絞り込むことができ、年齢、性別、所在地から職業、興味・関心を持っている事柄まで、様々なデータが活用可能です。
正確にターゲティングを行うことは、費用対効果の向上に繋がります。
嫌悪感を持たれにくい形式で配信が可能
例えば動画の最初や途中に表示される広告など、ユーザーの行動を阻害するような広告はネガティブな印象を与えてしまうこともあります。
一方SNS広告では、通常の投稿と同じ形式でタイムラインに流したり、ストーリーなどユーザーのストレスにならない形で配信したりと、見た人に嫌な印象を与えにくい配信方法が多いです。
拡散によって費用以上の効果が望める
SNSにはシェア(RT)という概念があります。
自分が見つけた良いものを他のひとにも共有できるという機能ですが、配信した広告を多数の人にシェアしてもらえれば、それだけ多くの人の目に触れることになります。そうなると本来のターゲット以外にも興味を持ってもらうことができるかもしれません。
拡散されれば、費用対効果が大きく上がり、潜在層へアプローチも可能となるのです。
SNS広告のデメリット
メリットがあればもちろんデメリットもあります。SNS広告を配信するときは以下の点に気をつけましょう。
- 炎上の可能性がある
- 魅力的でないものはスルーされる可能性が高い
炎上の可能性がある
広告の内容次第では、炎上してしまうことも考えられます。拡散の力が良くない方向に働き、ブランドの悪いイメージが大きく広がってしまう可能性もあります。
また、炎上したという事実はネット上に残り続けるので、Googleなどで社名検索された際にも不利に働きます。細かい文言などにも気を配り、差別的な表現や過激な内容は避けるようにしましょう。
魅力的でないものはスルーされる可能性が高い
SNSユーザーの多くはタイムラインを流し見しています。
そのため、ユーザーにとって興味がなくビジュアル的にも目立たないものは、認識すらされずにスルーされてしまう可能性が高いでしょう。
広告に使用する画像や動画は、配信するSNSに適した内容で、なおかつターゲットに好まれそうな物を作成しましょう。
費用対効果を高めるためには
ここからは広告の費用対効果を高めるコツを紹介します。是非、配信する際の参考にしてみてください。
- 最適な配信媒体を選ぶ
- 明確な目標を設定する
- 随時チューニングを行う
最適な配信媒体を選ぶ
配信の目的やアピールしたい商品・サービス、配信予算を考慮して、最適な配信媒体を選びましょう。
予算内で費用対効果を最大化できるよう各媒体を比較し、できるだけ費用を安くおさえつつターゲットの合わせたアプローチが可能な媒体を選ぶことが大切です。
こちらに関しては後の項目で詳しく解説します。
明確な目標を設定する
ただ漠然と配信していても費用対効果の向上は望めません。最初に具体的な数値目標を設け、それに沿った運用計画を立てることが重要です。
目標があることによって、現在の状況が良いのか悪いのか、あとどれくらい改善が必要なのか、効果を測れるようになります。
随時チューニングを行う
費用対効果を継続的に高めていくには、上記のように目標を立てた上で、予算に合わせて調整を行っていく必要があります。
広告を運用していく上で得られたデータをもとに、ターゲットの修正や広告内容のブラッシュアップなどを積極的に試してみましょう。
媒体選びのポイント
最後に、媒体選びのポイントについてお話しします。
広告で最も大切なのは、配信内容に最も適した媒体を選ぶこと。以下の点をよく検討して、自社に合ったものを選びましょう。
- ターゲットユーザーはどの層か
- アピールしたい商品・サービスは何か
- 配信の目的は何か
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ターゲットユーザーはどの層か
各SNSでユーザーの層は異なります。
どのような層に対してアプローチしたいのかを考え、それと合致する層が多い媒体を選ぶとよいでしょう。例えばビジネスマンを狙うときはFacebook、若い女性を狙うときはInstagram、というように選定します。
アピールしたい商品・サービスは何か
商品・サービスによって、最適な表示形式・訴求方法は変わってきます。
例えば、化粧品や服のようなビジュアルでの訴求が適したものはInstagram、新しいゲーム機の場合は若年層が多く拡散されやすいTwitterを選ぶなど使い分けが大切です。
配信の目的は何か
広告配信の目的にも認知拡大、売上の増加など様々あります。
媒体ごとに得意分野は違いますので、各SNSの特徴をしっかりと理解し選ぶ必要があります。例えば、Instagramは投稿から直接商品の購入ができるので売上の向上に直結しやすく、Twitterは拡散力に優れているため潜在層への認知拡大が得意です。
まとめ
今回はSNS広告について詳しく解説しました。
各媒体によって配信形式や費用形態は様々ですので、配信したい内容に合った媒体を選ぶことが大切です。
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