SNSのエンゲージメントとは?エンゲージメント率を高める運用テクニックも紹介
更新日:2022年07月29日
エンゲージメントはSNSマーケティングにおいて非常に重要な概念。
よく耳にするけど、具体的な意味はよくわからない……という方も多いのでは。
今回はそんなエンゲージメントについて詳しく解説していきます。
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エンゲージメントとは
SNSにおけるエンゲージメントとは、「いいね」「RT」「コメント」など、ユーザーからのリアクションのことです。エンゲージメント(engagement)は直訳すると「約束・契約」ですが、マーケティングではそれが転じて「企業と消費者のつながり」を意味する単語となります。
また、SNSの投稿に対してどれだけのリアクションがあったかを表す指標がエンゲージメント率です。この指標は、SNSを運用していく上でとても重要になってきます。
後ほど解説しますが、SNSによってエンゲージメントとして計測されるリアクションやエンゲージメント率の算出方法は異なりますので注意しましょう。
SNS運用におけるエンゲージメントの重要性
先ほどから何度か申し上げていますが、SNS運用においてエンゲージメントを意識することは非常に大切です。その理由は、エンゲージメント率を高めることが最終目標であるファンの増加や売上の拡大に直結するからです。
フォロワー数を指標にする場合もありますが、必ずしもフォロワー全員が投稿を見てくれているとは限りませんし、もはやそのアカウントを使ってすらいない可能性もあります。対して、エンゲージメント率は投稿を見た人のうち、アクションを起こしてくれた割合を表す指標。エンゲージメント率を見れば、顧客から支持を得られているかどうか判断することができるのです。
SNSマーケティングのコツは過去の投稿を分析して改善していくこと。そのための材料として、投稿の効果を数字として可視化できるのも大きなメリットのひとつです。こまめにチェックし、現状を把握しておくことで効率的なアカウント運用が可能です。
SNSが持つ宣伝効果に関してはこちらの記事でも解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
各SNSのエンゲージメントについて解説
ここからは各SNSにおけるエンゲージメントの扱いについて解説します。
Twitterのエンゲージメント
Twitterでエンゲージメントにカウントされるのは以下のアクションです。
- いいね
- RT(リツイート)
- リプライ
- ツイートの詳細表示
- 投稿経由のフォロー
- 画像、動画のクリック
- リンクのクリック
- プロフィールのクリック
エンゲージメントの確認方法
投稿したツイートの「ツイートアクティビティを表示」から確認することができます。
エンゲージメント率の算出方法
エンゲージメント率は以下の計算式から求めることができます。
(エンゲージメントの総数)÷(インプレッション数)= エンゲージメント率
ここでのエンゲージメント総数は、上で紹介したエンゲージメント全ての合計です。また、インプレッション数は投稿がユーザーに見られた回数を指します。投稿を見た人の数ではなく見られた回数ですので、同じユーザーが複数回見た場合はその分インプレッション数が加算されていきます。
Facebookのエンゲージメント
Facebookでエンゲージメントにカウントされるのは以下のアクションです。
- いいね
- シェア
- コメント
- 動画再生
- その他のクリック(アイコン、写真、もっと見る、など)
エンゲージメントの確認方法
エンゲージメントは以下の手順で確認できます。
- ページ上部の「インサイト」をクリック
- 「投稿」のタブをクリック
- 右端のプルダウンメニューから「エンゲージメント率」を選択
エンゲージメント率の算出方法
エンゲージメント率は以下の計算式から求めることができます。
(エンゲージメントの総数)÷(リーチ数 × 100)= エンゲージメント率
ここでの「リーチ数」とはその投稿を見たユーザーの数を表す指標です。これには広告として見られた場合も含まれます。
Instagramのエンゲージメント
Instagramでエンゲージメントにカウントされるのは以下のアクションです。
エンゲージメントの確認方法
エンゲージメントを確認するには、ビジネスアカウントに切り替える必要があります。プロフィールのオプションから「ビジネスプロフィールに切り替える」をクリックしましょう。エンゲージメントは「インサイト」にて確認することができます。
エンゲージメント率の算出方法
エンゲージメント率は以下の計算式から求めることができます。他と違い、公式ではエンゲージメント率は表示されないため、インサイトで確認したエンゲージメントをもとに自分で計算する必要があります。
(エンゲージメントの総数)÷(インプレッション数)= エンゲージメント率
また、「投稿のシェア」もエンゲージメントに含めたい場合は以下の計算式を使いましょう。
(エンゲージメントの総数 + シェア数)÷(フォロワー数)= エンゲージメント率
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エンゲージメント率を高めるポイント
最後にエンゲージメント率を高めるために意識すべきポイントを紹介します。以下の点に気をつけて投稿すると効果的です。
- ペルソナを設定する
- 積極的にコミュニケーションをとる
- 投稿日時を意識する
- ハッシュタグを活用する
- 過去の投稿を分析する
ペルソナを設定する
エンゲージメント率を高めるためには、万人受けを狙うより、ターゲットを絞った情報発信を行うのが効率的です。まずはターゲットを明確にして、「ペルソナ」を設定しましょう。ペルソナとは、アプローチしたいユーザー像を詳細に設定したものです。年齢や性別、所在地といった基本情報から、年収、趣味、休日の過ごし方まで細かくパーソナリティを作りこみます。
設定できたら、「このペルソナにアクションを起こしてもらえるか」を基準に投稿を行いましょう。運用を続ける上で実際のターゲットとのズレに気づくこともありますので、反応を見ながら随時改善していくのがおすすめです。
積極的にコミュニケーションをとる
SNSは一般ユーザーとコミュニケーションがとりやすいのが魅力のツールです。投稿に寄せられたコメントへの返信やユーザーの投稿へのいいね、質問の募集・回答など、積極的にユーザーと交流してみましょう。
ユーザーは、反応が返ってくることがわかると積極的にアクションを起こしてくれやすくなります。ただ、あまりにフレンドリーすぎる態度をとると、冷めた目で見られる場合もありますので、あくまで企業アカウントとして節度を持った運用を心がけましょう。
投稿日時を意識する
まず投稿を見てもらえなければ、エンゲージメントは獲得できません。できるだけ多くのユーザーに見てもらいやすい時間に投稿しましょう。一般的にSNSのアクティブ率が高いのは、以下のような時間帯です。
- 7~9時 通勤・通学時間
- 12~13時 昼休み
- 20~23時 夜の自由時間
また、さきほどのペルソナの話にも繋がりますが、ターゲットによっても最適な投稿時間は異なります。ターゲットの生活リズムも意識し、どのタイミングで投稿を行うのがベストか考えてみましょう。
ハッシュタグを活用する
TwitterやInstagramではハッシュタグ検索が盛んに行われています。そうしたユーザーにアプローチしたい場合は、投稿にハッシュタグを盛り込んでみましょう。
ハッシュタグ検索を行うユーザーは目的を持って投稿を見ていることが多いので、ハッシュタグ経由で投稿を見られた場合、エンゲージメント率も高くなる傾向にあります。ハッシュタグをつける場合は、ユーザー間の流行とのズレを防ぐため、事前にどのようなタグが使われているか調査しておくのがおすすめです。
過去の投稿を分析する
各SNSのエンゲージメント確認機能を使って、過去の投稿を分析してみましょう。エンゲージメント率が高かった投稿の特徴を洗い出し、それを次回以降に取り入れてみるのも良いかもしれません。
ただエンゲージメントの数値を見るだけでなく、タイミングやユーザーの動機など、総合的に分析するのがポイントです。
まとめ
今回はSNSにおけるエンゲージメントについて解説しました。
エンゲージメント率はSNS運用を行うにあたって非常に重要な指標となります。まずはエンゲージメント率を高めることを目標に、投稿をブラッシュアップすることをおすすめします。継続的な分析・改善も忘れずに、効果的なSNS運用を目指していきましょう。
もし自社でSNS運用が難しい場合は、代行会社に依頼するのも一つの手です。運用代行についてはこちらでも解説していますので、ぜひ参考にしてください。