UGCとは?重視される理由とSNSマーケティングにおける活用法
公開日:2022年07月26日
ユーザー生成コンテンツ「UGC」は、SNSマーケティングにおいて非常に重要な概念です。
今回はそんなUGCについて詳しく解説します。
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UGCとは
UGC(User Generated Content)とはユーザー生成コンテンツ、つまり一般の消費者によって発信されるコンテンツのこと。
代表的な例としては、SNSの投稿、ブログ記事、商品のレビューなどが挙げられます。
CGMとの違い
UGCと似た用語で、CGM(Consumer Generated Media)というものも存在します。
こちらは「ユーザー投稿によって成り立っているメディア」のこと。
クックパッドやYahoo!知恵袋、その他掲示板サイトなどが有名です。
UGCがSNSマーケティングで重要な理由
UGCがSNSマーケティングにおいて重要だといえる理由は以下の3点にあります。
- 企業の投稿より信頼感・親近感が高い
- クリエイティブ作成のコストを削減できる
- ユーザーの生の声を収集できる
企業の投稿より信頼感・親近感が高い
ユーザーの投稿は、企業によって発信される情報よりも信頼されやすく、親近感を得やすいという特徴があります。
これはウィンザー効果(利害関係のない第三者による情報は信頼を得やすいという心理効果)によるもの。
広告を嫌うユーザーも一定数存在するため、そういった層へ自社を宣伝してくれるコンテンツとして、UGCは非常に役立ちます。
クリエイティブ作成のコストを削減できる
UGCをクリエイティブ(広告の素材)として活用することで、コスト・手間を削減することが可能です。
広告へのUGC活用については後ほど詳しく解説します。
ユーザーの生の声を収集できる
SNSの投稿や商品のレビューなどのUGCは、言ってみれば消費者の本音です。
中には厳しい意見もあるかもしれませんが、こういったユーザーの気持ちはアンケートなどではなかなか汲み取ることができません。
UGCを活用する以前に、こういったユーザーの意見を積極的に探して耳を傾けることは、マーケティング戦略を立てる上でも非常に重要です。
企画立案のヒントになることがあるかもしれません。
SNSマーケティングにおけるUGCの活用法
UGCの活用には以下のような方法があります。
日々の投稿に利用
まずひとつめが、企業の公式アカウントの投稿に利用するという方法です。
企業の公式アカウントは、継続して投稿を行うことが大切。
しかし、投稿するネタが見つからず苦戦しているという運用担当者の方も多いのではないでしょうか。
そんなときは手軽に、TwitterならRT(リツイート)、Instagramならリポストで、自社に言及しているユーザーの投稿を共有して紹介するという方法が使えます。
アカウントの情報を充実させつつ、第三者であるユーザーを通してフォロワーへのアピールが可能です。
また、積極的に投稿に反応することで、双方向のコミュニケーションを促進できます。
自社サイトへ掲載
UGCを自社サイトへ掲載するのも効果的。
特に、お客様の声、レビューといったページに掲載している例が多く見受けられます。
UGCは、ユーザーが自分の意志で発信したもの。
メリットの項目でも触れましたが、アンケートやヒアリングで集めたものよりもリアルで信憑性が高いのがサイト閲覧者に訴求しやすいポイントです。
LP(ランディングページ)で紹介して、ユーザーの安心感・購買意欲を高める役としても使えます。
UGCの創出を促進する方法
ここまでUGCの活用について解説してきましたが、
UGCの創出を促進する方法には、以下のようなものがあります。
- オリジナルハッシュタグの作成
- キャンペーンの実施
- インフルエンサーマーケティング
オリジナルハッシュタグの作成
オリジナルハッシュタグを作って投稿を促すという方法です。
固有のハッシュタグを作ることは、どういった内容の情報を発信すればよいのかを示し、投稿のハードルを下げる効果があります。
そのハッシュタグがユーザー同士の情報交換の場になれば更に投稿は増えていくでしょう。
また、UGCの収集・掲載許可取りを簡単にするという目的もあります。
ユーザーにわかりやすいよう、プロフィールにオリジナルタグを記載しておきましょう。
ただし、作ったハッシュタグが浸透しなければこの方法は意味がありません。
公式アカウントが積極的にタグ付き投稿をおこなったり、SNS広告などにタグを使用したりと広く周知する必要があります。
キャンペーンの実施
SNSなどでキャンペーンを実施するのも良いでしょう。
自社に関する投稿をしてくれた人の中から◯名様にプレゼント、のようなキャンペーンが有名ですね。
その際にはオリジナルハッシュタグもよく活用されます。
SNSキャンペーンの成功事例は以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
▼関連記事 SNSキャンペーンについて
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーの起用もUGC促進に有効な方法。
自社のアカウントだけでは知名度が低い場合でも、インフルエンサーのフォロワー数、発信力を借りることで、認知を拡大することが可能です。
こうして有名人とタイアップすることによって注目度が高まり、SNSでの投稿、特にポジティブな口コミの増加が期待できます。
UGCの活用事例
実際に企業がUGCをどのように活用しているのか見てみましょう。
InstagramとTwitter、それぞれ一例ずつ紹介します。
Instagram
旅行会社エイチ・アイ・エスでは、ユーザーの投稿を日頃からリポスト(共有)し、年間でいいねランキングを作成しています。
質の高いUGC収集、投稿の促進といった点で非常に効果的な手法です。
エイチ・アイ・エスのUGC活用例
Twitter
ミスタードーナツは、新商品の認知拡大に写真投稿キャンペーンを実施しました。
キャンペーンへの参加にはハッシュタグつきの投稿をすることに加え、公式アカウントのフォローも必要なため、UGC促進と同時にフォロワーの増加も見込めます。
Twitterでメジャーなキャンペーン形式のひとつです。
UGC活用の注意点・リスク
最後にUGC活用の注意点とリスクについて解説します。
以下のような点には十分気をつけましょう。
- 情報の正確性が保証できない
- 許諾を得ないまま取り上げない
- ステマだと見なす人もいる
情報の正確性が保証できない
公式から発信する情報ではないため、情報の正確性に欠けるというのはデメリットです。
公式アカウントで取り上げる際には内容を厳しくチェックする、事実とは異なる投稿が散見される場合には正しい情報をアナウンスするなど、間違った情報が広まらないように気をつけておく必要があります。
許諾を得ないまま取り上げない
UGCをマーケティングに活用する際には、必ず発信者に許可を取ってからにしましょう。
UGCの権利は発信したユーザーにあります。
ユーザーのSNS投稿を広告の素材などに使用する場合は、トラブルを避けるため、必ずダイレクトメールなどで使用許諾を取り、その証拠を残しておくようにしましょう。
ステマだと見なす人もいる
ステマ(ステルスマーケティング)とは、広告・PRだとわからない形で特定の商品やサービスを宣伝しつつ、その対価を受け取ること。
UGCはユーザーによって自発的に発信されたものであり、取り上げる際にお金の受け渡しなどもないため、ステマには当てはまりません。
しかしインターネットに詳しくなく、こうしたものを一括りにしてステマ扱いする人も中にはいます。
そのため、一部の人からの評判を下げるおそれもあるということも一応理解しておきましょう。
もし対価を支払って自社に関する投稿をしてもらうような場合は、投稿の中に「#PR」など広告であることを必ず明記してもらう必要があります。
まとめ
今回はSNSにおけるUGCについて解説しました。
UGCはSNSマーケティングをおこなう上で必ずおさえておきたい要素です。
この記事を参考に、自社に合った活用方法を検討してみてください。
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