世界一シンプルなホームページ改善の施策と改善ステップ

更新日:2023年03月14日

施策が尽きることのないホームページ改善。

ミクロな改善手法は多岐にわたりますが、改善の考え方や実施ステップは極めてシンプルです。本記事ではホームページ改善に取り組む際のポイントを解説します。

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シンプルな3つのホームページ改善ポイント

ホームページからの成果を増やすことが目的であれば、改善するポイントは次の3つに集約されます。

  1. 集客:ホームページへ訪問してもらう
  2. 回遊:集客ページから獲得ページへ回遊してもらう
  3. 獲得:コンバージョンしてもらう

 

「集客数×回遊率×獲得率=成果」となるため、この3つのポイントを改善すれば良いのです。ホームページ改善の考え方としてはシンプルではないでしょうか。

これら3つは掛け算になり、どれか1つでもゼロであれば成果もゼロ。このような場合はゼロのポイントが最優先すべき改善箇所となります。

ホームページ改善ポイント1:集客

ホームページ改善の中で最も難しいポイントの集客。

ここでは集客数を増やすための主な施策を解説します。

検索エンジンからの集客

GoogleやYahoo!、Bingなど検索エンジンから自社のホームページへ集客する施策。SEM(Search Engine Marketing=検索エンジンマーケティング)と呼ばれるこの施策では、SEO対策やMEO対策によって集客をおこないます。

SEO対策一つとっても内部対策、外部対策、コンテンツSEOと多岐にわたります。

ホームページ改善の文脈では主にSEO対策を実施することで集客数を増やしたり、質の高い集客をおこなう施策が中心。

広告からの集客

短期間で集客を増やすことができる広告。

プロモーション予算があるなら集客数を増やすことは難しくありませんが、この施策はホームページそのものの改善とは異なるため、集客の受け皿となるホームページ改善をおこなった後にこそ効果を発揮する施策とも言えます。

また、広告集客専用のLP(ランディングページ)を制作して、ホームページと切り分ける集客方法も一般的な施策の一つです。

外部サイトからの集客

SNSから自社のホームページへ集客したり、他のホームページから紹介してもらうことで集客したり、ホームページ改善とは切り離して実施できる集客方法も多岐にわたります。

ホームページ改善ポイント2:回遊

ホームページへの集客数が増えても成果が伸び悩む場合は、集客ページ(=ユーザーがセッションを開始したページ)から獲得ページ(お問い合わせや申込みフォームのようなコンバージョンが発生するページ)へ回遊してもらえていない可能性があります。

回遊数を増やすことで獲得ページへのアクセスが増え、同じCVR(=獲得率・コンバージョン率)であれば回遊数と比例して成果が伸びていくことになります。

※前提:ユーザーは基本的に回遊しないもの

Webユーザーの大半はサイトへ訪問した後に他のページへ回遊せず、1ページだけ閲覧して離脱していきます。私たちサイト運営者は「ページA→ページB→ページC…」と意図した通りにユーザーが回遊することを過度に期待してはいけません。

回遊導線のリンククリック率が0.5%から2%へ改善すると成果は4倍に増加しますが、それでも98%のユーザーは回遊していないということ。この現実を前提に、少しでも回遊してもらえる工夫をすることが大切です。

ニーズに応えるページの制作

ページへ訪問するユーザーは何らかの期待を持ってアクセスしてきます。

期待に応えるコンテンツが無いページでがっかりされると、他のページへ回遊してもらえる確率はグッと下がるでしょう。

ユーザーニーズに応えた上で、更にユーザーにとってメリットがある回遊先を提示することで回遊してもらえる確率が引き上がります。

分かりやすい回遊導線の設置

サイト運営者の想像以上にユーザーに伝わらないことが多いのがWebサイトの特性です。

ページ内のどこかに回遊導線がありさえすればユーザーに伝わり、回遊するかどうかを選んでもらえる訳ではありません。そこで工夫したいのが、ユーザーの目に留まりやすい回遊導線の設置です。

 

ページの下部に設置するよりも、ページへアクセスした最初の画面(=ファーストビュー)エリア内に設置した方が気づいてもらいやすいですよね。テキストリンクよりもボタンや画像の方が目に留まるでしょう。

但し、文章内にボタンや画像を設置すると違和感があり、テキストリンクの方が結果的に良い成果になる傾向もあるため、状況に応じた使い分けも必要です。

ベネフィットの訴求

回遊導線の先に魅力的なオファーを用意していも、回遊するまでユーザーに伝わらなければ回遊してもらえず機会ロスしてしまいます。

回遊する前にもユーザーへメリットが伝わるような回遊導線の設置も重要。

ホームページ改善ポイント3:獲得

集客に成功し、期待通りユーザーに回遊してもらえても、獲得ページに問題があると大きな機会損失を生むことになります。

CVRを10%改善できれば、それは成果が10%増加するということ。

成果を増やす上で特に優先的にホームページ改善に取り組みたいのがこの獲得ページです。

EFO対策

サイト運営者にとってはあまり気にならないことでも、意外なこと・些細なことが原因でユーザーは離脱してしまうもの。

無くても良い入力項目を理由もなくフォームに登録してもらう設計になっているなら項目を削除するべきですし、獲得ページから他のページへ回遊するリンクがあるなら可能な限り削除した方がCVRは向上します。

オファー改善

ページの設計だけでなく、ユーザーに対する訴求を見直すことも改善に有効な方法です。

ユーザーは自分にとってメリットを感じなければ行動しないため、魅力的な価値を提供すること、そしてその価値がユーザーへ伝わる工夫が求められます。

ホームページ改善ステップ

ここからは先ほどの3つの改善ポイントを踏まえ、実際にホームページ改善へ取り組む際の改善ステップを解説します。

3つの改善ポイントを現状把握する

集客・回遊・獲得のどこがボトルネックになるのかをデータで確認し、どこから改善するかを検討します。

GA4をはじめとするアクセス解析ツールやClarityなどのヒートマップツールで実データに基づいて分析していきましょう。

改善箇所の優先順位を決める

次にデータ分析から優先順位を決めていきます。まだ検証できるデータが無い場合は集客数が足りない状態のため、集客施策が最優先かもしれません。

一方で集客できているのに成果が少ない場合は、むやみに集客数を増やすよりも先に回遊や獲得の改善をおこなう方が合理的です。

改善施策を実施し、効果検証をおこなう

「集客数×回遊率×獲得率=成果」のシンプルな算出方法で、改善前と改善後のデータによる効果検証をおこないましょう。効果があった施策は同様の改善を他のページへ横展開し、ホームページ改善を一気に進めると成果アップに効果的。

もし効果がなくても、また別の仮説に基づいた改善と検証をおこない、成果を増やす改善を繰り返すことで成果は増えていくものです。

改善事例:1年で月間CV数を0件から200件へ改善

今回ご紹介したホームページ改善のシンプルな考え方、改善ステップに基づいて弊社のホームページも改善に取り組んできました。

資料請求の獲得を成果目標としてフォームを設置した初月はCV数が0件からスタート。集客・回遊・獲得それぞれのポイントを改善した結果、1年後には月間200件のCV獲得ができるホームページへ改善することに成功しました。

 

弊社の改善事例を詳しく紹介している「月間資料DL数が1年で0→200件!オウンドメディア運用術第二弾」では、資料請求の獲得件数を伸ばした改善施策を具体的に公開中。

ホームページ改善を進める際の参考に活用してみてくださいね。