コーポレートサイト運用の主な業務とポイントを解説

更新日:2023年03月14日

コーポレートサイトを活用するなら欠かせない運用業務。

制作後の運用次第で、コーポレートサイトが生み出す成果は大きく変わります。本記事ではコーポレートサイト運用の主な業務と運用のポイントを解説します。

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コーポレートサイトは制作後の運用が大切

コーポレートサイトを本来の目的で有効活用するには継続的な運用が欠かせません。これはコーポレートサイトに限らず、サービスサイトや採用サイト、ECサイトでも同様です。

質の高いコーポレートサイトを制作しても、公開後の運用をおこなわなければ形骸化してしまうため、自社コーポレートサイトの目的や状況に合った運用を必ず業務フローに組み込みましょう。

コーポレートサイトの運用業務

ここではコーポレートサイトの主な運用業務として6つの業務をご紹介します。

既にコーポレートサイトを制作済みの場合は抜けもれが無いか、これからコーポレートサイトを制作する場合は制作後の運用業務を想定するためにもチェックしておきましょう。

最新情報へのコンテンツ更新

自社の商品やサービス、料金などの情報が変わった際は必ず最新情報へ更新しておきたいもの。採用ページなら自社の採用状況に応じて随時メンテナンスが必要です。

ユーザーがコーポレートサイトに期待する情報が古いままでは、コーポレートサイトが十分な役割を果たしているとは言えませんよね。

 

既存ページの情報だけでなく、お知らせとしての情報発信も重要。

最新ニュースや休業日の事前案内など、コーポレートサイトへ訪問するユーザーが自社の最新情報を得られるようにコンテンツの更新をおこないます。

新規コンテンツの追加

コーポレートサイトを制作した時点では無かった情報が増えた場合には新規コンテンツを追加していきます。例えば自社のサービスを導入したお客様の声や新商品のリリース時は制作後の運用業務として随時対応が必要。

制作会社へ依頼する場合の外注ディレクションや、CMS(コンテンツマネジメントシステム)を利用してコーポレートサイトを制作し、内製で運用する際のコンテンツ制作も重要な運用業務です。

アクセス解析とサイト改善

Webマーケティングに取り組むなら、データに基づいたサイト改善も運用に欠かせません。

アクセス解析によるコーポレートサイトの現状分析と、改善施策の検討、コーポレートサイトの改善と改善後の効果検証まで、サイトを運用しながら改善を積み重ねることでコーポレートサイトから生まれる成果は増えていきます

 

アクセス解析や改善施策の洗い出しは専門スキルが求められる領域のため、社内に運用できる人材がいるかどうかもポイント。

もし社内での対応が難しければ専門の会社へアクセス解析やコンサルティングを依頼することも検討してみましょう。

SEO対策

コーポレートサイトの集客で欠かせないSEO対策。

SEO対策もその方法は様々ですが、検索エンジンからの集客を増やすためにも取り組みたい運用業務です。

コーポレートサイトを制作する際に制作会社で対応してもらえる内部SEOだけでなく、各ページのコンテンツ改善や外部SEOも含め、SEO対策のために取り組むことができる施策は多岐にわたります。

 

業務量との兼ね合いだけでなく、専門スキルがある人材の有無や外注予算によってどれぐらい注力するかの検討が必要

特に集客へ注力するならオウンドメディアの運用も大きな効果が期待できますが、成果が出るまでに時間がかかる点や少なくないマーケティング予算の投資が必要になる点を踏まえて判断しましょう。

ドメイン・サーバー管理

ドメインやサーバーを自社で契約している場合は、こちらも忘れてはいけない運用業務。

万が一更新手続きを忘れてドメインを失効してしまったり、サーバーが止まってしまうと大きなトラブルになりかねません。ドメインのほか、SSLも管理するようにしましょう。

コーポレートサイトの制作を依頼した制作会社でドメインとサーバーの管理をおこなっている場合は普段の業務で気にしておくべき運用業務はありません。

問い合わせ対応

コーポレートサイトに設置している問い合わせフォームから連絡が入った際の対応も運用ルールを決めておきたい業務です。

フォームから送信された内容を受け取るメールアドレスには何を使用するか、誰が対応するか、対応にあたって検討するべきルールには何があるか、これらを明確にしておくことで日々の運用はスムーズに。

初動の良し悪しが見込み顧客へ与える印象の影響は大きく、適切かつ迅速な対応が求められます。

 

問い合わせ状況を踏まえて問い合わせフォームの入力項目を調整したり、問い合わせの内容を分類してフォームを複数に切り分けたり、運用面での見直しによってよりスムーズな問い合わせ対応への改善も可能です。

コーポレートサイト運用のポイント

ここからはコーポレートサイトを適切に運用し、事業成果に貢献するコーポレートサイトへ育てるためのポイントをご紹介します。

コーポレートサイトの目的に沿った運用を強化する

コーポレートサイトへアクセスするユーザーを増やすために集客施策を強化する、既に集客できているユーザーからより多くのコンバージョンを獲得するためのサイト改善に取り組むといった、施策の優先順位付けをおこないます。

そして、施策の優先順位を決めるにあたって欠かせないのがコーポレートサイトの目的

これはコーポレートサイトを制作する時点で決めておくのが理想ですが、もし既存コーポレートサイトの運用目的が定まっていないようであれば、まずは目的をはっきりとさせましょう。

そうすることで目的達成に必要な施策の検討や優先順位付けがスムーズに進みます。

 

コーポレートサイトからお問い合わせを増やしたい場合と名刺代わりになる見栄えの良いコーポレートサイトさえあれば良い場合では、運用の方針もかけるべき工数や予算も異なります。

コーポレートサイトを運用して育てる計画を立てる

コーポレートサイトを制作する際に、サイト公開までの計画を立てるのではなく、公開後の運用を予め計画しておきましょう。

運用の目的が明確になっていれば、目的を達成するための計画を立てて実行するのみ。

業務の洗い出しや業務量の想定、運用メンバーへの担当割り振りをおこなうことで、制作後のコーポレートサイトを放置することがないように社内外含めた運用体制を作りましょう

外注する業務を見極める

コーポレートサイトの運用業務の中には、専門スキルを求められるものも少なくありません。

Webマーケティングに取り組み、コーポレートサイトから事業成果を生み出すためには専門スキルを持って取り組む必要があるため、該当業務を担当できる人が社内にいなければ外部の支援会社へ頼ることも必要になるでしょう。

その際は、社内でできることとできないことを明確にし、できないことの中から優先順位が高いものを外注します。限られた予算の中で外注するのか、社内で予算確保に動いてより多くの業務を外注するのかは見極めが必要。

 

改善施策の検討は社内で対応できるけど制作技術者がいないから制作会社へ外注する、エンジニアはいるけどSEOに強い人材がいないからSEOコンサルティングを外注する、CMSでページ作成や更新はできるけどライティングが得意な人材はいないからライターへ外注するなど、自社の状況に応じて判断していきましょう。

改善効果が見込める施策に注力する

Webマーケティング業界にはサイト運用・改善において数多くの手法や魅力的なマーケティング支援ツールがあります。

しかし、手法ありきで無闇に手広く取り入れようとしてすべてが中途半端になったり、投資効果が不透明なのに支援ツールを契約して思うような効果が出なかったり、成果創出にフォーカスを当てずに施策を実行してしまうのはコーポレートサイトの運用でありがちな失敗です。

 

ホームページの改善ポイントを見極め、成果につながる施策に絞って注力していきましょう。

リニューアルを適切なタイミングで実施する

コーポレートサイトを運用しているうちに、多くの課題が出てきてリニューアルを検討するタイミングが来るかと思います。

リニューアルすれば、コーポレートサイト全体を作り直せば、目の前にある課題がすべて解決できるような気がしてしまうもの。

でも、安易なリニューアルはおすすめしていません

 

コーポレートサイトのリニューアルには相応の投資や工数がかかるため、リニューアルしなくても解決できるに越したことはありません。もちろんリニューアルした方が良い場合もありますので、どのようなサイトならリニューアルした方が良いのかは以下の記事も参考にしてみてくださいね。

コーポレートサイト運用まとめ

本記事ではコーポレートサイトの運用業務について解説しました。

成果を出すために継続的な運用が欠かせない一方で、必要な業務を見極めなければかけた労力が水の泡になってしまうことも。そうならないためにもコーポレートサイトの目的を明確にして運用し、目的から外れたことをおこなわないよう、運用業務の取捨選択をおこないましょう。

コーポレートサイトの運用開始前に、制作段階でつまずかないために「BtoBコーポレートサイトの勝ちパターン」もぜひ参考にしてみてください。

【BtoB向け】

コーポレートサイトの勝ちパターン

コーポレートサイトの勝ちパターン

コーポレートサイトには勝ちパターン、つまり成果を出す公式があります。

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コーポレートサイト制作を進める前に、ぜひご一読ください。