2種類のサイトマップとは?作り方や自動作成ツールもご紹介
公開日:2023年05月25日
Webサイト内のコンテンツ一覧を伝えるサイトマップ。
本記事ではサイトマップとは何か、2種類のサイトマップをご紹介します。それぞれのサイトマップの違いを理解していきましょう。
>>成果を追求するクリエルのホームページ制作サービス資料はこちら
2種類のサイトマップとは?わかりやすく解説
Webサイトにおいてサイトマップとは、2種類あるサイトマップのどちらを指す場合にも使われる名称です。
- ユーザー向けの(HTML)サイトマップ
- 検索エンジン向けのXMLサイトマップ
同じ名称のサイトマップでもHTMLのサイトマップとXMLのサイトマップは全く別モノのため、それぞれの違いを理解した上で準備しましょう。どちらも重要で、適切に利用する必要があります。
ユーザー向けの(HTML)サイトマップ
Webサイトへ訪問したユーザー向けに、サイト内のページ全体を伝える役割のHTMLサイトマップ。
リンク集のようなHTMLサイトマップは、Webサイト内の各ページ一覧の表示とリンク設置をおこないます。ユーザーはサイトマップに記載のページ一覧から探しているページを見つけ、リンクをたどって必要な情報へたどり着けるため、ナビゲーション機能としてサイトマップが役立ちます。
弊社サイトの場合はこちらのページがHTMLサイトマップ。本記事ではこちらのサイトマップについて、設置する目的や作成方法をご紹介しています。
検索エンジン向けのXMLサイトマップ
ユーザー向けに作成するサイトマップに対して、検索エンジンのロボット向けに作成するのがXMLサイトマップ。
XMLサイトマップは検索エンジンへインデックスしたい全てのページを、検索エンジンのロボットが理解する手助けとなります。XMLサイトマップの作成と、作成後におこなうGoogleサーチコンソールへの送信手順は以下の記事で詳しく解説しました。
サイトマップをWebサイトへ設置する理由
Webサイトには基本的にサイトマップの設置を推奨しています。
サイトマップを設置した方が良い理由は次の2点。
- ユーザーの情報検索性が向上するため
- 内部リンク強化のため
1.ユーザーの情報検索性が向上するため
Webサイトの構成や全体像は、初めてサイトへ訪問するユーザーにとっては分かりづらいもの。
サイト内の全てのページ一覧を可視化したサイトマップが用意されていると、ユーザーは自身が求めている情報を探しやすくなります。Webサイトがどのような構成になっているのか、必要なページがどこにあるのかを把握する上で役立つサイトマップ。
これによってユーザー体験が向上します。とは言え、サイトマップからページ一覧を調べる前に、グローバルメニューやサイドバーなどのナビゲーションからより手軽にユーザーが目的のページへ到達できるサイト設計をした上で、あくまでも補助的な位置づけとして考えましょう。
2.内部リンク強化のため
SEOに今も昔も大きく影響する被リンク。
被リンク対策は外部リンクを指すケースが多く、リンク効果は外部リンクだけが効果のあるものと誤解されがちですが、内部リンクも同様の効果があるとされています。
サイトマップはSEO効果があるのか?
通常、内部リンクは適切な箇所同士をリンクでつなぐことでユーザー体験を向上させる目的で設置するもの。被リンク目的で闇雲に設置する内部リンクにSEO効果は期待できません。
その点で、サイトマップ設置によって内部リンクが各ページへ向けられても、目に見える大きなSEO効果があるわけではありません。
また、検索順位は相対評価によって決まるもので、多くのサイトにサイトマップが設置されているためそこで差が出ないことからも過度な期待はするべきでないでしょう。
それでもサイトマップはユーザーにとって役立つリンクであり、検索エンジンのロボットがサイト内を巡回する際にリンクを辿ることを踏まえると、決して無意味なものではないと考えられます。
サイトマップの作り方
サイトマップはWebサイト内の各ページへのリンク集です。
そのため手動でHTMLを記述してサイトマップ作成ができますし、動的に生成することもできます。
手動でサイトマップを作成する場合
手動でサイトマップを作成する場合は、
- ディレクトリ階層が視覚的に理解しやすい見せ方にする
- ページのヌケモレがないよう注意する
- ページが増えた際にメンテナンスする
に注意しましょう。
ページ自体はデザイン、テキスト、リンク設定をおこなうだけでサイトマップが完成するため、制作技術者にとっては比較的簡単な業務。
特にページの増減が無いWebサイトであれば一度作成するだけで対応が終わるため、手動での作成でも問題ないでしょう。
サイトマップ作成ツールを使用する場合
WordPressで運用しているサイトであれば無料プラグインで簡単に作成ができます。
「WP Sitemap Page」のようなHTMLプラグインで一度設定すれば、その後は自動的に更新されるためお手軽。
プラグインを選ぶ際は機能面だけでなく、有効インストール数が多いもの(多くのユーザーが利用しているため品質面で安定)や最終更新日が新しいもの(WordPressとの互換性やセキュリティリスク対策)も踏まえた選定がおすすめです。
サイトマップまとめ
本記事では2種類のサイトマップとHTMLサイトマップの役割や作り方をご紹介しました。
少ない工数で制作できるサイトマップによるユーザー体験の向上やSEOの面でのメリットを踏まえると、サイトマップは作成しておいて損はありません。
XMLサイトマップも含め、未設置のWebサイトを担当中の場合は設置しておきましょう。