リダイレクトの警告が出るのはなぜ?危険性や対処法を解説
更新日:2024年05月22日
Webサイトへアクセスした際に出ることがあるリダイレクトの警告。
警告となると危険性があるのかと心配になりますよね。本記事ではリダイレクトの警告が出る理由や危険性の有無、対処法について解説します。
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リダイレクトの警告とは
リダイレクトとは、Webサイトやページを新しいURLに変更した際に、自動的に古いURLから新しいURLへ転送する仕組みです。
リダイレクトの警告とは、Webサイトを閲覧した際にGoogleが表示させる「表示中のページからhttp://sample.comにリダイレクトしようとしています。」といった警告表示のこと。
危険回避のために、ユーザーが意図しない別のサイトに自動的に移動させられる前の確認としてこのような警告を表示します。
悪意あるWebサイトによって意図しない別のサイトへリダイレクトされると、ユーザーのプライバシーやセキュリティにも危険を及ぼすことがあるため、リダイレクトの警告には十分に注意する必要があります。
但し、リダイレクトの警告は、リダイレクト先のURLを評価した上で警告しているわけではなく、あくまでも「リダイレクトしようとしていること」を伝えるもの。リダイレクト先が正しいページ、ユーザーがアクセスしようとしていたページであれば何の問題もありません。
危険性があるリダイレクトには要注意
リダイレクトには正当な理由によるものもありますが、中には悪意による、危険性があるリダイレクトもあります。
例えば、スパムやフィッシングなどの不正な目的でユーザーを別のWebサイトに誘導する場合や、広告やアフィリエイトなどの収益化のために、ユーザーの意図とは関係なく別のサイトに移動させる場合など。これらのリダイレクトは、Webサイトの運営者が意図しないもので、ユーザーにとっても不快なものです。
リダイレクトの警告は、悪意のあるリダイレクトを防ぐ意味で表示されるため、リダイレクト先へアクセスする前に必ずURLを確認しましょう。
ウイルス感染の可能性
悪意のあるリダイレクトによって、ユーザーはウイルスやマルウェアに感染するWebサイトに誘導される可能性があります。このようなWebサイトへのアクセスによって、ユーザーの個人情報やクレジットカード情報などが盗まれたり、パソコンやスマートフォンの動作が不安定になったりすることがあります。
このような危険性があるサイトでも、見た目や内容が正規のサイトに似ていることがあるため要注意。
そのため、ユーザーは気づかないうちにウイルスやマルウェアに感染することがあります。ウイルスやマルウェアに感染した可能性がある場合は、すぐにブラウザを閉じて、パソコンやスマートフォンのセキュリティソフトでスキャンをおこないましょう。
なぜ?リダイレクトの警告が出る原因
リダイレクトの警告が出る原因は主に以下の3つ。
- Webサイトが非SSL化(HTTP)である場合
- Webサイトが不自然なリダイレクトを設定している場合
- Webサイトが短縮URLを使用している場合
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
Webサイトが非SSL化(HTTP)である場合
非SSL化(HTTP)のWebサイトは、Webサイトとユーザー間の通信が暗号化されていません。暗号化されていない通信は第三者に傍受されたり、改ざんされたりする可能性があります。そのため、非SSL化のWebサイトにアクセスするとリダイレクトの警告が表示されることがあるのです。
非SSL化のWebサイトは、URLが「http://」で始まるため、URLから判断が可能。
また、ブラウザのアドレスバーに鍵のマークや「保護されていません」といった表示が出ることもあります。非SSL化のWebサイトにアクセスすると、ユーザーの個人情報やクレジットカード情報などが漏洩する危険性もあるため、非SSL化のWebサイトへのアクセスは控えましょう。
Webサイトが不自然なリダイレクトを設定している場合
不自然なリダイレクトの設定は、Webサイトの運営者が悪意を持って行った場合や、Webサイトがウイルスやマルウェアに感染した場合などに起こります。
これらのWebサイトへのアクセスはユーザーにとって危険性があるもの。
不自然なリダイレクトの設定によって、ユーザーはスパムやフィッシングなどの不正なサイトに誘導される可能性があるため、リダイレクトの警告が表示されることがあります。
Webサイトが短縮URLを使用している場合
短縮URLは、URLが長くて見づらい場合や、SNSなどで文字数制限がある場合などに便利なもの。
しかし、短縮URLは元のURL(=リダイレクト先のURL)が何であるかが分からないため、リダイレクトの警告の原因になることがあります。
短縮URLをクリックすると短縮URLのサービスが元のURLへリダイレクトしますが、その際に元のURLが危険なサイトである場合や短縮URLのサービスが信頼できない場合などにリダイレクトの警告が表示されることがあります。
短縮URLは、URLが「https://bit.ly/」や「https://goo.gl/」など、短縮URLの主要なサービスを利用している場合はURLから判断できます。
また、短縮URLをクリックする前に元のURLが何であるかを確認することができるサービスもあります。
例えば、CheckShortURLもそんなサービスの一つ。短縮URLをクリックするときは、元のURLが安全であるかを確認することが望ましいですね。
リダイレクトの警告の対処法
リダイレクトの警告が表示された場合は以下のような対処法があります。
- ブラウザのCookieを削除する
- 非SSL化のWebサイトにはアクセスしない
- 無関係なリダイレクト先にはアクセスしない
それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。
ブラウザのCookieを削除する
ブラウザのCookieはWebサイトの利用履歴やログイン情報などを記録することでユーザーの利便性を高めるもの。
しかし、Cookieには悪意のあるリダイレクトの設定が含まれることがあります。
そのため、リダイレクトの警告が表示された場合はブラウザのCookieを削除することが有効な対処法の一つです。
ブラウザのCookieの削除方法はブラウザの種類やバージョンによって異なります。
一般的には、ブラウザの設定やオプションから、Cookieやキャッシュなどのブラウジングデータを消去することができます。但し、ブラウザのCookieを削除すると、Webサイトの利用履歴やログイン情報なども消えることがありますのでご注意くださいね。
非SSL化のWebサイトにはアクセスしない
非SSL化のWebサイトへのアクセスを避けることは、リダイレクトの警告の対処法だけでなく、ユーザーのプライバシーやセキュリティを守る意味でも重要です。
アクセスしたユーザーの個人情報やクレジットカード情報などが漏洩する危険があるため注意しましょう。
また、非SSL化のWebサイトは悪意のあるリダイレクトの設定がされやすいもの。
そのため、非SSL化のWebサイトにはアクセスしない方が安全です。もし非SSL化のWebサイトにアクセスする必要がある場合でも、リダイレクトの警告が表示されたらすぐにブラウザを閉じましょう。
無関係なリダイレクト先にはアクセスしない
無関係なリダイレクト先とは、ユーザーがアクセスしようとしたWebサイトとは関係のない別のサイトを指します。
無関係なリダイレクト先にはスパムやフィッシングなどの不正なサイトがあり、悪意のあるリダイレクトを設定されているケースがあります。
このようなリダイレクト先にアクセスすると、ユーザーはウイルスやマルウェアに感染したり、個人情報やクレジットカード情報などが盗まれたりする可能性があるため要注意。
もし、無関係なリダイレクト先にアクセスしてしまった場合は、すぐにブラウザを閉じて、パソコンやスマートフォンのセキュリティソフトでスキャンをおこないましょう。
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Web担当者は対応必須!リダイレクトの警告への対応
リダイレクトの警告は、Webサイトのユーザーにとって不快なものですが、Webサイトの運営者にとっても大きな問題です。
自社のWebサイトでリダイレクトの警告が表示されると、Webサイトの信頼性や安全性が低下し、ユーザーの離脱やコンバージョンの減少につながる可能性があります。また、リダイレクトの警告が表示されるWebサイトはSEOにおいてもネガティブな要素となり、検索順位が低下する可能性も。
そのため、Webサイトの運営者はリダイレクトの警告が表示される場合に必ず対処が必要。リダイレクトの警告への対応には以下のような方法があります。
WebサイトはSSL化に対応させる
リダイレクトの警告への対応だけでなく、Webサイトの信頼性や安全性を高めるためにWebサイトのSSL化対応は必須の対策。SSL化されていないだけで、WebサイトがSEOの観点でも評価を下げる要素となってしまいます。
WebサイトをSSL化するには、SSL証明書と呼ばれるデジタルな証明書を取得する必要があります。
SSL証明書は有料のものと無料のものとがあります。Webサイトの規模や目的に応じて、適切なSSL証明書を選択しましょう。
不自然なリダイレクトを設定しない
リダイレクトの警告への対応だけでなく、Webサイトのユーザビリティやコンバージョンを向上させるためにも不自然なリダイレクト設定は避けましょう。
不自然なリダイレクトはユーザー体験(UX)を損ね、Webサイトの信頼性や安全性を低下させてしまいます。
不自然なリダイレクト設定を避けるための、Webサイトのチェックポイントは以下の通り。
- ウイルスやマルウェアに感染していないかを定期的にチェックする
- リンクが正しく機能しているかを定期的にチェックする
- コードやプラグインを最新バージョンへ更新する
- 無関係なサイトへのリダイレクトを設定しない
警告表示リスクがある短縮URLは使わない
警告表示されやすい短縮URLは使用を控えましょう。
もし自社のWebサイトで短縮URLがリダイレクトの警告表示の原因になった場合、同じ短縮URLサービスは避けたほうが無難。
このような警告表示リスクがある短縮URLを使うと、ユーザーはリダイレクトの警告によってWebサイトにアクセスできない場合があります。また、警告表示リスクがある短縮URLを使うと、Webサイトのブランドイメージや信頼性が低下する恐れも。
リダイレクトの警告まとめ
本記事ではリダイレクトの警告についてご紹介しました。
ユーザーの立場では危険性があるWebサイトへのサクセスを避けつつ、Webサイトの担当者としてはこのようなリダイレクトの警告が表示されないようにサイトを運営していきましょう。
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