自社ECサイトのメリットとデメリットとは?立ち上げ時のポイントも紹介

更新日:2023年01月16日

自社でのECサイト運営に興味はあるけど、実際に作るとなると不安……。
そういう方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、自社でECサイト運営のメリット・デメリットについて解説します。
EC立ち上げ時のポイントも合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

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ECサイトとは

まず、ECサイトとはどのようなものかについて見ていきましょう。

ECとは電子商取引(Electronic Commerce)のこと。
簡単に言えば、インターネット上で商品やサービスの販売ややり取りを行うことです。
ネットオークションなども厳密にはECに含まれますが、一般的にはECサイトと言えばネットショッピングができるサイトを指します。

ECサイトはネットショップ、通販サイトなどとも呼ばれます。

自社ECサイトのメリット

自社でECサイトを運営すると、どんなメリットがあるのでしょうか。
一つずつ見ていきましょう。

実店舗が必要ない

オンライン上ですべての取引を完結できるため、実店舗を構えずに済みます。
そのため、家賃や光熱費といった固定費がかかりません
また、店員を雇う必要がないため、人件費を軽減できるのも大きなメリットです。

ただし、毎月の保守費や決済サービスの利用料はかかりますので注意しましょう。

全国どこからでも購入してもらえる

前述の通り実店舗を持たないので、場所の制限がありません。
遠方のユーザーであっても、パソコンやスマートフォンさえあれば買い物することができます
限られた地域のお客さんだけではなく、全国のユーザーを相手に商売ができるのは大きな利点です。

24時間365日販売できる

ECサイトは時間の制約もありません。
注文は自動でシステムが受け付けてくれるため、いつでも営業することができます

実際に、働いている時間の関係などで昼間に買い物に行けないという人たちにECサイトは重宝されています。
実店舗だと獲得できない層を取り込めるのは大きなメリットでしょう。

顧客データを活用できる

会員登録してもらうことが前提にはなりますが、ECサイトの注文には顧客の個人情報が紐付けられます。
どういった属性(年齢、性別、地域など)の人が、どのページを経由して何を購入したのかというデータが蓄積されていくのです。

このデータを商品開発やプロモーションの企画に活用することができます。
また、Web広告を配信する際にはターゲティングの基準として使用することも可能です。

自社ECサイトのデメリット

もちろんメリットだけでなくデメリットも存在します。
以下の点には注意しておきましょう。

集客にコストがかかる場合がある

ECサイトを立ち上げた途端にお客さんが集まるわけではありません。
まずは存在を知ってもらう必要があるため、成果を出すまでには時間がかかるということを覚えておきましょう。

集客にはWeb広告やSEO対策、SNSでの周知などが効果的ですが、それには金銭的・人的なコストがかかります。
予め集客に必要な予算も見積もっておくのがおすすめです。

Web集客については以下の記事で解説しています。

▼Web広告について

▼基礎的なSEO対策について

競合が多い

インターネット上には無数にECサイトが存在します。
もちろんあなたの会社の商品と同じ、または似たものを扱っているサイトも数多くあるでしょう。

実店舗の場合はライバルの少ない地域に出店するなどして競争を避けることができますが、ECサイトではそうはいきません。
自社ならではの商品を開発したり、独自の魅力を発信したりと他社との差別化を図ることが大切です。

顧客とのコミュニケーションが取りづらい

直接顧客とコミュニケーションが取れないのは難点の一つ。
また、実店舗と違ってお客さんの顔が見えないので、ECサイトのどこが好評なのか、逆にどんなところに不満を持っているかなどがわかりづらいという問題があります。

定期的にサイトのアクセス状況を確認し、改善に生かしていきましょう。
GoogleAnalyticsを使えば、ユーザーの閲覧状況や離脱率などを確認することができます。

▼GoogleAnalytics4(GA4)の使い方

ECサイトと実店舗を併用するメリットも

ここまで実店舗と比較したメリット・デメリットを紹介してきましたが、ECサイトと実店舗を連携することによって生まれるメリットもあります。

例えば、ユニクロでは会員情報やポイント機能を実店舗とECで共通化しています。
ECアプリのバーコードを店頭で提示するだけでポイントが貯まり、購入履歴が残るのです。
また、アプリから各店舗の在庫を確認することができる便利な機能もあります。
他にも、ECで注文した商品を店頭で受け取るということも可能。

このように実店舗とECを併用するからこそできることもあるのです。

ECサイトの種類

ECサイトと一口に言っても様々なタイプがあります。
ここでは代表的なものを紹介します。

自社ECサイト

自社でECサイトを作る場合は、だいたい「ASP型」もしくは「オープンソース型」になります。

ASP型は「ECサイトを構築するために必要な機能を備えたサービス」を使ってサイトを構築するタイプで、オープンソース型はWeb上で無償公開されているソースコードを自分でいカスタマイズしてオリジナルのサイトを作るタイプ。
ASPと比べるとオープンソースのほうが自由度は高いですが、初期の構築費用は高額になるケースが多いです。

それぞれ別の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

▼ASP型について

▼オープンソース型について

モール型

モール型ECとは、一つのプラットフォームにいろいろな企業がショップを出店するタイプのECサイトです。
インターネット上のショッピングモールのようなイメージといえば伝わるでしょうか。
有名なところでいえば、Amazonや楽天市場が挙げられます。

プラットフォーム自体に集客力があることが多いため、あまりプロモーション施策に悩むことはありません。
しかし、テナント料や売上に応じたロイヤリティをモールに支払う必要がありますので、そこがネックだといえます。

ECサイト立ち上げのポイントと注意点

最後に、ECサイトを立ち上げる際のポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

サイトの方針を決めておく

Webサイトを制作する前には運営の軸となる方針を決めておかなくてはなりません。
特にECサイトは事前に決めておくべきことが多いサイトです。

販売する商品はもちろん、コンセプトやブランドイメージといったサイトのデザインに関わるものから、決済・発送方法や管理者といったバックエンド業務の部分まで予め固めておくことをおすすめします。

また、どういった層がターゲットになるのかも事前に調査し、それに合わせたサイトづくりや集客を行いましょう。

ユーザー目線のサイトづくり

例えば、ECで買い物する際は実物を手にとって見ることができません。
そのため、商品写真でどれだけユーザーに商品の情報を伝えられるかが重要となります。
また、サイズなどの情報もできるだけ詳細に記載しておいたほうがユーザーにとっては安心感があるでしょう。

安心感といえば、ユーザーが気になりがちなのが配送や決済、返品交換といった手続きの情報です。
ここの記載が情報不足だったり曖昧だったりすると、ユーザーは不安になってしまいます。
必ず詳細に記載するようにしましょう。

よくある質問のページを設け、そこでユーザーの疑問を解決できるようにするのもおすすめです。

ECサイトの制作予算を検討しておく

ECサイトは要件次第で予算が大きく変動します。
自社のECサイトに必要な機能や運用開始後のランニングコストも踏まえた予算を事前に検討しておきたいところ。補助金を活用できる場合もありますので、制作会社へ補助金の活用可否も確認してみましょう。

まとめ

今回は自社でECサイトを作ることのメリットについて解説しました。

ECサイトには時間や場所の制限なく、商品を販売できるという大きなメリットがあります。
実店舗との違いを理解し、ECサイトならではの利点を生かした運用を行っていきましょう。

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ぜひお気軽にご相談ください。