LPOとは?具体的な施策やメリット、無料で使えるツールを紹介
更新日:2022年12月08日
LPの内容を最適化してコンバージョンの向上を図る「LPO」。
LPを運用する上で重要な施策です。
ただ、LPO対策と言われても具体的にどのようなことをすればいいのかわからない……という方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、LPOの概要からメリット・注意点まで詳しく解説していきます。
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LPOとは
LPOとは「Landing Page Optimization」の略で、LP(ランディングページ)を最適化するという意味があります。
ここで言うLPとは、いわゆるWeb広告をクリックした先に着地する1ページの縦長サイトのこと。
LPからのお問い合わせや商品購入といったコンバージョンの向上を目指すことがLPOの目的です。
SEO・EFOとの違い
似たような言葉に「SEO」、「EFO」というものもあります。
SEOとは検索エンジン最適化のことで、GoogleやYahoo!といった検索エンジンからの評価を高め、サイトの検索上位化を図る施策のことです。
EFOは入力フォーム最適化を意味し、お問い合わせや商品購入といった入力フォームを使いやすく改善してユーザーの離脱率を下げることが目的です。
LPにも入力フォームが含まれるため、EFOはLPOの一種だといえるでしょう。
▼関連記事 EFOについて
LPOの具体的な施策
ここからはLPOの具体的な施策を紹介していきます。
以下の4点が主なLPO対策です。
- 現状の分析
- コンテンツ・導線の設計
- テスト・効果測定
- 読み込み速度の改善
現状の分析
まずはLPの現状を分析し、改善点を洗い出す作業から始まります。
コンバージョン率や滞在時間、どこで離脱されているのか、などが主な確認事項です。
LPの分析には、通常のサイト解析でも出番の多いGoogleアナリティクスや、ユーザーの行動を可視化したヒートマップツールなどがよく使われています。
コンテンツ・導線の設計
ファーストビュー、キャッチコピー、CTAボタン(ユーザーにコンバージョンを促すボタン)など、LPは様々なコンテンツの組み合わせで出来ています。
ここでおこなうのは、分析で洗い出した改善点をもとにした、訴求効果が高いものやユーザーが知りたい情報を盛り込んだコンテンツの設計・作成です。
また、ユーザーに提示する情報の順番や、フォームへの誘導など「導線」の設計をおこないます。
コンテンツが良くてもうまくユーザーを導けなければ離脱されやすくなるため、動線設計は非常に重要です。
▼関連記事 成果につながるLPの構成について
テスト・効果測定
実際に改善したLPで運用テストをおこない、その効果を測定します。
効果の検証には一般的にA/Bテストや多変量テストといった手法が用いられます。
A/Bテスト
AとBふたつのランディングページを用意し、どちらの効果が優れていたかを調べるテストです。
これを繰り返すことにより、費用対効果の高いLPの要素・構成を導き出すことができます。
多変量テスト
キャッチコピーや画像、レイアウトといったLPの構成要素ごとにそれぞれ複数のパターンを用意し、それらの組み合わせの中で最も効果が高いものを探る手法です。
複数の要素を同時にテストすることが出来ますが、バリエーションが増えれば増えるほど検証に時間がかかるというデメリットもあります。
読み込み速度の改善
LPが画面に表示されるまでの読み込み時間も重要な要素。
クリックしてから3秒以上待たされるとユーザーは遅いなと感じ、そのままLPを離れる可能性が高くなります。
読み込みに時間がかかる場合には、ファイルの軽量化、不要なスクリプトの削除といった措置が必要です。
Webページの表示速度を改善する方法が紹介されているこちらのページ(外部サイト)も参考にしてみてくださいね。
LPOをおこなうメリット
上記のようなLPO対策をおこなうことで、どのようなメリットがもたらされるのでしょうか。
LPOによって得られるのは、主に以下のような効果です。
ユーザーの離脱率減少・CV率向上
ターゲット・広告の目的に合わせてLPの内容を最適化することにより、ユーザーの離脱率減少とコンバージョン率の向上が狙えます。
せっかく広告から流入しても成果につながらなければ意味がないため、そういった部分を改善できるのはLPOの大きなメリットです。
顧客満足度向上
また、LPOは顧客満足度の向上にも貢献します。
フォロワーの疑問や悩みを払拭できるコンテンツの提供、入力フォームの改修といった閲覧・操作がしやすくなる工夫はユーザーの満足度を高め、自社自体の印象を良いものにします。
LPOをおこなう際の注意点
LPOをおこなうにあたって注意すべきポイントもあります。
特に以下の2点には気をつけましょう。
- 同時に複数のテストをおこなわない
- 効果が出るまでには時間がかかる
同時に複数のテストをおこなわない
効果検証をおこなう際、並行して複数のテストを実施しないようにしましょう。
というのも、複数の差異がある者同士を比べても、結果どこが良くてどこが悪かったのかが判別できないためです。
必ず一つずつ検証するようにしましょう。
効果が出るまでには時間がかかる
LPOは即効性のある施策ではありません。
継続的に検証・改善が必要なため、どうしても効果が出るまでには時間がかかります。
上記を念頭に、長期的な視点でおこなうことが大切です。
無料で使えるLPOツール
LPOの効果測定にはツールを使うのが便利です。
中には無料のものもありますので、まずはお試しとして無料のものを導入してみるのも良いでしょう。
例えばGoogleは、「Googleオプティマイズ」という無料のLPOツールを提供しています。
A/B テストやGoogleアナリティクスとの連携など無料でも様々な機能が使える便利なツールですので、本格的なLPOをおこなう際には導入してみることをおすすめします。
まとめ
今回はLPOについて解説しました。
LPOとはLPの内容を最適化し、離脱率の減少・コンバージョン率の向上を図る施策のこと。
広告効果を底上げするためにも、長期的な視点で一つずつ改善をおこなうことが重要です。
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