コーポレートサイトの作り方!制作前に発注者が知っておきたいこと
更新日:2023年04月18日
企業のマーケティング活動に大きな影響があるコーポレートサイト制作。
コーポレートサイトを制作する際は、発注前に知らないと損する大事なポイントがあります。コーポレートサイトの作り方を間違えて失敗しないためにも本記事をぜひ参考にしてみてください。
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コーポレートサイトとホームページの違い
コーポレートサイトと混同されがちなホームページ。ホームページの意味はこちらの記事でご紹介しているようにWebサイト全体を指すことが多いですが、今回ご紹介する制作の対象となるコーポレートサイトは企業サイトのみ。
企業の基本情報や経営理念、提供サービスといった情報を掲載するサイトのみを指してコーポレートサイトと表記しています。
コーポレートサイトを制作する前に考慮するべきポイント
コーポレートサイト制作で思うような効果が出ないケースは、事前に大事なポイントを自社で検討できていないことが原因の一つ。
ここでは制作後の効果を大きく左右する、発注する際に考慮するべきポイントをご紹介します。
企業にとっておしゃれやかっこいいデザインは重要か?
コーポレートサイトの制作や既存サイトのリニューアル時に重視されがちな点がデザイン性。
企業のブランドイメージを考慮すると確かにコーポレートサイトのデザインは影響すると言えます。企業名を聞くと誰もがイメージできるロゴやコーポレートカラーは優れたデザインによるイメージ戦略が成功したからこそ。
しかし、弊社クリエルをはじめ、多くの企業様にとってコーポレートサイトのデザインがブランドイメージに与える影響度合いはどれほど大きいのでしょうか?
おしゃれなデザインやかっこいいデザインでアピールできるに越したことはありませんが、そこに時間やコストをかけるだけの価値があるのかはじっくりと検討しておきたいポイントです。
コーポレートサイトを制作する目的は何か?
「サイトが無いからとりあえず何か制作しておこう。」
「特に目的はないけど古くなったからサイトをリニューアルしよう。」
このように”なんとなく”コーポレートサイトを制作してしまうケースはよくありますが、コーポレートサイトを制作する場合は事前の検討段階で制作の目的を明確にしておきましょう。
コーポレートサイトを制作するには当然社員の工数や外注費用などが発生するため、そこに投資する価値がどれだけあるのか、制作後にどうなっていれば成功したと言えるのかを事前に明確にしておくことは重要なポイントです。
本当にコーポレートサイトのリニューアルは必要か?
多くの企業様は既にコーポレートサイトを運営しているため、新規でのコーポレートサイト制作だけでなく既存コーポレートサイトのリニューアルをおこなう機会も少なくありません。
弊社もホームページをリニューアルしましたが、課題を整理し、コーポレートサイトに必要な要件を洗い出した際に追加修正だけでは難しいと判断した上でリニューアル実施に踏み切りました。
しかし、リニューアルには多大な工数が発生します。
既存コーポレートサイトを修正して課題解決ができるなら、リニューアルをおこなう必要がないケースも。課題を整理していくうちについゼロから新しく制作したくなるものですが、本当にリニューアルをおこなう必要があるのか、リニューアルではなく修正で対応できないか、慎重に検討しておくべきポイントです。
その上で実施する際にはこちらで紹介しているコーポレートサイトのリニューアルで成功する方法も参考にしてみくださいね。
コーポレートサイトの作り方
コーポレートサイト制作前の検討事項を整理した後は実際に制作を進めていきます。
ここでは一般的なコーポレートサイトの作り方、流れと各工程でのポイントをご紹介します。
制作する目的・ゴールを明確にする
事前に検討する項目としてもご紹介した「目的とゴールの明確化」から制作がスタートします。
コーポレートサイトの作り方も、制作の目的やゴール次第で変わるもの。
コーポレートサイト制作後に当初の目的を達成できたかの振り返りまでをセットでおこなうことで、投資効果を把握し、未達の場合は再度修正しながら当初の目標達成を目指せます。
与件に合ったWebサイト制作会社を選定する
Webサイト制作会社も様々で、得意不得意も分かれます。
低価格で制作できる強みがある制作会社もあれば、デザインが得意な制作会社もあります。システム開発に強い制作会社もあれば、集客やコンバージョン獲得に強い制作会社も。コーポレートサイトのSEO対策ができることは必須条件です。
事前に明確化した目的とゴールを元に、自社に合った制作会社を選定することがその後の目標達成の成否を左右します。
Webサイト制作会社と打ち合わせをおこなう
制作したいコーポレートサイトについて自社で決定したこと、制作会社へ相談して決めたいこと、制作会社からの提案内容などを踏まえ、納得がいくまで打ち合わせをおこないましょう。コーポレートサイト制作時の基本構成も抑えておきたいポイントです。
制作要件や価格、納期、制作後のアフターフォローも確認は必須。
また、コーポレートサイトのアクセスデータを計測するためにGoogleアナリティクスの設置に対応しているか、依頼した場合は無償か有償かも事前に確認しておきたいポイントです。
制作依頼~公開前チェック~公開後修正をおこなう
要件が確定して制作を依頼した後は、ワイヤーフレームと呼ばれるデザイン前の画面構成での確認、デザインを反映した状態での確認、Webページを制作するコーディング完了後の動作確認など、適宜発注者側でも気になるところはチェックしておきましょう。
万が一依頼内容と異なる箇所がある場合や、チェック中に変更したい箇所が出てきた場合に修正依頼をかけるためにも本番公開前のチェックは欠かせません。
制作会社によってサイト公開後の修正対応範囲は異なるため、公開後に気づいた修正箇所も制作会社へ相談してみましょう。
コーポレートサイト制作の費用と期間の相場
コーポレートサイトを制作する際の費用は、サイト全体のページ数やデザイン面・機能面・各ページに掲載するコンテンツ量や発注者からの支給有無など、様々な条件で大きく変動します。
これらを踏まえた上で、ここではあくまで目安としての相場を40万円~120万円とお伝えしておきます。
より詳しいコーポレートサイトの費用相場はこちらの記事で解説しています。
10万円以下のような格安の費用では制作要件の認識がズレている可能性がありますし、少ないページでシステム開発を伴わないサイトにも関わらず200万円や300万円といった価格帯の場合は費用の内訳を確認してみることをオススメします。
制作期間も同様に要件次第で大きく変動しますが、一つの目安として2~3ヶ月を見ておくとよいでしょう。
参考になるコーポレートサイト事例
最後に参考となるコーポレートサイト事例として、手前味噌で恐縮ですが弊社のコーポレートサイトをご紹介します。
コーポレートサイトを制作して5年以上が経過した頃、本記事でお伝えした内容に沿って、弊社でも制作前に現状の課題整理をおこなった上でサイトリニューアルに踏み切ることになります(詳細は「ホームページをリニューアルしたクリエルの戦略を公開します。」をご参照ください)。
制作前の課題整理
以前のサイトでは提供サービス拡大が続いたことでお客様へ十分にサービス情報が伝わらなくなっていた点に加え、営業活動のオンラインシフトを図る上で決定的に足りない機能があったため、軽微な修正ではなくリニューアルが必要と判断。
追加が必要な機能やコンテンツは多い一方で、デザインには過度なこだわりを持たず、上記2点の課題解決に集中して見直しを図りました。
制作後の目標設定
具体的な目標数値については割愛しますが、事業成果目標として掲げた「Webからの資料請求リード獲得」においては、リニューアルから7ヶ月経過時点で月間100件を超え、目標を大きく上回る成果につながっています。
リニューアル前は1件もなかった資料請求リードが月間で100件を超えただけでも、制作コスト以上の成果が既に生まれている点で、事業成果においてリニューアルは成功したと言えますね。
投資効果を意識したコーポレートサイト制作を
本記事ではコーポレートサイトの制作において抑えておくべきポイントをご紹介しました。
時間やお金を投下して何の効果もないような失敗を避け、目的を達成するために重要なことだけをお伝えしてきました。サイト制作はつい”制作”そのものが目的化しがちですが、事業投資の一つとして効果が出るよう発注者側としても知識を持っておくことで失敗を回避できます。
現状課題から導き出す解決策だけでなく、「BtoBコーポレートサイトの勝ちパターン」で紹介している定番の勝ちパターンも役立つノウハウです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
【BtoB向け】
コーポレートサイトの勝ちパターン
コーポレートサイトには勝ちパターン、つまり成果を出す公式があります。
予算ありきで外注先を決めてしまったり、制作会社へ任せっきりで期待した結果にならなかったり、コーポレートの新規制作やリニューアルでの失敗はよくある話。そんな失敗を未然に防ぐためのノウハウを公開しました。
▼本資料に掲載されている内容の一例は・・・
・制作前に目的を明確化する3項目とは?
・ターゲットユーザーの設定
・ユーザーが求める定番の9コンテンツ
・サイト構造の設計ポイント
・事業貢献するサイト制作で重視するべきこととは?
コーポレートサイト制作を進める前に、ぜひご一読ください。