ディレクトリマップとは?作り方やサイトマップとの違いを解説
更新日:2024年06月18日
Webサイト制作時に作るディレクトリマップ。
ディレクトリマップとは何を指し、どのような目的で作るのでしょうか。本記事ではディレクトリマップの作り方やサイトマップとの違いをご紹介します。
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ディレクトリマップとは
ディレクトリマップとは、Webサイトの全てのページに関する情報をまとめたもの。
例えば弊社サイトの「/service/web-design/corporate/」はコーポレートサイト制作のサービス紹介ページで、第1階層のTOPページから3階層下にある第4階層のディレクトリに制作するページといった情報を記載します。他にもページタイトルや制作時のメモなど、ページ毎の情報を整理していきます。
ディレクトリマップを作る目的
ディレクトリマップとはWebサイトの設計図の役割を果たすものとも言えます。
サイト全体の構成や制作するページ、各ページの情報などをまとめておくことで、Web制作に関わる関係者間で共通認識を持てます。制作の事前準備から制作中、制作後のメンテナンスにおいても重宝するため、ディレクトリマップに情報を落とし込みましょう。
サイトマップとの違い
サイトの全体像を把握する点で、ディレクトリマップとサイトマップの違いがわかりにくいかもしれませんね。サイトマップはディレクトリマップほど細かい情報を集約させない一方で、目的に応じて3種類のサイトマップを作成します。
- 制作前のサイトマップ
- Webサイトに掲載するサイトマップ
- XMLサイトマップ
制作前のサイトマップとは
Web制作会社と制作を依頼する企業間での認識合わせ用に作ることが多いサイトマップ。この場合のサイトマップはTOPページや他のカテゴリ、ページの構成を図で表した確認用資料として使われます。
Web制作会社の営業担当が提案資料にまとめ、提案時にクライアントへ提示するケースも。
Webサイトに掲載するサイトマップとは
サイトへ訪問するユーザーに向けた、サイト内のページ案内用としてWebページとして制作されるサイトマップ。ユーザービリティが高まる他、SEO面で内部リンク設置としての効果も期待できます。
当サイトではこちらのサイトマップが該当します。
XMLサイトマップとは
ユーザーではなく検索エンジンのロボット(bot)にサイト構造や各ページのURLを伝えるために設置されるのがXMLサイトマップ。Webサイトを公開した後の検索エンジン集客面において必ず制作・設置しておくべきサイトマップです。
ディレクトリマップとサイトマップを作成する順番
ディレクトリマップもサイトマップも、基本的にWebサイト内の全ページを整理する点では同じです。
では、どちらを先に作成するのが良いのでしょうか?これは制作するWebサイトが新規か既存のリニューアルかで異なります。
新規でWebサイトを制作する場合
新規でWebサイトを制作する場合は、最初から詳細まで情報を落とし込むより先に全体像を固める必要があるため、サイトマップから用意した方が効率的な作り方となります。
サイトマップで全体像が固まった後に、各ページの詳細情報をディレクトリマップへ落とし込みましょう。
既存のWebサイトをリニューアルする場合
既存サイトのリニューアルなら、既存サイトをベースにサイト構造を設計できるため現時点の情報を先にディレクトリマップへ落とし込みます。
後ほどご紹介するディレクトリマップ作成ツールを使えば手軽にディレクトリマップを作成できるため、既存サイトを制作した際に作っていない場合は活用してみてください。
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ディレクトリマップの作り方
サイトの全体像をまとめるサイトマップとは異なり、各ページの情報をより詳細に記載するディレクトリマップ。
詳細情報を記載するディレクトリマップとは、どのような項目を記載するのが良いのでしょうか。ここでは汎用的な項目をピックアップしながら、ディレクトリマップの作り方をご紹介します。
全ページを洗い出す
制作する対象ページを全て洗い出し、1行1URLでExcelやGoogleスプレッドシートへ記載します。
この時に「管理ID」のようなURLごとの番号を振っておくと、デザイナーやコーダー、エンジニアなどの制作担当者間で共有する資料に番号を記載することで業務がスムーズになるためおすすめです。
ディレクトリ階層を決める
TOPページを第1階層、カテゴリを第2階層、カテゴリ詳細を第3階層のように、各ページのディレクトリ構造を決めて階層別に記載します。
SEOに強いディレクトリ構造も踏まえて決めていきましょう。
URLを決める
各ページのURLを決めていきましょう。
第1階層から第2階層、第3階層へと順に下って決めていきます。URLはできる限り制作するページのコンテンツ内容を表す名前にすることをおすすめします。
▼料金プランのページ例
URLから内容が伝わらない:https://www.creal.co.jp/abcde/
URLから内容が伝わる:https://www.creal.co.jp/price/
SEO対策キーワードを決める
ページのタイトルやコンテンツ制作時にはSEO対策を踏まえた制作が一般的。
各ページでのSEO対策キーワードをページ毎に決めてディレクトリマップへ記載しましょう。SEO対策キーワードは原則、1ページに1つです。
▼SEO対策キーワードは1ページに1つ
◯:「ディレクトリマップ とは」や「ディレクトリマップ 作り方」など
✕:「ディレクトリマップ とは」と「ディレクトリマップ 作り方」の両方
タイトル・ディスクリプションを決める
タイトルとディスクリプションもディレクトリマップへ記載していきます。
SEO集客を狙わないページでない限りは、タイトルとディレクトリマップにSEO対策キーワードを含めましょう。一覧にしてみることで修正点、改善点に気づけるメリットもあります。
その他の項目を決める
ディレクトリマップにどこまでの情報を記載するかの明確な決まりはありませんが、以下にご紹介する項目は内部SEOの対策項目をサイト制作時に正しく反映するためにも整理しておくと便利です。
canonicalタグ
制作上の都合でどうしても同じ内容のページが複数のURLで生成されるケースがあります。そんな時に使用するのがcanonicalタグ。
多くのページでは自己参照canonicalと呼ばれるcanonicalタグをページに記述します。
▼canonicalタグ記述例
<link rel="canonical" href="https://www.creal.co.jp/abcde/" />
※自己参照canonical/ページURLが(https://www.creal.co.jp/abcde/)の場合
/abcde/の他に/abcde-2/のURLでも同じ内容のページが生成され、SEO集客したい正規URLが/abcde/の場合は/abcde-2/のcanonicalタグにも/abcde/のURLを記述する必要があります。
noindexタグ
ページを制作するけど検索エンジンの検索にはヒットさせたくない場合に使うnoindexタグ。
canonicalタグと同様に適切な設置が必要になるため、ディレクトリマップにまとめておくと便利ですね。
リダイレクトマッピング
サイトリニューアルをおこなう場合は、現在のURLとリニューアル後のURLが異なるページも出てきます。しかし、ブラウザにブックマークしているユーザーやURLを紹介してくれている他社サイトのリンク経由のユーザー、ページを評価しているGoogleのbotなどはリニューアル後も古いURLへアクセスしてきます。
その際に新URLを正しく伝えるため、古いURLから新しいURLへリダイレクト処理をおこないます。このリダイレクト処理により、誤って古いURLへアクセスされた際に新しいURLへ自動的に転送してくれるのです。
旧URLがどのURLへ変更されるのか、どのようにリダイレクト処理を設定すると良いのかはドキュメントとして明確にしておかなければいけません。これはリダイレクトマッピングと呼ばれ、ディレクトリマップに落とし込むのも一つの方法です。
無料で使えるディレクトリマップ作成ツール
既存サイトのページURLやタイトルなどを手作業でディレクトリマップへ落とし込むには手間がかかりますよね。そんな時は、ディレクトリマップ作成ツールを利用することも検討してみましょう。
無料から使える「Mogyura」のようなディレクトリマップ作成ツールは大変便利。サイトリニューアル時に活用してみてはいかがでしょうか。
大規模サイトは有料プランでなければ自動作成が難しいですが、小規模なサイトであれば無料プランでも十分にディレクトリマップ作成ができるツールです。
ディレクトリマップのまとめ
本記事ではディレクトリマップとは何か、サイトマップとの違いや作り方をご紹介しました。
ディレクトリマップの作成はWebサイト制作プロセスに必要なだけでなく、制作後に成果を上げるためでもあります。コーポレートサイト制作をご検討中の場合は「BtoBコーポレートサイトの勝ちパターン」も参考にしてみてくださいね。
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