ホームページ作成でやってはいけないことを制作のプロが解説
公開日:2022年08月31日
ホームページで成果を生み出すために必要な数ある施策。
そんな施策の中で、やるべきことに目を向けがちですが、それより先にホームページ作成でやってはいけないことを知る必要があります。
本記事でご紹介する”やってはいけないこと”に該当する場合は、今すぐ止めることをおすすめします。
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ホームページ作成でやってはいけないこと
ホームページ作成でやってはいけないことなのに、やってしまうケースは意外と多いもの。
ここからは、以下の5つに分類してやってはいけないことを解説していきます。
- ホームページ作成でやってはいけない「設計」
- ホームページ作成でやってはいけない「デザイン」
- ホームページ作成でやってはいけない「実装」
- ホームページ作成でやってはいけない「SEO対策」
- ホームページ作成でやってはいけない「制作会社選び」
1.ホームページ作成でやってはいけない「設計」
ホームページ作成の実作業へ入る前におこなうサイト設計。
この段階で設計を間違うと、その後の工程でどれだけしっかりと取り組んでも期待した成果が出ない恐れがあるため注意が必要です。
ホームページ作成の目的を決めていない
ホームページ作成の目的を決めないままで制作してしまうケースがあります。
「今の時代はホームページがあって当たり前だから、取り敢えず作成だけしておこう。」
このように考え、形だけのホームページ作成を進めてしまってはもったいないですよね。
集客数を増やしたい、問い合わせ件数を増やしたい、自社商品の詳しい情報をユーザーが手軽に調べられるように情報を提供したいなど、何のためにホームページ作成をおこなうかは明確にしておきましょう。
ユーザーゴールの達成に配慮していない
ホームページに訪問するユーザーが何を求めているかを考慮し、ユーザーゴールをできる限り簡単に達成できるサイト設計をおこなうと親切ですね。
問い合わせしたい時に訪問するホームページであれば、問い合わせフォームや電話、LINEなどへのわかりやすい導線やデザインに配慮しておきたいところです。
2.ホームページ作成でやってはいけない「デザイン」
自由度が高いホームページ作成だからこそ、ついやってはいけないデザインを制作してしまいがち。
デザインがホームページの利便性を下げてしまっては本末転倒です。
自社のこだわりだけをデザインに反映する
自社のホームページ作成においてこだわりを持つことは決して悪いことではありませんが、デザインに過度なこだわりを持つのは考えもの。
自社が伝えたいこと、表現したいことだけを優先してしまうとユーザーを置き去りにしてしまいます。
芸術性は高いけど何が言いたいか伝わらない凝ったデザインは、ホームページへ訪問したユーザーにとっては決して望ましいものではなく、自社都合の押し付けになってしまいますよね。
アクセシビリティに配慮していない
例えば、Webでは暗黙知となっている「ハイパーリンクのテキストカラーは青」を無視して、テキストリンク箇所を黒や赤のデザインにすると、ユーザーはそこにリンクが設定されていることに気づけません。
リンク先に役立つ情報があったとしても、ユーザーはその情報を得る機会を逃してしまいます。
このようにせっかく自社で用意しているコンテンツがユーザーにうまく伝わらないデザインや、文字が小さすぎて読めない、ボタンの存在が目立たずわかりにくい、リンク先のページにどのようなコンテンツがあるのかがページを開くまで判断できないなど、アクセシビリティに配慮しないデザインは避けたいところです。
3.ホームページ作成でやってはいけない「実装」
ホームページをWebへ公開する実装の工程でも気をつけるポイントがあります。
スマホ対応を考慮していない
Webのユーザーはすでにスマホ利用が中心で、パソコンやタブレット利用者より多くなっています。
BtoBサイトのようにパソコンからのアクセスが多いサイトでも、スマホユーザーは無視できないでしょう。そのため、現在はホームページを作成する際にスマホ対応が必須となっています。
パソコン利用だけを想定したホームページ作成はやってはいけないこと。パソコンユーザーへ最適化するにしても、スマホ対応は考慮しないのは悪手です。
どのデバイスからアクセスしても快適に利用できるホームページが理想ですね。
ページの読み込みに時間がかかる
見た目が良いホームページでも、ページを読み込めなければユーザーが目にすることはありません。
Googleの調査では、モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の53%が離脱するという結果が出ています。ホームページへ集客ても過半数がページを閲覧する前に離脱してしまうのは大きな問題ですよね。
The average time it takes to fully load a mobile landing page is 22 seconds, according to a new analysis. Yet 53% of visits are abandoned if a mobile site takes longer than three seconds to load. That's a big problem.
(出典:Think with Google)
ページの表示速度が遅いホームページはGoogleの検索順位判定でもマイナスの評価を受けてしまうため、ユーザー体験と検索順位の二つの観点から改善の工夫が必要なポイントです。
4.ホームページ作成でやってはいけない「SEO対策」
SEO対策もやってはいけない対応が目立ちます。
SEO対策はホームページ作成の工程の中でも特に内容が多岐に渡り、Web上では誤った情報を目にする機会も多いため専門知識が求められる分野。間違ったSEO対策は検索ユーザーの集客を減らしかねないため対応必須と言えるポイントです。
基本の内部SEO対策を抑えていない
SEO対策とは「ホームページの情報を適切にGoogleへ伝えること」と言えます。
そのため、基本に忠実に、ホームページ作成時におこなう内部SEOのセオリーに従うことが最も重要。とは言え対応するべき項目も多く、対策する内容を理解した上で対象のホームページに合わせた実施が必要になるため、間違った対策をおこなってしまうケースがあるのが実態です。
参考資料:基礎SEO対策チェックリスト
適切なタグの使い方ができていない
ホームページの各ページに設定する様々なタグ。
タイトルタグやディスクリプションタグ、H(見出し)タグ、altタグなど、タグを適切に設置することでユーザーとGoogleの両方へページの情報を正確に伝えることができます。
これらのタグはSEO対策の基本的な項目の一つですが、正しいSEOの知識がないままホームページを作成してしまうと設置されていなかったり、設置されていても間違っていたり、適切なタグの使い方ができていないホームページも少なくありません。
Googleガイドライン違反のSEO対策をおこなっている
SEO対策の中には故意にGoogleを欺いて、不正に検索順位を上げる施策があります。これらの施策はGoogleガイドラインでNGと明言されているものばかり。
ガイドライン違反のSEO対策は効果が無いものや、一時的に効果があってもGoogleが対策することで無効化されたり、最悪のケースではペナルティとしてGoogleの検索結果から除外されてしまうこともあります。
ガイドライン違反でGoogleからペナルティを受けると検索ユーザーを一切集客できなくなるため、その影響はとても大きいもの。このようなリスクをとってSEO対策をおこなうことは絶対にやってはいけないことであり、リスクの大きさを十分に理解せずに実施してしまうケースもあります。
5.ホームページ作成でやってはいけない「制作会社選び」
自社でホームページを作成できない場合は、制作会社へ依頼するのが一般的。
しかし、ホームページ作成のプロである制作会社へ依頼すれば安心かというと、決してそんなことはありません。制作会社ごとに制作品質や価格帯、制作の方針まで様々で、自社に合った制作会社を選ぶ必要があるからです。
ここでは制作会社を選ぶ際にやってはいけない注意点をご紹介します。
制作会社が低品質な自社サイトを運営している
ホームページの作成はどの制作会社でも当然可能ですが、制作品質には差があります。そこで制作会社を選ぶ際に一定水準以上のホームページを制作できる制作会社を選ぶ必要があります。
制作品質を知る簡単な方法、それは制作会社の自社サイトをチェックすること。
ホームページで成果を出すこと、そしてその重要性を理解して制作できている制作会社であれば、自社のホームページもしっかりと制作しているはずですよね。もちろん、クライアントのホームページ作成を優先する都合上、注力度合いが下がることも考えられますが、それでも全く取り組まないのは不自然です。
依頼を検討している制作会社が自社でどのようなホームページを作成・運営しているかは必ずチェックしておきましょう。
制作会社がSEOで集客できていない
SEO対策にも対応できている制作会社であれば、自社のホームページでもSEOからの集客ができているもの。制作会社自身がSEOで集客できているかもチェックしておきましょう。
SEOコンテンツで集客できているかに加え、集客したユーザーのコンバージョン導線まで整備されていなければ、成果を生むホームページを作成できていないと考えられます。
低価格だけが強みの制作会社
制作会社は高価格で高品質なサービスが中心の場合もあれば、低価格で最低限の品質を提供している場合もあります。
これはどちらが良い悪いではなく、自社のホームページを作成する目的や予算にどちらが合っているかの観点で判断が必要なところ。
ホームページを集客起点として売上を拡大したいのに最低限の品質で形だけのホームページを作成しても、期待した結果にはならないでしょう。一方で、ユーザー向けに企業情報や問い合わせ受付の情報を提供するだけで良いなら、高価格なホームページ制作はオーバースペックになってしまいます。
成果が出るホームページに、高品質なコンテンツを
ホームページで事業成果を生み出すためには、高品質なコンテンツも欠かせません。
しかし、コンテンツを掲載する土台となるホームページの基本ができてなければ、どれだけ優れたコンテンツを用意しても思うような成果は出せません。ホームページ作成の際にやってはいけないことを知り、基本から取り組むことが成果を出す近道なのです。
”やってはいけないこと”を避け、その上でプラスになる”やったほうが良いこと”へ取り組んでいきましょう。
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