WebP(ウェッピー)とは?変換方法やメリット・デメリットを解説
更新日:2024年07月18日
次世代画像フォーマットとも言われるWebP(ウェッピー)。
ホームページへの利用が進むWebPとはどのような画像なのでしょうか?本記事ではWebPへの変換方法やメリット・デメリット、JPEGやPNGとの違いまで解説します。
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WebP画像とは
WebP画像とはGoogleが開発している静止画のファイルで、画質を落とすことなくファイルサイトを軽量化できる点が大きな特徴。
ホームページを運営する際はなるべく軽く、ユーザーが短時間で画面を表示できるように工夫することで、より快適なユーザー体験を提供できます。
ここでは一般的にホームページで使われているJPEGやPNGとの違いを見てみましょう。
WebPのファイル名(拡張子)
WebPのファイル名は拡張子「.webp」となります。
「sample.png」をWebP形式へ変換すると、ファイル名は「sample.webp」となります。
WebPとJPEGの違い
JPEGファイルは背景色の透過処理ができません。GIFファイルのようなアニメーション表現もできません。この点、WebPファイルは透過処理もアニメーション表現も可能です。
また、JPEGファイルはファイルサイズを軽くする際に非可逆圧縮となり、元に戻すことはできませんが、WebPファイルでは非可逆圧縮と可逆圧縮のどちらにも対応しています。
WebPとPNGの違い
PNGファイルは背景色の透過処理が可能で、繰り返し保存時にも画質を落とさずに保存できる一方でファイル容量が大きくなってしまいます。圧縮は可逆圧縮に対応。
WebPはPNGのメリットを持ちながらも、ファイル容量が軽い点で異なります。
WebPへの変換方法
ここではデザイナーや制作業務がメインでない非技術者でも簡単にできるWebPへの変換方法として3つご紹介します。
WebツールでWebPへ変換する
WebP形式へ変換できる便利なWebツールが公開されています。
変換設定にこだわりたい場合に便利な「Squoosh」や手軽に複数の画像を変換したい場合に便利な「サルワカ道具箱」など、無料で使えるWebP変換ツールがWeb上で提供中。
クラウド型のデザインツールとして有名な「Canva」でもWebp変換ツールが提供されています。
WebPへ変換したい画像を読み込ませるだけで、変換作業はとても簡単です。
WordPressプラグインでWebPへ変換する
WordPressでホームページを運営している場合はプラグインでWebPへ変換することもできます。
WebP変換プラグインは多数提供されていますが、より安定して使うためには「Imagify」のように世界中で多くのユーザーが既にインストールしているプラグインから選ぶことをおすすめします。
また、WordPressの最新バージョンで検証されているかどうかもチェックしておきたいポイント。
フリーソフトでWebPへ変換する
WebP変換できるフリーソフトもあります。
しかし、WebツールやWordPressのプラグインが充実している現在、ホームページに使用する画像をWebPへ変換するためにフリーソフトを使う必要はあまり無いと言えます。
WebP画像をサイトで使用するメリット
JPEGやPNGなどの一般的な画像でも問題なく制作できるホームページに、ひと手間かけてまでWebP画像を使用するのはそれだけメリットがあるから。ここでは主なメリットをご紹介します。
WebP画像の使用はSEO対策として効果が期待できる
GoogleがWebページの表示速度をチェックするために提供している「PageSpeed Insights」のチェック項目に「次世代フォーマットでの画像の配信」があります。
これはGoogleがWebPの利用を促しているということ。つまりWebP画像を利用してページの表示速度を改善することで、Googleからの評価が上がる可能性があると考えられます。
WebPに変換したら検索順位が上がるといった単純な効果までは期待できませんが、Googleがランキングを決める際に使用している様々なシステムの一つ、ページエクスペリエンスシステムにはページの読み込みに関する指標も含まれていることが明言されています。
表示速度向上はユーザー体験が改善される
JPEGやPNGからWebPへ変換しても画質は落ちず、画像は軽量化されるためページの表示速度は向上します。
ページの読み込みが遅いとユーザー体験を損ねるだけでなく、ページからの離脱にもつながるため速度は速いにこしたことはありません。この点でもWebP画像へ変換するメリットは大きいでしょう。
WebP画像をサイトで使用するデメリット
一方でWebP画像のデメリットも存在します。
ユーザーから「WebPはうざい」との声もある
ページ上の画像を保存した場合、JPEGやPNGならほとんどのユーザー環境で開けるのに対してWebPファイルは画像ビューアーが対応していないケースも少なくありません。
この場合はユーザーがWebP画像をダウンロード後にJPEGやPNGへ変換する手間がかかるため、ユーザーから「WebPはうざい」との声もあるのが現状です。
WebP画像が見れない場合もある
Googleが開発したWebP画像はブラウザが対応していない場合、ページ上でも正常に見れない場合があります。
とは言え、WebPフォーマットが登場した当初からすると状況は大きく変わり、現在はほとんどの主要ブラウザがWebPへ対応しているため、そこまで気にする必要は無くなってきています。
まとめ
本記事ではWebPとは何か、変換方法やメリット・デメリットをご紹介しました。
WebP画像への対応をはじめ、Webサイトの技術的な問題への対応が難しい場合は専門の会社に一度相談してから検討してみるのも一つの手。こちらの「ホームページ制作サービス資料」もチェックしてみてくださいね。