サブドメインとは?ドメインとの違いやメリット・デメリット、例をご紹介
更新日:2023年09月29日
1つのドメインで複数設置が可能なサブドメイン。
サブドメインはメリットとデメリットを理解した上で正しく活用したいところです。本記事ではドメインとの違いや例を交え、サブドメインとはどのようなものかをご紹介します。
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サブドメインとは
サブドメインとは、ドメインの直前に任意の文字列を加えて新たに作成したドメインを指します。
ドメインとサブドメインはどちらにも共通するドメイン名が含まれますが、ドメインとサブドメインは原則、別のドメインとして扱われます。
サブドメインの例
ドメインとサブドメインの例を見てみましょう。
弊社ドメイン「creal.co.jp」の場合、サブドメインを作成した場合は「●●.creal.co.jp」となります。
●●は小文字アルファベット・数字・ハイフンから自由に組み合わせて作成が可能。ドメイン取得時とは異なり、自社所有ドメイン内でサブドメインを作成するため、希望の文字列が他社に取得されていることもありません。
(例)
TOPページURL:https://www.creal.co.jp/
ホスト名:www
ドメイン:creal.co.jp
↓↓↓ サブドメインを作成すると・・・
TOPページURL:https://www.sub.creal.co.jp/
ホスト名:www
サブドメイン:sub.creal.co.jp
ドメインとの違い
所有権の観点でドメインとサブドメインは親子関係にあたります。
ドメイン「aaa.com」の所有者がサブドメイン「sub.aaa.com」も所有し、ドメイン「aaa.com」の所有者が所有権を失うと、それは同時にサブドメイン「sub.aaa.com」の所有権も失うということ。
用途面でドメインとサブドメインを分ける主なケースは、異なるサービスやコンテンツをサブドメインごとに切り分けてWebサイトを運営する場合です。
例えばGoogleは「google.co.jp」ドメインで日本国内向けに検索エンジンサービスを提供していますが、検索エンジンと全く異なるサービスのGmailはサブドメイン「mail.google.com」で、ファイルストレージのGoogle Driveはサブドメイン「drive.google.com」で運営されています。
他にもユーザーごとにサブドメインを発行するサービスサイトもあります。
例えばレンタルサーバーを提供するエックスサーバーはドメインが「xserver.ne.jp」、契約者には「●●.xserver.ne.jp」を提供。サポートサイトも「support.xserver.ne.jp」と別のサブドメインで運営されています。
サブディレクトリとの違い
ドメインを切り分けて別ドメインを作成するサブドメインに対して、同じドメイン内でディレクトリ(階層)を切り分けたものがサブディレクトリ。
ドメインとサブドメインは異なるドメインですが、ドメインとサブディレクトリはどちらも同じドメインです。
(例)
サブドメイン:subdomain.creal.co.jp
サブディレクトリ:https://www.creal.co.jp/subdirectory/
サブドメインのメリット
ドメインとサブドメインが別物であれば、新しいWebサイトを立ち上げる際には新規でドメインを取得すれば良さそうなものですが、なぜサブドメインが使われるケースがあるのでしょうか?
ここからはサブドメインを使用するメリットを見てみましょう。
同じ運営元として複数のWebサイトを運営できる
同一企業が複数のWebサイトを運営する際、サイト毎にドメインを新規で取得すると同じ運営元であることがユーザーへ伝わりにくくなります。
特にある分野でのブランドイメージが強い企業が、異なるテーマでサイト運営すると、ユーザーにとっては同じ企業が運営していると気づかないかもしれません。
サブドメインを取得して運営すると馴染みのあるドメイン名を含むURLとなり、ユーザーに認知されやすいですよね。
追加コスト無しで取得できる
サブドメインは新規で購入する必要がありません。
既に取得しているドメイン一つあれば、必要な設定をおこなうだけでサブドメインを取得することが可能。自社ドメインに文字列を加えて取得するため、取得したい文字列が他社に取得されていることもありません。
一般的なドメイン費用自体は決して高いものではありませんが、追加コストがかからないにこしたことはありませんよね。
ドメインのSEO評価を引き継ぐ傾向がある
Googleは公式見解として、サブドメインやサブディレクトリを使用することでインデックス登録や検索順位への違いが無いことを発表しています。
サブフォルダやサブドメインを使用するメリットの有無
ご自身にとって整理や管理が最もしやすくなる方法を選んでください。インデックス登録や掲載順位に対する影響は特にありません。
(出典:クロールとインデックス登録:よくある質問 | Google 検索セントラル)
しかし、実際はGoogleから高く評価されているドメインを使用したサブドメインやサブディレクトリは、新規ドメインよりもSEO的に評価されやすい傾向があります。
Googleの品質評価ガイドラインにある「E-E-A-T」の一つである「A:Authoritativeness(=権威性)」が高いドメインを使用して運営するサイトは、新規で取得するドメインよりもSEO面で有利。
現在はSEOの現場でサブドメイン利用がSEO面でメリットを期待できるものと考えられています。
サブドメインのデメリット
サブドメインの利用はメリットが多いものの、デメリットもあります。
ドメイン毎の設定をサブドメイン毎にもおこなう必要がある
ドメインとサブドメインは別物として扱われるため、サブディレクトリなら引き継がれるドメインの設定もサブドメインでは引き継がれません。
例えばドメインをSSL証明書で暗号化している場合、サブドメインには別途SSL証明書による暗号化の設定が必要です。もし高額なSSL証明書を使用している場合は、サブドメイン用の追加コストが発生してしまいます。
同様にドメイン単位で契約するサービスを利用する場合も、基本的にサブドメイン用に別途コストが発生すると考えて良いでしょう。
Googleの公式見解ではドメインと別物扱いされる
メリットとしてご紹介したSEO評価を引き継ぐ傾向はあくまでもこれまでのもの。
Googleは公式見解として、ドメインとサブドメインは別物であり、検索順位が有利になることはないとしています。
SEO評価だけを狙ってサブドメインで新たにWebサイトを運用したとしても、期待した効果が得られなくなる可能性があることも理解しておきましょう。
サブドメインまとめ
本記事ではサブドメインとはどういうもので、ドメインやサブディレクトリとの違い、メリットとデメリットをご紹介しました。
サブドメインは適切に活用するとメリットも多いため、目的に応じて活用していきましょう。新たにWebサイトの立ち上げをご検討される際は、ぜひこちらの「ホームページ運営の基礎知識 構成要素編」もチェックしてみてくださいね。